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愛に乱暴
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愛に乱暴の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 21~40 2/3ページ
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何だろう、、巷ではゲス不倫が流行り中 この主人公もその渦の中にいる 加害者でもあり被害者でもある大きなお屋敷に住む美しい主婦でもある桃子 しかし、因果応報はあるのだ… 旦那さんは長谷川博己みたいな容姿かなと 想像しながら、上下巻ともにあっという間に 読んだ この作家さんの作品は夢中にさせる力があると 改めて思った 面白かったです! | ||||
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一応最後まで読もうと思えただけ良かったのかも知れないが私には駄作に思えた。 この夫婦どっちもどっちだし頭悪いなぁ…。そもそもどこに愛があったんだ、この登場人物たちのどこに? まあ日記のカラクリには確かに騙されて頁をめくりましたよ、そこは認めますよ、でもそれだけ。 女目線で見て夫に魅力がないのがホントにつまらない。なよなよして体つきもフニャっとしてそうなイメージ。それこそ村上春樹に登場しそうな男。 吉田さんは小金持ちを描くより貧困層を描く方がリアルで上手いと思うんだけどな。 | ||||
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実にリアル。平和な日々を送っている主婦にも、いつ訪れるかわからない霹靂。主人公の心が日々壊れていく様や、こんなリアルな感情を男の人が表現できるとは信じがたい。数年前に読んだが 内容はずっと忘れず心に残っている作品です。レビューすま郎さんの感想に同感です。 | ||||
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”いかり”までの作品には一貫してあった、ハギレの良いテンポと魅力がなくなってます。 本当に吉田修一が書いたの?他の人の作品ではと言う感じです。 まるで日常生活の実況中継を読まされている感じがします。読み進めても退屈さで一杯です。 一体どうしたんでしょうね、以前の吉田修一の作品が読みたいです。 | ||||
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吉田修一は、物語を語るのがうまい作家だ。それは、うねるように物語が展開する長編を読めば、よく分かる。その一方で僕がいつも吉田修一に思うのは、「この人は不穏な空気を描くのが抜群にうまい」ということ。その才能は長編・中編・短編にかかわらず、いかんなく発揮される。そして、これら2つの特徴が恐ろしいまでに融合した大傑作が『悪人』であることは、論をまたないだろう。 そこで本書。これは、吉田修一描くところの「不穏な空気」が、ひとつのピークに達した長編小説ではないかと思う。「不穏な空気」の極北、といってもいい。物語自体も、だまし絵的な構図を持っていてなかなか読ませるが、それ以上に、ヤバい、ヤバい、ヤバい…という空気を醸成する手腕がただごとではない。サスペンス、という言葉ではどうも納まりが悪い。既存のカテゴリーに当てはめるなら、これはホラーだ。しかも、その辺のホラー小説以上にホラー性を感じさせる傑作である。 いたって日常的なシーンに潜む悪意、一見幸せそうな人間関係の裏にうごめく黒々としたもの。これらをじわーっと浮かび上がらせていくような作風は、デヴィッド・リンチの映画なんかにも通じるものがあるかもしれない。もちろん、リンチよりかなり「まとも」ではあるが…。それにしても『愛に乱暴』というタイトルはちょっと不思議。「この小説面白いから読んでみてよ」と勧めた僕の周りでは、「内容は面白かったけどタイトルは変ですよね」とあまり評判はよくなかったが、それはまあ常人の意見かもしれない。 | ||||
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バラの絵が描かれたハードカバーのカバーを外すと、オレンジ色の本の本体に銀色のチェーンソーの絵が描かれています(文庫になると再現されないでしょうが)。 このチェーンソー、本書の主人公桃子が、表面上平静を装っているものの無意識のうちに心の中がパニックに覆われていき、それがきっかけとなったのか、奥の部屋の床下が気になり出し、スーパーの日曜大工コーナーで見かけて以来どうしても欲しくて仕方がなくなり購入したものです。 そして一人きりの家で、ゴーグルをつけ、チェーンソーを構え、廊下を歩きながら、時々右に左にと空を斬りつけてみて、「とにかく今後夫とは会わないでもらわないと。お分かり?」とつぶやきながらチェーンソーを突き出す。 この場面で桃子とともにこちらも思わず吹き出してしまいましたが、と同時に、この場面がとてつもなく印象に残り、吉田修一ってやっぱり凄いな、と妙に感心してしまいました。 そしてさりげなく「家族」の形についても触れています。 吉田修一は、まだまだ進化し続けている感があり、新作が楽しみな作家の一人です。 2007年「悪人」、2008年「さよなら渓谷」、2009年「横道世之介」、2012年「路」、そして2013年の本作の後、2014年「怒り」、2015年「森は知っている」と傑作を連発しています。 まさにノリにのっている状態(毎年傑作を発表し続ける状態)がこれほど長く続く純文学作家というのも今珍しいのではないでしょうか。 これからも期待大です。 | ||||
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本には、人生を通して読むたびに味わいが変わる本もあるし、 これは絶対若い時に、独身の時に、読んでおくべき本ってのもある。と思う。 この本は、間違いなく結婚してから、読むべき本。 吉田ワールド全開とも言うべき、芸術的昼ドラ感満載の小説。 この人本当に男性作家なのかなってくらい、ドキッとするほど女の心理風景描くのがうまい。 ゴミ袋に付く魚の油とか、ほんと、読んでて嫌になるほどのリアリティ。 そしてトリックもあります。 私も見事にミスリードされました。 人間の、素敵な部分と嫌な部分とが実に丁寧に パイ生地のように練りこまれて練りこまれて、 最後には全ての登場人物に、読み始めとは違う後味を感じて終わります。 名作だと思う。 | ||||
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やられたら、やり返される? 因果応報?? そういう感想でした…。 | ||||
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吉田修一ファンで、どの作品も好きですが これは、来た!!という感じでした。 主人公の桃子も夫も姑もどこか人間味がなく 空恐ろしい。 そんな中夫の若い不倫相手には 親しみを感じていたの…ですが… 衝撃の展開でした。まんまとやられました! 自分の価値観がいかにあやふやかということを 突きつけられたような。 でも単純におもしろかった。 ハラハラして、これは是非映画化してほしいなと思いました。 ラストシーンは、頭の中でくっきりと映像が浮かんでくるような そんな壮絶な描写でした。 これはすごい。最高です。 | ||||
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個人的に、これまで読んできた本の中で1位、2位を争う 素晴らしい作品 個人的には主人公の桃子の気持ちは痛いほどわかる。 ”感情移入ができない”、”ラストがいまいち”等おっしゃる方もいるようだが、 いやいや、とんでもない。 あまり書くとネタバレになってしまうので書けないが、 作者がインタービューで、本作は人の”居場所”について 書いた作品とのことです。 自分の居場所が突然奪われたら。 夫に不倫され、離婚して家を出ていけと言われたら、 はたして皆さんはどう対応するだろうか。ぜひ想像してみてほしい。 おとなしく、はいそうですかと慰謝料をもらって離婚できるだろうか。 まだ夫を愛しているのに? いや不倫されてなお、本当に夫を愛することができるだろうか。 どこにでも起こりうる話なはずなのに、これほど壮絶に これほど生々しく作品に昇華する作者の手腕に脱帽である。 愛に乱暴という題名だが、決して浮世離れした人のはなしなどではない。 身近に起こりうる狂気を感じることができれば この作品は必ず心に残る作品となるだろう。 | ||||
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『悪人』、『路』といい作品を続けて読んだので期待していましたが、 この作品は、私はイマイチでした。 まず、主人公、夫、姑、愛人・・魅力的な人物が誰もいません。 特に夫真守は、マザコンで愛人と取りあう程の魅力などどこにもありません。 なので主人公桃子の常軌を逸した行動に出ても白けます。 桃子が尽くした姑も簡単に手のひら返すのですが、 この夫なら、愛人もまた簡単に捨てられる事でしょう。 誰にも共感できずに、先も読めず頓挫しました。期待しただけに残念です。 | ||||
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話自体の進行が、ごちゃごちゃした夫婦間の別れ話。 そこに、姑問題も絡むのですが、、、。 如何せん、ストリーが、今での吉田修一作品と違って スタイリッシュじゃない。 残念なのは、ラスト。 結局、桃子を放火犯にしたのは、悲しいし、想像どおりの展開。 違うラスト、強く立ち直り生きてゆく姿を期待しただけに、 やはり、好きな作品ではありません。 | ||||
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個人的な話ですが、親の世話をすることが毎日にようにあります。笑顔でするように努めるけれど数日で我慢の限界に達して爆発する。言い過ぎ、両方とも傷つき、反省し、また世話をする。このサイクルを繰り返して数年が経つ。『やってられるか!!!』という精神状態になってしまう。 そんな時に読み、大変癒されました。 話は東京郊外に義理の両親と住居は異なるが同じ敷地に住む夫婦に関わる話である。ミステリーのような気分も味わえ、(主観の何者でもありませんが)村上春樹的な要素も味わえ、最後の章までいろいろな伏線を張り巡らしつつ、最後には『そうだよね』と思わせる。 話自体は夫婦間の愛をモチーフにしているが、先に書いたようにある種の自己啓発本である。読後に思う、数日の間なんて…。(笑) | ||||
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叙述トリックをやるだけのために書いたような小説。しょっぱい男女の色恋沙汰に振り回された感がでかい。 | ||||
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悪人の出来の良さ、また題名に惹かれて期待一杯で読んでみたが、なんなのだ陳腐の内容にガッカリ、当分吉田氏の本を読む気がなっくなってしまった。 | ||||
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主人公は初瀬桃子。結婚8年目の専業主婦。 週に数度、カルチャースクールで石鹸の作り方を教えている。 不倫の末に結婚した。子供はいない。 桃子の夫が再び不倫をする。 しかも相手のお腹の中には赤ちゃんが居る。 そして、桃子の精神は徐々に病んでいくこととなる。 桃子の心の動きと行動は、共感は出来ないが理解は出来る。 日記については、正直騙された。 | ||||
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「不倫」と言ってしまえばそれまですが、女性の視点で、日常と自分を守るための妄想が交差しているような世界観。 一回読んで、思わず2日後に、もう一回読み始めました。 内容を知ってから、丁寧に読み返すと、それはそれで別世界が見えてきました。 | ||||
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途中、あれっ?と思い最初に戻って読み返しました。仕掛けが面白く、とても引き込まれます。 テーマは重いけれど、意外と軽いタッチの部分もあり、読みやすかったです。 | ||||
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アタシにはわかる。 よ〜くわかる。って、思いました。 タイトルの『愛に乱暴』がしっくりこなくって。 ラストに新聞小説で『愛の乱暴』を改題し、改稿したものです。 と、なっていて。 アタシには『愛の乱暴』の方がしっくりくるなぁ。 って、感じました。 やっぱり、新聞小説だったのね。 主人公の日記、葉月・・・。 やられましたぁ。 なるほどね。 吉田修一の新作ここんとこずっと読めているのだけど。 ジャンルがぁ、まったく違う。 テイスト、もの、すっごく変えている??? あっという間に読めるわ。 ある意味コワイけど。 | ||||
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ヒロインの丁寧な心理描写はまるで女性作家が書いたかのよう。ミステリアスに読ませるが、養父の出生の秘密がどう活かされたのか理解出来ない。エンディングが唐突で、思わず「愛に乱暴」の意味を考えてしまう。ヒロインの自己中心的な愛を意味するのか、夫や姑の人間性も含むのか、自分には解らない。年齢的に合わないとは承知していても、どうしてもヒロインの桃子が松居一代さんに被り、ひいては夫の真守まで船越英一郎になってしまって苦笑した。吉田修一はまだまだ未知数の魅力があると思う。 | ||||
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