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善いミリー、悪いアニー
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善いミリー、悪いアニーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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この題名から、これは解離性障害をテーマにした物語だろうと、私は予想したのですが、実際は精神病質(サイコパス)と思われる母親を持つ少女の物語でした。 ミリーは普通の(むしろ聡明とも言える)15歳の少女ですが、時々残酷な考えが頭を過ります。 これは母からの影響なのか、それとも母の血を受け継いでいるからなのかとミリーは悩みます。 ミリー(アニー)は、母親を殺人犯として警察に密告したあと、マイクという臨床心理士に引き取られ、 そこで治療を受けながら、母親の裁判に出廷する準備をします。 心の中でいつも響いている母の声。 マイクの娘フィービとその友人達からの壮絶ないじめ。 良家の子女達の、親の目を盗んでの悪行の数々。 フラッシュバック、自傷行為、法廷シーンなど、強烈な内容にもかかわらず、読んでいて退屈に感じてしまいました。 もとの文章が下手なのか、訳が良くないのか、少女の一人称語りなので意図的にたどたどしくしているのか、とにかく読み進めるのが億劫でした。 母親の裁判がクライマックスかと思われましたが、途中で読むのをやめようかと迷いました。 そして☆2つにするつもりでいたのですが、なんと終盤に驚愕の展開が…! しかしそれは驚愕どころか、十分に想定内の、用心しなければならない事態だったのです。 治療者の無力と欺瞞が露呈し、 ここではじめて表題の意味に思い至ります。 《悪いアニー》 この物語は、作者の医療施設における経験をもとに書かれているため、内容には説得力があるかもしれません。 文章さえ上手ければ、面白い小説になったのではと思いますが、読むのにかなり忍耐を必要としました。 充実した読書体験を求める方には、わざわざおすすめするほどではありませんが、 時間のたっぷりある方の暇潰し程度にはなると思います。 また、この分野に興味を持つ方には面白く読めると思います。 | ||||
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