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宿屋めぐり
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宿屋めぐりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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代表作「告白」を読破し、その素晴らしさに感動した。 さて、次は、もうひとつの長編「宿屋めぐり」だと、図書館で借りて読破しました。 読んだ人は分かると思いますが、非常にこの本、厚いです。 ちょっと躊躇しちゃうくらいの量だけど、とりあえず、無事読み終わった後の感想としては、少し難解かな、と。 町田康ワールド全快なんですが、起きている状況がマニアック過ぎて、少し「?」な部分もありました。 ところどころに聖書の引用があり、モチーフとして使っているところが伺えます。 「虚」と「実」、「うそ」と「まこと」、「真実」と「贋」・・・。 このふたつのフレーズが頻繁にでてきて、町田康の思想がこの世のたてまえとか、社交辞令とかを敵視しているかのように見えます。 この本くらい、その「うそ」と「まこと」を徹底的に描いている本はちょっと無いかも。 どんな、些細なうそ(それが、リップ・サービスでも)、町田康は容赦しません。 この本の前では、一切のたてまえは、通用せず、まる裸になってしまいます。 難しい本ではありましたが、普通の本に飽きている人にはお勧めかもしれません。 | ||||
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発売日に本屋に走りました(半年前でスンマセン)けど、ちょっと途中で飽きてしまいながら読みました。毎回町田さんの本は面白すぎて一日で読んでしまう(むしろとめられない)んですけど、二週間くらいかかったかな。流石にこの分厚さは長い。しかも執筆活動が長かった分、あれれ?忘れててつじつま後であわせたでしょってところがあったりして残念です。七年もかけないでぶわーっと書いたもののほうが私は好きです。 告白やパンク侍は笑いどころのオンパレードでしたが、これはそうでもないです。爆笑したのは2.3回。 それでもなお読む価値はあると思います。正直私には難しすぎて作者の意図するところの10分の一も伝わってないんだと思いますが、主人公の行動は一見「そんな奴いね〜よ!」ってほど最低ですが、自らを省みて頭のいたくなるところが多々あります。 結局宿っていうのは魂が入る先のことで、外見や周囲の者によって「俺」になったり「僕」になったり「アタシ」になったりしていく人間の曖昧さが書かれていました。この宿じゃなかったら違う人格になって、その自分を守るために言い訳したりしてズルく生きてるのが人間。自分なんて正しくないんだぞ、自我とか抜かしてんなボケ!ってこと?結局町田さんですね〜。もう一回読もっ、でも長いからなかなか手をつけられないです。 | ||||
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町田康の作品は大好きでほぼ全部読みましたが、これはどちらかと言えば失敗作という印象です。町田節が炸裂していて面白い部分もあるものの、全体としては散漫な印象を免れず、また町田氏自身の自我が前面に出過ぎているような気がして、小説としては出来が悪いように感じました。「告白」がよかっただけにかなり期待して読んだのですが、わたし的にはハズレでした。どこかで町田氏ご本人が、「小説を書くときは一作に集中しないとだめ」とおっしゃっていましたが、これがそのだめな例かな?と思いました。もしくは時間をかけすぎて収拾がつかなくなったのかも知れませんが。ほかの町田作品を読んだことのない方にはお勧めしません。 | ||||
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