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くっすん大黒
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くっすん大黒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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みんな結構、激賞してるけど、読んでみてとても不安になってしまった。と、いうのもこの小説の根底に流れている、生活の怖さ…生きていくことの恐怖にあせりながらも、わけがわからない生き方をしているのは主人公でもあり、読んでいる自分でもあるから。そのことに気が付くとなんか怖くなった。僕も若かりし頃、プータローだったし、オジサンと言われる年になっても、結局のところ、オジサンというしたり顔をして実は、何も若い頃と変わらない、プータローなのだから。 | ||||
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このレビューの高さと友人からのオススメから、期待して読んでみましたが、そこまで面白く感じませんでした。 しかし、登場人物の語り口調とか言葉の表現が面白いと思いました。しかし、ストーリー全体としては、そんなに面白くはなかったです。 特に面白いシーンは主人公と天田はま子との絡み合いです。天田はま子のキャラクターが憎らしいったらありゃせん。しかし、この主人公とはま子のやり取りや会話とかが目に浮かぶほどリアルな感じで読んでてとても面白かったです。 | ||||
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浪花のよっぱらいのプータローが呂律が回らないままに起こったことをひたすら語る。 面白いかどうかなんて気にならないくらい、大阪ミナミの場末の匂いが、しかも天王寺、鶴橋、上本町付近(ローカルな話題で失礼しました)の匂いです。 大阪ミナミの場末の匂いが苦手な人はすごく嫌がりそうだけど、好きな人平気な人はまあ大丈夫でしょう。 特に登場するおばちゃん複数人はエキセントリックだけど、大阪ミナミだと妙にマッチするエキセントリックさです。 作者は大阪市の生まれらしいけど、大阪市のどこに生まれたんだろう? 正直面白いとは思えません。奇抜なだけといえば奇抜。面白い、ユーモアがある、と思う人は、笑いもトークも関西より低レベルな東京もん?(差別発言失礼しました) 芥川賞候補になれたのは珍しさだけ、としか思えません。しかし、大阪人にしか書けない作品です。 | ||||
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何とも言えないくせがあり、力が抜ける。 表題のくっすん大黒は、正直理解不能でわけわからんかったが、後半の河原のアパラは、町田康の文章に慣れたためか、ちょっとおもしろかった。 因みに著者の町田康さんはパンクロッカーらしいが、どんな音楽を作っているのだろうかとちょっと気になった。 | ||||
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非常に体たらくな男楠木の目を通して行われる日常的な、非日常との境目を露にさせる不思議な世界の話しです。妻にも出て行かれ、酒びたりで生活手段も無く、お金も無い主人公楠木が以前から気になっていた据わりの悪い置物の「大黒」を捨てに行く話しなのですが、日常の話しなのですけれど、非常に不思議な味わいのある出来事が立て続けに起こる(あるいは起こらない)物語です。ちょっと変わった物語で、ついグイグイと読まされます、読みやすいです。中篇2本で出来た本作はもう一つの「河原のアパラ」もかなり読ませる作品です。中島 らもさんの新作はもう出ないとお嘆きの方にオススメ致します。またはトイレやレジなどの列を作って待つという際にフォーク並びの出来ない人々に対する憤りを感じていらっしゃる、ぅあなた にオススメ致します。この、ぅあなた、というしゃべり方をするオバハン、チャアミィの凄まじいまでの生態についても興味をもたれた方にもオススメです。 ココからちょっとだけネタバレあり しかし、この語り口と可笑しな出来事や可笑しな人物の描写のギャップがたまりません。しかも途中まで気づきませんでしたが、この語り口は「供述調書」的なんですね! | ||||
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「くっすん大黒」116回芥川賞候補(1996年)となった作品であり、落選はしたものの筒井康隆氏が本作を絶賛しました。 1997年には第19回野間文芸新人賞、第7回ドゥマゴ文学賞を受賞しています。 と書くと、さぞかし「凄い作品」なのだと思うでしょうが、ここでも町田氏の脱力ぶりと下降志向は健在です。氏の芥川賞受賞作である「きれぎれ」やその他の作品よりも狂気や陰惨さは少なく、快活で滑稽な作品に仕上がっています。小説を読みながら久しぶりに「ゲラゲラ」と笑ってしまいます。それでいて計算づくの恐るべき小説でもあります。 | ||||
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