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R帝国
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R帝国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全84件 41~60 3/5ページ
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性悪説と陰謀論はところどころ理解できる所もあるがAI含め全体的にラノベレベルでとにかく薄っぺらい。 一番腑に落ちないのは大衆の描き方。人はそんなに一面的で馬鹿じゃない。思想や理念を語りたがる人に限って意見を押し付けたがる。小説なのに作者の思想が前面に出すぎで押し付けがましいのが残念。 | ||||
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本屋さんでおススメされていたので、買ってみました。 AIにより、将来の世界も本の様になってしまう可能性があるという恐怖を感じました。 また、世界で起きている闘争は、単純なものではなく、もっと複雑なものが絡み合い、作為的に起きている可能性にも恐怖を感じました。 自分なりの感想を言いますと、感じられるものが少なかったです。(作者は最後のメッセージで一つでも何かを感じていただければ幸いです。と述べており、僕の思うことも承知の上での出版だったのかもしれません。) 読んだ後に、何か納得のいかない、もやもやする気持ちになりました。 それこそ、作者の思惑なのかもしれませんが もう読まないと思い、売りました。(80円でした...) | ||||
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令和時代になり、Rで時代が表記されることの予告にも思えますが、作中の戦争における死者数が時を示唆しています。その時は令和2年5月25日。 TDLが月曜日に閉鎖される日であり、令月となるような暗示です。このような人間味のない冷たい作品ばかりが称揚されるのは残念です。 | ||||
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まず作者のメッセージがあって、それを伝えるために小説の筋があって、でもその方法自体が作品内で否定されるというメタ化否定という自己矛盾を孕んでいて、 ただその自己矛盾自体はとても面白い題材と方法だと感じてどんでん返しの繰り返しの筋もよく練られている。 しかし「突き抜け」がない。恐縮だが、言ってしまえば、面白い形の箱はあるのだが、中に入れられた言葉に深みがないと感じてしまい、箱の形も良く見てみると細部にこだわりがないと気づく。 近未来政治戦略SF作品として比べるとしたら村上龍の「半島を出よ」だろうか。あのような凶暴なタナトスと(結末がどうあれ)言語表現的衝撃、およびリアリティは感じられない。 この作品が「将来の社会への警鐘」として捉えられてしまうのなら、まだまだ世界は(作者の言う)「不幸せな幸せ」から抜け出すことはないと思う。 もっとこう、なんていうか、バーン! ていう、そういう感じをね。いや、好みの問題っていえばここまでなんだけど、なんていうかなー。ラーメンでいうと、広告方法と店は仰々しいんだけど、具が少なくて味薄い感じ。しかも店主が「そういうラーメン屋はダメだ!」って叫ぶという自己矛盾な感じ。 ああー自分のレビューも自己矛盾してる。難しいなー。 | ||||
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令和元年、正式に帝国Rの時代となります。元年休みに、この本を読み直して、状況確認するのも良い過ごし方かもしれません。 | ||||
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万能の権力者、テクノロジーによる人民の支配、「党」手足生物じみたシステムなど瞭陰謀論的世界観に期待できたのは序盤まで。動いている力と引き起こされている出来事ににそぐわないほどのこじんまりとしたキャラの半径5mでしか話が進まないなど、同時期に読んだ「2084」と比較する(のは作者に余りに哀れではあるが)と力量の差というか、熱量の違いと言うか、 「自由とは、この程度の未熟な人間が振り回す棒きれに堕したのだな」 と全身虚脱し今に至る。 ネタに困ったのか作者の俗悪さの象徴なのか異常性癖者を出してしまうのは教団Xからの手癖とでもいうべきものなのだろうがあちらはまだカルトの異常性が浮き立つ形での意味はあった。今作ではそういったものは皆無である。 折角、AIめいたモノをお出ししているにも関わらず「人間の関係」視点でしか処理できないあたり、作者の引き出しにも限界なのかも知れない。 登場キャラが大した意味もなくイベントを語らせるだけの人形でしか無いことは言うまでもないが、もうちょっと丁寧にかけないものか。おおよそ人間性を付与されないキャラにイデオロギーを体現させることなど不毛であることは作家なら理解しているものではないのだろうか。 イデオロギーに即した筋立てにしては細部が雑であることなど疑問が尽きないがこの程度の素人の落書きに真面目にツッコミ入れだすとキリがないのでディストピア小説の皮を被ったナンセンスギャグ、として割り切るのが吉。 作者には もうちょっと頭使って書け との感想を示して終わる。 | ||||
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私は、これまでずっとノンフィクションばかり読んできて、ここ4年ほど小説も読むようになった。 読む姿勢は以前と変わらず、ノンフィクションで真実の世界・社会を知って行きたいという思い、フィクションは人間の感性を知ったり読後感で何かいい気分を味わいたい、という気持ちで本を読んでいる。 この本の感想は、タイトルで書いたように「嫌な気分だけ」が残った。 この著者の本は「X教団」に注いで2冊目だが、1冊目は特にどうというレベルの印象ではなかったので、「もう1冊」と思い読んだのが間違い。もうこの作者の本は読まない。 フィクションは、「感性」の領域が主なので、好きな人は読めばいい、というだけで、それぞれの感性で決めればいい。 だが、許せないことがある。フィクションなのに、「沖縄戦」と「満州」のことが書かれてあり、特に「沖縄戦」は作者が取材した内容を書いているようだが、その見方があまりにも一方的。 沖縄で、日本人同士が自決しあったことなどは事実かもしれないし、当時の日本軍を擁護する気もないが、もっと相手の国(アメリカ)の国も同時に書かないと、日本のやった悪いことだけをあげつらっていることになっているからだ。 日本人同士が自決しあったことは悲劇で、その責任は東条英機などが広めた戦陣訓「生きて虜囚の辱めを受けず」の影響が大きかったことは事実だろうが、アメリカ軍が太平洋の島々で捕虜を面白がって殺したり、船が沈んで浮いている日本兵を助けるどころか撃ち殺して皆殺しにしたことなどは、全く触れられておらず、アメリカ軍は捕虜を殺さずに保護したかのようなデタラメを書いている。日本人が自決したのは、アメリカがめちゃくちゃやっていたことも間違いなく関係している。 GHQの占領下でも、どれだけの女性が強姦されたことか。絨毯爆撃でも皆殺しだけでなく、戦闘機でも、日本の住民が何もできないことをいいことに、いろんなところで面白がって銃撃したくさん殺している。 このアメリカの残虐さを全く出さず、日本の悲惨な自決だけを取り上げるのは、「大間違い」。 それから、満州のことも知らなさすぎる。満州が「中国大陸」と言っている。これも、満州国の建国を一方的に「正当だった」というつもりはないが、あまりにもアメリカ、中国の「連合国」の視点だけで書いている。 もし、戦争の真実について書きたければ、ノンフィクションできちんと調べて出せばいいこと。フィクションの小説に「歴史」を書きたいならもっと客観的な立場で書くか、ほとんど議論のない史実の身を書いた方がいい。これは村上春樹の「騎士団長殺し」でも、南京事件でデタラメを書いていたから、本当に強く思う。 | ||||
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R帝国の登場人物は人工知能付きで人格も備え会話もできる携帯電話HumanPhoneを持っている。登場人物とHPの会話等で話が進んでいくあたり斬新で面白かった。おそらく現実の世界を(シリア難民、ヘイトスピーチ、内閣人事局による行政権力の集中による三権分立の機能不全、内閣調査室とマスコミの癒着による世論操作や言論の自由が狭まってきている現状)をかんがみて小説が作られているだけあって部分部分がとてもリアルで面白かった。 残念な点は今の現実が物語の中で「小説」として扱われ場面場面の比喩に使われているところが違和感があった。作者は作者なりの意図があったのだろうけれど昔の大日本帝国時代やナチのことを取り上げるなら「大昔にあった出来事」として取り上げてしまったほうがよかったのではないだろうか。それにしても難民の心理描写がリアルだ。作者はシリア難民に取材でもしたんだろうか。 | ||||
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国内のメディアも含めた政治的問題や国際情勢が凝縮された話だ。 今、私達が生きているこの世界も絶望しかないと思ってしまうが、まだ間に合うのだから希望を捨ててはいけないと考えさせられる。 この話と現実を照らし合わせて、色々な声に耳を傾け真実に気付き、正しい方向に世界が進むよう、私達は声を上げていかないといけない。 | ||||
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本書はスケールの大きさの点において著者の代表作であろう。敵国から資源を奪うため、敵国を戦争や陰謀に巻き込むR帝国。それに敢然と立ち向かう組織L。このように書くと本書はいかにも近未来世界を描いたSF小説、サスペンス小説に見えるがそうではない。戦争の無意味と平和への愛を主題にした純文学作品だ。この作品に登場する人物たちは、戦争や陰謀に巻き込まれて愛する親や家族を失い、自分自身も戦争や陰謀に巻き込まれ、生命を危険に晒している。戦争や隠謀を描くストーリー展開になっているが、本書を貫くモチーフは「人間愛」だ。しかし、圧倒的な暴力の前に、人間愛は余りに無力だ。そして著者が描く近未来社会のコミュニケーションは何と貧困なのであろうか?HP(人工知能)が一番頼りになるコミュニケーションツールだとは。だとすれば、戦争のない平和な国際社会を形成するために必要な国際的平和組織は、人類の経験上「国際連合」のようなものしかないであろう。国際法がR帝国の国家的犯罪を裁くのだ。そうした構想は著者にはなく、ひたすらR帝国を取り巻く近隣諸国の対立と戦争・陰謀のみを描く。ストーリー展開には未熟さを感じるが、微弱な組織と少人数で戦う人間たちの愛と死は心を打つ。この展開はどうなるのか、平和的解決に果たす宗教の役割にも触れてほしかった。いろいろあるが、著者の創作的関心は個人から国際社会へ広がった。お勧めの力作だ。 | ||||
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小説?これは2018年現在、現実に起きています。テクノロジー犯罪はご存知ですか。 近未来ではありません。思考盗聴は普通。蚊もいないのに遠隔からかゆみが出来上がる。 脳へのAIからの会話強制される。会社の同僚がAAAと話しているのに、私にはBBBと聞こえる。 これにより会社で強制公開処刑。 この小説も、著者が自分で考えたというより、考えの移植、脳のハッキングで作らさせたと思う。 ご本人はそんなつもりないけれど。 でも仕方ない。わからないんです、操られているということが。 | ||||
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紀伊國屋書店のスタッフが全力で推薦する「キノベス」で2018年の1位となった小説。ということで知り、読んでみた。読売新聞夕刊に連載していたらしい。知らなかった。村上龍の『愛と幻想のファシズム』を思い出した。あの疾走感。裏切りの連鎖。強者が弱者を踏み台にしてより強くなっていくという「運動」。 ただ、『愛と幻想・・・』が書かれた1980年代にはインターネットもスマホもなかった。『R帝国』では、1ページ目からHPといわれる「自らの意志」を持ったAI搭載の携帯が登場する。「党」はHPを通じて収集した国民のビッグ・データを最新の人工知能に解析させ、国内世論を操作する。ネット上に「ボランティア・サポーター」なる人たちがいて、「党」を支持する書き込みを常時おこなっている。「党」はまた、ネットを通じて必ず敗者を生み出す戦争や経済活動に直接間接関与することへの罪悪感から国民を「守る」ために情報を操作する。そして「貧しくても充実して生きられる」「金持ちは本当の幸福をしらない」といった“ライフ思想”をメディアを通じて拡散する。それによって、国民の84%を占める貧困層にプライドを分配する。さらに、貧困層を4段階に分け、その下に移民という攻撃対象を設けて優越感と自己承認欲求を満たす仕組みを作っている。そんななか、人々は「フレンズ」とつながり合い「幸せアピール合戦」を繰り広げている。「人々が欲しいのは、真実ではなく半径5メートルでの幸せなのだ」。 【以下ネタばれ注意】物語はR帝国がB国との戦争中にY宗国が帝国内コーマ市の原発を占拠する、という異例の事態が発生したところから急展開する。しかしこれは「異例」ではなく党がシナリオを書いた壮大な「やらせ」であった。GY宗国が分裂してY宗国とG宗国になったところに、R帝国をはじめとする大国が裏で介入していたのだ。R帝国はG宗国を支援する「ある大国」からY宗国を攻撃することを求められていたが、その「口実」として「ある大国」はY宗国のテロリストをそそのかし、R帝国の原発を狙わせたのである。しかもその原発の所在地は、党内少数派に属する市長のいる場所だった。テロリストの爆弾はダミーとすり替えられているので原発は損傷を免れ、「テロにも安全な原発」として世界に売り出すことができる。そして、テロリストたちを排除するためという大義名分で同胞を見殺しにしたという国民の罪悪感までも「党」は利用する。 こうした「情報」は党の黒幕である加賀から徐々に明かされていく。野党の次期党首である栗原の前で。栗原にひかれた、地下組織Lのサキの前で。一見、国家にいいように操られている大衆とは違い、自身の信条をもって行動しているように見える栗原もサキもじつは「党」のコマにすぎなかった。加賀はクプウクプウと笑いながらその残酷な事実を本人たちに突き付ける。「君に今から、情報という名の絶望の種子をあげよう」という謎めいた言葉。幾通りにも解釈することができる。ひとつには、善悪の境目を曖昧にしてしまうような「本当の話」による世界観の崩壊。もうひとつには、「初めて聞く本当の話」よりも「慣れ親しんだ嘘の話」のほうが世の中を動かすというパラドックス。 エドワード・スノーデンさながらに、サキらのグループが命がけで流した「真実」は「党」のつくりあげた世界ではすでに無力化されていた。萱野稔人は『カネと暴力』の系譜学で、国家を暴力の物理的な格差を、〈暴力への権利〉をめぐる法的状態に転換する装置であるととらえていただが、そうだとするとR帝国は、暴力の物理的な格差をテクノロジーを駆使した徹底的な愚民化によって最大限に拡大し、その〈暴力への権利〉に幾重にも保険をかけ、ほぼ絶対化した状態である。 先日、NHK-BSで、「ヒトラー 権力掌握への道」というCC&C/France 2のドキュメンタリーを放送していた。国民を思い通りに支配するには、国民の文化的教養を下げ、チンパンジーのように愚かにすること、そしてそのチンパンジーたちに「真実」だの「人権」だの「教養」だのをふりかざす面倒な人間たちを始末させればよい、という加賀の思想は、ヒトラーが憎悪や怒りといった感情を煽り、国民から理性を奪い、戦争にかりたてていったことと重なる。ヒトラーがインターネットを使えていたら、どんなふうにそれをしただろうか。この本のなかには、沖縄戦や満州国の話が架空の『小説』として出てくるが、小説を凌駕する現実のディストピアに戦慄させられる。こんなことをアマゾンレビューに書きこもうものなら、R帝国だったらHPに感知されてすぐ「党」の知るところとなり、いつのまにか、ふっと消える……。 | ||||
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初めての作家の初めての作品を読了。近未来のSF作品としての読み物でもあり、戦争を題材にもしていたり、現代を風刺しているような、してないような、難しい作風でした。 | ||||
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便利な世の中になり、匿名でものが自由に言えるのにも関わらず、結局はみんなが同じ意見になるように流され違和感を感じる今の世の中ですが、さらにこのまま進んでいけば、いづれはなりうることもあるのかもしれない世界のお話。 戦争に関してもみんな知らないかあるいは考えないようにしているだけで、裏ではこんなことも実際にあるのかもしれないと考えさせられました。 作者の方の「生きにくさ」という考えにはとても共感できますし、あとがきの「共に生きましょう」の言葉にはいつも励まされています。 ただ、この作者さん独特の読書の世界に引っ張られて心を掴まれるという感覚は、この作品ではあまり味わえなかったように思います。 R帝国とか、LとかAとかCとか、固有名詞がアルファベットだったから少し混乱してあまりのめり込めなかったのかもしれませんし、ただ単にあらすじの政治や戦争の話が難しかったからということなのかもしれませんが。 | ||||
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この作品の楽しみ方としては間違っているのかもしれないが、私はこの作品を笑いながら読み進めてしまった。 あまりにもストレートすぎる言葉で、私が普段感じている現代の違和感を全て風刺していたためである。 他の方のレビューにもある通り、確かにこの作品はあまりにも救いがなく、また現代の問題点を列挙していった内容でもあるため、 読み進めることが苦しいと感じるディストピア小説と言えるであろう。 だが、この作品は決してこのままではこうなってしまうぞ、考えを変えろという著者の恣意的なプロバガンダのために存在しているのではない。 あとがきには著者自身が「僕たちの世界の今後の展開が、この小説の未来を決めるという風に。この小説の全体からでも、たとえ一部からでも、何かを感じてくれたら作者としては嬉しい」と述べている。 あえて著者は現代の問題点、時代の流れを誇張することで、現代のおかしな点を風刺し、読者の立ち位置を考えさせようとしているのである。 作中では現実世界における戦時中が「小説」という形で登場し、作中内での登場人物が自分たちの立ち位置を考えさせられ、 その内容を知り「ふざけている」とリアクションする者、現実での生活に生かす者、その他の反応をする者が描かれている。 このうちどれが良いかは個人の取る立場次第であるが、自分を見つめ直す材料にはなるため、是非とも「フーム」と考えながら読んでみて欲しい | ||||
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中村文則の世界を読んでみようと思いました。読み応えあります。 | ||||
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中村文則信者にとっては最高です。きょうだんX以上に興奮しました。 | ||||
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普段小説は読まないのですがディストピア物は好きなので買ってみました。 印象として序盤は現政権の右傾化対する批判や全体主義に警鐘を鳴らしているありがちで左翼的な作品かと思い退屈しましたが、物語中盤からこれは真逆の世界観でることに気付き、作中の世界は某国共産党により物質的な豊かさと引き換えに言論、報道、思想の自由が奪われた将来訪れるかもしれないディストピアであり現在の香港、ウイグル、チベットで起こっている悲劇を架空の日本と云う世界を通して描いた野心的な傑作でした。 ※作中に登場するブレードランナー風ガジェット(ヒューマンホン)もサイバーパンクな感じで好みです。 | ||||
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たまたま書店で目に入って購入して読んでみたが、買ったことを後悔した。私は小説の肝を「著者と現実との乖離への深く鋭い洞察」だと思っているが、この作品が捉える社会と人は浅く、自己を見つめることの代わりに大衆を槍玉に挙げることを選んでいるその浅はかさが非常に残念でならない。問題作と評されているが、この程度で問題とされるほど文学は体制に優しい世界ではない。 | ||||
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近未来のAI搭載スマートフォン「HP」を通してネットと密に接続された社会が 従来とは異なる大衆心理の形成していく表現が、現実の延長線の話であり面白いと感じた。 また、「新世界より」のように独特な思想を持った社会の世界観であり、 ドキュメンタリー的な面白さも感じた。 一方でキャラクター同士の関係描写が不足し、物語の展開は唐突に感じられることがあった。 また、本筋ではないが、戦闘描写で、発射された後のミサイルを受け止めたり、 無人機とはいえ航空機にライフルを全弾当てるのは、現実的にはあり得ず引っかかる表現と感じた。 | ||||
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