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戦の国
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戦の国の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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桶狭間の戦いから大阪夏の陣まで、六人の戦国武将のターニングポイントを捉えた作品。 主人公は、織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼だ。様々な作品で語り尽くされてしまっているので、歴史小説ファンからするとハードルが高いテーマである。 本作品集は、主役たちのモチベーションに光を当て、通説とは異なる解釈を持ち込んでいる。結果は覆すことができない歴史に、如何にオリジナリティを表現するかが著者の腕の見せ所なら、本作品は成功していると言えるだろう。 「純白き鬼札」では、明智光秀がつもりに積った私憤ではなく憧憬から本能寺の変を起こし、「真紅の米」では、小早川秀秋が明晰に情勢を分析して背信にいたる。「黄金児」の豊臣秀頼は、名君の萌芽が見られる堂々たる偉丈夫だ。 登場人物らの心の機微に感動すら覚える純文学的な作品集である。 | ||||
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それぞれ繋がりを感じさせない主人公の短編が見事に繋がっている。これは歴史小説として画期的な構成ではないだろうか。。。 | ||||
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今の大河ドラマを説明してくれている。この本を読むと光秀の心情や歴史がよくわかる。この本が脚本の基本になっているように感じる。 | ||||
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従来の時代小説とは違う、史実に忠実でそのくせ引き込ませる。 | ||||
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そしてとても納得感があります。そうであって欲しいなと思いました。 | ||||
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長編小説かと思って読んでみると、短編集だった。 ・覇舞謡 時は戦国時代。織田信長は、ようやく尾張の国を平定したばかりだった。しかし、そこへ今川軍が攻めてくる。信長軍の兵力2000強に対し、今川軍は4万。そのままでは到底勝ち目はないが、信長は一体どうやってこの劣勢を跳ね返して勝利したのか。その実情が描かれる。 ・五宝の矛 次の話は越後。長尾景虎―後の上杉謙信が越後の国主大名となる。その描写から、景虎がどれだけ才能あふれる武将だったかが分かる。しかも、景虎は国内をまとめるため、出家すると宣言する。果たして、景虎の先行きはいかに?そして宿敵、武田信玄に勝つために編み出した戦法は機能するのか。 ・純白き鬼札 明智光秀の話である。光秀は信長に仕える前、朝倉義景のところにいた。そこから信長と出会い、家臣になるのだ。光秀がキンカンというあだ名を付けられていたことは初めて知った。また、光秀は信長に足蹴にされて謀反を起こすのだが、謀反の本当の理由は一般に知られているようなものではなかった。独自の解釈が面白い。 ・燃ゆる病葉(わくらば) 豊臣秀吉配下、大谷刑部吉継。人格者だったらしい。今で言うハンセン病にかかったようだが、その能力は衰えることなく、秀吉のために粉骨砕身した。石田三成と親しく、秀吉亡き後、石田側に付くように頼まれるのだが、さて吉継の決断は。 ・深紅の米 小早川秀秋。言うまでもなく、関ヶ原の戦いで豊臣方を裏切った武将である。この短編では、秀明は利発だったが、生き延びるために暗愚を装ったようである。裏切って家康側に付くまでの経緯は、フィクションかもしれないが、なかなか楽しめる。 ・黄金児 最後は豊臣秀頼である。ここでは、意外な秀頼像が描かれている。 すべて戦国時代の話で、1ページ目で「あの話か」と展開と結末が予想できてしまう作品もあるのだが、独特の表現と迫力ある描写で、楽しみながら最後まで読み通せる物語になっている。 | ||||
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