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希望が死んだ夜に
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希望が死んだ夜にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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なんとなく見つけて読んでみた。 中学生であるが故の不安定さ、その解像度が高い気がした。伏線の回収は綺麗だったしなかなか読んでて面白かった。まあちょっと強引なところもあるけど特に気にはならない。 | ||||
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イヤミスとか鬱展開とかそういうのが好きでよく読んだり観たりしているので、ストーリーとしての展開は早々に想像できてしまいました。 でも、登場人物の性格や心情が分かりやすく描かれていてそれぞれに感情移入もしやすいので、ミステリー初心者はもちろん、小説を読み始めたばかりの方でも読みやすいと思います。難しい表現もありません。 長さ的にも長すぎないので1日あればスッと読み切ってしまえる長さも良いと思いました。 個人的にはタイトルがとても良いと思います。子どもの貧困がテーマなので、苦しいとか病むというレビューもありましたが、他の鬱テーマ作品に比べると病み具合はそこまでです。耐性があるからかな。鬱展開に耐性がない方にはキツいのかもしれませんがそれでも読み終わりに「はぁぁぁぁー」と色んなものを感じれる溜息をつける作品です。要するに満足感あり。 ミステリー小説として読むと、不満足かもしれません。ミステリーというカテゴリーで考えずに、社会問題として、そして中学生という多感な年頃の子ども達が抱える心の内に焦点を当てて読むとなかなかに面白い作品です。 | ||||
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詳しい事は書かずに今の感情だけ書きますがマジでキツイ・・・ 今精神状態が良くない状態で見るものじゃなかったホント 鬱モノとかよく読みますし切ない系も残酷なミステリーも読んできましたがこれはそういうのじゃないです。そもそも鬱モノとは聞いてないけどとりあえず切ないとか言う話でもない。 間違いなく過去1ツライ今の自分に返ってくるようでほんとにきつい。生活が苦しい時に見るものじゃない助けてほしいし助けたい。もういっその事一緒に・・・とか思っちゃうけど多分それも良くない | ||||
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泣きました。 | ||||
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向ヶ丘遊園で起きた女子中学生殺人事件を2人の刑事が捜査を行いつつ、その真相に迫る社会派青春ミステリーです。刑事の1人はステレオタイプで、貧困に喘ぐ被疑者が裕福な家庭の被害者を逆恨みに殺したのだろうと半分決めつけて捜査を進めていきます。一方もう1人の刑事は被疑者の気持ちを想像しながら捜査を進めていきます。2人の刑事の対比、被疑者と被害者の対比、それを取り巻く人々の対比が良く描かれ、問題の本質に迫っていきます。 子供の貧困度合いが現実的なのか、少し小説向けに書かれているのかは分かりませんが、非常に社会の在り方を考えさせれる内容になっています。 | ||||
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子どもの貧困問題にかかわるミステリです。 ミステリとしては、意外な展開もあって、標準以上の出来ではないかと思います。 ただ、(あくまで個人的な好みの問題ですが)子供が貧困で苦しむ、という話を読むのはつらかった。 そういう人間は、読まないほうがよいかもしれません。 | ||||
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格差社会をテーマにした作品が多数生み出されている現代で、この小説では貧困に苦しむ片親の中学生にピントを合わせて描いています。 貧困と一言で言っても様々な形があり、まだ子供の彼女たちの未来や希望が失われていく姿はあまりにも切実で、リアリティをもっています。 序盤はよくある進行で凡庸な印象でしたが、少しずつ事件の全容が判るにつれページをめくる手が速くなっていきました。 それは、ミステリー要素だけではなく彼女たちの瑞々しい青春小説としての物語が魅力的であったからです。 苦しい状況の中でも前を向いて歩く彼女たちに自然と自分まで力をもらえていた気がします。 そのまま青春小説でも良かったとは思いますが、ラストに驚きのあるミステリー系小説が出版不況に喘ぐ今の文芸市場では売れる必要な材料なのかもしれませんね。 ただ、とにかく読者の予想を裏切る為だけに書かれた小説とは一線を画す深いテーマがこの作品にはあります。 「希望が死んだ夜に」とはダブルミーニングであり、読み手に深く考えさせる内容でした。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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テーマに釣られ、直感を信じ、読み始めたら、 内容はそこそこシリアス&ディープなのに、文章が読みやすいせいか、どんどんハマり、気が付くとほぼ一気読みしてしまってた!( 救いなのは最後に微かに希望が見えた事です。) | ||||
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貧困家庭の描写がなかなかすごくて、読んでいて辛くなる時もありましたが、友のためにとった主人公の行動は「大人は信用できない」という、ある意味ステレオタイプな感情を逆手に取ったもののように思えました。ラストの畳みかける展開も良かったです。 | ||||
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軽いネタばれ有り 「もう、死んじゃおうよ。」 可哀想で泣いてしまった。 のぞみとネガの努力を見ていると、この発言に「そんなことない!社会には希望があるから死んじゃ駄目だよ」とは、簡単に言えない。 のぞみが死んだ理由は、私的なことが重なり合っているけど、これは社会が殺したも同然だと思う。 女子中学生二人に「死んじゃおうよ」と思わせる社会はダメだよ。 タイトル『希望が死んだ夜に』。 そういうことなのか…。 | ||||
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ネガとのぞみの立場や気持ちを思うと、また実際にこのような思いをしている子どもがこの国にいるのだと思うととても辛い気持ちになります。 母とのこともそうですが、何より変わってしまった凛子姉ちゃんとの再会が絶望でした。 最後の真犯人の下りは、ミステリとしては面白かったけれどこのストーリーにはなくても良かったかな、と思いました。ネガがこの先どのような未来を歩んでいくのか…。 良い出会いが彼女の価値観を変えてあげて欲しいな、と思いました。 | ||||
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社会派青春残酷ミステリー、この尾を引く胸糞の悪さが「点と線」「ゼロの焦点」で感じられるこの世は不条理という真実を前提としてこの社会の悪を連鎖凝縮させたファイナル・デスティネーション、二人の少女の美しい関係と対比させることでより悲劇であり喜劇のようだ。 以下ネタバレを含みますのでご注意ください。 冬野ネガを取り巻く家庭環境も社会環境も抜け出させない牢獄で、そもそも人間は能力不平等存在かつ限定合理性存在であり貧困に関する所謂「努力厨」批判の「自己無制限責任論」には破綻と限界がある。この点は作者が「アフリカ教師」として暗に批判している。貧困の恐ろしさは、全ての人間は病気や怪我で飛ぶ力が弱ればいずれ大地の木々に羽をとられて二度と飛び立てなくなる。それなりの収入を得ていて高いところを飛んでいるか低くところを飛んでいるかの問題ではなく全ての人間に貧困の重力は働いており、世代を超えて伝染病のように蔓延するという悪質さを忘れてはならない。 ネガは高いところを飛んでいると思った春日井のぞみは自分と同じ高さを飛んでいた。しかも、のぞみはフルートの才能を持ち大きく羽ばたこうとしていた。まさに、ネガにとってのぞみは希望だった。 彼女たちの不幸は、子供に無関心無理解の愛着障害を抱えた「毒親」を持ち、のぞみとネガは「安全基地」を失った環境にある。真壁警部補が努力できる環境にあったのは、母親が「安全基地」としてしっかり機能していたからだ。 将来の自立の投資である「フルート」を資産認定する生活保護制度の問題や、小中高の授業理解度を「七・五・三」(ひちごさん)と教員が揶揄する「落ちこぼれ切り捨て」の教育制度の問題が多重に絡み合うオンパレードで、100年前のエリート官僚養成を目的とした競争教育主義から脱却できていない。 「社会を生き抜く力」を目的とする人間開発に舵を切るには取引コストや埋没コストが大きすぎるため現状維持という組織の不条理により「失われた30年」になろうとしている。この何十年で競争教育にさらされた世代は自己愛的で、利己的で、共感性に乏しい人間に育ち、その社会もまた相互扶助精神が失われ、殺伐とした現実を生み出し、貧困が蔓延し、皺寄せが弱い立場の子供たちに押し寄せる。 のぞみが作中で言及しているフィンランドは国際学力比較調査で世界一である。フィンランドは「一人たりとも落ちこぼれを作らない。」を理念とし教育の場に試験競争を持ち込まないことで有名だ。小学校低学年からグループ内で助け合い、教え合う。彼らが大人になり共感性の高い、相互扶助精神に満ちた世代となって社会を創るとき希望と幸福をもたらす。 殺伐とした学校でのぞみとネガの関係が美しいのは、相互扶助と共感性を描いているからだ。 この現実を正しく認識するとまともならばうつ病になる。 むしろ、うつ病患者は世界を正しく認識しているからこそうつ病になることから「抑うつリアリズム」という考え方が生まれる。では何故そんな悲惨な世界で生きていけるかと云うと、「希望」という自己欺瞞による保守機能が働いているからだ。しかし、彼女たちの「希望」は失われ死に至る病へと導かれる。 このような絶望的な世界の中で、ここに到って冬野ネガはのぞみを失うが、ガチガチの警察官僚組織の中の異能探偵、特異点であり唯一の救いが「仲田蛍」というまさにほたるのようなかすかなひかりを見る。通常ならば「半落ち」だったが、自殺から真犯人の他殺へと急展開していく。仲田によって、春日井のぞみの真の遺書を読んだネガは号泣する。美少女である親友が「人間本来クソ袋」という死体をネガに見せて自殺ストッパーになるという遺書の趣旨だが、ネガに負い目をかけないようにつくっている。この地獄のような世界に残す友を最期まで気遣う。のぞみはネガより一層深い絶望を抱えていた。元プロオケのフルート奏者に才能を認められていたからだ。「フルート」を失ったら学校でどうやって生きていけば分からないからだ。「生きる」ための生活保護が「心が生きていられない」状況をつくる最悪な結末。しかし、ただでは死なない。つまり、自分だけが死んで、その事件性により冬野家の生活保護の申請が承認されるきっかけを作るという真の目的がある。この社会は誰かが死ななければ行政は動かないし法律も変わらないと考えた。 ユダヤ人絶滅収容所というこの世の地獄を生き延びたフランクル博士は「時間における人間の有限性、人生の時間的な有限性、すなわち死という事実は、人生を無意味にしうるかどうか、という問いに答えることにしよう。われわれは、どれほどしばしば次のように責め立てられることであろうか――死は人生全体の意味を疑わしいものにするのではないか、死はすべてを最終的に無にしてしまうのだから、すべては結局、無意味なのではないか、と。しかし、死は本当に人生の有意味性を破壊することができるのだろうか。その反対なのである」と云う。当初の計画を外れ結果的に殺されてしまったが、ネガに「生きさせる」動機を与えるという点で、「春日井のぞみ」の人生の意味性が自殺でも他殺でも少しも損なわれないことなのだ。 しかし、事件は他殺であったからこそ、より強烈にネガに復讐心を抱かせ「かわいそうな私たちの青春」で終わらせない。冬野ネガは信用できないタフネゴシエイターの捜査機関を動かすために「半落ち」で土壇場の演技性を発揮して大人たちと取引をしなければならなかった。ネガは親友の死からすぐにパニックを克服し、取り調べのストレスに耐え、親友の仇を討つ。アカデミックな能力ではない地頭の良さと彼女本来の強さが見えた。 希望が死んだ夜に、わずかに瞬くのはひかりだけだ。希望は煌々と輝き心を惹きつけるが実はあまり安全ではない。失った時の反動が大きすぎるし、その時に目がその明るさに慣れてわずかに瞬くひかりに気づかない。 ミステリーのオチに、親友への信頼と友情のために戦い抜き、貧困と失恋と裏切りと親友の死により満身創痍で痛ましい小さな戦士の姿に読後は泣きそうになる。 結末に真壁警部補が衝動的に「君は、生きなくてはならない」と云った後に続く言葉は不明だが、厳しい云い方になるが、社会のゆがみが春日井のぞみを死に追いやったかもしれないが、のぞみの死にはネガにも責任の一端がある。出会うこと親友になることというのは何気ない人生の一コマだろうが無意識に選択している点で何らかの影響を他者の人生に与えるし、人生の当時者として責任が発生するからだ。恐らく冬野ネガの今後の人生は大変な困難と苦しみは背負うことは容易に想像できる。もし、のぞみとネガが逆だったら、残された方は死ぬほどにつらい苦しみを背負うことになる。死ぬのも苦しそうだが、死者から期待され生き残り長引く苦しみも相当につらい。それを親友に背負わせずに済むならばやはり生きなくてはならない。 | ||||
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梱包状態も良く商品も綺麗で満足でした。又利用出来る機会あればよろしくお願いします。 | ||||
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とても面白かったです。貧困という社会問題の中で暮らすこどもの心の揺れ動きや感性に、リアリティがあるように思いました。出来事を受け入れ冷静な目を持つ一方で、極端にとらえる純粋性というか・・子どもの感性はこういうものかなと思いました。登場人物の目を借りた様々な視点描写も良かったです。 絶望、失望、願望、欲望、切望、希望・・・望むという文字には色々な漢字を組み合わせられる。絶望を感じると生きる気力を失い、希望を感じれば強い気力で生きられる。子ども時代、自分はどう感じていたかな、そんな事を考えました。ミステリーというよりは、社会問題を扱った硬派小説かな。 | ||||
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私的に普通に面白かった | ||||
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物語が次々と展開され、飽きずに読むことができました。 貧困問題の深刻さに少々胸が痛くなる部分もありましたが、最後の急展開には驚かされました。 | ||||
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とても悲しく、それでいて綺麗に描かれていました。 話も、コロコロ展開し、そして引っ張って引っ張って、丁寧にオチを作り、 それも最後はひっくり返して、でも、しっかりとまとめて。 本当に面白かったです。 でも、ネガちゃんは、あのお母さんを抱えて、それでも願いを叶えられるのか、 この先を考えさせられました。 | ||||
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すべての大人が罪深い。見栄や「弱い」自分への言い訳。 翻弄されまいと自らの脚で踏みとどまる少女たち。 真犯人は「あいつ」でしょう。 ネガの断罪の言葉が痛ましい。「おまえがはたらけよ」 | ||||
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貧困に苦しむ人の気持ちを理解することはできるのか。理解したつもりになるだけで、本当の意味で理解することは、自ら体験するまで難しいのかもしれない。 それでも、この本を読んで、酷な貧困家庭の実態を感じられた | ||||
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