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忌物堂鬼談



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【この小説が収録されている参考書籍】
忌物堂鬼談 (講談社ノベルス)
忌物堂鬼談 (講談社文庫)

忌物堂鬼談の評価: 3.29/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ちょっとだけネタバレあり。

三津田作品の大ファンで、新作をまだかまだかと心待ちにし過ぎたせいか、今回の作品は少々微妙でした。
期待し過ぎてハードルが上がったというのも考えられますが…。

一番面白かったのは、とある忌物に関するエピソード、古いアパートで女子大生が体験した怪異ですかね。
アパートの独特な造り(古い物件だと珍しくないのかもしれませんが)も手伝って、その場面を想像して怖さ倍増。
何でキッチン共同なの?トイレも?何で個々の玄関のドア引き戸なの?と、アパートの造り故に女子大生の身がより危険な感じがして。
そのエピソードの臨場感は、さすが三津田作品だなと思ったのですが…。

他の忌物のエピソードは、正直微妙でした。
特にある家族のエピソード…グロ過ぎ。
私はミステリーやホラーは読むのが好きですが、如何せんグロいのが大の苦手で…。
三津田作品はグロ描写がほとんどないので(「スラッシャー」「シェルター」など極稀にグロ作品がありますが)、それも三津田作品のファンである理由なのですが…このエピソードに関してはビックリするくらいグロかった。
丁寧過ぎるくらいのグロ描写。
これはいただけない。

三津田作品にしては珍しく、女性が主人公です。
だからなのか、他の三津田作品のように主人公の存在感というか個性がない。
まあもう一人主人公とも言える男性が登場しますが、登場シーンが少ない。
その分猫が可愛かった。
「死相学探偵」のボク的ポジションなのかな?

全体的にけしてつまらない訳ではないのですが、語り口というか手法は「ホラー作家の読む本」とかと通じるものもあるし。
ただこれまでの三津田作品と比べると、どうしても物足りなさが残るかな~。
とはいえ、三津田作品ファンなら読んでみるべきとは思います。

最後の終わり方、いかにもこの作品がシリーズ化しそうな感じでしたが、個人的には「刀城言耶」やシリーズの新刊を出してほしい…。
忌物堂鬼談 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:忌物堂鬼談 (講談社ノベルス)より
4062991047

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