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(アンソロジー)
猫は宇宙で丸くなる
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猫は宇宙で丸くなるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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猫が登場するSFアンソロジー(ホンモノの猫であるかは別として)。 作家及び名作発掘の感があり、存分に愉しめる。気まぐれかつ自己中心な猫の本性(?)を取り入れた猫好きにはたまらない、猫嫌いには納得の作品集だ。 〈地上編〉〈宇宙編〉の二部構成で、人語を解する猫に翻弄される研究者「ヘリックス・ザ・キャット」(シオドア・スタージョン)、宇宙の酒場の出来事「影の船」(フリッツ・ライバー)がそれぞれよろしいかと。 「影の船」は、詳しい説明のないまま物語が進む想像力を試される作品で、しんどいながらも感銘を受けた。 その他、長命の猫と飼い主「ベンジャミンの治癒」(デニス ・ダンヴァース)、異星人の襲撃に対抗するものは「宇宙に猫パンチ」(ジョディ・リン・ナイ)、宇宙船からの脱出を図るもの「共謀者たち」(ジェイムズ・ホワイト)、絶滅したエイリアンたちは「チックタックとわたし」(ジェイムズ・H・シュミッツ)が、ベスト。 その他の作家陣は以下の通り。 ジェフリー ・D ・コイストラ/ロバート・F・ヤング/ナンシー・スプリンガー/アドレ・ノートン | ||||
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SF&猫という組み合わせに惹かれて手に取りました。 恥ずかしながらスタージョン以外の作家さんは知らなかったのですが どれも個性的な短編で面白かったです。 デニス・ダンヴァースの「ベンジャミンの治癒」がお気に入り。 心にじんわりくる読後感がよかった! 短編ごとに作者についての解説が1P挿入されており(作者と猫との逸話も) 無知な読者の私にも親切で興味深かったです。 | ||||
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タイトルが「宇宙で」なのに「地上編」があるのか。それはいいとしても、あまり猫が主体とは言えないような、ただ猫の姿を借りただけの者や、猫好きは犬ならひどい目に遭ってもいいと思ってるわけじゃないんだぞとか、どうにも猫SFとして楽しめる作品ばかりではなかった。半数ぐらいは無理やり収録してるように感じて、タイトルとカバー絵の良さに期待がすごく上がってただけにだいぶがっかりした。 | ||||
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興味深い | ||||
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満足です | ||||
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読み始めるとやめられなくなる不思議な魅力があります。 | ||||
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「ベンジャミンの治癒」デニス・ダンヴァーズ->人の営みはただ空虚。生命は愛おしく寂しい 「宇宙に猫パンチ」ジョディ・リン・ナイ->ネコに振り回されるドタバタが好き | ||||
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猫が出てくるSF中短篇を集めたアンソロジー。 まず、猫だけに特化したSFアンソロジーという物が成立するのかと思いましたが、動物の中でも特に猫は好きな人が多いという事で、猫SFというジャンルも成立するらしいです。そう言えば、ドラえもんも厳密に言えば猫SFですよね。 それと、そもそも猫とはなんだろうか、と思いました。人間から見ると、かわいい、うざったい、興味ない、と色々ありますが、猫としては自分たちの事をそれぞれどう思っているのだろうかと。一応、人間と一緒に地球の存在しているので、存在意義はあると思いますが、他の動物よりも圧倒的に人気があり、且つかわいがられるという不思議な存在に感じます。 本書にもそういう猫達が活躍する不思議な中短篇が10作掲載されておりますが、時にかわいいだけじゃない、強い猫、邪悪な猫等も出て来てバラエティ豊かな好アンソロジーに編集されております。 個人的にも猫は好きで時に飼いたいとも思いますが、動物の毛が体に良くないとか世話や躾が面倒で今の所は飼っておりません。近所に住んでいる野良猫を観て満足しております。市報で猫は繁殖力が強いので餌はやらないようにと言われているのでそういう付き合いはないですが。 猫好きにもSF好きにも揃って楽しめる好アンソロジー。機会があったらご一読を。 | ||||
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猫SFアンソロジーだ。素晴らしいタイトルですな。十篇のうちダブリがヤングの『ピネロピへの贈りもの』だけというのが嬉しい。 解説に大御所たちの代表作が収録できなかった言い訳を書いてあるが、そんなものいらないよ。全部読んでるし。 アンソロはできるだけ初収録作を集めてほしい。 ダブリが少ないのはありがたいが、聞いたことのない作家が多い。この機会に読めて良かった、と思うことにしよう。 駄作はないが、際立って優れた作品も見当たらない。 <地上篇>は「ピネロピ」を含めて五編。『パフ』は知能が高められた猫、『ベンジャミンの治癒』は長寿猫の話だ。 スタージョン『ヘリックス・ザ・キャット』は魂と猫の絡むドタバタ。いずれも悪くはないが、特筆するほどではない。 『化身』ナンシー・スプリンガーは神秘的で微エロいファンタジーで、ちょっと気に入った。 <宇宙篇>のほうが好きかな。ナイ『宇宙に猫パンチ』猫が痛快な活躍をする。ホワイト『共謀者たち』知能の高い動物たちが宇宙船で暮らす。彼らに新天地はあるのか。 シュミッツ『チックタックとわたし』アメリカにも中二病小説てあるんだなあ。 ノートン『猫の世界は灰色』小味で洒落たアイデア・ストーリー。わりと好き。 ライバー『影の船』堕落した移民宇宙船の社会を描く。こういう世界観は好みだが、猫SFではないだろう。 | ||||
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●ジェフリー・D・コイストラ「パフ」 品種改良に依って不老長寿(変態生物ではないがネオテニーと呼びたい)の猫が誕生したが、子猫のままにされた状態が想わぬ副産物的効果をもたらし・・・ラストのオチはホラーに近い。 ●ロバート・F・ヤング「ピネロペへの贈りもの」 多分、発表当時、読者が困ったと思しき作品。 ●デニス・ダンヴァーズ「ベンジャミンの治癒」 ヒーリング能力を得た男がその力を振るった相手は猫のベンジャミンだった。だが、ベンは、只生き返っただけではなかった。そして・・・愛する女性と夫婦に成りながらも、彼女以上に猫に愛情を注いだ男の物語。 ●ナンシー・スプリンガー「化身」 謎めいた女は何かの化身だった。そして彼女は猫に変身出来る。彼女の正体とは・・・。 ●シオドア・スタージョン「ヘリックス・ザ・キャット」 金庫破りの現場で警察が射殺したのは一匹の猫だった。そして現場に居たのはその猫だけだった・・・テーマは古典的だが、更に霊的な異種存在を加えて物語りにしている。 ●ジョディ・リン・ナイ「宇宙に猫パンチ」 人類に宇宙船を供与した種族にはペットと云う概念が無かった。そこで主人公達はコンピューターに対し猫のケルヴィンもクルーと説明した事から、コンピューターは猫にも主人公達同様の権利を認め船内のシステムを猫に対しても合わせようとする。折りしも凶悪なスムート星人達の襲撃に逢い、彼等の兵器で脳機能を低下させられた主人公達は船の防衛システムを操れなくなってしまったが・・・。スタートレックものの一エピソードにも置き換えられそうな話。 ●ジェイムズ・ホワイト「共謀者たち」 宇宙船の中の実験室に居た動物達は知能が発達し超能力にも目覚めた。一方、ペットとして自由に動き回る権利を得ていた猫も同様だった。彼等は人間を出し抜いて自分達だけの自由を得ようと考える。 ●ジェイムズ・H・シュミッツ「チックタックとわたし」 テルジー・アンバーダンものの一作目。懐かしかった。 ●アンドレ・ノートン「猫の世界は灰色」 古き良きスペースオペラ調の冒険譚。猫の見えるものと人間の見えるものの違いがポイント。 ●フリッツ・ライバー「影の船」 SFなのかホラーなのかファンタジイなのか色々迷ったが、やっぱりSFだった。 | ||||
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猫と生活した経験のある愛猫家ではありません。が、モチーフでなく登場する人やものをテーマにしたアンソロジーが好きで、本書でも編集にあたって重複を避けたというダン&ドゾワの猫アンソロジーも愛読しています。 ダン&ドゾワの「魔法の猫」(扶桑社の文庫にありましたがすでに品切れ)は、有名作家・作品を思い切り集めたので、自身の第2弾「不思議な猫たち」がすでにネタ切れして精彩を欠くような状況だったので、重複なしで良作が集められるんだろうか...と思いましたが、さすがは中村融さん!埋もれていた作品を見事に掘り出してくれました。 この作品集に登場する猫たちは、我々がイメージしているそのままの気質や性格の普通の猫と、普通の猫の能力を超えてしまった存在と二通りです。前者はその気まぐれな面で人間に思わぬ影響を及ぼすストーリーが愛猫家ならずとも楽しいのですが、後者を読むと、どれも、うーん...なんというか、あまり猫が好きではなくなってくるような...決して可愛くはないので... 愛猫家だと、こういう猫も愛すべき存在として受け入れてしまうのかなぁ...作品としては面白いのですが、子供の頃に読んでいたら、私なら猫が苦手になっていたかもしれないという気がします。 それらの中で、巻末に置かれたフリッツ・ライバーの作品は、さすがにガミッチの生みの親だけあって、ありえない能力を持ちながらも、可愛いと思わせてくれる猫が登場する作品でした。 | ||||
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書店で表紙が気になり購入しました 読む前は猫が主役級だったり、猫が主体で活躍する作品群をイメージしていたのですが どちらかというと飼い主たちの人間模様の方が話のメインになっていて、 その生活に溶け込んでいたり、時には未知の場所へ導いたり、危険な局面ではサポートしてくれたりと 「猫の話」というよりは「猫がモチーフの話」や「猫を飼っている人間の話」という印象の方が強いです 好きな収録作品はジョディ・リン・ナイの「宇宙に猫パンチ」とジェイムス・ホワイトの「共謀者たち」です 前者はこの本を買ったときに期待していた内容に最も近くて、理想的な王道だと感じました 後者は設定もさることながら、主人公の美しい葛藤に胸が熱くなりました(収録作品の中で一番好きです) 作品の方向性がまちまちで、期待していた作家の話があまり刺さらなかったりもしましたが 「こういう話も書くんだな」と知る上では読めて良かったです 編者によると掲載作品を選別するのに苦心したようですが 上記二編のお気に入りがあった上、他の文庫本では読めないような作品だったので、いい出会いができたと思います | ||||
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オリジナル或いは翻訳によるものなのか? 作品によっては文体に馴染めずに読んでいて少々疲れた。 ただストーリー自体はどれも面白かった。 神秘的なイメージを持つ"猫"という生物はSFにもとても良く似合う。 | ||||
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[編者あとがき]によると、全10編でうち本邦初訳が4編(異説あり。同人誌などに訳出されたものはカウントしないのが通説なので、この本では初訳扱い)。他は雑誌に掲載されたきりの作品が3編、残りの3編は複数回世に出たものだが、そのうち2編は20年以上入手困難だったもの。さらに既訳がある6編のうち、3編は本書のために新訳を起こしたと書かれている。 つまりこの本の7編は新しい日本語訳で書かれ、それを含めて10編とも、今までほとんど陽の目を見てこなかったものということになる。発掘された作品だ。 SF、サスペンス、ファンタジー、ホラー、情念、サイコ(精神・霊魂)と猫の親和性は〝非常〟に高い。言い換えるなら〝異常に〟だ。全て海外の作家による作品だが、翻訳は上手いと思う。 日本人作家にはない外国人らしい表現や感性を翻訳で堪能できる。 編者は1話目に掲載されている、ジェフリー・D・コイストラの「パフ」推しだというので、感想をひとつ。……やはり秀作。1話目で他の作品への期待値が上がる。しかしアンソロジーなので当然全てが自分好みの作品というわけではない。ミステリアスな猫をたっぷり楽しむつもりで鷹揚に構え、読書の地平が広がるのにまかせるといい。 | ||||
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「地上編」と「宇宙編」に分かれ、本邦初訳の作品も幾つか収録されています。 「地上編」の作品について簡単に感想などご紹介します。「宇宙編」の作品の題名と作者、「地上編」の作者についてはアマゾンの『内容紹介』をご参考ください。 「パフ」 万年子猫のパフは悪ガキの天才ニャンコでしかも悪いことに繁殖能力旺盛で・・・。 「ピネロピへの贈りもの」 進化した星からやってきた少年。もっと大袈裟なプレゼントでもよかったような気もするが。でもそれではかえって下品かな? 「ベンジャミンの治癒」 死んだ飼い猫を不老不死にしてしまった男。でもやがていつの日にかは・・・。愛と悲しみと驚きに満ちた傑作。 「化身」 9回目の化身を遂げた猫。女に化身したその猫が盲目の黒いサングラスの男に心惹かれる。 「ヘリックス・ザ・キャット」 瓶の中に閉じ込められた男(詳細略)に、せめて瓶ではなくて飼い猫の体の中に移してくれないかと頼まれた科学オタクの男。その途中、とんでもないことが起こってしまう。可笑しいです。 ライトなものから読み応えのあるものまでバリエーションたっぷりですが、ニャンコ好きな方にはたまらない一冊かと。 | ||||
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