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失われた地図
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失われた地図の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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…なのではあるが、直木賞を受賞した「蜜蜂と遠雷」とは、 180度というくらいジャンルが異なり、こちらも彼女の得意とする一つ 不穏な雰囲気を常に纏う暗い雰囲気が特徴的。 現代日本を舞台にした異形のものとの戦いをテーマとした全6編の連作短編小説。 恩田陸女史を良く知る読者なら、遠野シリーズ、特に「エンド・ゲーム」を思い浮かべられる内容。 というよりも、いつ遠野シリーズとの関わりが描かれるのかと追っていたが、 最後まで明示されることはなかった。 現代ファンタジーであるが、舞台が上野、川崎、呉、大阪、六本木と各地を回り、 その土地土地の描写はさながら紀行小説のようで、 「まひるの月を追いかけて」を連想させる。 とりわけ、上野そして花見に関する知性に基づいた多彩な表現は、 さすが!恩田陸!と思わせる描写で、こういう誰もが思う表現を文字に出来ることが、 唯一無二の才能なんだよなあと改めて思わされた。 ちなみに、本作は良く言えば不思議な、広がりのある読後感、 悪く言えば、こちらも彼女には良くある、ワールド全開の終わり方。 いずれにしても、受賞後一作目にこれをもってきたKADOKAWAには敬意を表したい。 帯や文句には「直木賞受賞第一作! “恩田ワールド”全開のエンターテインメント長編」 …うん、これ以上無い、適切な表現ですよ笑 「桜という花もうっとうしい。いつ咲くか、まだ咲かないか、咲き始めたか、いつ満開か、もう散り始めたか、まだ散らないか、ああ散っちゃった、と 視界の隅にあの薄ピンク色の花が目に入ったとたん、誰もが浮き足立ってさまざまな脅迫観念に駆られる。」(78ページより) | ||||
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ある異形のものから現代を守るために奔走する一族の男女、遼平・鮎観が主人公です。 登場人物は他にもいますが限られていて、一話完結の連作のような流れなので読みやすいです。 ストーリーや会話文もテンポ良く、遼平の小ボケに笑みがこぼれます。 第六話では二人の間にある不安と恐怖が語られ終盤に向かいます。 心に不思議な余韻を残す終わり方は先生らしい終わり方かと。 読後にも想像して楽しめます。 | ||||
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