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(短編集)
眠狂四郎ミステリ傑作選 花嫁首
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眠狂四郎ミステリ傑作選 花嫁首の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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創元推理文庫のレトロ時代小説を読むのは三冊目だ。シバレンさんは若いころの流行作家だった。 忍者ものを一冊だけ読んだような気がする。最も有名な眠狂四郎は読む機会を逸したので、ちょうどよかった。 短編21篇入り。 本レーベルでいうと、月影兵庫以上・木枯し紋次郎以下といったところ。 設定に驚いた。老中水野忠邦の側頭役・武部の依頼を受けて、間者退治や謎解きを引き受ける。なんだそりゃ。 どこが無頼控だ。汚れ仕事や闇に葬る業務ではあるが、権力者に仕えて無頼気取りはないだろう。 すべてが依頼案件ではなく、個人的に巻き込まれる事件もある。 『悪魔祭』は出生の秘密に関わるグロテスクな怪奇譚だ。 転びバテレン(改宗者)と悪魔崇拝は別だと思うが、本作ではイコールのようだ。 作者は歴史や時代考証はまるで考慮していない。エログロアクションの通俗時代劇だ。 プロットに捻りが効いており、そこそこ楽しめる。待合室や電車の中で一本づつ読むのに最適だ。 エロ篇はお下劣なのが特色である。女性器が素材となる話が二本ある。 コレクター心理を描いた『家康騒動』、意外な結末が鮮やかな『毒と虚無僧』などが良い出来だ。 表題作は、新婚の嫁の首が男のものにすり替えられていたというグロ話である。 謎解きは無理やりだが、古典的な味わいともいえる。 | ||||
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