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氷の家



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【この小説が収録されている参考書籍】
氷の家 (創元推理文庫)

氷の家の評価: 4.00/5点 レビュー 15件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(2pt)

推理小説というよりフェミニズム小説

イギリスの田舎に3人の女が屋敷に住んでいたが、ある日、使用人が氷室で裸の腐乱死体を発見する。10年前に3人のうちの1人の女の夫が謎の失踪を遂げており、警察は死体の身元を夫であると疑うがどうやらそれは違うようだ…といったオープニングです。

女性作家、ミネット・ウォルターズのデビュー作にして最優秀新人賞受賞作。女性作家らしく、社会の女性に対する偏見に対する抑圧された女の感情が歪んで嘘や冷たい怒りになって流れます。

全体に皮肉で陰鬱なトーンが続き、登場人物が多くて話が混み入っているわりに、取ってつけたようなプロットが重なっていて妙味がありません。この内容で400ページは苦痛でした。
氷の家 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:氷の家 (創元推理文庫)より
4488187013
No.2:
(2pt)

「自負と偏見」をミステリ的に書いたという風な退屈な英国田園小説

ミステリの体裁を借りた退屈な英国田園小説。10年前に夫が失踪した富豪の妻(夫殺しを疑われている)の屋敷の"氷室"で無残な躯が発見されて......、という発端は如何にもミステリらしいが、その後の進行はミステリから遠く離れている。物語のテンポも非常に悪く、読み進めるのに苦労した。その屋敷には、妻の他に2人の友人の女性が住んでいて、レズビアンとして、村人から"3人の魔女"と呼ばれているのも大時代的で閉口した。この"3人の魔女"が構築する堅固かつ信頼に満ちた世界を描く事が主眼であったと思われる。

この通り、作者の嗜好(主義主張)らしいが、フェミニズムを主体とした(主に女性の)性と愛の自由、あるいはそれに対する偏見の描写に比重が置かれ過ぎていて、ミステリとしてはサッパリの出来である。訳者がジェーン・オースティンの名前に言及しているが、成程、「自負と偏見」をミステリ的に書いたという風に受け取れる訳だ。

ミステリを期待する方にはお薦め出来ない作品。逆に、フェミニズムの様な思想・女性運動に関心を持っている方で、それを英国田園小説の香りの中で読みたいという方には一興かも知れない。
氷の家 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:氷の家 (創元推理文庫)より
4488187013
No.1:
(2pt)

みんな褒めすぎでしょ。

正直言って,なぜこんなに評価が高いかわからない。謎も特に魅力的だとは思えないし,なにより嫌なのは登場人物がすべて一癖あって爽やかさのある人物がいないこと(真相が判明してから少し変わるけど)。刑事二人の行動も悪意に満ちているし,マクロクリンの描き方がある種スラップスティックな効果をねらっているのなら,ゴメンナサイ,私はついていけません。同じ女性作家でも,レンデルのように「いかにも女性にしか書けないいやらしさ」というのは男が読んでいてもついつい顔をそむけつつ納得する感覚だけれども,この作品にはそれがない。特別なサスペンスもなく,けっきょく動機も生理的な疎ましさしか感じないし。いずれにしろ,好き嫌いの分かれる作品だと思います。先のレンデルや小池真理子のような「うーん,こりゃ男には書けないわ」というブラックなサスペンスを期待してはいけません。と言いながら,いちおうもう一つ読んでみるけど…どれがいいのやら。あ,最後の解説も持ち上げすぎだよ,いくらなんでも(しつこくてスミマセン)。
氷の家 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:氷の家 (創元推理文庫)より
4488187013

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