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虹を待つ彼女
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虹を待つ彼女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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性別の違いによる叙述トリックというのかな。とても良かった 最後のオチ的に主人公が嫌なやつに描いていたと思う。囲碁のAIをうまくミスリードに使いつつ、虹を深掘りできていたのは良かった | ||||
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感動。新鮮。 キャラクターの設定とか、トリックとかがもう少し練られてると、より素晴らしい作品になったと思いました。 | ||||
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新刊-空想クラブへと,つづく作者のデビュー作。 今までに,無い物語,ミステリー。 この本から作者のファンになりました。 | ||||
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横溝正史ミステリー大賞、事実上最後の大賞受賞作なだけあって、デビュー作とは思えない完成度の高さだった。魅力的なキャラクター。魅力的な設定。魅力的な展開。謎解き。サスペンス。サプライズ。特に、有無を言わさずに引き込む冒頭が素晴らしい。 欠点は、文章や台詞回しが洗練されてない印象を受けるくらいか。 横溝正史賞としては珍しいSFミステリー。殺人事件も起きない。斬新なトリックも、意外な犯人もいない。それでも本作は間違いなく、ミステリーだった。分類するならワットダニットのミステリー。いい意味で、話がどこに向かっているのかわからない。 いや正確にはフーダニットやハウダニットの要素もあったんだけど、そっちはすぐにわかってしまったので……HALが〇だということも、雨が×だということも、晴が△△だということも…… さらに本作は上質なSFミステリーでありながら、極上のSFラブストーリーでもある。 魅力的なラブストーリーに必須の要素は、魅力的なヒロインに尽きる。その点で最初は晴にまったく興味を持ってなかった主人公がどんどん惹かれていくのにシンクロするように、晴のトリコになった。いや、ただタイプのキャラだっただけかもしれない。綾波系というよりかは両儀式を彷彿とさせる無感情キャラ。クーデレ。最高。でも柳家さんや栗田さんが終盤ドン引きしてたのには笑った。 あと、目黒8段ね。サイドストーリーのキャラクターなのに、彼を主人公に外伝が作れそうなくらいのいいキャラしてた。 とにかくエンターテイメントとしてすげーハイレベルで、続きが気になるしで一気読み必死なんだけど、終盤はもっとこの世界に浸っていたいと思わせるだけの力を持つ一冊だった。横溝正史大賞の中でもトップクラスの出来栄えなのでは? | ||||
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近未来の電脳の世界の話だと思って読み始めたが、現代の人工知能の話で 想像と違いましたが、出だしのゲームの話でこの後どう続いていくのだろ うかと話の中に引き込まれました。 主人公には興味を惹かれませんでしたが、真の主人公ハルとどうなるのか のがとても興味を惹かれ、緊迫する場面もありましたが中弛みすることな く感傷的ではありますが、いい終わり方だったと思います。 本当に良い本でした。 インターネットでこの本の存在をってましたが、なかなか読む事ができず、 忘れた頃にこの本が目に入って来たので読みましたが、いい本でした。 | ||||
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文庫版でも単行本時から好評だった表紙はアレンジされていますがイメージはそのままで嬉しいですね。小説の買い方としては邪道かも知れませんが、所謂「ジャケ買い」したくなるような魅力的な表紙だと思います。 ストーリーは可もなく不可もなくといった感じです。私は面白いと思いました。謎が謎を呼ぶ、といったミステリーではないです。今が旬ともいえるAIやドローンといったギミックがピックアップされているので読むならお早めに、という作品です。 冒頭高スペックだった主人公のキャラ設定が物語の進行と共にブレていき魅力がありませんでした。そこは不満でした。 | ||||
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はじめに断っておくと、読了した際に感じたことを、物語に触れたほうがより的確に表現しやすいので、このレビューはネタバレを含んでいる。一応、決定的なネタバレは避けるが、味読の方はこのレビューを読むことはおすすめしない。 さて、物語は、水科晴が六年前に劇的な自殺を遂げたところから始まる。時が流れ、人工知能に携わる工藤賢は、人間と会話できるコンピューター――フリクトを発展させるため、”死んだ人間を、人工知能として復活させる”という事業に取り組む。そこでプロトタイプとして目に着けたのが、水科晴だった……。 序盤の流れはこんな感じ。 思えば僕は、普段手に取るミステリー小説は年代を経たものが多く、2010年以降のものが少なかった。だから人工知能が小説に登場し、新鮮な気持ちで読んだ。 それから、読書中、着地点が想像できなかった。水科晴を調査中に脅迫を受けるが、主人公が目指すゴールは、犯人の正体を突き止めるのではなく、あくまでも水科晴の人工知能を完成させることだった。 IT用語がでてくるが苦にならず、興味が絶えることなく、最後まで楽しめた。 で、星を一つ減らした理由だが、それは主人公の描写だった。 序盤のほうで、工藤は子供の頃から周りより秀才という描写がある。それゆえ、周囲にあわせて行動するのが退屈に感じ、人を超えた存在――人工知能の分野に足を踏み入れる。工藤が今の仕事をしている理由だった。 ここまではいいのだが、全体を通して、工藤が秀才の片鱗を窺える場面がなかったことだ。人を見下した心情のわりに、思考が人間の域を超えていない。終盤で、仲間が集まってくるときにも、上から目線で少し嫌だった。そのため、ただ横柄な人物としか映らなかった。 それでも、物語を通し、ガラス玉のように空虚だった工藤の心が変化したのがよかった。 | ||||
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2016年の第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞した本作品は、著者のデビュー作となります。 コンピュータ・プログラムの世界を描いているということで、IT技術を応用したトリックや、犯罪捜査が描かれるものかと思っていましたが、全く赴きの異なる作品でした。 コンピュータのプログラマーである工藤賢は、人工知能の開発に力を入れており、囲碁のプログラムでは、人間の棋士を負かすほどの能力を持ったものを作りあげていた。 そんな彼がプロジェクトとして取り上げたのは、死亡した人物を人工知能として甦らせるというものであった。 その標的は、ある事件を起こして若くして死亡した、美貌の女性ゲームプログラマー、晴であった。 晴の実像に迫る工藤に、さまざまな困難が立ちはだかる…。 本作品は、いわゆる本格ものではなく、殺人事件が起こったり、その犯人探しのために、探偵が活躍するというタイプのものではありません。しかしながら、内容は、十分にミステリアス。 どこがミステリアスかと言えば、人工知能の対象となった晴という女性の人物像。 探れば探るほど、その妖しい魅力が明らかになっていきます。 工藤は、やがてその魅力に取り憑かれ、特別な感情を抱くようになっていきます。 本作品は、トリックやどんでん返しを狙った作品に比べれば、ミステリ色は薄いようにも思われます。 しかし、純粋に「小説」としての面白さを感じさせる作品であり、何よりも、題名の意味が、ラストになって始めて判明するという展開は、なかなか巧みでありました。 とにかく、殺人事件が起こり、探偵が捜査し、推理を披露し解決に至る、という本格ものの常道からは全くはずれていて、どこに着地するのか、途中で全く分からないというところがこの作品の魅力です。 巻末の選考委員の記述にもありましたが、この作者は、「他のジャンルでも幅広く活躍できる可能性を感じ」させます。 不思議な魅力に満ちたミステリ作品として、オススメします。 | ||||
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面白い! 結局本を買って読み入ってしまいました。 現代課題のAIや○○(ネタばれになるので)と対比でその人を知りたいという欲求や自分の似ている人間に出会ったときの喜びをうまく伝えてくれた作品です。とてもきれいなストーリーだと思います。 | ||||
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この綺麗な青い表紙と題名で衝動買いしました。 筋書きの中の印象的な一場面を切り取って描かれた絵ですが、 もうこの絵の為に書かれた小説なのではと思うくらい素晴らしいです。 そして読む前と読んだ後で表紙に対する印象は変わりませんでした。 なので、この表紙がいいな。と思われた方は読んでみればいいと思います。 読み終えた後に本を閉じ、じっとこの表紙を見ていると、 眼下の喧噪が聞こえてくる様な気がしました。 | ||||
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人工知能との会話、オンラインゲームとドローンとの連携…とくると、純文系・アラ還のオヤジ(当レビュー子)はそれだけで引いてしまいそうです。ところが、読み始めるとグイグイ惹きつけられました。あっさりとした文体も、この作品に合っていて、読みやすいと感じます。 主人公 工藤賢 がいい。身近にいたら実に嫌な奴でしょうが。天才的な頭脳を持つ(と自負している)怜悧な工藤が、既に死んでいる 水科晴 という女性に惹かれて段々普通の人間へと落ちていき、そして恋愛感情のために暴走していく過程も無理がありません。まあ、そこが物足りない、工藤は工藤のままでいて欲しかったという見方もあり得るとは思います。 人工知能の中にしか存在しない異性に惹かれ翻弄された人間が、事件に巻き込まれ、あるいは自ら事件を引き起こしていくということが、近いうちに結構起きるようになるもしれないと思わせられます。(ポケモンGOが絡む交通事故などは、その「はしり」ということなのでしょうか。) PCとゲームの世界を主軸に据えた、横溝正史ミステリ大賞作品としては、「長い腕」が、ありますが、本作と比べると、この分野の急速な技術進歩が感じられ、空恐ろしくなるほどです。 本作は、近未来を舞台にした面白いエンターテイメントだと評価できます。 ただ、何人かのレビュアーが書かれているように、ミステリとして読むと、特に意外な結末やどんでん返し、ヒネリの効いたトリックがある訳ではなく、肩透かしを食う感じになると思います。 それも勘案して星四つです。 | ||||
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ストーリーとしては天才的なゲームクリエイターだった晴が謎の自殺を遂げ、 人工知能開発者の主人公が生前の晴を蘇らせるってことなんだけど、 元々、恋愛小説は全く興味ない私でもとても面白く読めました。 プライムのお試しであったので読み始めてみたのですが、お試しは 半分ぐらいまでしか読めない。 もう続きが気になって仕方ないので即、Amazonで買ってしまいました。 気になっている方はまずお試しを読んでみてください。 すぐ、買うことになると思います。面白いので。 あまり細かく書くとネタバレしちゃうので、ただ面白いですよとだけ言っておきます。 | ||||
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最近使ってなかったキンドル。妻が無料だからこれをダウンロードしてと言って来た。 久しぶりに引っ張り出しダウンロード。 試し読みをしていたが、一気に読み切り、今度は本編を買えと言う。 本編もその日のうちに一気に読み切ってしまった。 久々の面白い本だったそうだ。 | ||||
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第36回横溝正史ミステリ大賞を受賞した作品。人工知能(AI)やドローンなどが登場し、舞台も近未来なこともあって、SFっぽいミステリである。ただし、この作品のジャンルをミステリやSFというものに杓子定規に分類してしまってもいいものか考えてしまう。ミステリSFやSFミステリと言い換えてすむものでもない。とても文学的なのである。しかも、すっと読めて心に入ってくる。娯楽小説として非常に楽しめた。主人公の工藤の水科晴に対する思いが変化する部分など、多少強引に感じる流れもあるが、それ以上に読者に驚きを提供するので、作品全体を楽しむ上で気にならない。結末に向かって駆け抜けるようなテンポが気持ちよく、読後もしばらくは心臓が速く鼓動しているのが分かるくらいだ。明らかに読んで興奮した。あっという間に自分の中を通り抜けた。カバーの絵もすばらしい。 | ||||
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単行本を買う前にkindle版をdownloadし読んだが、超知能など現在の最先端の話題と内容を織り込んで、話が進んでいく。全く新しい形のサスペンスで良かった。読了後、早速ハードカバー版を購入した。後の展開が楽しみだ。 | ||||
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虹は2次元のことかな? 虹になるまで待て が元のタイトルのようです。 | ||||
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他レビューで、ラストがーという方がいましたが、完全に完結してるじゃないですか。しかも美しく。 もう一回読んだらいいと思います。 切なさ、情熱、狂気、知性、絶望、駆け引き、などが存分に楽しめる作品で、良い意味で読者を裏切りまくります。 そしてなんといっても主人公のゲスい部分や弱い部分が凄く良い味です。とくに後半の、子どもの頃にやったアレが実はこうだった・・・のところ、あれは秀逸で強烈でした。もうこれ以上書いたらネタバレしそう! | ||||
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人工知能と恋愛できるアプリゲーム『フリクト』の新たな試み、『死者を人工知能のモデルにして販売するプロジェクト』の試作品に選ばれた、一部にカルト的人気を誇る、ある女性『水科晴』 主人公工藤はもうこの世にいない彼女の事を調べれば調べるほど、その彼女のアンバランス差、ミステリアスな人生、人柄、そういった言葉では言い表せないモノにどんどん惹かれて行きます。そして読者もおそらくみんなが思うでしょう。ページ進めれば進めれるほど、水科晴を知れば知るほど、 「彼女はどんな人間だったのだろう?」 「話の終着点が全く見えない」 『続きが、終わりが知りたい!『虹』とは何の事なんだ?』 もうこの世にいない、登場人物との会話劇もできない彼女を中心に、これほどかと思うほどの話の広がりを見事に展開します。 話を読み進めても、全く『虹を待つ』ような作品に思えない。そんな話の構成は見事の一言です! 伏線なんだろうなという伏線と、思いもよらなかった伏線、その二つが彼女、『晴』と『雨』の間に、数年の時を経て、物語のラストページに向けて一気に『虹』をかけていきます。 是非一度、読んでみてはいかがでしょうか? 読者の心が、ラストページまで『虹を待つ』 素晴らしい作品でした。 | ||||
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ミステリーの新人賞の受賞作ですが中身はSF。その時点で反則じゃねえかと思いますが、面白さも反則級です。 もうとにかくぐいぐい引き込まれます。ヒロインの晴ちゃんがかわいい。もうね、同じ人工知能をテーマにした長谷敏司先生のBEATLESSの言葉を借りればアナログハックされます。本を閉じるまで目がハートになります。冷静になると主人公はそうとう変な人のはずですがこんなにかわいければそりゃそうだよね、と妙な納得をすること請け合いです。 それだけで充分読めるのにストーリーもぐいぐい読ませます。もったいぶったタイトルの意味があきらかになる終盤はもう鳥肌ものです。ページが止まりません。危うく泣きかけたのは内緒です。 文句なしの星5です。ミステリーとしても、SFとしても、キャラクターノベルとしても楽しめるいろいろ反則な作品、是非に。 | ||||
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とにかく、読み出したら止まりません。IT用語が多く登場しますが、この業界に疎くても大丈夫ですし、むしろ学べますね。 人工知能とドローンが作り出した近未来、いやほぼ現代が時代設定で、主人公になりきって、自分ならどうするかを考えながら読むと一層楽しめると思います。とっかかりが何のことだか初めのうちはよくわかりませんが、すぐに主流となる物語の軌道に乗って読み進められますので、というか、先の展開がどんどん気になって、最後まで読まずにはいられませんので、それなりに時間が取れるときに読まれることをお勧めします。間違いなくおススメの一冊ですね。若い方から高齢者まで。映画で見てみたいですね。 | ||||
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