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サイレント・ブレス
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サイレント・ブレスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全157件 121~140 7/8ページ
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終末期医療や人生の最期という、重たくも大切なテーマを扱った作品です。 しかも作家は現役医師。 僕は医者でもないし身内を目の前で亡くした経験も無いので、描写のリアリティーについては特に言うことはありません。 そんな僕にも、作品のテーマや内容は普遍的であるがゆえに、感情移入できるものでした。 しかし「小説」としてどうかという点においては、面白みや深みに欠けると言わざるをえません。 「行間」が無いというか「書いてあることが全て」という感じ。 「映画」じゃなくて「テレビドラマ」みたいな感じ。 面白くないわけじゃないけれど心揺さぶられることはない感じ。 うまく言えないけれど、それは僕にとっての小説の愉しみが欠如しているということになります。 テーマが良いだけに、そこが残念。 | ||||
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私は両親の死に際にあっていない。人が亡くなる瞬間を見たことがない。父は長く透析で苦しんで、あげく心筋梗塞で突然死した。間に合わなかった。母は脳梗塞を繰り返し、最後は胃瘻で注入したものが逆流し、私が寝ている間に窒息死した。だからこの作品は自分のことのようにのめり込んで読んだ。看取るとはどういうことなのか、死とは何なのか。とってもいい作品だと思う。ストーリー展開は予想通りのものだが、各エピソードがとても丁寧に書かれていて登場人物の心理状態がわかる。特に魅力的なのは主人公もそうだけれど、サポートする男性看護師のコースケ。良いキャラだ。義母の通っている施設に彼のような介護士がいる。茶髪でピアスだらけの彼だが仕事は出来るしみんなの信頼度も高い。彼を思い出した。本題に戻って、延命治療を語る時、何時も胃瘻のことが揚げられる。寝たきりの母を胃瘻で1年間看たけれど、実はとても後悔している。母はきっと望まなかっただろう。だけどその時、どうしますかって医者に言われて悩んでいる時間がなかった。元気な時にちゃんと話しておけばよかったのだけど、なかなかそれは出来ないだろう。リビングウイルもエンデイングノートも覚悟のない人間にできるはずがない。私自身はきちんと書き残しているけれど。これはもっともっと掘り下げて考えるべき問題だと思う。こうして小説にして頂いたのはとってもいいことだと思う。死は負けではなく自由になることだと私は思う。ぜひ読んでみて下さい。いえ読むべき作品です。 | ||||
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人の死を前にした現実の医療のありかたが書かれていて考えることのおおい内容でした。 | ||||
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介護の過酷な状態が理解できた。最終的な死は自分で選ぶしかない。死に至る過程も全て自己責任、自己判断で己が決するのが当然と思考する。 他人に迷惑をかけないで死を選ぶのが理想的で。”ぼけ”ないうちに書面化しておき、自己責任で肉親に渡し、十分理解しておいてもらう。 | ||||
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医療に携わっていた者ですが、久し振りに味わいのある作品に出会いましたので私自身の欧州体験も踏まえて以下に書評を書かせてもらいます。 先ずは、今すでに、そしてこれからは更に深刻となる社会が抱える問題をうまく描き出しており、現場を良く知っている専門職でないと書けない内容がちりばめてあることから臨場感があり、深みもあります。そうかといって陰鬱になりがちなテーマを出演者とその演出に工夫を凝らして探偵小説のようにテンポよく、読みやすくしてくれていることを感じました。こんなことで一般の方が読んでも日本の終末医療の現状を理解し、自らに当ててあらためて考えるために参考になる作品だと思います。 このようなテーマは、個人の深刻な体験談から初めから各論的議論に入りがちですが、それでは大局を見逃し、いつまでも経っても根本的な制度改革の足しになりません。我が国でいまだに大勢を占めている「患者も医療側も苦しみに耐える延命医療」ではなく、「心地よさを優先し、その時まで双方穏やかによりそう医療」の重要性を示唆する内容ですので、多くの一般の方々と医療従事者の双方が読まれ、この意味するところを素直に考え、前向きに問題を解決する材料にしたら如何かと思いますし、下手な専門的、事務的啓蒙書よりもこの方が話に入るための良い題材になると考えます。 「病を治す」ということが基調となっている今の日本の医療体制は、急速に進む少子高齢化の流れの中で明らかに限界が出てきており、このままでは制度までもが燃え尽き、大きな社会問題に発展することがみえています。精神医学、心理学、そして宗教などをも組み込んだ新たな総合的終末期医療体制を構築することが我が国の必須の課題であるということをこの小説の行間から嗅ぎ取ってもらいたいと思います。 | ||||
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人が亡くなる時の様子を看取り医としての立場から何編か書いていらっしゃいます。最終の編は主人公のお父様が誤嚥性肺炎を繰り返すので、主人公が楽にする為に点滴を抜く話しです。私は最近父を同じ病気で亡くしましたが、綺麗事に感じます。 誤嚥するから食事は出来ませんが、400カロリーしか点滴で入らないから、痩せ細り血管の浸透圧が保てないから、脱水にもなります。それでも自分の唾液が肺に入り肺炎を繰り返します。低栄養も脱水も肺炎も苦しい事ばかりと主治医が話していました。 肺炎を繰り返すよりましかもしれないですが、父は苦しんでいました。 他の編でも膵臓癌の方が点滴を自分で拒否し平穏に亡くなるのですが、私は日本に平穏死など無いと感じます。実際父も鎮静剤投与ー目覚めない鎮静剤ーの話しがあったくらいです。誤解をやや招く描写が多いです。患者は苦しんで死にますが、この本は平穏に亡くなるように受けとる描写が多いです。そこは残念です。 | ||||
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昨年母を在宅で看取りました。 その経験を踏まえて読みましたが解かることだらけで感動の一冊でした。 介護をしなければならない人、介護中の人にお勧めしたい本だと思います。 人を看取るとはどういう事だろう、考えさせられます。 | ||||
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良かった。今の自分を認めてもらえた気がした。これから もうひと頑張りしようと決めた。 | ||||
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著者が勤務されている病院の冊子で知って 読んでみました。 読みやすい内容で、1日で読み終えました。 ミステリー仕立てとなっていましたが、 どこが? といった感じです。 | ||||
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久しぶりに感動で涙が出てしまいました。この数年最も良かった本に出会った感じがしました! また、これからの社会的課題と思いました。 | ||||
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終末期の医療に対するイメージと考え方が変わりました。色々な意味で自分の人生観を見直すことが出来て良かったと思います。 | ||||
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涙があふれて電車の中で読むのをためらいましたが、途中で止められませんでした。苦痛の中で病と戦うのか緩和ケアのみで自分らしく生きるのか、正解はないけれど、健康な間に真剣に考えてみようと思いました。 | ||||
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死とは何かを考えさせてくれる本です。読みやすく、一気に読めました。全国のお医者さんにぜひ読んでほしいです。読後、私は、友人のお医者さんにあげました。 | ||||
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考え方が変わったポイント、 1) 病気は治療すべきだ→病人の年齢によっては治療しない選択もある。 2) 近代医療は治療法が豊富で今や治らない病気はほとんどない→最先端治療でも耐える体力がない患者には役にたたないこともある。 3) 医者が治療を諦めるのは仕事の放棄だ→人間のボディを修理するだけが医者の役割ではない。 死んでいく人への考え方を見直し、自分はどう死んでいきたいかを考えるきっかけになった。 ストーリーは小利口に立ち回れない女医さんが大学病院から在宅医療の病院に転勤になるところから始まり、5人の患者、自身の父親を看取る。 一話進むごとに女医さんの気持ちが変化するのと同時に読者の考え方も変化していかざるを得ない。 病気になったら入院して、そのまま病院のベッドで死を迎える人が多い現代において、この患者たちは自宅に帰る選択をしている。選択をしているというより、強引にそうしているようなところがある。普通の患者なら、そこに選択肢があるだなんて思ってないだろうから。病人としてイノベイティブな思考と行動ともいえる。 所々で涙しつつ一気に読了した。 | ||||
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昨年10月に父が病院で亡くなりました。医者から「覚悟してください」と宣言されたのに、細い血管に何度も針を刺して点滴される姿が痛々しく辛く、どれだけ静かな最期を迎えさせてあげたいと思って涙したことか。。。 この小説が、今の医療の在り方を変える一石になってくれることを願ってやみません。 小説としては技術的に稚拙さを感じるところもありますが、それを補って余りある力をもった内容だと思います。 出会えてよかったと思える本のひとつです。 | ||||
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文章が幼稚で読み進むのに疲れ、途中でギブアップしました。もう本は書かない方が良いと思います。 | ||||
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終わりを読んでハッピーエンドでないと読まない私ですが これは 終わりを読んでもどっちかわからなかった。読みかけると 切なくて惨めでどうしようかと思ったけど なぜか引き込まれて一気に読んでしまった。 心が穏やかに爽やかにほっこりする終わりでした。 自分の終末にもこんな医師に巡り会いたいと思いました。 自分の終末に思いを馳せ もう一冊買って 嫁いだ娘に送りました。 母さんはこんな風に 穏やかに自然に逝きたいよ。と。 いつか必ずくる老後への思いを終末への覚悟を伝えることができ 自分も爽やかに覚悟することができた 手元に置いておくべき本に巡りあえました。 | ||||
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素晴らしい作品でした。現役医師の経験だけでなく、著書の人柄が出るような優しい目線と読みやすい文章でぼぼ一気読みでした。誰にも必ず訪れる死にどう向き合うのか、介護、在宅介護、終末医療、描かれているシーンすべてにリアリティがあり、肉親の死、そして自分自身の死にどう臨むのか、問われているようでした。主人公の成長や周囲のサブキャラも立っていてエンタメ作品としても楽しめますが、それだけに止まらない切実な終末医療の現実を考えるきっかけになります。様々な意見があると思いますが、主人公が行き着いた答え、死は敗北ではない。そこに辿りつくプロセスが丁寧に書かれ、作品のテーマが見事に表現されています。ラストは爽やかで美し過ぎると思いましたが、死が怖いものではないという主人公の言葉に医療の現場に立つ著書の言葉が重なるようで心に響きました。次作を心から期待しております。 | ||||
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とある新聞の書籍紹介のコラムが目に留まり即購入しました。作者の思いが各章に込められている中、一番(身近な)のテーマを主題にし自分の目(考え方)が整理されていく様子がうまく表現され、死とは何か考えさせられる、時間をかけて何度でも読みたい作品です。 | ||||
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満足して読みました。娘にも読ませたいと思って、呉れました。喜んで持って行きました。娘は訪問看護の仕事をしていますので、特に興味ある作品だと思います。 | ||||
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