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狐笛のかなた



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【この小説が収録されている参考書籍】
狐笛のかなた
狐笛のかなた (新潮文庫)

狐笛のかなたの評価: 4.63/5点 レビュー 134件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.63pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全126件 101~120 6/7ページ
No.26:
(5pt)

一途でけなげな愛

本当に読んでよかった、と思える作品です。
主人公・小夜と霊狐・野火のお互いを思いやる気持ち。相手に見返りを求めないただひたすらに一途な愛。
現代のドロドロした暮らし辛い世の中で、忘れていたものを思い起こさせてくれるような素敵な物語です。

上橋さんの本は本当に文体が美しいんですね。
たとえば「満月の光がこうこうとすすきの原を照らしている。風がわたるたびに、すすきの穂が銀色の水のように波うっていく。」
美しくてどこか哀しい雰囲気を漂わせた表現。
まるで自分がその場にいたかのような懐かしさを感じるから不思議です。

終章「若桜野を」を読んで一気にこの本のファンになってしまいました。
たった4ページの短い章にたくさんの思いが詰め込まれています。

一生の宝物になりそうな本です。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.25:
(5pt)

学者のファンタジー

トールキンも、CSルイスも、プルマンも名作と言われているファンタジーの作者は哲学などの学者さんが多い。ファンタジーのなかでの世界観に、それぞれの学問のなかで培ってきたものが反映されるのだろう。この作者も、浮き世はなれた、文化人類学者(アボリジニ研究をしている)。
 内容は、日本の民話調な感じ。人の心が聞こえてしまう不思議な能力をもつ女の子が、二つの国の争いのなかに巻き込まれていく、、という話。文章も面倒くさくなく、読みやすく、ぐいぐい引き込まれてよんでしまいました。結末は、すこし切なく、すこしほっとして。。おすすめですねー。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.24:
(5pt)

不思議な話

本書のラストが不思議であった。まさに化かされた感がある。しかしながら上橋氏のストーリーテラーぶりは健在である。

 主人公に感情移入しすぎていただけにラストは何ともいえない雰囲気になった。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.23:
(4pt)

和風なファンタジーをお求めなら

指輪物語に挫折し、ハリー・ポッターやゲド戦記にもいまいちなじめなかった私としては、和風な「狐笛のかなた」は、とても読みやすかったです。日本特有の表現も入りやすかったですし、登場人物も魅力的で、主人公の恋に切なくなったり。「読みやすかった」という表現をしましたが、児童書のように文章が稚拙というわけではなく、大人だからこそ面白い内容だと思います。
個人的に小春丸の話をもっと読みたかったので、星一つ減らしました。
読み終わったあとも登場人物のその後を空想してしまうのは、その本に夢中になれた証拠ではと思いますので、和なファンタジーをお求めの方は読んでみてはいかがでしょうか。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.22:
(5pt)

心に響く物語

この本、上橋さんのお馴染み「守り人」シリーズとは違い、「恋」がテーマの一つとなった物語です。そのためか一つ一つの場面が非常に美しく感じられます。読み終わったときの感動は、言葉にできないものがあります。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.21:
(4pt)

狐の恩返しと切り捨ててはあんまりです。

優しい、哀しい、ナイーヴというのが感想です。文章は平易で上品ですが死の影も感じさせます。大人が読んでも面白い。

人間の欲から生じた争いと怨恨。権力者は争いに勝つために呪力を持つ者を味方につけ利用する。この世とあの世の間の世界で生まれた霊狐たちも呪力者の持つ狐笛に生殺与奪され、人を殺めることを強いられる。

傷ついた霊狐の野火は少女の小夜に助けられる。そして年月が経つて小夜は何度か危機を若い男に化けた野火に助けられる。そのうち、二人は互いに想いを寄せる。でも野火は邪悪な呪力者に従わないと死が・・。
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4101302715
No.20:
(4pt)

丁寧だが

全編をとおして丹念に書き込まれている。登場人物たちにいじらしさがありせつない話だ。

映像というより絵画的なイメージが立ち上っていて品がいい。

ただ…

最初から最後まで色調が同じ絵を見続けているような感じがした。

緩急が付いていないわけではないし、陰謀や物の怪のような設定も入っているのに綺麗にまとまりすぎている。予定調和というかバランスが取れすぎているところが緩慢さを呼ぶような気がした。

きつねの野火も小夜もかわいらしいのにちょっと物足りない。
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4101302715
No.19:
(5pt)

見返りを期待しない愛

霊狐の野火が、命をかけて愛する人を守ろうとする姿から、生きる意味について、考えさせられました。

読後感は、とても爽やかです。
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4101302715
No.18:
(5pt)

綺麗な文章に彩られた日本

設定としては、領土を巡るドロドロとした関係に、主人公が巻き込まれていく感じなのですが、それを飾る文章や背景がとても綺麗。そして何より、主様に仕えなければいけない使い魔の、少女を想う気持ちがとても切ないんです。

傑作といってもいい、私のお薦め本です。
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4101302715
No.17:
(5pt)

あぁ、よかったぁ。

美しい日本語で描かれた、美しい日本の話。

政治的なドロドロした描写もあるけれど、それを上回るほどの小夜や野火の清らかさ。

このお話には、強くて正しい人間は出てきません。誰もが弱さ、はかなさを持ちながら、それでも一生懸命生きている。自分の大切な人のために、命を投げ出すことをもいとわない純真さに心を打たれました。

ラストも、あぁ、よかったなぁ、とほっとして読み終われた。余韻にひたれる物語。
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4101302715
No.16:
(5pt)

これは…

これはすごい。

登場人物達はそれぞれの個性をもっていて、それを100%出し切っている。

そして、文章を読めば自分の頭の中にその風景が鮮明に描き出され、そこで野火や小夜が敵国の呪術者と戦ったり、梅が枝屋敷でくつろいでいたり。とにかく風景描写が今まで読んだ本の中で一番と言えるほどうまい。

またすごいのが、これがファンタジーだけではなく、国と国の間の政治的な問題から一人一人の人生の物語ということなのだ。この物語の中で、皆何かを背負っている。それを、読者をおいていったり、ぐだぐだと長い文章を並べて読者を退屈させることなく、簡潔に、しかし美しい言葉や表現で表せていることだ。

そして、これら全てが引き立てていて、また全てを引き立てているのが、この独特なストーリーだ。ファンタジーに恋愛、人々の間の問題や秘密。

これは文句なしの星五つだ。
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4101302715
No.15:
(4pt)

やさしい本でした。

守り人シリーズが好きで手に取った本でした。
日本の美しさ・登場人物を綺麗に表現されていて印象的でした。
読み終わりは本当に幸せでこちらが切なくなるような本です。固定的な地名、時代がないためファンタジーなのにすんなりと物語に入っていけます。
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4101302715
No.14:
(4pt)

ぜひ宮崎アニメにしてください

妻が新聞か何かの書評欄を見て買ってきた本。「凄く面白いから読んでみて。ハリーポッターの第一巻よりも面白いかも」ということで期待して読んだ。
とても美しいファンタジー小説。情景描写も手にとるように分かるし、映像が自然と目に浮かんでくるような感じ。時代設定がかなり古く、言葉遣いも最初はとっつきにくいかなと思ったんだけど、読み進むにつれてそれも全く気にならなくなった。
呪いとか、精霊、不思議な能力を持つ人、、、、不思議な世界なんだけど「あり得る、いや昔はこんな世界もあり得たかも」と思ってしまった。
主人公の小夜と野火との愛がこの物語を貫くテーマ。ラストは100%のハッピーエンドではないかもしれないけど、愛が成就したという意味では完璧かな。
ぜひ宮崎アニメにして欲しいなって思った作品でした。
一日で読んでしまった。ああ勿体無かった。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.13:
(5pt)

物語の世界が一冊の本の中に広がっている

領地をめぐる二つの国の長い争いを背景に、霊力を持った娘小夜と呪者の使い魔・霊狐の野火のせつない愛の物語世界が広がっていきます。
 りょうりょうと風が吹き渡る・・の一行目から桜の花びらが舞い散る・・の最終行まで、一遍の叙事詩として、たっぷりどっぷり上橋菜穂子のファンタジーの世界に浸ってしまいました。
 堪能したと思えるのは、物語の面白さもありますが、物語を支えている多彩な登場人物の一人一人が自分の人生を生きているという濃い陰影を持っているからでしょうか。例えば、ほんとうはすごい悪人であるべきはずの呪者・久那にさえもどこか悲哀が感じられるのです。
 これは本の世界、文字で表現され、読むことによって読者の内に広がっているファンタジーの世界なのです。言葉の力を強く感じさせる物語でした。
 
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4101302715
No.12:
(5pt)

アニメ映画化してほしい・・・

~人間と精霊の渾然とした世界を美しく、そして力強く描いた守り人シリーズが大好きで、同じ作者の狐笛の彼方を手に取りました。期待に違わず本書もすばらしい作品です。場所と時代を設定していなくても、私の中では守り人シリーズは李王朝時代の韓国のイメージがあり、そして狐笛のかなたは日本の原風景が見えてくるようです。霊的な力を持った少女、お互いの~~つながりを知らずに遊ぶ幽閉された少年、そして霊狐。柔らかくて美しい文章を読み進んでいるうちにだんだん切ない気持ちになってきます。また挿絵もとっても雰囲気があり優しい気持ちになりました。私もジブリ作品にすればもののけ姫を超えるものが出来るのではと思っています。~
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4101302715
No.11:
(5pt)

桜の頃に読む本

とても心があたたかくなる。こんな本には暫く出会っていなかった気がする。「野火」「小夜」「小春丸」・・・日本の文字の風合いもいい。出会いから謎へそして最後は皆・・・、展開が穏やかにそしてハラハラと進んでいく。でも気にはなっても一気に読んでしまうのは惜しいと思ってしまう。誰の心の底にも存在するような日本の原風景のなかにゆっくりと浸っていたい。
そんな本です。
きっと貴方も「若桜野」をゆったりと歩いてみたくなる。
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4101302715
No.10:
(5pt)

本当におススメできます。

学校で読書感想画を描かされる事になって、選んだ本でした。
最初は「面倒だな」と思っていたので読む気になれなかったのですが、締め切りも迫っていたので読み始めました。
読めば読むほど引き込まれていく。
臨場感があってドキドキする。
主人公小夜の感情が自分に流れ込んでくる。
泣かずにはいられない。
本当にそんな感じでした。
描かれる世界は分かりやすく、背景は淡い感じがします。
とても想像しやすい物語でした。
読書感想画の為に読んだ本でしたが、買ってしまいました。
何度読んでも泣けてきます。
一度読み始めてしまうと先を読まずにはいられなくて、時間が有れば読んでいました。
これは心からおススメできる作品です!
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.9:
(5pt)

イメージに絵ができ色がつく

ほんわかとした桜の雰囲気。
狐と人間の心のふれあい。
昔話のような懐かしさ。それでいて新鮮さをも感じる。
彼女の作品は絵が浮かび、色がついて想像できる。
めったにないことだけれど。
心が穏やかになる。このまま映画化できそうだ。
ジブリさん、いかがでしょう?
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.8:
(4pt)

挿絵が素敵

具体的に時代や舞台を実在の古代日本に設定したのでは無いそうですが、どこか懐かしい気持ちにさせてくれるお話です。
装丁・挿絵が素敵。
想像を掻き立てるのにちょうどいい、淡い感じの水墨画風のカットが各章の初めに入っています。
この物語の優しい雰囲気にもぴったりです。
全体的に展開が地味というか、あっさりしていた感はありましたが、そのシンプルさも作品に貢献している部分があるので星四つつけました。挿絵も含めれば4.5というところでしょうか。
「守り人シリーズ」などに比べれば、物足りないところはあるかもしれませんが、荻原規子・たつみや章によって確立された児童文学内の古代ファンタジーというジャンルの代表として新たに肩を並べた一作
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715
No.7:
(4pt)

美しい日本の風景に出会える作品

まず装丁が美しかったです。一目見て心を奪われました。
いつまでも見ていたい、そんな思いに駆られます。
話は、日本の古来の風景を背景に展開されていきます。
主人公の小夜と出会う小春丸、そして野火。
彼らの幼いながらもお互いを思う心の絆を感じた作品でした。
どんな風に話が展開していくのか、どきどきしながら先を読み、そして迎えたラスト。
これもまた、一つの幸せの形なのだと思いました…。
とても美しい日本古来の風景に出会えた作品でした。
狐笛のかなた (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:狐笛のかなた (新潮文庫)より
4101302715

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