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狐笛のかなた
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狐笛のかなたの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全126件 41~60 3/7ページ
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読み終わってから気が付いたのですが、文庫本の表紙絵は秀逸です。野火の切なさや透明感、深い森の奥にあるアワイの神秘的な暗さが表れています。 野火は、生まながらに持つ宿命をやむを得ないものと受け止めつつも、自らの意思で大切なものを守る。その切なさと悲しさ。 主人公の小夜も、悲しい定めを持っているが、流されることなく、自分の信じることを真っ直ぐに行う。 切ないが、悲劇ではなく、もちろん喜劇でもない、透明な物語。 「鹿の王」を読み、上橋菜穂子ファンになりました。 | ||||
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子供のために購入しました。本人も満足しています。いい本があれば、また買いたいです。宜しく。 | ||||
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最新作『鹿の王』が本屋大賞を受賞して、 あらためてその名声が響き渡った上橋菜穂子さん。 この機会に今までの作品を振り返ってみると、 「守り人」シリーズを始めとして、すばらしいものだ。 すでにすっかり作家としての評価、人気を確立していたわけだが、 そこでさらに今まで以上と評判の作品を送り出すというのがまたお見事。 私自身はまだまだ初心者で、『鹿の王』も未読だし、「守り人」シリーズもまだ途中なのだが、 この機会に比較的マイナーなこの小説に触れてみたい。 大作、さらにはシリーズものというのは、そのタイプが好きだったり、また一度ハマってしまうと、 楽しみが長く続く嬉しさがあるわけだが、 何しろ構えが大きいから、ためらう読者もあると思う。 上橋さんを読んだことはないが、とりあえず短めのものを一冊、という人には たとえばこの作品がいいのではないか。 「守り人」が、ファンタジーとして日本を超えた設定であるのに比べると、 こちらはより日本的だし、恋愛ものだし、親しみやすいように思う。 わりと静かに入ってだんだん引き込まれる感じがあるから読みやすい。 それと個人的に気に入ったのは、 「守り人」がいわば物語の枠のようなものをしっかり持っているのに対して、 こちらはそれほど明確ではないこと。 というと欠点のように聞こえるかもしれないが、そうではない。 行き着く先が見えないところがよかった。 野間児童文芸賞を受賞していて質も高い。 というわけでこの作品でわりに軽めに触れてみて、 そこから気に入れば本格上橋に進むというのはいかがでしょう? | ||||
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守り人シリーズが好きでこの本を手にしたのですが、期待を裏切ることなくいいお話でした。守り人シリーズとはまた違った雰囲気で、日本の美しさが目に浮かんでくるような、心に春の暖かさや清々しさがしみこんでくるようでした。 呪者に縛られた霊狐の野火、おばあさんに育てられた小夜、人里はなれた森の中の屋敷に閉じ込められていた小春丸。この三者がまるで運命かのように権力者の争いに巻き込まれていく。そんなふうにお話が進んでいきますが、野火や小夜のまっすぐな愛情に胸をうたれるでしょう。 | ||||
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野間児童文芸賞を受賞した作品のようですが、自分みたいなおじさんが読んでも良いと思います。頭のなかでつい、もののけ姫の世界を想像してしまいます。今まで作者を知らなかったのですが、本屋大賞を受賞して初めて知りました、良いです。 | ||||
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久々に読み返したくなり本棚から引っぱってきました あー、やっぱり良いなぁ 土の感触からニオイまで、ここまで鮮明に感じ取れる小説はそうそうありません 作中の全てに非常にしっかりとした存在感があり、臨場感と共に景色がありありと目にうかびます 中世(おそらく)の日本を舞台に、霊感のある少女、狐の精霊、命を狙われる若き領主、の三者が出会い、 それぞれの思い、葛藤を抱えつつも領主の座を巡る陰謀に立ち向かっていく というのが大まかなあらすじ 子供向けのファンタジーではありますが、大人が読んでも充分に読み応えがあります また、主人公の少女と狐の少年との淡い恋の描写(結末は何と…)もありますので異類婚姻譚好きの方にも 古いおとぎ話を紐解いたような感覚と、ドッシリとした充足感に満たされるお話です | ||||
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霊狐と少女の純真でひたむきな愛の物語です。 2人の世界がただ美しくて、癒されます。 人と獣の物語を描いた『奏者の獣』では、最後はとても哀しい、私には哀しすぎる終わり方だったので、人と獣(?)の恋物語である今回の作品の結末で救われたような気がしました。 動物好きな人、『奏者の獣』でリランの最後に涙した人には特にお勧めです。 | ||||
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これを読んだら、多分風景が浮かんで来ると思います。日本のどこにでもあるような山里が。 まるで自分の身近で起こっているような、それでいて時代の隔たりがあるような。まさに日本のファンタジーとでも言いましょうか? 上橋さんの物語には、悪い人がいない。そんな気がします。 | ||||
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優れた児童文学作品だと思いました。読み終えて心温まる作品で狐が嬉しそうに野をかけていく場面が目に浮かび素直によかったと思えました。 | ||||
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古きよき日本の風景が頭の中を流れていきます。美しくも悲しい物語。でも最後は良いエンディングでほっとしました。心が温まるストーリーが良かったです。 | ||||
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今の生活にも通じる、心温まる素晴らしい作品です 上橋さんの人生観に共感するものが沢山あります | ||||
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「精霊の守人」の上橋菜穂子さんのファンタジーで 守人シリーズと同じ世界観の中で、ちょっと懐かしく子供の頃はそうだったなぁという話で感動しました。 | ||||
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上橋さんの描くリアルな戦いの物語も好きですが、これはなんともしっとりとした愛の物語。 意外なラストもすばらしい。 15世紀前後と思われる日本が舞台のファンタジーです。 子どももおとなも感動できます。 第42回野間児童文芸賞及び、第51回産経児童出版文化賞推薦を受賞したのもうなずけます。 | ||||
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ただただ美しい情景描写ひたすらに透明で清澄な世界観 幼い心に芽生えた淡い感情の揺らぎを、それが「恋」だというものだとも知覚することもない少女と人ではない少年のような魂のふれあい。 ひたすらに透明で清澄な世界観と感情の描写。あまりにもできすぎた美しさあまりに、これは作り事の物語なのだということは判るのだが、そう捨て置くにはあまりにも惜しい、私たちの住むすぐ隣に実在していて欲しいと願わずにはいられない世界だ。 昔話調のかたりくちの懐かしさと安堵感、表意文字である漢字の、イメージを増幅させる特質を生かした表記に、読者の目の前に物語の舞台となる世界観の風景が広がる。この表現の技巧が、古風などこかでみたような懐かしさを伴いながら、それでいてまだ見たことのない未知の世界に読者を導いてくれる。 足元に生え食卓に上る植物の一つ一つにも名前とその姿が描かれ、架空世界のキャラクターの容姿や文化背景のみならず、この世界の生態系までも描き出すかのような背景描写が、ある種のリアリティーと情景描写の美しさを引き立てている。 この物語は映像化するのは不可能ではないかとおもう。文字の羅列から構成される文学という表現方法のひとつの極致のように思える。 大勢でわいわい楽しむものではない。一人です過ごす静かな夜に、せいぜい蟲の声か雨の音がするようなところで、楽しむのが良いだろう。 | ||||
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きれいでした。値段もよいし、一冊でもおくっていただいたしね。 | ||||
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上橋菜穂子さんの作品が大好きで読んできました。どれも素晴らしいですが、今まで読んだ中でこの本が一番感動しました。 狐と少女の悲しく切ない物語。 最初の場面だけ読んでもいい話で、じーんときてしまいます。 純粋に人を思うということや、好きになるということはこういうことなんだ、と気づかされました。 日本風な舞台もまた素敵です。 あまりによかったので、周りの人に買ってプレゼントしたりしています。 この本は大人から子供まで安心して勧められます。 魔法がバシバシ飛び交うわけではありませんが、ファンタジックな世界なので、現実的な話が好きな人には向かないかな。 舞台も見に行ったほど、ハマりました!! 切ないながらも優しい愛が全体を通して感じられる、あたたかいお話。 心に癒しを求めている人におすすめです。 | ||||
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この作品は、『守人』シリーズの作者が手掛けた、古き良き日本の物語である。 人間の少女に助けられた狐の少年野火と、人間の少女小夜との淡い恋物語を主軸とした物語が、筆者の得意とする優しげで、美しい文章によって展開していく。 守人シリーズを読んだことがある人なら、筆者の文章力は周知の事であると思うが、守人が完全な異世界の話であったのに対し、本作は鉄砲伝来の前の日本を舞台としている。そのため、ところどころで懐かしさを感じる部分があるのだ。この部分に関して、筆者は「日本人が失ってしまった心の景色」であるとあとがきにて述べている。 どこか懐かしさを感じられる風景の中つづられる、淡い恋物語と淡い命の話。個性的な登場人物により語られる、この物語は圧巻の一言だ。小夜と共に、物語を一気に駆け抜けた果てにあなたはきっと、感動の大団円を目にすることになるだろう。 | ||||
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上橋菜穂子の作品は、守り人シリーズが最初でした。 なんとなく上橋菜穂子の作品を探していたら、この本の評価が高いのであまり期待せずに読んでみたのが最初です。 実はもう何度も読んでいますが、泣けます。 純粋な気持ちに、読んでいて大人の心もとけます。 後半は本当にどんどん吸い込まれます。 彼女の作品では断トツこれが好きですね。 彼女以外の本でもこの鼓笛のかなたは、かなり上位で好きです。 ファンタジー系ですが、しっかり世界観もでていて、素晴らしい作品だと思います。 お薦めです。 | ||||
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小五の娘、中一の息子、中二の娘、妻、私、全員で読め、全員の評価が高かった希有な作品。内容の寸評は他の人に任せます。 | ||||
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人権・同和教育の視点からみると,上橋菜穂子さんの最高傑作といえるでしょう。 産婆という「ケガレ」に関わる職業について,児童にも自然に理解できる形で描写されています。 そして動物と人間の枠を越えて,相手を大切に思う気持ち。 どんな違いや障壁があっても必ず受け入れることができるという気持ちにさせてくれます。 守り人シリーズも獣の奏者も好きですが,どれをお勧めするかと聞かれれば,上橋ワールドが1冊に凝縮されたこの物語が文句なしの一押しです。 小学校高学年から大人まで,繰り返し読んでほしい物語です。 | ||||
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