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(短編集)

作家刑事毒島



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【この小説が収録されている参考書籍】
作家刑事毒島
作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)

作家刑事毒島の評価: 3.98/5点 レビュー 42件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.98pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21~32 2/2ページ
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No.12:
(4pt)

猛毒

元刑事で刑事指導員であり作家でもある毒島が主人公のミステリー作品。
毒島の毒舌ぶりが痛快で容疑者を追い詰める様がとても面白いです。
出版業界の裏話もあり勉強になりました。
刑事犬養シリーズとは別にシリーズ化して欲しい一冊です。
作家刑事毒島Amazon書評・レビュー:作家刑事毒島より
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No.11:
(4pt)

猛毒

小説やその周辺にいる魑魅魍魎的のやからを皮肉ったミステリです。
長い年月、小説家をめざしてがんばっているような人は読まない方が賢明です。
読めば、カミソリで著者を切りつけたくなってしまうかもしれませんから。
実際、サイン会でそんなことがおこっても少しも不思議ではありません。
そうしたら、出版社は、話題になっていっそう本が売れる、と喜ぶかも……。

この著者の小説を読むのは初めてです。
文体はシャープで無駄がありません。
職人芸です。
さすがに作家志望者をこき下ろすだけのことはあります。
明日香という女性刑事が主役級で登場しますが、まったく外観を描写していないにもかかわらず、セリフだけで、なんとはなしにかわいらしいと感じさせます。
このあたりの芸は、新人賞1次落選者が100人束になってかかってもかなわないところでしょう。
作家刑事毒島Amazon書評・レビュー:作家刑事毒島より
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No.10:
(4pt)

面白いです

いつも事件に対していわゆる刑事モノみたいな警察vs犯人の構図になる作品は刑事モノらしい作品だし、法医学とか、弁護士、学生、要介護の老人、果ては保育士まで様々な切り口の物語が描かれますが、この『作家刑事毒島』は刑事であり作家であるちょっと変化球な存在。
とは言え、作家デビューしていながら本職を別に持っている作家さんは結構いるらしいので現実的には珍しくはないケースなのかもしれません。
この作品は犬養隼人シリーズに近い所にある他の主人公が活躍する作品で、犬養隼人もちょいちょい顔を出します。
また、1冊を通して1つの事件を解決するタイプではなく、短編集的な作りになっているので、結構短時間に手軽に読めてしまいます。
どんな業界でもそうかもしれませんが、才能が無いのに気付かず夢を抱き妄執する人、自分の才の無さに気付いていて認めない(認めたくない)人、大勢いますよね。
特に文芸・漫画・音楽の世界では顕著なんじゃないかなぁ……で、この物語は文芸の世界でのそんな輩や関係者を毒島がバッサリ斬り捨てていくある意味痛快で、ある意味内輪ネタ満載な作品です。
この作品に関するネタはどこかから想像で捻り出してきた話ではなく、中山七里さん界隈で実際に起きた話をモデルにしているらしいので、ある意味ではノンフィクションな作品でもあるようです。
2018年の8月に発売された『中山七転八倒』という本と合わせて読むと結構な裏話というかアブナイ雰囲気もわかります(笑)
ちなみに、この作品の毒島刑事は先の『中山七転八倒』という本を読めば中山七里さん本人では?と勘繰ってしまうようなキャラですが、モデルは中山七里さん本人ではないと主張してらっしゃいます(笑)

自分のレビューも含め、作品を創る側の感覚ではなく、読んだ側の感覚で感想を述べているので、作り手の苦労を知らずにケチを付けるのは誰でも出来ますが、先ずは手に取って読んでみて欲しいですね。

自分は楽しく読めましたが、短編集的なのでかなり早いペースで一気読み出来てしまったので、もう少し長い話であったり、もう少しエピソード数が多い方が読み応えがあったかなぁ?と思い星4つですね。
作家刑事毒島Amazon書評・レビュー:作家刑事毒島より
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No.9:
(4pt)

小説家入門者およびアマチュア書評家への警告・指南書として

本書を最後まで読んで分かったのは、本書は警察ミステリに名を借りた、小説家入門者およびアマチュア書評家への警告・指南書だということである。 薄々知ってはいたが、出版界の楽屋裏をここまで暴露して大丈夫かと心配になった。
著者が言いたいのは、著述業で食べていくのは甚だ厳しい;やるなら死ぬ気で喰らい付け、ということだろう。

私はこのところ、小説の分野では警察・刑事もの(特に今野敏氏の著作)を中心に読んでいるので、図書館で本書が目について借りてきた。

ところが、読み始めた途端、冷や汗が出てきた。 私もビジネス小説をどこぞの新人賞に応募してみようか、それとも、まずは同人の門を叩こうかと、今春、定年退職した保険調査員時代に温めていたプロット数百件(「事実は小説より奇なり」は本当)を、反芻しているからである。

本書で特に同意できたのは、自腹でなく図書館で借りた本で、人様が苦労して書いたものに対して軽々に勝手なレビューを書くな、ということである。
私もこの点は全く同感なので、図書館の本でレビューを書くときは、極力、後で買うようにしている(但し、小説・文芸書については書棚のスペースがないので、よほど素晴らしい本か、特定の作家以外の本は購入していない)。

10年ほど前から、語学書と時事分野を中心としたレビューを書いているが、(1)3年後に自分で読んで納得できる水準で (2)基本的に購入した本(図書館蔵書は、購入予定の本)について  (3)友人たちへの購入ガイドとして有用であること (4)時間がもったいないので、碌でもない本のレビューは書かない・・・を心掛けている。
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No.8:
(4pt)

悔しいけど面白い。

「作家志望は読んではいけない」の煽りは百田尚樹の「夢を売る男」でも見ましたが、それと似た傾向の小説です。
夢見がちで世間知らずな人間に、毒舌刑事がたたっ斬る、みたいな感じ。しかし当作は作家志望者の他にも、編集者、脚本家、新人作家、そしてなんとレビュアーにも注目して書かれています。およそ小説に関わる人間については一通り触れられているのではないでしょうか。そして一通りたたっ斬られています。カタルシスは十分で、上から目線で申し訳ないのですがエンターテイメント作品としては非常に質が高いように思えます。
欠点を述べるならキャラの正悪をハッキリさせすぎなところでしょうか。嫌な奴はとことん嫌な奴として描かれます。「本当にこんな人格破綻者みたいな作家いんの?」と疑念が沸くこともたびたび。まぁ、それだけに毒島の正論が活きてカタルシスも感じられるのですが。
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No.7:
(4pt)

好みど真ん中

こりゃいいやw
ひたすら楽しく読んだ。
「とりあえず1発殴りたくなるでしょ?」はこういう風に使えばいいんだ!と心から納得した
多少、毒島さんが、余所の「ロジックモンスター」さんに似すぎてる感じがしないでもなかったが、
人を殴りたくなったら他人を焚き付けて殴らせられる人になりたいと、とても思った
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No.6:
(4pt)

今度は作家毒島ではなく、刑事毒島が活躍するミステリを読んでみたい

文芸という特殊な世界で起きた犯罪を、技能研修員の刑事兼作家の毒島が解決していくミステリ短編集。

小説家や出版業界の実態がコミカルに描かれていて楽しめた。殺人事件としては、さほど大がかりなトリックがなかったのが残念だったが、登場人物の偏屈さや異常さが十分に伝わってきた。

個人的には「賞を獲ってはみたものの」が好きだった。毒島が、過去3年以内に文芸賞をとった作家たちを集めて出かけるツアーが楽しめた。部数会議の盗聴、大手書店での本の扱い、集積所での売れない本の末路など、新人作家と毒島との掛け合いがおもしろかった。

今度は作家毒島ではなく、刑事毒島が活躍するミステリを読んでみたい。
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No.5:
(5pt)

モデルは作者?

主人公の毒島について作者に、「モデルはご自分?」と尋ねたら、「ここまで性格ねじ曲がってないっですよ」と言われそうだが、大部分は作者自身の経験が投影された話だろうと思う。
東野圭吾が先鞭をつけた業界パロディ小説としても読めるが、どちらかというと業界をディスりまくった作品であり、作品に登場する異常すぎる人物の数々を見ても、むしろ漫画家唐沢なをきがマンガ業界の異常を描く「まんが極道」「まんが家総進撃」シリーズに、より近いものが感じられる(お下劣な下ネタこそありませんが・・・)。
ミステリーとしても水準に達した作品であり、ぜひともシリーズ化を望みたい。
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No.4:
(5pt)

毒舌作家刑事

地味な表紙だと思ったら。
ぷぷっと笑える毒舌に、包括される人間という生き物。
深く、そして軽やかに刺す毒針。
こういう刑事もいてもいい。
短編集です。
ぜひ一度一話なりともお試しを。

なんて、思わせぶりな文を書いたら、毒島がなんていうんだか。
作家刑事毒島Amazon書評・レビュー:作家刑事毒島より
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No.3:
(5pt)

辛口先生(笑)

こんな人がそばにいたら疲れるだろうな~って思いながら読んでました(笑)。

最後の最後にどんでん返し…やっぱり中山七里さんの作品は面白いです。
作家刑事毒島Amazon書評・レビュー:作家刑事毒島より
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No.2:
(4pt)

こんなのもあるんだ、軽く楽しく読みましょう。

中山さんの作品はなんでしょう?なんかつい出たら読んでしまいます。今回は作家刑事?怪しげなタイトルなのでやめておこうと思ったのですが、やはり一気に読みました。ある意味パターン化された連作短編、殺人事件を次々と解決していく「作家刑事」毒島の毒舌がとても辛辣で、だんだん心地よくなっていきます。予定調和の中に、それをシラっと第三者的にみてる作者の思惑もみれて、なんだか不思議に心地良く読ませてくれました。あー、これが中山作品の魅力なのかなと、なんだかよくわからない納得をして、次の作品を楽しみにしているのでした。軽く読めます、出版業界の悩みをぶちまけた作品、ストレス発散にいいと思います。
作家刑事毒島Amazon書評・レビュー:作家刑事毒島より
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No.1:
(4pt)

一番面白かったのは

最後のページにある「この物語は完全なるフィクションです。」の後に書いてあることです。これを読んだら、本文を読まずにはいられない!こんなに出版界・テレビ業界の裏側を描いて大丈夫なんでしょうか?毒舌・皮肉は読みたくない、という方にはお勧めしませんが・・・。ところで、作者の中山さん、多作ですね。お体お大事に・・・と書きたいところですが、「ヒートアップ」の七尾シリーズの続編も待っていますよ~。
作家刑事毒島Amazon書評・レビュー:作家刑事毒島より
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