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名探偵の証明 蜜柑花子の栄光
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名探偵の証明 蜜柑花子の栄光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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3部作の完結編。 2作目を読んでいないと少し辛いかもしれない。 人質を救出するためには4つの事件を解決すること、という条件で話が展開するが、言い換えれば4つの短編を強引に1つの長編に仕立てた感が強い。 前作からの因縁の恋との協同?対決?もやや強引だし、推理・展開自体もトリッキーすぎてあまり現実感は無い。サブテーマである「探偵存在意義」なども話の動きを止めているだけ。 特にひどいのが助手視点の地の文。無駄に長いうえに、同じ描写が続き退屈。 作者に才能があるのは間違いないが、今作に関してはまとまりに欠けて物足りない。 | ||||
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冒頭からいきなり解決編が始まるが、あまりにも稚拙でビックリ、と思えばそれはただの導入で…。 1人の名探偵の凋落・再生をもう1人の若い名探偵との協同作業を通じて描く。 なので、単に孤島に閉じ込められて…などではなく、いくつもの短編を連ねたような構成で主人公の一人称で物語が語られて行く。これ自体変わった構成で、ラストは余韻があって悪くない。 一方で、再起を図る主人公の自己疑問などの心情吐露の文章が長くてウンザリさせられるし、話自体が無駄な描写が多くて退屈するシーンが多い。何より会話のシーンが変で、主体や文体がおかしいところが散見される。 デビュー作で仕方ないかもしれないし、シリーズ化されているようなので、今後の作品に期 | ||||
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まず、「解説」を先に読まないことを強くお勧めします。 冒頭から昭和の香りと三文芝居めいた場面設定と推理劇でがっかり感に襲われたのですが、文章が良くてついつい最後まで読んでしまいました。 リアリティーがないこと、必然性がないこと、いつの時代の小説だよとの違和感、登場人物の個性が固定的すぎるだろう、変な動機に偶然に頼っている犯行手段などなど脳内は反発心でいっぱいになります。 それで読了後に目を通した「解説」。私の感じたことが裏付けられるような内容でした。 ネタバレになっているのではと思います。だから最初に解説は読むな、です。 ロジックはきちんと筋が通っています。だから読ませる魅力はあります。 外連味を楽しめる方にはお勧めの作品です。 続編を読むかどうかは、、、迷っています。 あと、60代になった主人公の描写が切ない。こんなに老化するものなのか、或いは元気なのか、読んでいて辛くなりました。 プラマイゼロで星は3個です。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 第23回鮎川賞受賞作。たしかにそんな感じである。とてつもない仕掛けがほどこされており、すれっからしのミステリ・ファンでも驚かされる。けれども、まだまだ話の運びには拙さがあり、読み心地もけっしてよくない。 今後に期待。 | ||||
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本格探偵小説 というよりは 本格探偵小説の名探偵を主人公としたハードボイルドもどき になっているため、ド派手なトリック・新旧名探偵による推理の応酬を期待すると肩透かしを食います。 (*推理自体は緻密で丁寧なものになっています) ラストシーンも必要性・必然性が疑問であり、これがなかったら星を増やしたいところです。 また、作品序盤で事件や謎が提示される前に「作者の書きぶりからして、犯人(黒幕)は○○で 動機は××なのかな?」と予想がついてしまい、意外性に欠けるのも惜しいところです。 (短編集『屋上の名探偵』でも同じような欠点が見られました) | ||||
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市川哲也の長編ミステリである。第23回鮎川哲也賞受賞作。 帯紙には、「若き名探偵×伝説の名探偵」などというポップが躍る。先日同じ作者の「屋上の名探偵」を読んで、本作が文庫化されたということで入手したもの。市川作品は2作目の読了である。 まず全体の感想ですが、いわゆるエンタメ的な感覚で本作を読むときっとがっかりするよな、というところ。探偵同士の熾烈な対決シーンがあるわけでもなく、とんでもない見立ての連続殺人事件が起きるというわけでもない。まして空前絶後のあっと驚くトリックが駆使されているということでもない。 あとがきでも一部触れられているが、本作の世界では「名探偵」がメジャーな存在として社会に受けいれられているという、ある意味でパラレルワールドなお話だ。それを踏まえて、「名探偵はいかにして存続するべきか」「名探偵は社会にとってどうあるべきか」のようなテーマを突き付けている作品、と受け止めるべきな気がする。もちろんストーリーを追っていけば、それなりの謎解きやらサイドストーリー、そしてどんでん返し的な趣向など、小説として純粋に楽しむこともできる。が、どちらかというと本作の狙いは、いわゆるミステリ小説の玄人な人たちに受けるであろうメタなお話、というところなのではないか。そこの点がもしかすると鮎川哲也賞としてあるべき姿だったのかもしれない。 有栖川の「探偵ソラ」シリーズにもちょっと通じるところがあるような感じもしますし、我こそはミステリマニア、というような人向け、か。 | ||||
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