■スポンサードリンク
BT’63
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
BT’63の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全127件 121~127 7/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
池井戸さんというと、銀行ものがほとんどですが、この本はファンタジーというか、SFというか、化け物ものというか、まあ、そういうものですね。 もちろん銀行も絡みますが。 舞台が1963ということで、私の生れた年であり、同世代の作家の読み物として、共感できる部分も多かったです。 ただ、どうも、好みから言うと、ちょっと違うなあって感じです。 エンタテイメントしてないんだなあ。 池井戸ファンなら読んでいいけど、池井戸入門としては薦めません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
俺たちバブル入行組、下町ロケット等企業、銀行を舞台とした作品とは印象がだいぶん違います。 しかしそれら作品に比べるとレビュー数が極端に少ないことは意外。 ストレス、過労が原因で勤務先を退職、入退院を繰り返し、妻とも別離。 夢と現実の境で自分探しの末、昭和30年代へタイムスリップしていく主人公の琢磨。 そこで父史郎の波乱万丈ストーリーに巻き込まれていく様子がテンポ良く進んでいく。 ミステリー色が味付けされている点、竹中鏡子の足跡を辿る点等若干強引な構成も見られたが、 舞台となった川崎の描写もとてもうまく、いっきに読めました。 カバー装描は藤田新策さんという著名なイラストレーター。宮部みゆき「火車」「模倣犯」等も手掛けています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとも風変わりな小説だ。 主人公の意識だけが過去である昭和38(1963)年にタイムスリップする。 そこには自分の知っている単に無口で厳格な父親ではなく、その時代を苦しくも 生き生きと躍動する父親の姿があった。 主人公はそんな父親に興味を持ち、当時のことを調べていく。そしてその父親の 生き様を調べることが、自分探しにもなっていくという話だ。 タイムスリップものというと、過去の出来事に介入して、そのことで未来を変え ていくというものが多いが、この作品は意識だけが過去に行って、過去を “見てくる”だけだ。だから、父親がどんなに大変な目に遭おうとも、何も手出し することは出来ない。だが、そんな過去を見るだけの行為が、知るということに より、微妙に過去の事実を変容させていくのは興味深い。 とても面白いアイデアの小説だとは思う。 しかし、現在の池井戸作品と比べると、やや展開が間延びしており、グイグイと 引き込む力が無いのが残念。今、この題材で書いたらどうなるのか興味がある。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞の下町ロケットを読む前にこの本を読みました。かなり暗いテーマですが、ぐいぐい引き込まれる文体、人物描写、会社経営への知識、久しぶりに二度読みしようかという本です。 昭和30〜40年代の落後者を振り落としながら疾走する日本社会を感じ、その片隅で繰り広げられたドラマに没頭できました。 しかし気になるところもあります。 運送会社の話が最後はほとんど消えてしまったのは残念です。 何故そんなものをわざわざ運送会社のトラックで運ぶのか?自分で運んだ方が良いのでは? しかしこの作者は本当に実力ある作家だと思う。出てる本は全部買ってしまったこれからも楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の大間木琢磨は、精神分裂病で2年間の闘病生活を余儀なくされた。その間、職を失い、妻とも離婚。完治した筈だが自信が持てず、職探しの毎日を過ごしている。そんな中、5年前に亡くなった父の遺品である運送会社の制服に袖を通したとたん、40年前の父の意識の中へトリップしてしまう。40年前に父史郎が体験したことを、父の肉体を通して目にすることになる。そして今まで知らなかった父の苦悩や類稀なる経験を知ることとなるが…… 前半に当たる上巻は、この先どうなるのだろうという興味で、ページを捲るのももどかしいほどだ。しかし後半部分の下巻に入ると次第に興味が薄れてくる。話の展開が都合良過ぎたり、登場人物の深みが感じられなかったり…… 謎の作り方は面白いが、謎解きを読むとそれは無いだろうと思ってしまう。100点満点で上巻は70点、下巻は50点、平均すると60点で星3個。池井戸氏のファンは、時間があれば読んではどうか。特にファンでなければ、氏のその他の作品をお勧めする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「呪われた」ボンネットトラック21号車(BT21)を軸に、父の視点と息子の視点が交差し合うタイムスリップもの。 現代と昭和30年代のストーリーが同時進行するが、この手の本にありがちな時間設定のとっちらかりもなく、 ミステリとして非常にいい構成と感じる。 大間木琢磨が父と竹中鏡子の影を探す過程もさることながら、相馬運送の社長、その娘倫子、やくざチームの成沢に 白装束の寅猫、そして4人のドライバーまで全ての登場人物のキャラクターが生き生きと立っている。 ところで題名の『BT'63』の意味がわからない?それは読み込みが足りない。大甘のヒントだが 全て読み終わって「’」に注目すれば、題名の本当の意味などすぐにわかる。 というか、このタイトルこそ本作の全てを物語っているのに…。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父の遺品の制服それに袖を通したとたん琢磨は昭和33年にタイムスリップする、運送会社で経理を担当する父の目を通して琢磨が見たものは、そして彼を過去に呼んだものの正体は… タイムスリップもの、過去に行ってしまうのではなく、ある時間父の目を通し過去を見るパターンの作品、タイムパラドックスがあったのかなかったのかよく分からない作品、もう少しひねってほしかった。ちょっと長すぎたか、題名のBT'63の意味不明 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!