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世界地図の下書き
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世界地図の下書きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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朝井さんの作品は、こちらを初めて読みました。ドラマを見ているような描写で作品の世界観に入り込んで読むことができました。 文学作品にありがちな難しい言い回しなどなく、小学校高学年の子から読めるのではないでしょうか。 | ||||
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大好きな人のためにがんばることとか、 幼い子供たちが自分の人生を自分で決めていくこととか、ぐっと来るものがあり、療養中の自分に勇気をくれました。それぞれのキャラクターがとてもよく書かれていて、表紙のイラストの子供たちが私の頭の中でアニメのように動き回りました。作者の朝井リョウさんに注目したいと思いました。 | ||||
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すごく感動 | ||||
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物語としては良くできてる。気の回る子供たちと色々あって助けてくれる大人。 でも、最後のあたりでちょっと感動しきれなかった。 前半は割と淡白に重い話が描かれたりしていていたが、途中からテンポもよくなってきて一気に読めたけど、もっと大団円で終わればスッキリしたのに、もやっとしたものが残る。 途中で、自分たちの目的のために安易に窃盗と火遊びを選ぶことを「冒険」っぽく書いているところはいかがなものと思う。”施設の子”はどこかがおかしく、目の前のことに夢中になるあまりに危険な行為や不法行為を平気で行うという像を描きたかったのだろうか。 子供たちは施設の職員を慕っておらず、なめている、バカにしている感じもするのでそういう施設の人や学校の先生も彼らの境遇のせいできちんと叱りつけることができず、ゆがんだまま育ってしまう現実を描いているということであればとても社会派なんだろうけど。主人公の子もほかの子も、結局最後まで救われてないしね…。 一番最後の文も蛇足だった感が否めない。赤いものを「それは赤かった」と書いてしまったら文学ではない。それまでの流れでみんなもうわかってること、行間にとどめるべきを説明されてしまうことになんか冷めてしまい、出かけた涙が引っ込んで真顔で読み終えた。 | ||||
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スタジオジブリの方が描かれた表紙の絵がとてもキレイで、この本を手に取りました。 両親を亡くし、児童養護施設に来た主人公。ちょっと年上のお姉さんや同級生の男の子に支えられ、徐々に新しい環境になじんでいきます。 何年かしてその年上のお姉さんが高校を卒業し、施設を出ていくことになります。 親戚に進学の援助ができないと言われたお姉さんは大学をあきらめなくてはならなくなり、就職するのですが、そんな彼女の門出に何かしたいと思った主人公は、施設にいる仲間たちとある計画を立て・・というお話。 親からの虐待、学校でのいじめ、さまざまな問題を抱えた子どもたちが出てきますが、心の葛藤を経て、成長していく過程がよく描かれていると思いました。 今、自分の希望が叶わなくても、自分を大事にしてくれる人がそばにいなくても、これからの未来に希望を託し、そのために何ができるか自分で考え、勇気を出して一歩を踏み出す子どもたちにエールを送りたくなるラストシーンは、涙無しでは読めません。 著者の本を初めて読みましたが、とてもいい作家さんだと思いました。これからもこの人の本を読んでみたいです。 | ||||
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児童施設で家族と離れて暮らす子供たちのお話です。 たとえ、家族がいなくても、友達がいなくても、きっと心を通わせることができる人はどこにでもいるはず・・ 人とのふれあいの大切を感じることができ、読書後にはとても温かい気持ちになりました。 | ||||
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読みながら、どうかこの子供たちが幸せになれますように。これ以上、辛いことがおきませんようにと、祈らずにはいられなかった。けれど、試練のない人生なんてありえないし、子供の力ではどうしようもできないこともあるだろう。それでも希望を持ち続けることが大事なのだと、この本が伝えている。大人にも、子供にもおすすめの本だと思う。 | ||||
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朝井リョウさんは桐島や何者など、自分と同年代、等身大の物語は上手でしたね。 でもそれ以外を描くにはまだ力不足なのかな。 共感はできないし、納得もできない。 子供だからって、辛い境遇だからって、盗みも嘘も許されないよ。 | ||||
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家族、親子、とは温かみのある言葉であるが、時に誰にも話したくない、治しようのない疾患とよく似た感覚を持ってしまう言葉でもある。 自分ではないが、自分とは切り離せないもの。自分のせいではないのに、自分を責めてしまうもの。 あ~あ~、なんで”普通”じゃないんだろう!と思ってしまうもの。 だけど、この小説では、「あ、そか。家族も親子も今いる共同生活者も人間関係の一部。人間関係は、ほかの人ともできること。決められたように感じる未来も、また自分の生き様で変わるもの。」とハッとさせられました。 登場人物のキラキラした目が、私(おばさんです)の光となりました。 | ||||
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朝井リョウはもう10作目くらいかも…? 今回は星やどりの声みたいな構成かと思ったら基本太輔を軸にした話やった。 学校になじめない人や立場が弱い人を描くのが上手やと思う。そういう子が今回も複数登場する。 主題に感じたのは出会いかな。 野ブタ。をプロデュースで野ブタがもぐらみたいに掘ってたら修二や彰に出会えたから一人で掘ってるのも悪くないって言うシーンがあるんやけれど、本作はそれにかなり近いものを感じた。 そして、伯母との関係で学ぶ、代わりはいないということと戻れないということ。 人との出会いがある分、別れも増えていくけれど、同じだけの希望を持ち続けられるかどうかで人間関係は深められるのかもしれないと思いました。 | ||||
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児童養護施設「青葉おひさまの家」に、太輔(小三)がやってくるところから話は始まります。 太輔は一班のお姉さん役佐緒里(中三)に懐き、閉ざしていた心が徐々に開いて行きます。 更に、この班には淳也・麻利の兄妹と美保子の三人がいます。 物語は、佐緒里が高校を卒業しおじの元へ戻らなければならない時まで進みます。 その間、いろんな形で元の「家族」との間に問題が起こったり、学校で「いじめ」にあったりしています。 幼い子どもたちが、その小さなからだに悩みを抱えながら健気に生きていきます。 そして、ラストの「六年生を送る会」の「願いとばし」です。 不都合な状況に陥ったら「逃げればいい」と語ります。 どこかに「希望」を叶えてくれる場所があると。 例えなかなか見つからないとしても、「希望」はいつか叶うと考えて生きれば良いと語ります。 題材は、「児童文学」なのでしょうが、大人が読んでも十分に楽しめる素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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朝井リョウさんの作品は、今回が初めてでしたが、本当におもしろかったです。 読むととてもやさしい気持ちになれる一冊です。主人公の男の子の視点で物語は進んでいきます。 なので、男子の方がより感情移入することができ、主人公に投影しやすいと思いました。 表紙の挿絵のイラストがめちゃくちゃ素敵で、登場人物をかわいいく描いています。 こういう表紙の本は個人的に大好きです。 男子中高生向けの恋愛青春ストーリーって感じがしました(^u^)小学生時代の初恋のほろ苦い思い出を、思い出しながら読むとハマっちゃうと思います。 朝井さんは、何者で直木賞を受賞していますが、私は何者は半分読んで挫折してしまいましたが(話が全く進まない&おもしろくない)、 こちらの作品は、私の中では直木賞クラスのすばらしい一冊になっています。 | ||||
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優しい人はすぐに裏切る。みんなが孤独、圧倒的にひとり。 小学生でこんなことを思ってしまうのが悲しいし、けれどすごい感受性です。 東京の大学に進学、一人暮らし、自由に生きる佐緒里の夢がはじけた時、 彼らはある作戦を決行する。どこにこんな強さを秘めていたのだろう。 それまで弱い立場だった子が逞しくなっていく。 「絶対にまた、私たちみたいな人に出会える」。 こんな強い言葉を話すようになる。 友だちであり、家族であった人たちとの別れを自ら選べる子どもたちに励まされた。 | ||||
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児童養護施設で育つ子供たちの苦悩部分に関しては共感も同情も、応援の気持ちも抱いたのですが…。 願いとばしを実現するための手段として、余りに簡単に「盗み」と「火遊び」を実行に移してしまった部分から「おいおいおい…」が、ぬぐえず。 試作時点で、「子供が火を使って何かしている」と世間にバレれば「親がいない子はこれだから…」と、普段は思っていても口には出さない人々が言い募るだろう事が容易に推測されます。 創意工夫と試行錯誤の描写より、「火」を安易に使う危険性を少し描写して欲しかった。 そこで引っ掛かってしまったので、ラストに向けての子供たちの決断と決意の部分には余り移入できずに読了しました。 | ||||
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やっとこーゆう本が世の中に出てきた。 朝井 リョウ お前のやっている事はビジネスなのか それとも自分のやりたい事を全身全霊で実行しようとしているのか? ここで俺はお前とすれ違った、楽しませてくれよ。 追記 6月9日 22時04分 久しぶりに小説を読みました 「いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。 うまくいかないなって思ったら、その相手がほんとうの家族だったとしても 、離れればいい。そのとき誰かに、逃げたって笑われてもいいの」 私はもう26になりました、あれから長い時が経ったように思われますが 心があの時の記憶に囚われたままで、それに向き合わないと次のステップに 進めない自分にもどかしさを感じながらも、時の流れが過ぎていく焦りに取り込まれそうに なり自分の心が激しくかき乱され精神がわからなくなることがあります(なんとか毎日を維持している)。 今の僕は、世の中の「くそったれ!」と思う部分に腹を立てながらも その反面、「人間ってなんかの拍子に酷く崩れ去ることがある生き物」と感じながら 自分の目の前の事を逃げながら、向き合いながらどうにかこうにか 13〜18の時に想像していた自分が想像していた未来のイメージが違う 事にも戸惑いながらも、自分の肉体、精神をフルに使って生きる事に立ち向かって いるような気がします。 朝井リョウ さん 悲しい事とか、人間の醜悪な部分とかって隠されがちです 貴方がこれから何をしていくか?はわかりませんが 私は、ここで貴方の本に出会った事に感謝しています。 最後に、私もまだまだ人生の旅人ですが 将来、できることなら私が体験してきた事を 私も、心から人生を楽しみつつ誰かに何かを伝えられていければ良いなぁ と思ってたりしてます。 ありがとうございました。 | ||||
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編集さんは遊んでたんですか? 兼業作家だからと云って、甘えさせちゃあイカンと思うよ。 うん。一つ一つのストーリーが中途半端で終わらせられて、物足りなさがありました。 もっと詰めて、削って磨いて、良文に仕立てあげなかった編集者は仕事辞めちまえ。 | ||||
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親と離れて施設で暮らす子供たちの、日常とささやかな冒険の話。 朝井さんの文章は相変わらず読みやすく、深刻な話題が軽やかにつづられています。 内容は極めて感動的なのですが、ひねた大人の自分が読むと、 「両親が突然交通事故で亡くなるという設定はドラマチックすぎるやろ」 「麻利ちゃんの行動、そりゃあ同級生も困るわ」 「デパートへのお買物っていつの時代や」 と、ついつっこんでしまいました。 こどもに読ませたらどういう感想をもつのか、少々興味のある一冊です。 | ||||
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初めて子供を主役にした作品なわけだが、同年代の若者を主役に据えた過去作に比べると、何故なんだろうか違和感を感じてしまう。だからなのか、いつもよりもテクニックに走り過ぎたような感覚を覚えた。もちろん上手いなとは思うのだけど。 結構唐突に時系列が入れ替わるので、途中まで読みづらかった。元々朝井リョウの書く、説明的なものを削ぎ落としたとっても簡潔な文章には、ついていくのがやっとのオヤジ世代にとっては、時系列の入れ替わりが分かりづらいと益々厳しさを感じる。まあ、中年をオヤジの戯言にすぎませんが。 最後まで読んで言いたいことも分かったし、共感も出来たが、朝井リョウの作品群の中では「チア男子!!」とともに馴染めない作品であった。 | ||||
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某ドキュメンタリー番組で著者が「今の子供たちはなぜ自分を追い込むような選択をして逃げることをしないのだろう」という疑問から生まれた作品だということを知って読んでみました。※物語の結論を踏まえてレビューするので若干のネタバレはご容赦ください。 「何者」と同様に自分の言いたい主張をキャラに任せて怒涛のセリフでたたみかけて解答するというスタイルを取っていますが、個人的に「何者」よりも非常に父権的で説教くささを抱きました。 それは作者自身、逃げる選択肢を取る前になぜいじめられているのに学校に通い続ける、肉体・精神に限界が来ているのに働き続けるのかという「留まる」ことに対する理解が欠けているからだと思うからです。 このテーマそのものは非常にタイムリーな話題です。ブラック企業での過労問題、義務教育期間内でのいじめ問題が発生するたびにテレビの有識者、コメンテーターは「なぜ逃げないのか?」という問いを投げかけます。おそらく朝井リョウも同様の疑問として共有してその解答を試みたのが本作だと私は考えています。 小説内のある少年は学校でいじめに遭い、転校を決意します。言葉のあやを指摘するのは大人げないですが、それは逃げるというよりは別の生き方を自分でみつけるというそのままポジティブな意味合いだと私は感じます。現代で同様の問題が起きれば、保健室登校、不登校かそれでも学校に通い続けるかという行くか・行かないかという問題になりがちです。 そこで「じゃあ転校すれば?」「別の職場にいけば?」という結論にたどりつけない、いやわかっていても出来ないのは今ある現状に耐え忍ぶほうがゼロからリセットして新しく生き直す精神的負担よりも楽だと無意識に判断したり、そもそも新しく生き直す選択肢をとれるほど生きることに前向きになれない喜びを感じられないという根底があるのではないかと自身の経験や周りの体験などを聴いて感じたものです。 もちろん、これが正しいなんてことは言いませんが、仮に別の生き方を見出す(この小説では「逃げる」という表現)を結論に持っていくならばその中盤に「なぜ留まるのか?自分を追い込むのか?」という麻利視点の葛藤が描かれただけでも大分メッセージ性に厚みが増す物語になっていたと思います。 「何者」以降、世の中の目にさらにさらされ、肉体的にも精神的にもくるものがあるのか朝井リョウの作風は雰囲気で考えさせるものではなくメッセージできっぱりと言い切って考えさせる方向へ変化しました。ただこうした最適解を見つけるしかない問題に対しては共感や理解をしっかり示したうえでの解答を提示することが誠実な描き方だと考えているので、私は本作のメッセージに関しては「何者」ほどの説得力を帯びておらず単に上から説教されただけで終わったような消化不良感が残っています。 | ||||
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中3の娘が読んで、「ラスト号泣した…。すっごい感動する」とすすめてきました。 両親の事故、DVなどさまざまな理由で児童養護施設「青葉おひさまの家」に入所している子供たち。 年長の佐緒里(高3)は、太輔ら小学生の姉であり、母のような存在。彼女の旅立ちの日にむけてある計画が実行される…。 ここに登場する子供に限らず、すべての子供たちは今の仲間、親友との別れを控えている。毎日毎日顔をあわせ、思いのたけを話せる友人がいたとしても、進学や就職などは否が応でもやってくる。今いる世界がすべてのように思える子供たちに、次の環境でもまた同じような仲間やかけがえのない友人に出会えるんだよ、とそっと背中を押してくれる…、本書はそんな本です。 児童養護施設という特殊な場所に身を置く主人公ゆえか、普通の小学生よりはかなり大人びた思考をもつ太輔たちに多少違和感は感じられますし、大人が読むには物足りないストーリー展開ではありますが、まだ若い作者・朝井リョウが現時点で子供たちに伝えたいメッセージは感じ取れました。 我が家の娘も近々卒業を控えているので、この本が琴線に触れたのでしょう。 「世界地図の下書き」というタイトルは、未来に希望が溢れていることを感じさせて素敵です。 | ||||
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