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世界地図の下書き



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【この小説が収録されている参考書籍】
世界地図の下書き
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)

世界地図の下書きの評価: 3.81/5点 レビュー 26件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(5pt)

変われる子供

親としての価値観により評価が分かれる作品だと思います。
やりなおしができる子供だけど、変われない変えれない友達。
変えれるものは自分だけ。

子供が自立する力を自ら身に付けるため、手助けしたい気持ちをこらえて見守りながら読む作品です。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525
No.5:
(4pt)

新たな一歩かな〜

私が読んだ朝井リョウの作品はこれで五作目。

『桐島、──』はちょっと読みにくかったが、『何者』は素直に面白かった。

そして、これ。
主人公の子どもたちが大人っぽかったが、そこは朝井リョウの綺麗な文章でなんとかなっている。
逆に脇役の子どものほうがありそうな感じ。
最後のメッセージを込めたシーンはとても良かったが、子どもたちでそんなにうまくいくか?と思った。
読者にハラハラ感を与えているのかもしれないと思うとうまい!

個人的には最後の麻利がランタンを渡すシーンがお気に入り。

朝井リョウのこれからの一歩に期待したい。
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4087454525
No.4:
(3pt)

子ども達が出来すぎ

今までは同世代を書いてきたけど初めて子どもを主人公にもってきた。まだ経験不足な感じ。終わりはいっきに読めた。読後感はよかった。
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No.3:
(5pt)

児童文学はやり直しがきく話なんです

「児童文学はやり直しがきく話なんです」
これは宮崎駿氏が「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」のP70で
語っている言葉です。

この小説もジャンルとして「児童文学」に入れても良い物語だと思います。
私にとっては直木賞受賞作よりも、好きな小説となりました。

表紙と中表紙の絵は、著者の希望がかない
スタジオジブリが担当(近藤勝也氏)されたそうです。
「やり直しがきく物語」で両者が繋がった・・・と!
私的には、納得のコラボです。

この物語を毎日の出勤前の2時間で
コツコツと書く著者の力量に改めて感服します。

物語は児童養護施設に暮らす
ある一つの班のメンバー
5人の子どもを巡る3年間の物語。

しかしながら、子どもなりの孤独感
学校でのいじめ、親族による虐待など
普通の子どもたちにもふりかかる事々。
それに一生懸命に立ち向かっていく子どもたち。

子どもはその感性で大人のウソを見抜いていく。
主人公の少年は、虐待する伯父から守ってくれなかった伯母へ言う
P160「叔父さんがいなくなった。だから伯母さんは
その代わりを探した」
そして改めてぼくを引き取りたいと言いだしたんだ。

学校で兄妹ともにいじめられている兄はいう
P319「もうあの学校から逃げようと思った。
いつまでもがまんして、いつまでも同じとこにおる必要なんてないって
あのときやっと気づいた」

児童養護施設の職員の方のお話を伺うことがありましたが
24時間365日、本当に大変なお仕事です。
なかなか心を通わせてもらえない子どももいて
脱走などもあり、本当に心をすり減らすことばかりのようです。

著者がどうしてこの物語の舞台を
児童養護施設にしたのかはわかりませんが、そのおかげで
大人の関与を極力排した「子どもの心によりそった物語」と
なったと思います。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
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No.2:
(3pt)

桐島、何者は超えられず

朝井リョウの作品では、桐島、部活やめるってよが一番好きです
桐島、何者の魅力はなんだったかと考えると、著者と年齢が近い主人公の鋭い視線が描かれていたことではないかと思っています
桐島、何者、少女は卒業しないなどを読んだ時は、小説を書くのがすごく上手い作家だなぁと思いました
本作では、朝井リョウのうまさが少々裏目に出ているような気がしました
小学生がこういう思考はしないんじゃないかと思ってしまうわけです

たとえば、74ページ
恋愛に対してわかったようなことを言う美保子を見ていると、大輔はイライラする。佐緒里は、美保子の「わかったようなこと」の中にねじこまれるような人じゃない、と大輔は思った。

これを高校生くらいの主人公が思うのであれば、いい文章だなと思うのですが、小学生の思考にしては違和感があるなと思いました
イライラすることをうまく言語化できないのが小学生なんじゃないでしょうか?
中学生、高校生になっても言語化できない人もいるくらいですし
三人称にして、距離感を取っているんだろうなというのはわかるのですが、高校生、大学生、新社会人を主人公にすえた小説を書いた方がいいんじゃないかと思いました
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4087454525
No.1:
(2pt)

今度はやる気の無い学生ボランティアを叩く話かと思ったら...

帯でなぜか「直木賞受賞後第一作!」とプッシュされる、
新進気鋭の若手作家、朝井リョウ氏の新作です。

ただし、その前作「何者」が持っていた破壊力を念頭に読み進めてしまうと
話の構成、テーマ性は見劣りするように感じてしまうかもしれません。

終盤わずか数頁で収束する展開にできる限りの感情移入や説得力を与えるため
一人ずつ人物描写を積み上げていく手法は「星やどりの声」や「何者」と同様です。
しかし今回は一人一人の背景を縦に掘り下げていく形となっているため、
後半、彼らが手を取り合っていよいよ動き出すくだりで、どうにも軽さが否めません。
小学生という対象の難しさもあると思いますが、
きめ細かくも生々しい人間関係の描写が魅力的な作者の作品だけに残念です。
時系列がわかりにくいという難点もあります。

最後に子供たちへと向けられたメッセージには強く賛同しますが、
子供に他の選択肢があることを気づかせ、
実際にそれを実行してあげられるのは周りの大人なのであり、
現実に子供の周りで起きている不幸な問題を解決できるかどうかは
我々に依るところが大きいのだということは、強く自覚しておかねばならないと思います。

しっかりとした取材に裏付けされているであろう描写が随所に仕込まれているため、
彼らに突きつけられたどうしようもない現実は実にリアルです。
健気にも立ち向かおうともがく彼らの姿には心動かされます。

ただ、自分たちの目的のためにクラスや学校を利用したり、
またそのために起こす行動の数々は、手段として流石にやり過ぎでは。
みんなのお小遣いで買えたのでは、と思ってしまいました。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525

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