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世界地図の下書き
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世界地図の下書きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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朝井さんの作品は、こちらを初めて読みました。ドラマを見ているような描写で作品の世界観に入り込んで読むことができました。 文学作品にありがちな難しい言い回しなどなく、小学校高学年の子から読めるのではないでしょうか。 | ||||
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大好きな人のためにがんばることとか、 幼い子供たちが自分の人生を自分で決めていくこととか、ぐっと来るものがあり、療養中の自分に勇気をくれました。それぞれのキャラクターがとてもよく書かれていて、表紙のイラストの子供たちが私の頭の中でアニメのように動き回りました。作者の朝井リョウさんに注目したいと思いました。 | ||||
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すごく感動 | ||||
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物語としては良くできてる。気の回る子供たちと色々あって助けてくれる大人。 でも、最後のあたりでちょっと感動しきれなかった。 前半は割と淡白に重い話が描かれたりしていていたが、途中からテンポもよくなってきて一気に読めたけど、もっと大団円で終わればスッキリしたのに、もやっとしたものが残る。 途中で、自分たちの目的のために安易に窃盗と火遊びを選ぶことを「冒険」っぽく書いているところはいかがなものと思う。”施設の子”はどこかがおかしく、目の前のことに夢中になるあまりに危険な行為や不法行為を平気で行うという像を描きたかったのだろうか。 子供たちは施設の職員を慕っておらず、なめている、バカにしている感じもするのでそういう施設の人や学校の先生も彼らの境遇のせいできちんと叱りつけることができず、ゆがんだまま育ってしまう現実を描いているということであればとても社会派なんだろうけど。主人公の子もほかの子も、結局最後まで救われてないしね…。 一番最後の文も蛇足だった感が否めない。赤いものを「それは赤かった」と書いてしまったら文学ではない。それまでの流れでみんなもうわかってること、行間にとどめるべきを説明されてしまうことになんか冷めてしまい、出かけた涙が引っ込んで真顔で読み終えた。 | ||||
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スタジオジブリの方が描かれた表紙の絵がとてもキレイで、この本を手に取りました。 両親を亡くし、児童養護施設に来た主人公。ちょっと年上のお姉さんや同級生の男の子に支えられ、徐々に新しい環境になじんでいきます。 何年かしてその年上のお姉さんが高校を卒業し、施設を出ていくことになります。 親戚に進学の援助ができないと言われたお姉さんは大学をあきらめなくてはならなくなり、就職するのですが、そんな彼女の門出に何かしたいと思った主人公は、施設にいる仲間たちとある計画を立て・・というお話。 親からの虐待、学校でのいじめ、さまざまな問題を抱えた子どもたちが出てきますが、心の葛藤を経て、成長していく過程がよく描かれていると思いました。 今、自分の希望が叶わなくても、自分を大事にしてくれる人がそばにいなくても、これからの未来に希望を託し、そのために何ができるか自分で考え、勇気を出して一歩を踏み出す子どもたちにエールを送りたくなるラストシーンは、涙無しでは読めません。 著者の本を初めて読みましたが、とてもいい作家さんだと思いました。これからもこの人の本を読んでみたいです。 | ||||
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児童施設で家族と離れて暮らす子供たちのお話です。 たとえ、家族がいなくても、友達がいなくても、きっと心を通わせることができる人はどこにでもいるはず・・ 人とのふれあいの大切を感じることができ、読書後にはとても温かい気持ちになりました。 | ||||
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読みながら、どうかこの子供たちが幸せになれますように。これ以上、辛いことがおきませんようにと、祈らずにはいられなかった。けれど、試練のない人生なんてありえないし、子供の力ではどうしようもできないこともあるだろう。それでも希望を持ち続けることが大事なのだと、この本が伝えている。大人にも、子供にもおすすめの本だと思う。 | ||||
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家族、親子、とは温かみのある言葉であるが、時に誰にも話したくない、治しようのない疾患とよく似た感覚を持ってしまう言葉でもある。 自分ではないが、自分とは切り離せないもの。自分のせいではないのに、自分を責めてしまうもの。 あ~あ~、なんで”普通”じゃないんだろう!と思ってしまうもの。 だけど、この小説では、「あ、そか。家族も親子も今いる共同生活者も人間関係の一部。人間関係は、ほかの人ともできること。決められたように感じる未来も、また自分の生き様で変わるもの。」とハッとさせられました。 登場人物のキラキラした目が、私(おばさんです)の光となりました。 | ||||
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児童養護施設「青葉おひさまの家」に、太輔(小三)がやってくるところから話は始まります。 太輔は一班のお姉さん役佐緒里(中三)に懐き、閉ざしていた心が徐々に開いて行きます。 更に、この班には淳也・麻利の兄妹と美保子の三人がいます。 物語は、佐緒里が高校を卒業しおじの元へ戻らなければならない時まで進みます。 その間、いろんな形で元の「家族」との間に問題が起こったり、学校で「いじめ」にあったりしています。 幼い子どもたちが、その小さなからだに悩みを抱えながら健気に生きていきます。 そして、ラストの「六年生を送る会」の「願いとばし」です。 不都合な状況に陥ったら「逃げればいい」と語ります。 どこかに「希望」を叶えてくれる場所があると。 例えなかなか見つからないとしても、「希望」はいつか叶うと考えて生きれば良いと語ります。 題材は、「児童文学」なのでしょうが、大人が読んでも十分に楽しめる素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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朝井リョウさんの作品は、今回が初めてでしたが、本当におもしろかったです。 読むととてもやさしい気持ちになれる一冊です。主人公の男の子の視点で物語は進んでいきます。 なので、男子の方がより感情移入することができ、主人公に投影しやすいと思いました。 表紙の挿絵のイラストがめちゃくちゃ素敵で、登場人物をかわいいく描いています。 こういう表紙の本は個人的に大好きです。 男子中高生向けの恋愛青春ストーリーって感じがしました(^u^)小学生時代の初恋のほろ苦い思い出を、思い出しながら読むとハマっちゃうと思います。 朝井さんは、何者で直木賞を受賞していますが、私は何者は半分読んで挫折してしまいましたが(話が全く進まない&おもしろくない)、 こちらの作品は、私の中では直木賞クラスのすばらしい一冊になっています。 | ||||
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優しい人はすぐに裏切る。みんなが孤独、圧倒的にひとり。 小学生でこんなことを思ってしまうのが悲しいし、けれどすごい感受性です。 東京の大学に進学、一人暮らし、自由に生きる佐緒里の夢がはじけた時、 彼らはある作戦を決行する。どこにこんな強さを秘めていたのだろう。 それまで弱い立場だった子が逞しくなっていく。 「絶対にまた、私たちみたいな人に出会える」。 こんな強い言葉を話すようになる。 友だちであり、家族であった人たちとの別れを自ら選べる子どもたちに励まされた。 | ||||
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やっとこーゆう本が世の中に出てきた。 朝井 リョウ お前のやっている事はビジネスなのか それとも自分のやりたい事を全身全霊で実行しようとしているのか? ここで俺はお前とすれ違った、楽しませてくれよ。 追記 6月9日 22時04分 久しぶりに小説を読みました 「いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。 うまくいかないなって思ったら、その相手がほんとうの家族だったとしても 、離れればいい。そのとき誰かに、逃げたって笑われてもいいの」 私はもう26になりました、あれから長い時が経ったように思われますが 心があの時の記憶に囚われたままで、それに向き合わないと次のステップに 進めない自分にもどかしさを感じながらも、時の流れが過ぎていく焦りに取り込まれそうに なり自分の心が激しくかき乱され精神がわからなくなることがあります(なんとか毎日を維持している)。 今の僕は、世の中の「くそったれ!」と思う部分に腹を立てながらも その反面、「人間ってなんかの拍子に酷く崩れ去ることがある生き物」と感じながら 自分の目の前の事を逃げながら、向き合いながらどうにかこうにか 13〜18の時に想像していた自分が想像していた未来のイメージが違う 事にも戸惑いながらも、自分の肉体、精神をフルに使って生きる事に立ち向かって いるような気がします。 朝井リョウ さん 悲しい事とか、人間の醜悪な部分とかって隠されがちです 貴方がこれから何をしていくか?はわかりませんが 私は、ここで貴方の本に出会った事に感謝しています。 最後に、私もまだまだ人生の旅人ですが 将来、できることなら私が体験してきた事を 私も、心から人生を楽しみつつ誰かに何かを伝えられていければ良いなぁ と思ってたりしてます。 ありがとうございました。 | ||||
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親と離れて施設で暮らす子供たちの、日常とささやかな冒険の話。 朝井さんの文章は相変わらず読みやすく、深刻な話題が軽やかにつづられています。 内容は極めて感動的なのですが、ひねた大人の自分が読むと、 「両親が突然交通事故で亡くなるという設定はドラマチックすぎるやろ」 「麻利ちゃんの行動、そりゃあ同級生も困るわ」 「デパートへのお買物っていつの時代や」 と、ついつっこんでしまいました。 こどもに読ませたらどういう感想をもつのか、少々興味のある一冊です。 | ||||
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親としての価値観により評価が分かれる作品だと思います。 やりなおしができる子供だけど、変われない変えれない友達。 変えれるものは自分だけ。 子供が自立する力を自ら身に付けるため、手助けしたい気持ちをこらえて見守りながら読む作品です。 | ||||
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私が読んだ朝井リョウの作品はこれで五作目。 『桐島、──』はちょっと読みにくかったが、『何者』は素直に面白かった。 そして、これ。 主人公の子どもたちが大人っぽかったが、そこは朝井リョウの綺麗な文章でなんとかなっている。 逆に脇役の子どものほうがありそうな感じ。 最後のメッセージを込めたシーンはとても良かったが、子どもたちでそんなにうまくいくか?と思った。 読者にハラハラ感を与えているのかもしれないと思うとうまい! 個人的には最後の麻利がランタンを渡すシーンがお気に入り。 朝井リョウのこれからの一歩に期待したい。 | ||||
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「児童文学はやり直しがきく話なんです」 これは宮崎駿氏が「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」のP70で 語っている言葉です。 この小説もジャンルとして「児童文学」に入れても良い物語だと思います。 私にとっては直木賞受賞作よりも、好きな小説となりました。 表紙と中表紙の絵は、著者の希望がかない スタジオジブリが担当(近藤勝也氏)されたそうです。 「やり直しがきく物語」で両者が繋がった・・・と! 私的には、納得のコラボです。 この物語を毎日の出勤前の2時間で コツコツと書く著者の力量に改めて感服します。 物語は児童養護施設に暮らす ある一つの班のメンバー 5人の子どもを巡る3年間の物語。 しかしながら、子どもなりの孤独感 学校でのいじめ、親族による虐待など 普通の子どもたちにもふりかかる事々。 それに一生懸命に立ち向かっていく子どもたち。 子どもはその感性で大人のウソを見抜いていく。 主人公の少年は、虐待する伯父から守ってくれなかった伯母へ言う P160「叔父さんがいなくなった。だから伯母さんは その代わりを探した」 そして改めてぼくを引き取りたいと言いだしたんだ。 学校で兄妹ともにいじめられている兄はいう P319「もうあの学校から逃げようと思った。 いつまでもがまんして、いつまでも同じとこにおる必要なんてないって あのときやっと気づいた」 児童養護施設の職員の方のお話を伺うことがありましたが 24時間365日、本当に大変なお仕事です。 なかなか心を通わせてもらえない子どももいて 脱走などもあり、本当に心をすり減らすことばかりのようです。 著者がどうしてこの物語の舞台を 児童養護施設にしたのかはわかりませんが、そのおかげで 大人の関与を極力排した「子どもの心によりそった物語」と なったと思います。 | ||||
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