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世界地図の下書き
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世界地図の下書きの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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朝井リョウさんは桐島や何者など、自分と同年代、等身大の物語は上手でしたね。 でもそれ以外を描くにはまだ力不足なのかな。 共感はできないし、納得もできない。 子供だからって、辛い境遇だからって、盗みも嘘も許されないよ。 | ||||
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編集さんは遊んでたんですか? 兼業作家だからと云って、甘えさせちゃあイカンと思うよ。 うん。一つ一つのストーリーが中途半端で終わらせられて、物足りなさがありました。 もっと詰めて、削って磨いて、良文に仕立てあげなかった編集者は仕事辞めちまえ。 | ||||
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某ドキュメンタリー番組で著者が「今の子供たちはなぜ自分を追い込むような選択をして逃げることをしないのだろう」という疑問から生まれた作品だということを知って読んでみました。※物語の結論を踏まえてレビューするので若干のネタバレはご容赦ください。 「何者」と同様に自分の言いたい主張をキャラに任せて怒涛のセリフでたたみかけて解答するというスタイルを取っていますが、個人的に「何者」よりも非常に父権的で説教くささを抱きました。 それは作者自身、逃げる選択肢を取る前になぜいじめられているのに学校に通い続ける、肉体・精神に限界が来ているのに働き続けるのかという「留まる」ことに対する理解が欠けているからだと思うからです。 このテーマそのものは非常にタイムリーな話題です。ブラック企業での過労問題、義務教育期間内でのいじめ問題が発生するたびにテレビの有識者、コメンテーターは「なぜ逃げないのか?」という問いを投げかけます。おそらく朝井リョウも同様の疑問として共有してその解答を試みたのが本作だと私は考えています。 小説内のある少年は学校でいじめに遭い、転校を決意します。言葉のあやを指摘するのは大人げないですが、それは逃げるというよりは別の生き方を自分でみつけるというそのままポジティブな意味合いだと私は感じます。現代で同様の問題が起きれば、保健室登校、不登校かそれでも学校に通い続けるかという行くか・行かないかという問題になりがちです。 そこで「じゃあ転校すれば?」「別の職場にいけば?」という結論にたどりつけない、いやわかっていても出来ないのは今ある現状に耐え忍ぶほうがゼロからリセットして新しく生き直す精神的負担よりも楽だと無意識に判断したり、そもそも新しく生き直す選択肢をとれるほど生きることに前向きになれない喜びを感じられないという根底があるのではないかと自身の経験や周りの体験などを聴いて感じたものです。 もちろん、これが正しいなんてことは言いませんが、仮に別の生き方を見出す(この小説では「逃げる」という表現)を結論に持っていくならばその中盤に「なぜ留まるのか?自分を追い込むのか?」という麻利視点の葛藤が描かれただけでも大分メッセージ性に厚みが増す物語になっていたと思います。 「何者」以降、世の中の目にさらにさらされ、肉体的にも精神的にもくるものがあるのか朝井リョウの作風は雰囲気で考えさせるものではなくメッセージできっぱりと言い切って考えさせる方向へ変化しました。ただこうした最適解を見つけるしかない問題に対しては共感や理解をしっかり示したうえでの解答を提示することが誠実な描き方だと考えているので、私は本作のメッセージに関しては「何者」ほどの説得力を帯びておらず単に上から説教されただけで終わったような消化不良感が残っています。 | ||||
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帯でなぜか「直木賞受賞後第一作!」とプッシュされる、 新進気鋭の若手作家、朝井リョウ氏の新作です。 ただし、その前作「何者」が持っていた破壊力を念頭に読み進めてしまうと 話の構成、テーマ性は見劣りするように感じてしまうかもしれません。 終盤わずか数頁で収束する展開にできる限りの感情移入や説得力を与えるため 一人ずつ人物描写を積み上げていく手法は「星やどりの声」や「何者」と同様です。 しかし今回は一人一人の背景を縦に掘り下げていく形となっているため、 後半、彼らが手を取り合っていよいよ動き出すくだりで、どうにも軽さが否めません。 小学生という対象の難しさもあると思いますが、 きめ細かくも生々しい人間関係の描写が魅力的な作者の作品だけに残念です。 時系列がわかりにくいという難点もあります。 最後に子供たちへと向けられたメッセージには強く賛同しますが、 子供に他の選択肢があることを気づかせ、 実際にそれを実行してあげられるのは周りの大人なのであり、 現実に子供の周りで起きている不幸な問題を解決できるかどうかは 我々に依るところが大きいのだということは、強く自覚しておかねばならないと思います。 しっかりとした取材に裏付けされているであろう描写が随所に仕込まれているため、 彼らに突きつけられたどうしようもない現実は実にリアルです。 健気にも立ち向かおうともがく彼らの姿には心動かされます。 ただ、自分たちの目的のためにクラスや学校を利用したり、 またそのために起こす行動の数々は、手段として流石にやり過ぎでは。 みんなのお小遣いで買えたのでは、と思ってしまいました。 | ||||
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