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世界地図の下書き



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【この小説が収録されている参考書籍】
世界地図の下書き
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)

世界地図の下書きの評価: 3.81/5点 レビュー 26件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

出会い

朝井リョウはもう10作目くらいかも…?
今回は星やどりの声みたいな構成かと思ったら基本太輔を軸にした話やった。
学校になじめない人や立場が弱い人を描くのが上手やと思う。そういう子が今回も複数登場する。
主題に感じたのは出会いかな。
野ブタ。をプロデュースで野ブタがもぐらみたいに掘ってたら修二や彰に出会えたから一人で掘ってるのも悪くないって言うシーンがあるんやけれど、本作はそれにかなり近いものを感じた。
そして、伯母との関係で学ぶ、代わりはいないということと戻れないということ。
人との出会いがある分、別れも増えていくけれど、同じだけの希望を持ち続けられるかどうかで人間関係は深められるのかもしれないと思いました。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525
No.5:
(3pt)

目的の為の手段がちょっと…

児童養護施設で育つ子供たちの苦悩部分に関しては共感も同情も、応援の気持ちも抱いたのですが…。
願いとばしを実現するための手段として、余りに簡単に「盗み」と「火遊び」を実行に移してしまった部分から「おいおいおい…」が、ぬぐえず。
試作時点で、「子供が火を使って何かしている」と世間にバレれば「親がいない子はこれだから…」と、普段は思っていても口には出さない人々が言い募るだろう事が容易に推測されます。
創意工夫と試行錯誤の描写より、「火」を安易に使う危険性を少し描写して欲しかった。
そこで引っ掛かってしまったので、ラストに向けての子供たちの決断と決意の部分には余り移入できずに読了しました。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525
No.4:
(3pt)

何故なんだろうか違和感

初めて子供を主役にした作品なわけだが、同年代の若者を主役に据えた過去作に比べると、何故なんだろうか違和感を感じてしまう。だからなのか、いつもよりもテクニックに走り過ぎたような感覚を覚えた。もちろん上手いなとは思うのだけど。

結構唐突に時系列が入れ替わるので、途中まで読みづらかった。元々朝井リョウの書く、説明的なものを削ぎ落としたとっても簡潔な文章には、ついていくのがやっとのオヤジ世代にとっては、時系列の入れ替わりが分かりづらいと益々厳しさを感じる。まあ、中年をオヤジの戯言にすぎませんが。

最後まで読んで言いたいことも分かったし、共感も出来たが、朝井リョウの作品群の中では「チア男子!!」とともに馴染めない作品であった。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525
No.3:
(3pt)

子どもたちが読むにはいい本。

中3の娘が読んで、「ラスト号泣した…。すっごい感動する」とすすめてきました。
両親の事故、DVなどさまざまな理由で児童養護施設「青葉おひさまの家」に入所している子供たち。
年長の佐緒里(高3)は、太輔ら小学生の姉であり、母のような存在。彼女の旅立ちの日にむけてある計画が実行される…。
ここに登場する子供に限らず、すべての子供たちは今の仲間、親友との別れを控えている。毎日毎日顔をあわせ、思いのたけを話せる友人がいたとしても、進学や就職などは否が応でもやってくる。今いる世界がすべてのように思える子供たちに、次の環境でもまた同じような仲間やかけがえのない友人に出会えるんだよ、とそっと背中を押してくれる…、本書はそんな本です。
児童養護施設という特殊な場所に身を置く主人公ゆえか、普通の小学生よりはかなり大人びた思考をもつ太輔たちに多少違和感は感じられますし、大人が読むには物足りないストーリー展開ではありますが、まだ若い作者・朝井リョウが現時点で子供たちに伝えたいメッセージは感じ取れました。
我が家の娘も近々卒業を控えているので、この本が琴線に触れたのでしょう。
「世界地図の下書き」というタイトルは、未来に希望が溢れていることを感じさせて素敵です。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525
No.2:
(3pt)

子ども達が出来すぎ

今までは同世代を書いてきたけど初めて子どもを主人公にもってきた。まだ経験不足な感じ。終わりはいっきに読めた。読後感はよかった。
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525
No.1:
(3pt)

桐島、何者は超えられず

朝井リョウの作品では、桐島、部活やめるってよが一番好きです
桐島、何者の魅力はなんだったかと考えると、著者と年齢が近い主人公の鋭い視線が描かれていたことではないかと思っています
桐島、何者、少女は卒業しないなどを読んだ時は、小説を書くのがすごく上手い作家だなぁと思いました
本作では、朝井リョウのうまさが少々裏目に出ているような気がしました
小学生がこういう思考はしないんじゃないかと思ってしまうわけです

たとえば、74ページ
恋愛に対してわかったようなことを言う美保子を見ていると、大輔はイライラする。佐緒里は、美保子の「わかったようなこと」の中にねじこまれるような人じゃない、と大輔は思った。

これを高校生くらいの主人公が思うのであれば、いい文章だなと思うのですが、小学生の思考にしては違和感があるなと思いました
イライラすることをうまく言語化できないのが小学生なんじゃないでしょうか?
中学生、高校生になっても言語化できない人もいるくらいですし
三人称にして、距離感を取っているんだろうなというのはわかるのですが、高校生、大学生、新社会人を主人公にすえた小説を書いた方がいいんじゃないかと思いました
世界地図の下書き (集英社文庫 あ)Amazon書評・レビュー:世界地図の下書き (集英社文庫 あ)より
4087454525

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