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Red
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Redの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 41~56 3/3ページ
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主人公の女性に共感される方は多いと思います。 官能小説と言う分野では 括り付けられない良い作品でした。特に既婚者やパートナーノーいる方には日常の一部と感じられます。 不倫こそしていませんが、私も女性と同じ立場です。 亭主関白の両親を見て育った夫は 既に出会った18歳で 「大人向け雑誌を見て親から酷く批判されて 感心がなくなった」と話していたので 生い立ちから物語に通じるものがありました。 夫婦関係の継続出来ない二人の心理描写をよく表現してくれていたと思います。 女性の人生とは?夫の人生とは?との答えは読者自身が見つけていく事が出来る小説でした。 成人した娘、息子がいるので 世代を超えたテーマとなりました。 多方面の角度から読ませて頂くことができ 客観的視点で見られるようになり主人を少しですが 理解できた 気持ちもあり私自身も落ち着きました。 良い作品でした。 | ||||
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まず、不倫、浮気、カラダの関係…そういったことが絶対的に許せないタイプの道徳心が強い方にはオススメできない作品かと思います。 イク経験もなく、理性がブッ飛んでしまうセックスを経験されたことのない女性は特に、主人公を理解できず、感情移入も出来ず、性行為の描写も実体験と繋がらないので臨場感も得られず、つまらない作品に思うのではないでしょうか。 既婚男性諸君、この機会に奥様がどれほどセックスを重要視してるか確認しましょう!もちろん好きではない方もいらっしゃるかと思いますが、セックスレスや、ありきたりなセックスそのものに不満を抱いている奥様は多いと思います!!最近の奥様方は裏で何やってるかわかりませんよ〜(笑) | ||||
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賛否世論あるけど、理想教を求めても、誰も自分の心は読めないし、何処かで折り合いを着けながらの夫婦を描いていて、綺麗じゃないけど、壊れて無くて私は夢中で読んでしまいました。お子様夫には心底引きましたが、手紙を読んで許せてしまいました。出来ればラストに鞍田さんと余生を送って欲しかったです。 | ||||
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ほとんどの島本理生作品を読んでいるのですが、こんな世代の女性を主人公にできるんだーという驚きがありました。 ただの不倫の話とか、主人公の言動が理解しずらいと感じた皆さんは、もしかすると島本理生自体が肌にあわないのかも。 島本作品て、こういうざらざらした、ある種イヤな感触を残すんですよーー。 (でも、これからも勇気をもって手に取っていただきたい。その感触こそが魅力でもある。) 私は不倫よりも、主人公の夫の『経験と学習』の足りなさに嫌悪を感じます。 この時代、こんなオトコいるんだ・・・と。 私(独身)、やはり結婚はしたくないなと、改めて決意を強くしてしまった・・・ま、したくてもできないかもしれないけど(笑) | ||||
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女は結婚し、家庭を持つと、女ではなく『母』になるのだろう――。主人公は、一見地味で無難な暮らしを手に入れた30代になったばかりの専業主婦の村主塔子(むらぬしとうこ)。まだまだ手の掛かる娘と愛する夫、そして義父母たちとともに同居している。十分に恵まれていて、幸せなはずなのに、何かが決定的に欠けているようだった。それでも、あの人に会うまでは分からなかった。あの男に開かれ、導かれていくまでは。(主人公塔子と)10年ぶりに再会した男は、性急に塔子を求めた。引き返そうとしながらも、何度目かの逢瀬で塔子は自らの中にくすぶり、夫では充足した経験のない、官能の境地へと達した。世間では、有名芸能人などのいわゆる、ゲス不倫などが今年(2016年)マスコミでも大きく話題となったが、これもゲス不倫の中には入るに違いない(-.-;)また振れ幅でいえば、専業主婦が復職し会社員へ、模範的な女性が快楽の境地へといざなわれていく物語でもある。比較的、淫らなシチュエーションもあり、男女問わず読んでほしい。余計なことかもしれないが、主人公や男たちは発達障害ではないか、と感じた。生まれた環境云々は、皆一様に良好だとは言い難く、それも家系的(遺伝的)な悪循環には思えて仕方なかった。なので、別に東大生に差別や偏見はなく、純粋に凄いと思うことが多いが、主人公塔子の父親が東大出の研究者で、後に全てを捨て海外へ放浪? した経緯も、まあまあ合点がいく気はした。 個人的に好きなのは、小鷹だった。2人の姉とうまくやっていくために身に付けたコミュニケーションテクニックは、何事にも傷つきやすい、脆い発達障害の人間にとって、ある意味理想的な生き方だといえるのかもしれない。優しくできない、といって頬を犬のようにすり寄せながらの『あれ』も、なかなか良かったと思った。 | ||||
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表紙に抵抗があって、なかなか読む気になれなかったのですが、読み始めたら一気に読んでしまいました。 読み進めていて、真さんが本当にダメな旦那で、鞍田さんを選んだらいいのにと思っていましたが、 最後の手紙に心を打たれました。 鞍田さんに会った時の翠ちゃんの描写も素晴らしいです。 電車の中で読むには、表紙が衝撃的なので、もう少し控えめな表紙にしてもらえたら良かったですが、 それでも評価は★5から落とせないです。 | ||||
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主人公の塔子の不倫よりも登場人物たちの幼少期の育てられ方に興味が持てた。特に村主真。女心がまるで理解できない。母親の味方しかできない。読んでてイライラが止まらない。それには理由があった。暴力的な父親から支配され母親を必死に守ってきたのでしょう。そりゃ母親との絆は強くなります。冬彦さんみたいだ。手紙のシーンを読んでて哀れだしかわいそうだし。まともな父親だったらあんな性格にはならなかったのでは。親は子供の人格、人生を破壊できる恐ろしい力を持っているんだとわかりました。 | ||||
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あっという間に読み終えました。家庭を持ち出産した女性が社会と関わり続けるということがいかに難しいか、 また綿々と過去から続いてきた負の遺産である同居の問題、新しい家族を持っても尚親から経済的、精神的に自立できない 男性の姿などオーソドックスな問題点を浮き彫りにしつつ、それぞれの歩んできた人生で彼らが囚われてきたトラウマに 息苦しさを内包しつつ、無意識のうちにそれらから目を背けて暮らしている姿が描かれています。 本当にすごく好きな人と結婚できる人ってどれくらいいるだろう? 互いに心をさらけ出し慈しみあい死がふたりを別つまで ずっと好きでいられる夫婦ってどれくらいいるだろう? 婚姻関係はさて置き、好きな人と充実したSEXを体験できる人はどれくらいいるだろう? 読了後、鋭い痛みを感じさせられました。 | ||||
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内容は面白かったが、他の方の感想にもあったように、僕も主人公には感情移入はできなかった。その辺が作者の狙いなのか、力量不足なのかはわからない。ちなみにこの作者の本を読むのははじめて。機会があったら、他の作品も読んでみたい。 | ||||
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官能小説と知りつつも、どこかで主人公(塔子)の遺行き場所を探してあげないと、男性読者には少し辛いなぁ と思いながら読み進めて、そうか解放の物語なんだ、と気づきました。主人公は、生い立ちもあって、素直になれない自分から解放されたいとずっと思っていたはず。10年ぶりの鞍田(もと愛人 といっていいのか)との再会が引き金になって、逡巡しながらも解放に向かって走り始める。エピローグは予想に反するかもしれないが、そこに救いがある。 | ||||
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島本理生もこういう作品を書くようになったのですね。まず驚き! 性的な描写が多く、官能小説のようでもありましたがそれだけではありません。 性的な欲望だけじゃなく、精神的にも刺激を受け、前へ進む30代の女性の姿を描いています。 女性は結婚・出産を経験すると「妻」「嫁」「母」「○○ちゃんのママ」など記号で扱われることが多くなり、 1人の「○○ ○○」という人間として見られることが少なくなります。 家庭のことで精一杯な日々を送っていると、社会の一員としての自分の存在意義にふと疑問を感じてしまうこともあります。 そんな日々の中で自分を1人の女性・あるいは社会人として必要な存在として見てくれる男性が現れたら・・・・? 自分の中の空虚感やわだかまりが満たされて、そりゃあ心が揺さぶられるでしょう。 その点は同じ女性として、主人公の気持ちもわかりました。 でも主人公は事態に流されてるようにも感じ、全面的に共感はできない。 何年も「女」から遠ざかっていると、こんなにも簡単に落ちちゃうものなの? この簡単さが同じ女として情けなかったというか・・・。 だけど、「自分なら絶対に大丈夫!」とは言い切れない気もして、そこもまた、ね・・・・(^_^;) 「どんなに高尚な本を読んだり複雑なシステムについて学んでも、 一番身近なコンビニの棚は、愛されだのモテだの婚活だの不妊治療だのの文字で埋め尽くされていて、 仕事の悩み特集は大半が白黒ページで、 外見も所作も内面もすべて美しくなってモテたり結婚したりするためのカラーページの影なのだ。 愛とは見返りを求めないこと。 純粋に与える愛こそ美しい。 そんな文句は、あくまで国の象徴のように生きながら、その実、結局は愛するだけじゃだめで、 愛されなきゃ意味がない、と堂々と主張している。 そんな世論を嫌悪しながらも、反発しながらも、その通りだと思った。」 ここ読んだどきに、やっぱり結局はそうなんだよな~としみじみ感じました。 女が本当に本当に心の中でいちばん求めているものってやっぱこれなんだと思う。 女が欲しい物の本質。純粋に愛されること、そしてそれを疑わない安心感。 小鷹という男性が物語のスパイスになっています。嫌なやつだけどナイスキャラ! 主人公と小鷹のやり取りは、性的な場面よりもずーっとゾクゾクしました。 夫からの最後の手紙にもグッときた。 夫が主人公にもう少し早くこういう一顔を見せてくれていたら、この二人はこうはならなかったのになぁ・・・。 女として、いろいろ考えちゃう作品でしたね。 | ||||
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筋立てとしては、主人公の塔子(30歳)、2歳の娘、翠、夫の真(セックスレスかつマザコン)、そして同居する義母、麻子(したたか)、出張がちであまり描写されない義父、という家庭がある。 一方、塔子が20歳の頃、不倫関係だった鞍田との再会や、新しく就職した会社での同僚、小鷹という登場人物が織り成す人間模様であるが、この小説に書かれている重要なものは、女性からの官能場面ということでありそうである。 大雑把に言ってよければ官能小説であり、その描写は男から見て新鮮な刺激だとおもう。また、塔子のsexに対する緩さとともに、まるでAVだと思う人もいるかもしれないが。 ただそうでありながら、物語の構成はきちんと着地する感じ?塔子の女性としての生き方、母、嫁としての思い、鞍田のその後、成長した翠の独白など、物語として読み応えがあるあたり、著者の力量を感じさせられた。個人的に、いいもの読んだ感がありました。 | ||||
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島本 理生さんの415ページもある長編小説です。 図書館で借りたので何の予備知識もなく読み始めましたが 途中で島本 理生さん初の官能小説だと気付きました。 主人公の村西 塔子は2歳の娘を持つ母親です。 妻、母として充実した毎日を送っていましたがかつての恋人 鞍田と再会し激しく身体を重ねた記憶に導かれるように、不倫に走ります。 セックスレス、お坊ちゃん気質で理解し合えない夫への不満、夫の両親との同居など様々な不満を抱え 更に塔子自身の生い立ちも決して幸福だったとは言えません。 諸々の状況を考えた時、逃げ場を求める気持ちは理解出来る部分もありました。 ただ、有能に仕事をこなす塔子ならば不倫に走らず 離婚、自立の選択をしても良かったのではないかとも思います。 官能小説でありながら登場人物それぞれが個性豊かで、人物描写も丁寧に描かれていて 女とは、男とは、そして家族とは、と色々と考えさせられましたし 不倫の行き着く先が気になり一気読みでした。 ただの我儘夫だと思っていた村西 真(しん)からの手紙は印象的でした。 不倫がテーマなので賛否両論分かれる作品だと思いますが読み応えは十分です。 | ||||
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島本 理生さんの415ページもある長編小説です。 図書館で借りたので何の予備知識もなく読み始めましたが 途中で島本 理生さん初の官能小説だと気付きました。 主人公の村西 塔子は2歳の娘を持つ母親です。 妻、母として充実した毎日を送っていましたがかつての恋人 鞍田と再会し激しく身体を重ねた記憶に導かれるように、不倫に走ります。 セックスレス、お坊ちゃん気質で理解し合えない夫への不満、夫の両親との同居など様々な不満を抱え 更に塔子自身の生い立ちも決して幸福だったとは言えません。 諸々の状況を考えた時、逃げ場を求める気持ちは理解出来る部分もありました。 ただ、有能に仕事をこなす塔子ならば不倫に走らず 離婚、自立の選択をしても良かったのではないかとも思います。 官能小説でありながら登場人物それぞれが個性豊かで、人物描写も丁寧に描かれていて 女とは、男とは、そして家族とは、と色々と考えさせられましたし 不倫の行き着く先が気になり一気読みでした。 ただの我儘夫だと思っていた村西 真(しん)からの手紙は印象的でした。 不倫がテーマなので賛否両論分かれる作品だと思いますが読み応えは十分です。 | ||||
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私の中ではとても読みごたえがありました。 まあ 結局は不倫話になるんだろうけど 主人公塔子の揺れ動く心と体 その描写が実に素晴らしい。 女性 妻 母 同居 まったく私も同じ環境。吸い込まれるように読んでしまいました。 なんかあ 鞍田さんに惹かれました。 | ||||
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妻として、母として、平穏な日々を送っていた「私」は、友人の結婚式で、女子大生時代の、ずっと年上の不倫相手に偶然、再会する。誘われるままに、快楽の世界、官能の坩堝の中に落ち込んでいく「私」。 「結婚してからの4年間、一度も男の人と一対一で飲んでいない。今夜だけ、ほんの1時間くらい酔っても罰は当たらないんじゃないだろうか。なにより鞍田さんがどういうつもりで今夜の会をセッティングしたのか、内心はすごく気になっていた」。 「彼がいきなり深めに突いた。腰骨とお尻がぶつかって弾けるように鳴り、抑制がきかずに声が漏れた」。 「本当は、あの家に私がいる意味が分からなくなっていて、このまま連れ去ってほしかった。境目がなくなるくらいにつながって嫌なことをぜんぶ忘れるくらいに激しく抱いてほしかった」。 「鞍田さんが湿った部分に顔を近付けたので、私はびっくりして首を振った。『やだ、本当にやめて。お風呂入ってないし』」。 「好きになってから抱き合うのだと思っていた。快感が先に来て、それによって身体から引きずり出される言葉だなんて知らなかった。好き、とくり返すたびに寒空の下で温泉に浸かったときのような幸福感が全身に広がった。温かくて幸せでなにも不足がない。抱き寄せられた腕の中で、彼がふたたび欲望を放つのを受け止めた」。 31歳の女性作家の手になる『Red』(島本理生著、中央公論新社)は、性愛シーンが頻出する。私は男なので、男の狡さ、身勝手さは分かっているつもりだが、女性は心身共に清純な存在であってほしいと願っている。こう願うこと自体が、それこそ男の身勝手と言われそうだが、そう願いながらも、最後のページまで読み通してしまったのは、著者の力量のなせる業だろう。 | ||||
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