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サブマリン
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サブマリンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 41~60 3/4ページ
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読むと気持ちが温かくなります。登場人物みんながそれぞれの状況で、それぞれの立場で頑張って、それぞれの道を歩んでいて、前向きな気持ちになります。 世の中の不条理を憂える文章もありますが、ジメジメとしておらず、まあしょうがないよね、と重くならずどんどん進んでいくので疲れません。 休日の息抜きとして読むのにぴったりです。 | ||||
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登場人物のキャラが本当に秀逸。陣内さんみたいな大人になりたい! | ||||
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めんどくさいけど、憎めない。 無神経に見えるけど、実はそうじゃない。 陣内ほど人の懐にスッ~っと入っていける人もなかなかいません。 少年犯罪という重いテーマを描いた作品なのに軽く読めるのは、陣内のキャラのおかげ? 相変わらずウィットに富んでるし、さすが伊坂さんです。 (からあげとフロントガラスの件は声を出して笑ってしまいましたw) 物語の中に細かな伏線をたくさん散りばめておいて、 それを見事に回収していくのが伊坂さんの得意技ですが今回はそういうのは少なめ。 いつもの伊坂作品よりリアリティのある事件を描くことで、読者に身近な感覚を与えます。 犯罪を犯そうと故意にやったのか、そうでないかによっても裁く物や世間の目は変わるし、 故意の犯行だとしてもその動機に同情の点があれば「犯罪を犯した=悪」とは一概に言えない。 そういった人間の感情的な部分に訴えてくる作品でした。 ところで~~~w 優子さんの「陣内君は結構もてるんだよ」という発言も気になりますね。 陣内ってどんな恋愛するんだろww もし次回作があれば、ぜひそっち方面のエピソードも織り交ぜていただければ・・・w | ||||
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でも、実は女性にもてる、関わる若者からも慕われる存在。 よくこのような人物を描けるものだと、不思議に思いながら楽しく読ませていただきました。 実際いなさそうで、居そうで、そんな陣内の心の中はすごく温かい人。ひょっとして作者は 過去の小説の中の登場人物で一番陣内に似ているんじゃないの。って思ってしまいます。 でも、身近にいたらやっぱ面倒くさい人かも・・・。 あ、皆さんにも書かれていますが、この小説はチルドレンから先に読んだ方がより楽しめます。 | ||||
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自分の犯した罪に対して埋め合わせができていないから何もしないのは苦しい。でも、だからこそ、埋め合わせちゃいけないんじゃないか、それが罪で楽になるようなことはしちゃいけないんじゃないか。 過去に罪を犯した若林青年がどうやって罪と向き合うのか、という正解がない問いに対して、家裁調査官の武藤の視点から、あーでもない、こーでもないと本音で向き合っていく真摯な様子がよかったと思う。 また、破天荒ながら自分の思ったことを素直に、無神経にぶつける陣内のキャラクターが相変わらずで好きだった。以下に好きだった言葉を抜粋。 「子供とか弱いヤツを狙うんじゃなくて、酷い悪人退治に乗り出す方がいろいろ逆転できそうじゃねえか。」 「人の命は別の命じゃ埋まらないぞ。サッカーで失点に繋がるミスをした選手が、後半に二点とって挽回することはできる。ただ、人の命は失ったら戻らない。取り返しがつかないこともあるわけだ。だから、どうすればいいのか必死に考えろ」 | ||||
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「チルドレン」の時と同様、淡々と進んでいくのが良かった。 この淡々とした感じが、この物語の醍醐味かもしれない・・・ 登場人物の性格も特に変わっていなくて良かった・・・と思う。 いろんな難しい「問い」を投げかけつつも、変に考えすぎたり深刻になりすぎたりしない感じも良かった・・・ | ||||
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思えば伊坂幸太郎は「人を殺すこと」について正しいか、正しくないか、考える作品を多く出してきた。初期は殺す理由が存在するならば正当とされる勧善懲悪が多かった。しかし今作は殺す理由が存在しても主人公たちに否定される。人を殺した事実は消えない。例え故意ではなくても、殺した相手が悪人でも、だ。 運が悪ければ自分だってそういった立場になってしまうかもしれないということを考えさせられる。作中でも示唆されていたが、世の中は理不尽でやりきれない。心が重くなるがそれでも陣内の言葉で主要人物の心、そして読者の心が少しだけ報われるのだ。伊坂幸太郎の作風は一般的に第1期、第2期、現在と分けられているが、良い意味でも悪い意味でも軽い1期、そして実験的ゆえに評価の低い2期がなければ、決して今回の作品は作れなかっただろう。作家の成長を感じられる。 現実にあり得る問題を扱っている分、重くて辛いけれど作者の真摯な姿勢が感じられ読んでいて心地よかった。上質の作品 | ||||
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ぼくも陣内さんに出会いたかった泣ました 僕は大好きな伊坂さんに感謝 | ||||
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少年犯罪について、考えさせられた。しかしタイトルの意味がよくわからなかった。 | ||||
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最近、ふらりと本屋に入ったらチルドレンの続編が平積みされていたのでパラパラ立ち読み… 冒頭を少し読んだだけでチルドレンと変わってなさそう!これ面白いやつだ!と判断しましたが 私は断然文庫派。単行本は重いし持ちにくいから嫌だなあ…でも文庫化されるの待てない…と何日か煩悶して初の電子本を購入してみました。 電子に興味なかったけど、お気に入りは持ち歩いてすぐボロボロになってしまうから意外と良かったです。何回も読み返す鉄板本は電子で買おうと思いました。 初めてチルドレンを読んだのは7年前、その間に初めてモラハラを経験し、サブマリンの陣内さんの発言が全部モラハラ男のそれとソックリで何回も笑ってしまいました。 陣内さんが理想の男性なんですが、私ったらモラハラ気味の男を理想と思ってたなんて…(笑) でも、やっぱりモラハラとは決定的に違う情がある。陣内さんは本当にカッコ良くて妙な言動も照れ隠しにしか思えないのですが作中の人々が、みんな呆れたりしてるのがピンと来ないです。陣内さんの音楽活動シーンを楽しみにしてたのに少ししかなかったのが残念。 陣内さんなのに大人の分別も少し出てきて、それも残念。 続編あるといいなあ…今回も読み込みます! | ||||
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「砂漠」の西嶋と、「チルドレン」の陣内、伊坂ワールドのカラフルなキャラクターの中でも異彩を放つ2人のうちの1人の新たな物語が届いたのだから、喜ばないわけにはいかない。 期待通りの活躍や、期待通りの言葉(僕らの現在の閉塞感を見事に打ち破ってくれる痛快な言葉たち!)が溢れていて、ページをめくるのが本当に楽しい。 軽妙なやりとりが繰り返されるけど、物語で起きる出来事は反比例するように重い。そして伏線とその回収の繰り返しで読む者の快感は担保しつつも、テーマは重く、言ってみれば救いが無いとも言えるもの。 犯した罪を償う事は可能なのか?罪を犯した人は、救われる権利は無いのか?など、宗教的ともいえるテーマを巡って物語は進む。 物語の展開的には、終盤もうちょっと盛り上がりがあった方がいいような気もしたし、どこか既視感もある展開でもあったが、それでも魅力は失われない。それは陣内というキャラの強さだけではない。 伊坂幸太郎は、物語によって現在の社会や社会に生きる人々の意識をわずかでも良い方向に向ける事ができないか、と考えている。 その事が強く伝わってくるからだ。 思い起こされるのは、村上春樹と宮部みゆきだ。 伊坂は村上春樹のように、物語(あるいは優れた物語)というものが人の人生や社会を良い方向に(無意識的にでも)導くと信じていて、 宮部みゆきのように、人間性に対する信頼を大切にしている、ように思える。 社会はひどい方向に進んでいる。でも一人一人の人間はまだ捨てたものではない。 ならば小説家としてやるべき事は、メッセージを内包した優れた物語を提供することだ。 そう信じているように思える。 森達也にも似ているかもしれない。 伊坂幸太郎は、読む者に楽しみと勇気を与えるこのラインをもっと前面に出していいと思う。 | ||||
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いいキャラだよねー。陣内さん。 陣内さんのように振る舞えはしないが、概ね彼の思考にすべて「同意」してしまう。そして、個人的に自分も「言い方を正す会」を作られそうな言い草をよくしてしまう。今後は咎められたら「言い方を正す会を作れ」を使用させて貰おうと思ったw 楽しく読みました。 | ||||
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チルドレンの続編はないのかと、ずっと待っていました。期待を裏切らず、何度も笑い(陣内に呆れ)、終わりには泣きました。 家裁調査官の陣内は、本気で言ってるのかどうかわからない、かなり頭の中が多動な人。でも、どこかで必ず相手のことをかんがえて行動している(のだろうと思いたい)人。武藤はその部下。真面目で常識的で、自分の内面を見つめることのできる人。少年の処分を考えながら、世の中の矛盾を思ったり、いつのまにか友達が増えていったりと、いろんなことがつながっていって、世の中っていいな、と思えるストーリーでした。あと、永瀬が出てきたときにはよくぞ、と拍手。 チルドレン読んだ人は、絶対読んでください。 | ||||
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『チルドレン』から12年、続編の『サブマリン』をいとおしく読んだ。 少年法について、第三者が憤っている気持ちと少年側の気持ちを描き、どちらが正しいとも正しくないとも言えない。ひとつだけ言えるのは、人が死ねば、周りの人の人生が大きく変わりただただやるせないということ。 ということを、伊坂さんの独特なストーリー展開で描いていたと感じる。 昔の話も所々に散りばめられているから、『チルドレン』から読んだ方が入り込める。 『チルドレン』『サブマリン』両方ともかなり好き。 | ||||
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読んでしまいました! 楽しかったです♪ 最後の終わり方からして・・・続編がありそうですね。 楽しみに待っています。 | ||||
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オジサン(?)になっても陣内は陣内なのが嬉しくなっちゃいます。 あと彼に(←あの彼ね)何らか理由をつけては外に連れ出したり、(多分陣内が)熊がどういう動物かハク製を触らせたりとか。色々雑だし時には乱暴だけど、真っ直ぐで憎めない、でも雑で(笑)やっぱり陣内は陣内でした! テーマが少年犯罪なので色々考えさせられる所もあり、ちょっと無理があるかなという展開もありますが面白かったです。 | ||||
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陣内は主任になっていますが、屁理屈ぶりは相変わらずで、チルドレンの頃とイメージが変わらずに読めました。 昔のエピソードも、少年との約束も、ブレない陣内はかっこいいですね。 今回は、棚岡少年、小山田少年という2人の少年がからむ2つの案件が平行して話が進みます。 個人的には小山田少年の予言じみたものが的中するエピソードがもう少しあると棚岡少年の事件も引き立つように思いましたが、十分に楽しめました。 ストーリーは前作「チルドレン」と独立しているので単体で楽しめますが、人物像を知るには、前作も読むことをお勧めします。 どちらもハズレはないと思います。 | ||||
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死神、ギャングと続いて待望のチルドレン続編 チルドレン読んでない方は是非チルドレンからお読みください 12年ずっと待ち望んでいました 発売を知ったときは快哉を叫んだほど 笑 伊坂作品で一番好きな登場人物の陣内さんシリーズ(といっても一冊だけですが) 死神やギャングも好きですが続編は結構トーンダウンする傾向だったので 期待半分不安半分でした 今回は、武藤さんの語り口で話が進み 舞台もあれから12年経った 家裁・少年事件でのお話です 40過ぎた陣内さんが相変わらずのマイペースぶり あまり書くとネタバレになるので割愛しますが 陣内ファンとしては陣内シーンが少なく少し物足りないくらいでしたが 色んな伏線があり考えさせられることもあり大満足です 小説なのに12年ぶりだと懐かしい人に会うような気持ちになりました お馴染みの人たちのその後もわかって嬉しいです また読み返します 次作も是非出して欲しい 少し謎をもたせた部分もあったので シリーズまた出るのではないかなと期待しつつ思ってます 悲しい話になりそうですが…でも あの人が出てこなくて、あのシーンって そういうことですよね…伊坂さん って感じです 12年間にあった色々な陣内さんの逸話をまた書いて欲しいです 楽しみにしてます 次はもう少し短いスパンで! あとドラマ化はしないで欲しい 読者のためだけの物語があってもいいと思う 最近、なんでも映像化しすぎる どんな芸達者な役者でも陣内をやれる俳優さんはいない 陣内さんは陣内さんだから | ||||
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読み終わって、読み足りなくて、また『チルドレン』も読んでしまいました。 『チルドレン』に比べると、陣内さんは少し大人になって、人間的に練れて、ちょっと渋くなっていた気がします。こちらの陣内さんも好きです(『チルドレン』の陣内さんのよくも悪くもウザイ面が少しかっこよくなっていた)。テーマもちょっとほろ苦いものになっていましたね。 作中で、武藤くんが、永瀬夫妻と陣内さんの集まりに、「これって誰かの命日?」と思う部分がありましたが、これって鴨居さんのことではないですよね? | ||||
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面白い!! 前作にあたるチルドレンを読んだのが高校生の頃。陣内に魅了され、陣内みたいなかっこいいヤツになりたいと思った。 サブマリンを読んだ今、仕事をし、理不尽や時間的拘束、上下関係に縛られて、「ユーモア」「かっこよさ」を忘れていたが、 この小説はその2つを思い起こさせてくれた。 小説の中の家裁調査官の立場である陣内たちが、犯罪を犯した子どもと関わっていく話はテーマとして、複雑で重たい。 前作のチルドレンでは陣内の学生の頃の話も多いのでテーマは軽かったように思うし、陣内の言動も若い。 自身にとっての悪(親父)をぬいぐるみをかぶって一発殴れば痛快。OKなのだ。 しかしサブマリンではそうはいかない。 子どもが犯罪を起こす動機、その子どもの家庭事情。犯罪を起こした後の子どもに待ち受ける現実。 なにをとってもいたたまれないし、読みながら常に社会や世界に対する理不尽を感じる。 しかし、そんな理不尽の中で陣内だけひたすら「かっこいい」(ユーモアに溢れている)のだ。 からあげを投げようとするシーン、会社の飲み会に無断で割って入って歌を歌うシーン。 理不尽な現実、重たいテーマの中でも、自分のかっこよさを周りに伝えるためなら厭わない準備と執念深さが笑える。 陣内の言動は子どもに対する愛情や想い、ってのが原動力ではなくて子どもに対して「どうだ。俺はこんなにかっこいいんだ!」 っていう主張が原動力なんじゃないかなって思った。 しかし陣内のそんな滑稽さ。あほな行動(ユーモア)が傷ついた人間に元気を与える。 犯罪を犯した者の罪は消えないが、犯罪者が抱える絶望を消してくれる。 かっこいいってスゲーなって思わせてくれる小説だった。 | ||||
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