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サブマリン
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サブマリンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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チルドレンの続篇として書かれた作品です。 でも前作を読まなくても大丈夫です。 しかし、一般的には前作の方が評判は良いみたいですけどね。 私は今作の方が楽しめたかな。 中身ですが。 伊坂幸太郎先生の世界観が好きな方なら、問題なく好きになれる作品だと思います。 それより何より、内容が・・・。 車の暴走と半狂乱男の暴走。 ちょっと、あまりにタイムリーで驚かされます。文庫本の時期ですからね。 予言者なのか。 AX(アックス)の世界観の現実化だけはごめんこうむりたいです。 | ||||
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家庭裁判所の調査官、武藤が主人公。上司に陣内、同僚に木更津安奈がいる。 武藤は15歳の少年、小山田俊の担当をしている。俊はネット上で他人を脅迫した人物に、「死ね」という脅迫文を、ネットを通じて送ったのだ。 そして武藤が俊と話していると、俊はネットで犯罪を予告する書き込みのうち、どれが実現するかが分かるようになってきたと言う。そして、これから起こりそうな事件の予告を武藤に示すのだが……。 一方、武藤は無免許運転で人をひいた棚岡という少年の事件も扱っていた。轢かれた人は死亡している。棚岡は両親を交通事故で亡くしており、伯父夫婦に育てられた。 小山田俊のほうは、犯罪を実行しそうな人物の住所を特定する。そして武藤にその犯行を止めてほしいと言うのだが、結局近くの学校に匿名で電話をし、その辺りを警戒してもらうことになる。 いつもの伊坂作品らしく、軽いノリで話が進んでいく。しかし、テーマになっているのは、事件を起こした少年を少年法で保護するべきか、裁くべきかという問題だ。被害者の気持ちを考えても、司法の公平性という観点からも、大人と同じに扱うべきだとは思うが、人によって意見は違うだろう。 この一見無関係な2つの話は微妙につながり、それぞれに展開していくのだが、けっこう深刻な状況にもなる。あまりスケールの大きい話ではなく、エンタメとしてすごく面白いというわけでもないが、こういう話もたまにはいいか、と思わされた。 | ||||
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この作品を読んで、前作も含めたこのシリーズに改めてハマってしまい、「チルドレン」と「サブマリン」を交互にずっと読み返しています…!今作のテーマは前作より重いように感じますが、ユーモアあふれる登場人物によって中和され、笑いあり感動ありでスラスラと読むことが出来ました。 理不尽な事故や事件のニュースを観て、外野から「とにかく重罰を!」と憤ることは簡単ですが、物事はそんなに単純ではないと改めて思い知らされ、学びも多い作品でした。武藤のように、たとえ答えに辿り着かなくても必死に考え続けることができ、陣内のように一本しっかり筋の通っている人間になりたいと感じました。 伊坂さんの作品は設定自体が現実離れしているものも多いですが、「チルドレン」「サブマリン」はその点ではとても普通で入り込みやすく、伊坂作品をこれから読まれる方にもおすすめしたいシリーズです。 扱っているテーマがテーマなだけに色々な意見が出そうな作品ではありますが、個人的には出会えて良かったと心から思える素敵な作品でした! | ||||
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伊坂作品の中でも特に続きを切望するシリーズ。 家庭裁判所調査官というあまり聞きなれない仕事をする陣内さんの意味のわからない言動になぜか心打たれてしまう。 ただ、もっと陣内さんに焦点を当てた方が良かったと思った。 | ||||
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家裁調査官の日常に少しだけ事件が加わった物語なのだけど、最後の少年たちが救われていく姿に少しだけ胸が熱くなる。いい作品だった。「それって必要ですか?」の回収が好きでした。陣内の話、今後もまた読みたい。 | ||||
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主人公の1人の陣内さんの投げやり的な言葉に隠されて深い意味を考えながら、楽しく読ませていただきました。 | ||||
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前作の存在を知らず、いきなり読んでしまった。前作から時は流れ、世論は少年犯罪の厳罰化に傾いており、「少年法」の理念を語ろうものなら白眼視されるような状況だと思う。今の日本で作者の意図とは無関係に、本作が世に出た事の意義は大きいのではなかろうか。 良識派の武藤は、世間の風当たりの強さを十分意識した上で、少年であっても大人と同様に罰すべしと言う意見に理解を示しながらも、自らの仕事に誇りを持って行動する。対して、破天荒で傍迷惑な上司陣内は、一見意味不明な言動で煙に巻きながら、実は深謀遠慮な突破力で世論を黙らせる。このコンビが絶妙で味があるが、簡単に結論の出る問題ではなく、スッキリした後味など望むべくもないのは仕方ないだろうか。 | ||||
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久々の旧友と再会したかのような、清々しさ。 唯一無二のヒーロー、陣内が帰ってきた。 ・・が、なんだろうか。 伊坂作品のそもそもの構造の話から。 偶然に偶然が重なり、それはもう流石に重なり過ぎだろう・・という問いに対し、 「いや、これ作り話なんで」というのが筆者のスタンスだと理解しています。 で、そのモチーフが殺し屋や銀行強盗なら、僕も「作り話だしな」と助手席に乗れるわけですが、これ家裁の調査官の話だし、物語の中で起きる事故も現実を模したものだし。 ちょっと、そこで冷めてしまった部分はあります。 「チルドレン」は2/5が陣内の大学時代の話だったり、銀行強盗に巻き込まれたりだったり、家裁の調査官であると共に、現実には居ない「陣内」というヒーローの英雄譚だったので気にならなかったのですが、今回はまんま武藤の視点なんで、後半はきつかったですね。事件に巻き込まれる場面も、流石にそれはちょっと・・って冷めてしまいました。 だから、作り話と割り切って読めれば面白いですが、リアリティーとかその辺を意識してしまうと、ちょっとしんどいかも。星一つ減らしたのは、その辺を考慮しました。 | ||||
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陣内の破天荒さが懐かしい。チルドレンを読み返したくなる。 | ||||
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人物造形が上手過ぎる! こんな人が本当にいたら、楽しいだろうなあ。『チルドレン』の続編っぽいが、本作単独でも十分面白い。 | ||||
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1日で一気に読了。 感動しすぎて最後はなんだか泣けて来た。 続編希望。 | ||||
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伊坂幸太郎は死んではいなかった、と久々に興奮して読んでいた。 伊坂さんの熱狂的ファンには申し訳ないが、ゴールデンスランバーやマリアビートルあたりから、退潮期に入ったなと個人的に思っていた。(世間的には、映画化されたりしてその時期がピークのように捉えられているみたいだが、そういうことって多い。直木賞作家も、受賞する数年前がピークてことが多々ある) 死神の精度、魔王を連発していたあたりから考えると、何か物足りなかった。 いま考えると、読み手であるこちらの年齢もあったのだろう。さらっと読めるけど何も残らない、では満足できなくなってきていたようだ。歳をとったということなのかしら。 チルドレンは、コミカルな中に作者の怒りをこめたなかなかの作品だったが、今作はチルドレンが助走だったかと思うくらい、作者の思いが充溢していると感じた。 伊坂作品にしばしばでてくる、露悪的だが何故か好かれるヒーローと、悩める優しきその相棒のやりとりも楽しませてもらえる。 そして、読み終えたあとは、筆者の問題提起が沁みてくる。 悪を悪として罰すること、それは許されることか。逆に寛容を示しても、それを感じて改悛しない相手もいるかもしれないから、やはり罰は必要なのか。そもそも自分は罰することを許される立場にあるのか。 答えはでない。しかし、読み手は筆者と共に考えてみたくなる。 さらっと読めて、楽しめて。そして、また読んで考えたくなる。ひさびさに、いい着地点を見つけられた、 伊坂さんはまだまだ終わってない、そんな風に感じた。 | ||||
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家庭裁判所の調査官の陣内さんと武藤のかけあい。少年事件を扱うわけだけど、やりきれないのもあれば、はらだたしいのもあり、いずれにしても、事件の表層だけだと感情的に感じてしまうけど、背景を知っていけば、何も言えなくなる。 そんな題材を先の読めない展開で、テンポよく考えさせてくれる。 陣内さんのわけの分からないタイミングで出てくる 名言が好きだなあ。 「弘法のやつ、そこそこ筆選んでいたらしいぜ」 「チルドレン」をだいぶ前に読んだけど、全然陣内さんが出てきたのか、記憶がない。。。読み返してみねば。 | ||||
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陣内はいいね〜 随分前にチルドレンは読んでいて、さほど印象に残っていなかったのが 今回のは、もう陣内の喋りが頭に残ってしょうがない。 読み終わって、チルドレンはどうだったかな?と読み返してみたら やっぱ、陣内は陣内で最高だった。 伊坂キャラの中で一番好きになった。 これからも彼は、このキャラのまま老いていくに決まってるな。 絶対に。 | ||||
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チルドレンも読みましたが、陣内さんのキャラが大好きです。またこのシリーズを書いてほしいな。 | ||||
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伊坂お得意の「超人だけど飄々キャラ」(ちょっと超人すぎますが)が大好きなので、全体には満足感の高い作品と感じました。 作品を読むといつもサウンドノベル「街」をプレイして心を奪われたことを思いだします。 あっちはここで繋がるの! これはあれのことだ! あー、あれはこうくるか! と巧みに伏線が回収されていくのが気持ちよく、これぞ伊坂!と思わざるを得ません。 テーマについてはあえて書きません。個々に思うところがあり、正解はないと考える部分なので。 終盤あまりに全部つながりすぎてしまうので「この本に出てくる人がこの世の全人類」のような感覚になり、ちょっとシラケてしまったのが−1です。 | ||||
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教養、皮肉をさらっと伝え、さらにはくすっと笑える要素がある1冊! この頃の伊坂さんにはない、一番好きだった伊坂さんの作風で☆5です | ||||
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前作チルドレンも好きでした。 陣内さんのキャラクターをしみじみ思い返しています。 | ||||
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チルドレンに次ぐ2作目。 家裁調査官の陣内と武藤が、事故を起こした少年の様子を観察していくなかでの心の葛藤などを描いた作品。 私は「チルドレン」を読んでいないので、純粋に本作であるサブマリンのみでのレビューです。 それを踏まえて、今作は正直に面白い作品だなと感じた。 確かに題材は、決して喜ばしいものでは無い。少年犯罪については未だに少年法の是非が問われているし、被害者・加害者共に不幸になることもある。 題材に対して、エンターテインメント性が強すぎるとただのおふざけ小説になってしまう。 そういう意味では、この作品は小説として成り立っている上で、決してそれらに対するリスペクトを怠っていない、良い作品。 結末もすっきりしているし、読後感もすっきりしている。 諸事情でサブマリンから読んでしまったが、やはりチルドレンから読んでおくべきだったのかなぁ…と思ってしまう。 | ||||
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力のない(と思われる)者が、力のある(と思われる)者を、知恵やへりくつで痛快に追い詰める…アウトローな存在が、正義をふりかざる存在の権威をはぎとる…、そんな素敵でどこか笑える奇跡が起こるのが、伊坂さんの作品の魅力です。 ただ今回は、「正義」と「悪」の構図がわかりやすいというか、なにか「絶対的悪」のような存在が何人か出てきたり、永瀬さんのような人間として非の打ちどころがない障がい者の人が登場したりして、これまでの作品に感じたような「痛快さ」はあまり感じませんでした。 陣内さんの存在自体は、相変わらず素敵な奇跡のように感じました。 | ||||
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