■スポンサードリンク
サブマリン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
サブマリンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全87件 41~60 3/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1日で一気に読了。 感動しすぎて最後はなんだか泣けて来た。 続編希望。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私が好きな連続短編集「チルドレン」の続編だが本作は長編である。<天上天下唯我独尊>を絵に描いた様な陣内が主人公である点は同一だが。ただし、5つの短編間の構成の妙が鮮やかな「チルドレン」と比較して今一つの感が否めなかった。連続短編集と長編との違いもあると思うが、本作の構成が「straightforward」過ぎて、作者の持ち味である"語り口"の巧さが活かされていないのである。 もう1つの弱点は、本作が投げかけている社会的問題が、微妙かつ簡単に答えの出る問題ではないので、読後の爽快感が味わえない事である。家裁調査官という陣内の職業を活かした作品とも言えるが、元々スッキリとした解決がないだけに、陣内(あるいは作者)が導く結末には釈然としない読者が多いのではないか。そして、全編の細かいエピソードを全て丹念に拾うと、陣内が余りにもスーパー・マン過ぎて、(陣内が実は頭も切れる人情家である事を認めたとしても)元々の性格設定と乖離している印象を受けるのである。 一方、作者のサービス精神は健在である。上述した通り、本作のテーマはある重い社会的問題だと思うが、全編をユーモア・タッチで軽快に描き、読者を飽きさせない。また、「チルドレン」中の主要登場人物を再登場させている辺りもサービス精神の表れだろう。しかし、私も含め、作者のファンにとっては、そこそこ楽しめる作品に仕上がっていると思うが、本作で初めて作者に接する読者にとっては中途半端な作品と映るのではないか。そんな懸念が湧いてしまう残念な作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いつもの伊坂作品のように面白いし安定のクオリティーを持っています。 しかし私は前作のチルドレンが大好きで期待をしすぎてしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂幸太郎は死んではいなかった、と久々に興奮して読んでいた。 伊坂さんの熱狂的ファンには申し訳ないが、ゴールデンスランバーやマリアビートルあたりから、退潮期に入ったなと個人的に思っていた。(世間的には、映画化されたりしてその時期がピークのように捉えられているみたいだが、そういうことって多い。直木賞作家も、受賞する数年前がピークてことが多々ある) 死神の精度、魔王を連発していたあたりから考えると、何か物足りなかった。 いま考えると、読み手であるこちらの年齢もあったのだろう。さらっと読めるけど何も残らない、では満足できなくなってきていたようだ。歳をとったということなのかしら。 チルドレンは、コミカルな中に作者の怒りをこめたなかなかの作品だったが、今作はチルドレンが助走だったかと思うくらい、作者の思いが充溢していると感じた。 伊坂作品にしばしばでてくる、露悪的だが何故か好かれるヒーローと、悩める優しきその相棒のやりとりも楽しませてもらえる。 そして、読み終えたあとは、筆者の問題提起が沁みてくる。 悪を悪として罰すること、それは許されることか。逆に寛容を示しても、それを感じて改悛しない相手もいるかもしれないから、やはり罰は必要なのか。そもそも自分は罰することを許される立場にあるのか。 答えはでない。しかし、読み手は筆者と共に考えてみたくなる。 さらっと読めて、楽しめて。そして、また読んで考えたくなる。ひさびさに、いい着地点を見つけられた、 伊坂さんはまだまだ終わってない、そんな風に感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家庭裁判所の調査官の陣内さんと武藤のかけあい。少年事件を扱うわけだけど、やりきれないのもあれば、はらだたしいのもあり、いずれにしても、事件の表層だけだと感情的に感じてしまうけど、背景を知っていけば、何も言えなくなる。 そんな題材を先の読めない展開で、テンポよく考えさせてくれる。 陣内さんのわけの分からないタイミングで出てくる 名言が好きだなあ。 「弘法のやつ、そこそこ筆選んでいたらしいぜ」 「チルドレン」をだいぶ前に読んだけど、全然陣内さんが出てきたのか、記憶がない。。。読み返してみねば。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
チルドレンが楽しかったのと、高レビューだったので こちらの続編も期待して読みましたが、 全作とは異なり長編で、不要な描写が増えて 途中で飽きてリタイヤしました。ガッカリ。 全作と同じ流れであってほしかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
陣内はいいね〜 随分前にチルドレンは読んでいて、さほど印象に残っていなかったのが 今回のは、もう陣内の喋りが頭に残ってしょうがない。 読み終わって、チルドレンはどうだったかな?と読み返してみたら やっぱ、陣内は陣内で最高だった。 伊坂キャラの中で一番好きになった。 これからも彼は、このキャラのまま老いていくに決まってるな。 絶対に。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
チルドレンも読みましたが、陣内さんのキャラが大好きです。またこのシリーズを書いてほしいな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊坂お得意の「超人だけど飄々キャラ」(ちょっと超人すぎますが)が大好きなので、全体には満足感の高い作品と感じました。 作品を読むといつもサウンドノベル「街」をプレイして心を奪われたことを思いだします。 あっちはここで繋がるの! これはあれのことだ! あー、あれはこうくるか! と巧みに伏線が回収されていくのが気持ちよく、これぞ伊坂!と思わざるを得ません。 テーマについてはあえて書きません。個々に思うところがあり、正解はないと考える部分なので。 終盤あまりに全部つながりすぎてしまうので「この本に出てくる人がこの世の全人類」のような感覚になり、ちょっとシラケてしまったのが−1です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
教養、皮肉をさらっと伝え、さらにはくすっと笑える要素がある1冊! この頃の伊坂さんにはない、一番好きだった伊坂さんの作風で☆5です | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作チルドレンも好きでした。 陣内さんのキャラクターをしみじみ思い返しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
チルドレンに次ぐ2作目。 家裁調査官の陣内と武藤が、事故を起こした少年の様子を観察していくなかでの心の葛藤などを描いた作品。 私は「チルドレン」を読んでいないので、純粋に本作であるサブマリンのみでのレビューです。 それを踏まえて、今作は正直に面白い作品だなと感じた。 確かに題材は、決して喜ばしいものでは無い。少年犯罪については未だに少年法の是非が問われているし、被害者・加害者共に不幸になることもある。 題材に対して、エンターテインメント性が強すぎるとただのおふざけ小説になってしまう。 そういう意味では、この作品は小説として成り立っている上で、決してそれらに対するリスペクトを怠っていない、良い作品。 結末もすっきりしているし、読後感もすっきりしている。 諸事情でサブマリンから読んでしまったが、やはりチルドレンから読んでおくべきだったのかなぁ…と思ってしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
力のない(と思われる)者が、力のある(と思われる)者を、知恵やへりくつで痛快に追い詰める…アウトローな存在が、正義をふりかざる存在の権威をはぎとる…、そんな素敵でどこか笑える奇跡が起こるのが、伊坂さんの作品の魅力です。 ただ今回は、「正義」と「悪」の構図がわかりやすいというか、なにか「絶対的悪」のような存在が何人か出てきたり、永瀬さんのような人間として非の打ちどころがない障がい者の人が登場したりして、これまでの作品に感じたような「痛快さ」はあまり感じませんでした。 陣内さんの存在自体は、相変わらず素敵な奇跡のように感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読むと気持ちが温かくなります。登場人物みんながそれぞれの状況で、それぞれの立場で頑張って、それぞれの道を歩んでいて、前向きな気持ちになります。 世の中の不条理を憂える文章もありますが、ジメジメとしておらず、まあしょうがないよね、と重くならずどんどん進んでいくので疲れません。 休日の息抜きとして読むのにぴったりです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は、陣内。 職業は、家庭裁判所調査官。 「チルドレン」の続編。 ある青年が起こした交通事故をきっかけとし、 陣内と、その部下である武藤が調査を始める。 他にも、陣内の友人達や、 別の事件に関係し経過観察中の少年なども登場する。 全般のテーマは、少年犯罪や少年法に関するテーゼ。 過去に事故を起こし、10年経った現在も 悩み続ける青年も登場する。 比較的によく描かれるテーマではあるが、 陣内というキャラクターを通し描かれると、 また違った内容に見えてくる。 あくまで小説の中においては、陣内の行動が 周囲の人物に救いを与えることも多かった。 そういう意味では、エンターテイメント小説 であると言える。 しかし、若干、雑多な内容を盛り込みずぎ多様な感じがする。 話が飛ぶので、場面設定を理解するのに時間が 掛かることが多かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物のキャラが本当に秀逸。陣内さんみたいな大人になりたい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
エッセイ以外は全て面白く読んできてますが 今回は読むのに時間がかかってしまいました。 一言で言えば散り散りバラバラ感を否めませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
めんどくさいけど、憎めない。 無神経に見えるけど、実はそうじゃない。 陣内ほど人の懐にスッ~っと入っていける人もなかなかいません。 少年犯罪という重いテーマを描いた作品なのに軽く読めるのは、陣内のキャラのおかげ? 相変わらずウィットに富んでるし、さすが伊坂さんです。 (からあげとフロントガラスの件は声を出して笑ってしまいましたw) 物語の中に細かな伏線をたくさん散りばめておいて、 それを見事に回収していくのが伊坂さんの得意技ですが今回はそういうのは少なめ。 いつもの伊坂作品よりリアリティのある事件を描くことで、読者に身近な感覚を与えます。 犯罪を犯そうと故意にやったのか、そうでないかによっても裁く物や世間の目は変わるし、 故意の犯行だとしてもその動機に同情の点があれば「犯罪を犯した=悪」とは一概に言えない。 そういった人間の感情的な部分に訴えてくる作品でした。 ところで~~~w 優子さんの「陣内君は結構もてるんだよ」という発言も気になりますね。 陣内ってどんな恋愛するんだろww もし次回作があれば、ぜひそっち方面のエピソードも織り交ぜていただければ・・・w | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
でも、実は女性にもてる、関わる若者からも慕われる存在。 よくこのような人物を描けるものだと、不思議に思いながら楽しく読ませていただきました。 実際いなさそうで、居そうで、そんな陣内の心の中はすごく温かい人。ひょっとして作者は 過去の小説の中の登場人物で一番陣内に似ているんじゃないの。って思ってしまいます。 でも、身近にいたらやっぱ面倒くさい人かも・・・。 あ、皆さんにも書かれていますが、この小説はチルドレンから先に読んだ方がより楽しめます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分の犯した罪に対して埋め合わせができていないから何もしないのは苦しい。でも、だからこそ、埋め合わせちゃいけないんじゃないか、それが罪で楽になるようなことはしちゃいけないんじゃないか。 過去に罪を犯した若林青年がどうやって罪と向き合うのか、という正解がない問いに対して、家裁調査官の武藤の視点から、あーでもない、こーでもないと本音で向き合っていく真摯な様子がよかったと思う。 また、破天荒ながら自分の思ったことを素直に、無神経にぶつける陣内のキャラクターが相変わらずで好きだった。以下に好きだった言葉を抜粋。 「子供とか弱いヤツを狙うんじゃなくて、酷い悪人退治に乗り出す方がいろいろ逆転できそうじゃねえか。」 「人の命は別の命じゃ埋まらないぞ。サッカーで失点に繋がるミスをした選手が、後半に二点とって挽回することはできる。ただ、人の命は失ったら戻らない。取り返しがつかないこともあるわけだ。だから、どうすればいいのか必死に考えろ」 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!