■スポンサードリンク


サブマリン



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
サブマリン
サブマリン (講談社文庫)

サブマリンの評価: 4.20/5点 レビュー 87件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.20pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 21~40 2/5ページ
No.67:
(4pt)

どこかほんのり暖かい一冊。

伊坂ワールドと称されるものは、奇想天外であったり、痛烈痛快であったりするものが多いと思いますが、それとは違う路線の一冊。伊坂作品の愛読者で有れば、それは装丁から分かるでしょう。
小説で扱っているテーマを現実世界で扱えば、重くなりがちなテーマだと思います。それを小説というフィクションを交えながらも、真摯に向き合っている作品だと感じました。重く感じないのは、登場人物から感じられる真摯な心情描写と個性のおかげかな。学生の読書感想文にちょうど良いとも思ったりもしました。
読了時の感想は、思いテーマでありながら、どこかほんのり暖かい一冊。これもまた、伊坂ワールド。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.66:
(5pt)

よかった

いつも通り伊坂ワールドです。出目。陣内好きなので、また、続編お願いします。ら
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.65:
(4pt)

やりきれないけどそれだけではない物語

伊坂幸太郎は本作執筆に関するインタビューで次のとおり述べています。
「やりきれなさを描きながらもっともっとエンターテインメントにしていこう、やりきれないまま終わると文学的に寄るかもしれないけど、それはエンタメ作家としてずるい気もするので、エンターテインメントとして面白い小説を目指してみよう――『サブマリン』を書く上で、そういう気持ちがありました」
 連作短編集でありながら全体として長編としても成立していた「死神の精度」が数年後に長編「死神の浮力」としてパワーアップしたように、本作も、連作短編集「チルドレン」の十数年後を時代設定とした長編小説として存在感を増しています。
 特に、「チルドレン」では短編一作ごとに「落ち」を意識した構成だったため、かなりミステリー寄りで、ちょっと無理がある印象もあったのですが、本作「サブマリン」ではもう少し地に足をつけた感があります。
 そして、前述の著者インタビューにあるとおり、「やりきれないけどそれだけではない物語」として成功しています。
 個性的な家裁調査官陣内の存在感は、フィッツジェラルド「グレートギャッツビー」同様、語りてが主人公なのではなく、語りてである武藤の視点を通して陣内が描かれることで、読者の想像力をかきたてます。
 陣内の普段の発言からみると、一見信用できないいいかげんな人間のようでいて「相手の大事なものを蔑ろにするな」「途中でやめるわけにはいかない。どう考えても高得点にならない場合もある。それでもできる限り悪くない手を目指すほかない」などと鋭い意見を述べることもあり、陣内の心の中は武藤の目を通して想像するしかありませんが、読者の多くは陣内の存在に心惹かれるでしょう。
 さて、本作のタイトルは「サブマリン」。
 潜水艦のごとく浮上してくるものが何なのか?
 なかなか深いです。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.64:
(3pt)

無駄が多い気がする

伏線になっている場面は、後の爽快な回収場面でいきてくるのでよいのですが、ただただ、ページを水増しするだけの為のような意味のない場面まで話を書いている気がしました。
そういうのは、その小説の世界観を広げるのではなく、読者にストレスをあたえるだけに思います。
もう少し完結にまとめる方がよかったかな。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.63:
(4pt)

一応きれいにまとめてはいるが、ご都合主義的かなとも感じる筋書き

交通事故を起こした少年をとりまく家庭裁判所調査官の物語。

チルドレンからの続編。今回は、少々テーマが重いかなとも思った。

一応きれいにまとめてはいるが、ご都合主義的かなとも感じる筋書き。これなら、家庭裁判所調査官の苦悩を描く意味で、最後のオチを無くして重いまま終わらせても良かったなとも思う。

読みやすいが、個人的にはチルドレンの方がすかっとして好き。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.62:
(5pt)

ご都合主義だけど

でも、やはり何かしら救いのある話は面白い。
現実にあるとは思えないけど、事実は小説よりも奇なりなんて言葉があるぐらいだから、あり得ないこともないのかな。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.61:
(4pt)

全部がひどかったわけじゃない

前作「チルドレン」は購入したものの、何故か陣内が鼻に付いて序盤で読むのをやめた。
何年も前だし何がダメだったのか殆ど覚えてないのだが、言動がエキセントリックすぎたのかヒーローとして扱われ過ぎてたからか……
でも今回の「サブマリン」はすんなり入っていけた。少年犯罪を扱いながら重くなり過ぎず、軽やかなユーモアを織り交ぜているのも好感触。
陣内は基本無茶苦茶な人なのだが、今作はそのどうしようもなさや、憎めないダメさ加減も「しょうがないなあ」って感じで受け止められた。
全面的にいい人とは言い切れないし、断じていい大人でもないのだが、その無茶苦茶さ加減をなんだかんだで許したくなってしまういい奴。
弱いものいじめが大嫌いで歯に衣着せぬ物言いも痛快。
名言は随所にちりばめられているが、タイトルに挙げた箇所と、人生を麻雀の役にたとえた終盤が特に印象的。

「重力ピエロ」の強姦魔や「マリアビートル」の王子など、伊坂作品には絶対悪を体現するような同情の余地ない人物も登場するのだが、今回は少年犯罪と括っても「過失の事故」を主軸に据えているので、そこまで陰惨な方向に傾かない。
これがもしリンチやいじめだったら、加害者と被害者の対立構図がよりハッキリして後味悪くなってただろうな……。

残虐な少年犯罪が報道されると極刑になればいいのにと思ってしまうが、若林のように本当に反省し、更生を志す人間もいる。
被害者と遺族が加害者に望むことといえば、早い話「幸せになってほしくない」の一語に尽きるのだが、許されない・救われないことこそ報いだと自戒する加害者を断罪し続ける世間の想像力のなさは、恐ろしくて少し悲しい。もちろん、そこには私自身も含まれるのだが……

単純なハッピーエンドじゃないし、わかりやすい正解は提示されない。でもそれでいい。たとえフィクションでも、この種のテーマを唯一解に落とし込むのは不誠実で嘘っぽい。
作中で武藤も言っていたが、わからなくても悩み続ける、答えなど存在せずとも考え続けるのをやめないのが、他者と理解し合うのが難しくとも理解しようとする姿勢は捨てない、人間に課された課題にして許された誠意なのだ。

終盤の急展開はいくらなんでも偶然が連鎖しすぎて都合が良すぎる気がしたが、伊坂作品だしなあ……でなんか許せてしまった。
余談だが、ジャズの描写が素晴らしい。そっち方面に造詣が深くない私も、動画サイトを漁りたくなるような鮮烈な演奏描写に痺れてしまった。チャールズ・ミンガスやローランド・カークの音楽、聴きたい!
惜しむらくは木更津さんにもうちょっと活躍してほしかった。続編があるなら期待していいだろうか。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.60:
(3pt)

短編を無理に伸ばしたような間延び感が、、、

今回もお馴染みのメンバーで、陣内の魅力を存分に感じることができ、
本当に面白かったです。
ただ、1/3の分量でもよかったのでは?
死神のときは、短編から長編の2作目はそこそこ楽しめましたが、
今回は間延び感がありました。
棚ぼた君、若林青年にあまり共感できなかったからかな。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.59:
(5pt)

心温まる本。思春期の我が子に悩んだら読みましょう

素敵な読後感の本。多分父親となった作家伊坂さんの、子どもへの愛情や親としての大変さが書かせたのかな、なんて考えました。何はともあれどんなことをしでかしても、子どもを責めるのはおかしい。だって親からもらった遺伝子で親が与えた環境で、子どもはこうなったんだもの。
それにしても、陣内さん、素敵‼︎こんな大人がもっと増えて欲しい。
陣内さん大活躍の先発作品、チルドレンを先に読むことをオススメします。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.58:
(4pt)

予言の書?

チルドレンの続篇として書かれた作品です。
でも前作を読まなくても大丈夫です。
しかし、一般的には前作の方が評判は良いみたいですけどね。
私は今作の方が楽しめたかな。

中身ですが。
伊坂幸太郎先生の世界観が好きな方なら、問題なく好きになれる作品だと思います。

それより何より、内容が・・・。
車の暴走と半狂乱男の暴走。
ちょっと、あまりにタイムリーで驚かされます。文庫本の時期ですからね。

予言者なのか。

AX(アックス)の世界観の現実化だけはごめんこうむりたいです。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.57:
(4pt)

少年法

家庭裁判所の調査官、武藤が主人公。上司に陣内、同僚に木更津安奈がいる。

武藤は15歳の少年、小山田俊の担当をしている。俊はネット上で他人を脅迫した人物に、「死ね」という脅迫文を、ネットを通じて送ったのだ。

そして武藤が俊と話していると、俊はネットで犯罪を予告する書き込みのうち、どれが実現するかが分かるようになってきたと言う。そして、これから起こりそうな事件の予告を武藤に示すのだが……。

一方、武藤は無免許運転で人をひいた棚岡という少年の事件も扱っていた。轢かれた人は死亡している。棚岡は両親を交通事故で亡くしており、伯父夫婦に育てられた。

小山田俊のほうは、犯罪を実行しそうな人物の住所を特定する。そして武藤にその犯行を止めてほしいと言うのだが、結局近くの学校に匿名で電話をし、その辺りを警戒してもらうことになる。

いつもの伊坂作品らしく、軽いノリで話が進んでいく。しかし、テーマになっているのは、事件を起こした少年を少年法で保護するべきか、裁くべきかという問題だ。被害者の気持ちを考えても、司法の公平性という観点からも、大人と同じに扱うべきだとは思うが、人によって意見は違うだろう。

この一見無関係な2つの話は微妙につながり、それぞれに展開していくのだが、けっこう深刻な状況にもなる。あまりスケールの大きい話ではなく、エンタメとしてすごく面白いというわけでもないが、こういう話もたまにはいいか、と思わされた。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.56:
(5pt)

何度も読み返しています!

この作品を読んで、前作も含めたこのシリーズに改めてハマってしまい、「チルドレン」と「サブマリン」を交互にずっと読み返しています…!今作のテーマは前作より重いように感じますが、ユーモアあふれる登場人物によって中和され、笑いあり感動ありでスラスラと読むことが出来ました。
理不尽な事故や事件のニュースを観て、外野から「とにかく重罰を!」と憤ることは簡単ですが、物事はそんなに単純ではないと改めて思い知らされ、学びも多い作品でした。武藤のように、たとえ答えに辿り着かなくても必死に考え続けることができ、陣内のように一本しっかり筋の通っている人間になりたいと感じました。

伊坂さんの作品は設定自体が現実離れしているものも多いですが、「チルドレン」「サブマリン」はその点ではとても普通で入り込みやすく、伊坂作品をこれから読まれる方にもおすすめしたいシリーズです。

扱っているテーマがテーマなだけに色々な意見が出そうな作品ではありますが、個人的には出会えて良かったと心から思える素敵な作品でした!
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.55:
(5pt)

チルドレン→サブマリン

伊坂作品の中でも特に続きを切望するシリーズ。
家庭裁判所調査官というあまり聞きなれない仕事をする陣内さんの意味のわからない言動になぜか心打たれてしまう。
ただ、もっと陣内さんに焦点を当てた方が良かったと思った。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.54:
(5pt)

日常からの数センチの飛翔

家裁調査官の日常に少しだけ事件が加わった物語なのだけど、最後の少年たちが救われていく姿に少しだけ胸が熱くなる。いい作品だった。「それって必要ですか?」の回収が好きでした。陣内の話、今後もまた読みたい。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.53:
(4pt)

陣内は変人だ?

主人公の1人の陣内さんの投げやり的な言葉に隠されて深い意味を考えながら、楽しく読ませていただきました。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.52:
(4pt)

少年犯罪厳罰化の世論に一石を投じる意義は大きい。

前作の存在を知らず、いきなり読んでしまった。前作から時は流れ、世論は少年犯罪の厳罰化に傾いており、「少年法」の理念を語ろうものなら白眼視されるような状況だと思う。今の日本で作者の意図とは無関係に、本作が世に出た事の意義は大きいのではなかろうか。
 良識派の武藤は、世間の風当たりの強さを十分意識した上で、少年であっても大人と同様に罰すべしと言う意見に理解を示しながらも、自らの仕事に誇りを持って行動する。対して、破天荒で傍迷惑な上司陣内は、一見意味不明な言動で煙に巻きながら、実は深謀遠慮な突破力で世論を黙らせる。このコンビが絶妙で味があるが、簡単に結論の出る問題ではなく、スッキリした後味など望むべくもないのは仕方ないだろうか。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.51:
(4pt)

陣内再び

久々の旧友と再会したかのような、清々しさ。
唯一無二のヒーロー、陣内が帰ってきた。
・・が、なんだろうか。
伊坂作品のそもそもの構造の話から。
偶然に偶然が重なり、それはもう流石に重なり過ぎだろう・・という問いに対し、
「いや、これ作り話なんで」というのが筆者のスタンスだと理解しています。
で、そのモチーフが殺し屋や銀行強盗なら、僕も「作り話だしな」と助手席に乗れるわけですが、これ家裁の調査官の話だし、物語の中で起きる事故も現実を模したものだし。
ちょっと、そこで冷めてしまった部分はあります。
「チルドレン」は2/5が陣内の大学時代の話だったり、銀行強盗に巻き込まれたりだったり、家裁の調査官であると共に、現実には居ない「陣内」というヒーローの英雄譚だったので気にならなかったのですが、今回はまんま武藤の視点なんで、後半はきつかったですね。事件に巻き込まれる場面も、流石にそれはちょっと・・って冷めてしまいました。
だから、作り話と割り切って読めれば面白いですが、リアリティーとかその辺を意識してしまうと、ちょっとしんどいかも。星一つ減らしたのは、その辺を考慮しました。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.50:
(2pt)

今回は早々と挫折しました。

「チルドレン」はとりあえず最後まで読んだのですが、主人公の奇想天外なキャラクターがあまり好きではありません。
何よりそのキャラクターが物語にすごくいい影響をもたらしてるかというと、そうでもない気がします。
2作目は意外と1作目よりいいこともあるので読んでみました。
というか、「チルドレン」が短編だからこんなにまとまりがないのかと思い、長い一つの話ならそれなりに面白いのかなと考え、2作目を手に取りました。
結果は区切りがない分、もっと読みにくくなったように思います。
さっきまで違う少年の話をしていたのに、なぜいきなりまた違う登場人物がでてくるのか、章を区切っていてももう少し整理して書いてほしいと思います。
でも、好みの問題もあると思うので星2つで。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.49:
(5pt)

懐かしい

陣内の破天荒さが懐かしい。チルドレンを読み返したくなる。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X
No.48:
(4pt)

登場人物が魅力的すぎ!

人物造形が上手過ぎる! こんな人が本当にいたら、楽しいだろうなあ。『チルドレン』の続編っぽいが、本作単独でも十分面白い。
サブマリンAmazon書評・レビュー:サブマリンより
406219953X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!