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(短編集)

前夜祭



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【この小説が収録されている参考書籍】
前夜祭
前夜祭 (文春文庫)

前夜祭の評価: 3.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

不倫・離婚・嫁姑問題の<輪廻>がテーマとなっている短編ばかりで、作者にしては珍しい凡作

表題作の他、「それぞれの女が...」、「夢の余白」、「裏葉」、「薄紅の糸」、「黒い月」、「普通の女」及び「遠火」の全8つの短編を収録した短編集。私は作者のデビュー当時(「変調二人羽織」)からのファンで、「白と黒」、「陰と陽」を一瞬の内に反転させてしまう作者の"騙し"の技巧を愛好している(その意味では「夜よ鼠たちのために」が最高傑作だと思う)のだが、作者は恋愛小説家としての一面も持つ。

<花葬>シリーズは恋愛小説風味と"騙し"の技巧とが巧みに融合して素晴らしかったと思うが、本作は恋愛小説風味に偏っている感がある。それも、不倫・離婚・嫁姑問題の<輪廻>がテーマとなっている短編ばかりで、単調な上に、私が期待する"騙し"の技巧が全く見られなかった。

作者にしては珍しい凡作で、期待外れの一作という他はない。本作は<花葬>シリーズの後で、「夜よ鼠たちのために」や「宵待草夜情」とほぼ同時期に執筆されている割には驚く程出来が悪く、何故このような凡作を発表したのか不思議に感じられる程である。最近、作者の隠れた秀作を探している私にとっては残念な内容だった。
前夜祭Amazon書評・レビュー:前夜祭より
4163152709

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