日本アパッチ族

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日本アパッチ族の評価:

4.47/5点 レビュー 34件。 E ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全168件 1〜20 1/9ページ
No.168
(5pt)

痛烈な風刺とユーモア

あり得ない奇想天外なストーリーに動転しながら、面白くて笑いながら読み進むうちに、いつしか鉄を主食とする奇妙なアパッチ族なる者に共感している自分を発見する。
アパッチ族とは、戦後の死刑廃止の"民主主義"制度により、謂われもなく市民社会から追放され遺棄された厄介者たちのことだ。生き延びるために鉄くずを主食としていることから、そう呼ばれている。遺棄された場所が大阪市内の元兵器製造工場跡地なので、食べる鉄には不自由しなかったからだ。
やがて強靭な体力を保持することになるアパッチ族は、日増しにシンパが増大。あくどい政府に抵抗して、国家権力との戦闘に突入する。しかし、アパッチ族は銃弾を跳ね返し、逆に食料品として蓄えたり、突撃してくる戦車までかじり食ってしまう始末。砲弾が飛び交う中で、のんびりと大阪弁で駄洒落を飛ばしながら深刻な戦況を討議するアパッチ族。コミック的なブラックユーモアが満載である。
一連の深刻なSFものとは異質な小松左京の傑作である。権力の脅威と傲慢、画一的な官僚制への皮肉、さらに、日本とは、そもそも人間とは、悪とは、善とは、という本質的な問いかけ。
おもしろうてやがて哀しきアパッチ族物語。お勧めです!
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.167
(5pt)

痛烈な風刺とユーモア

あり得ない奇想天外なストーリーに動転しながら、面白くて笑いながら読み進むうちに、いつしか鉄を主食とする奇妙なアパッチ族なる者に共感している自分を発見する。
アパッチ族とは、戦後の死刑廃止の"民主主義"制度により、謂われもなく市民社会から追放され遺棄された厄介者たちのことだ。生き延びるために鉄くずを主食としていることから、そう呼ばれている。遺棄された場所が大阪市内の元兵器製造工場跡地なので、食べる鉄には不自由しなかったからだ。
やがて強靭な体力を保持することになるアパッチ族は、日増しにシンパが増大。あくどい政府に抵抗して、国家権力との戦闘に突入する。しかし、アパッチ族は銃弾を跳ね返し、逆に食料品として蓄えたり、突撃してくる戦車までかじり食ってしまう始末。砲弾が飛び交う中で、のんびりと大阪弁で駄洒落を飛ばしながら深刻な戦況を討議するアパッチ族。コミック的なブラックユーモアが満載である。
一連の深刻なSFものとは異質な小松左京の傑作である。権力の脅威と傲慢、画一的な官僚制への皮肉、さらに、日本とは、そもそも人間とは、悪とは、善とは、という本質的な問いかけ。
おもしろうてやがて哀しきアパッチ族物語。お勧めです!
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.166
(5pt)

痛烈な風刺とユーモア

あり得ない奇想天外なストーリーに動転しながら、面白くて笑いながら読み進むうちに、いつしか鉄を主食とする奇妙なアパッチ族なる者に共感している自分を発見する。
アパッチ族とは、戦後の死刑廃止の"民主主義"制度により、謂われもなく市民社会から追放され遺棄された厄介者たちのことだ。生き延びるために鉄くずを主食としていることから、そう呼ばれている。遺棄された場所が大阪市内の元兵器製造工場跡地なので、食べる鉄には不自由しなかったからだ。
やがて強靭な体力を保持することになるアパッチ族は、日増しにシンパが増大。あくどい政府に抵抗して、国家権力との戦闘に突入する。しかし、アパッチ族は銃弾を跳ね返し、逆に食料品として蓄えたり、突撃してくる戦車までかじり食ってしまう始末。砲弾が飛び交う中で、のんびりと大阪弁で駄洒落を飛ばしながら深刻な戦況を討議するアパッチ族。コミック的なブラックユーモアが満載である。
一連の深刻なSFものとは異質な小松左京の傑作である。権力の脅威と傲慢、画一的な官僚制への皮肉、さらに、日本とは、そもそも人間とは、悪とは、善とは、という本質的な問いかけ。
おもしろうてやがて哀しきアパッチ族物語。お勧めです!
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.165
(5pt)

痛烈な風刺とユーモア

あり得ない奇想天外なストーリーに動転しながら、面白くて笑いながら読み進むうちに、いつしか鉄を主食とする奇妙なアパッチ族なる者に共感している自分を発見する。
アパッチ族とは、戦後の死刑廃止の"民主主義"制度により、謂われもなく市民社会から追放され遺棄された厄介者たちのことだ。生き延びるために鉄くずを主食としていることから、そう呼ばれている。遺棄された場所が大阪市内の元兵器製造工場跡地なので、食べる鉄には不自由しなかったからだ。
やがて強靭な体力を保持することになるアパッチ族は、日増しにシンパが増大。あくどい政府に抵抗して、国家権力との戦闘に突入する。しかし、アパッチ族は銃弾を跳ね返し、逆に食料品として蓄えたり、突撃してくる戦車までかじり食ってしまう始末。砲弾が飛び交う中で、のんびりと大阪弁で駄洒落を飛ばしながら深刻な戦況を討議するアパッチ族。コミック的なブラックユーモアが満載である。
一連の深刻なSFものとは異質な小松左京の傑作である。権力の脅威と傲慢、画一的な官僚制への皮肉、さらに、日本とは、そもそも人間とは、悪とは、善とは、という本質的な問いかけ。
おもしろうてやがて哀しきアパッチ族物語。お勧めです!
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAGHJE
No.164
(5pt)

痛烈な風刺とユーモア

あり得ない奇想天外なストーリーに動転しながら、面白くて笑いながら読み進むうちに、いつしか鉄を主食とする奇妙なアパッチ族なる者に共感している自分を発見する。
アパッチ族とは、戦後の死刑廃止の"民主主義"制度により、謂われもなく市民社会から追放され遺棄された厄介者たちのことだ。生き延びるために鉄くずを主食としていることから、そう呼ばれている。遺棄された場所が大阪市内の元兵器製造工場跡地なので、食べる鉄には不自由しなかったからだ。
やがて強靭な体力を保持することになるアパッチ族は、日増しにシンパが増大。あくどい政府に抵抗して、国家権力との戦闘に突入する。しかし、アパッチ族は銃弾を跳ね返し、逆に食料品として蓄えたり、突撃してくる戦車までかじり食ってしまう始末。砲弾が飛び交う中で、のんびりと大阪弁で駄洒落を飛ばしながら深刻な戦況を討議するアパッチ族。コミック的なブラックユーモアが満載である。
一連の深刻なSFものとは異質な小松左京の傑作である。権力の脅威と傲慢、画一的な官僚制への皮肉、さらに、日本とは、そもそも人間とは、悪とは、善とは、という本質的な問いかけ。
おもしろうてやがて哀しきアパッチ族物語。お勧めです!
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
4334020623
No.163
(5pt)

鉄を食べるアパッチと人間との対立

単純に面白かった。隔離された人間が鉄を食べるようになり、人間とは別のアパッチという種族になる。そうなった世界で何が起こるのかを想像する。この想像力はすさまじいし、それを大阪弁で軽妙に物語が進んでいく。「人間が鉄を食べるようになるなんてありえないだろ!」というツッコミは野暮である。むしろアパッチとは何を象徴するのか考えながら読むのが楽しい。人類が異種に対して排除に向かう傾向があり、どのような仕打ちをしでかすのか、最後は大きな話になるのだが、実際に人類がアパッチへと進化してしまった場合、作品のようなことが起こるのだろうなとリアルに感じてしまう。
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.162
(5pt)

鉄を食べるアパッチと人間との対立

単純に面白かった。隔離された人間が鉄を食べるようになり、人間とは別のアパッチという種族になる。そうなった世界で何が起こるのかを想像する。この想像力はすさまじいし、それを大阪弁で軽妙に物語が進んでいく。「人間が鉄を食べるようになるなんてありえないだろ!」というツッコミは野暮である。むしろアパッチとは何を象徴するのか考えながら読むのが楽しい。人類が異種に対して排除に向かう傾向があり、どのような仕打ちをしでかすのか、最後は大きな話になるのだが、実際に人類がアパッチへと進化してしまった場合、作品のようなことが起こるのだろうなとリアルに感じてしまう。
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.161
(5pt)

鉄を食べるアパッチと人間との対立

単純に面白かった。隔離された人間が鉄を食べるようになり、人間とは別のアパッチという種族になる。そうなった世界で何が起こるのかを想像する。この想像力はすさまじいし、それを大阪弁で軽妙に物語が進んでいく。「人間が鉄を食べるようになるなんてありえないだろ!」というツッコミは野暮である。むしろアパッチとは何を象徴するのか考えながら読むのが楽しい。人類が異種に対して排除に向かう傾向があり、どのような仕打ちをしでかすのか、最後は大きな話になるのだが、実際に人類がアパッチへと進化してしまった場合、作品のようなことが起こるのだろうなとリアルに感じてしまう。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.160
(5pt)

鉄を食べるアパッチと人間との対立

単純に面白かった。隔離された人間が鉄を食べるようになり、人間とは別のアパッチという種族になる。そうなった世界で何が起こるのかを想像する。この想像力はすさまじいし、それを大阪弁で軽妙に物語が進んでいく。「人間が鉄を食べるようになるなんてありえないだろ!」というツッコミは野暮である。むしろアパッチとは何を象徴するのか考えながら読むのが楽しい。人類が異種に対して排除に向かう傾向があり、どのような仕打ちをしでかすのか、最後は大きな話になるのだが、実際に人類がアパッチへと進化してしまった場合、作品のようなことが起こるのだろうなとリアルに感じてしまう。
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAGHJE
No.159
(5pt)

鉄を食べるアパッチと人間との対立

単純に面白かった。隔離された人間が鉄を食べるようになり、人間とは別のアパッチという種族になる。そうなった世界で何が起こるのかを想像する。この想像力はすさまじいし、それを大阪弁で軽妙に物語が進んでいく。「人間が鉄を食べるようになるなんてありえないだろ!」というツッコミは野暮である。むしろアパッチとは何を象徴するのか考えながら読むのが楽しい。人類が異種に対して排除に向かう傾向があり、どのような仕打ちをしでかすのか、最後は大きな話になるのだが、実際に人類がアパッチへと進化してしまった場合、作品のようなことが起こるのだろうなとリアルに感じてしまう。
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
4334020623
No.158
(4pt)

怪作にして快作

ワテ、この小松左京はんの長編第1作を読んだんは実は初めてなんやけどな(令和3年9月の改版初版)、こりゃどエライ小説でっせ!冒頭、主人公がつい課長の鼻を引っ張ってクビになるんはちょっと北杜夫かとも思うたけど、そのまんま大阪城横の広い広い砲兵工廠跡地(昔ホンマにあったんやて.ワテが物心ついた頃にはもうキレ〜に再開発されとったけどな)に追放され(有刺鉄線で2重に囲われ機関銃を備えたトーチカで監視されとる、なんや昔の東映映画「女囚701号/さそり」の刑務所みたいや)、そこで知りおうたインテリ左翼のクソ真面目な活動家との脱走は速攻でアカンくなって、そのまんま死にかけた主人公のオッサンはこの追放地の奥で人知れず独自の王国を築いとった食人族ならぬ食鉄族(通称アパッチ族)の仲間になんねん.鉄食ろうて生きとるコイツらの生態を大真面目に解説している第二章はもう抱腹絶倒やで!真面目な話、これ以上堕ちようのないコイツらにはなんちゅうか突き抜けた明るい爽快感があってワテも応援せなっちゅう気になんねん.尤も同じマイノリティ集団でも隆慶一郎はん描く「無縁の徒」らと違って、女子供を犠牲にしても生き延びる非情で自分勝手な連中なんやけどな.ま、それはそれとして、世間的に存在を抹消されたものとして社会の底の底で生きるアパッチ族が全国の仲間とツルンで東京の国会に乗り込み、やがて日本国家を滅ぼすんやから痛快でないはずがないやんけ、と思うとったらそうでもないとこが奥深いっちゅうか.確かに日本は自分らをハミゴにした憎い敵なんやけど、そういうたかて自分らも元は同じ日本人なんやし、それを滅ぼしたんに対して幾許かの罪悪感ちゅうか寂寥感ちゅうか、勝った後の内輪揉め含めてなんかやるせない感じが妙にリアルやねん.これが出た昭和39年、東京オリンピックで盛り上がっとる頃の日本をオチョクったナンセンスなエンターテイメント小説なんやけど、昭和6年生まれで戦中・戦後に青春過ごした小松左京はんが、日本というシステムに対する怒りや失望や愛情といった複雑な心情を饒舌な大阪弁でやわらこう丸めてあらわに語り、今となっては全く異世界としての日本を創造したようにもみえる怪作・快作とちゃうか、とワテは思うてまんねん.ま、ちゅうことでここら辺でほな.

(2022年12月4日追記)こないだ「日本沈没」のレビューで「フォロワー無し」と書いててふと思いついたんやけど.日本から生まれた新種族が日本を滅ぼすっちゅう設定は、森岡浩之はんの「星界の紋章」(’96年)に引き継がれてるんとちゃうか、と思うてんねん.本人に聞いたんちゃうけどな.これだけでなく本作にインスパイアされたんは他にもよ〜けあるんちゃうかとワテは思うで.よう知らんけど.ほな.
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAGHJE
No.157
(4pt)

怪作にして快作

ワテ、この小松左京はんの長編第1作を読んだんは実は初めてなんやけどな(令和3年9月の改版初版)、こりゃどエライ小説でっせ!冒頭、主人公がつい課長の鼻を引っ張ってクビになるんはちょっと北杜夫かとも思うたけど、そのまんま大阪城横の広い広い砲兵工廠跡地(昔ホンマにあったんやて.ワテが物心ついた頃にはもうキレ〜に再開発されとったけどな)に追放され(有刺鉄線で2重に囲われ機関銃を備えたトーチカで監視されとる、なんや昔の東映映画「女囚701号/さそり」の刑務所みたいや)、そこで知りおうたインテリ左翼のクソ真面目な活動家との脱走は速攻でアカンくなって、そのまんま死にかけた主人公のオッサンはこの追放地の奥で人知れず独自の王国を築いとった食人族ならぬ食鉄族(通称アパッチ族)の仲間になんねん.鉄食ろうて生きとるコイツらの生態を大真面目に解説している第二章はもう抱腹絶倒やで!真面目な話、これ以上堕ちようのないコイツらにはなんちゅうか突き抜けた明るい爽快感があってワテも応援せなっちゅう気になんねん.尤も同じマイノリティ集団でも隆慶一郎はん描く「無縁の徒」らと違って、女子供を犠牲にしても生き延びる非情で自分勝手な連中なんやけどな.ま、それはそれとして、世間的に存在を抹消されたものとして社会の底の底で生きるアパッチ族が全国の仲間とツルンで東京の国会に乗り込み、やがて日本国家を滅ぼすんやから痛快でないはずがないやんけ、と思うとったらそうでもないとこが奥深いっちゅうか.確かに日本は自分らをハミゴにした憎い敵なんやけど、そういうたかて自分らも元は同じ日本人なんやし、それを滅ぼしたんに対して幾許かの罪悪感ちゅうか寂寥感ちゅうか、勝った後の内輪揉め含めてなんかやるせない感じがリアルや.これが出た昭和39年、東京オリンピックで盛り上がっとる頃の日本をオチョクったナンセンスなエンターテイメント小説なんやけど、昭和6年生まれで戦中・戦後に青春過ごした小松左京はんが、日本というシステムに対する怒りや失望や愛情といった複雑な心情を饒舌な大阪弁でやわらこう丸めてあらわに語り、今となっては全く異世界としての日本を創造したようにもみえる怪作・快作とちゃうか、とワテは思うてまんねん.ま、ちゅうことでここら辺でほな.

(2022年12月4日追記)こないだ「日本沈没」のレビューで「フォロワー無し」と書いててふと思いついたんやけど.日本から生まれた新種族が日本を滅ぼすっちゅう設定は、森岡浩之はんの「星界の紋章」(’96年)に引き継がれてるんとちゃうか、と思うてんねん.本人に聞いたんちゃうけどな.これだけでなく本作にインスパイアされたんは他にもいろいろあるんちゃうかとワテは思うで.よう知らんけど.ほな.
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.156
(4pt)

怪作にして快作

ワテ、この小松左京はんの長編第1作を読んだんは実は初めてなんやけどな(令和3年9月の改版初版)、こりゃどエライ小説でっせ!冒頭、主人公がつい課長の鼻を引っ張ってクビになるんはちょっと北杜夫かとも思うたけど、そのまんま大阪城横の広い広い砲兵工廠跡地(昔ホンマにあったんやて.ワテが物心ついた頃にはもうキレ〜に再開発されとったけどな)に追放され(有刺鉄線で2重に囲われ機関銃を備えたトーチカで監視されとる、なんや昔の東映映画「女囚701号/さそり」の刑務所みたいや)、そこで知りおうたインテリ左翼のクソ真面目な活動家との脱走は速攻でアカンくなって、そのまんま死にかけた主人公のオッサンはこの追放地の奥で人知れず独自の王国を築いとった食人族ならぬ食鉄族(通称アパッチ族)の仲間になんねん.鉄食ろうて生きとるコイツらの生態を大真面目に解説している第二章はもう抱腹絶倒やで!真面目な話、これ以上堕ちようのないコイツらにはなんちゅうか突き抜けた明るい爽快感があってワテも応援せなっちゅう気になんねん.尤も同じマイノリティ集団でも隆慶一郎はん描く「無縁の徒」らと違って、女子供を犠牲にしても生き延びる非情で自分勝手な連中なんやけどな.ま、それはそれとして、世間的に存在を抹消されたものとして社会の底の底で生きるアパッチ族が全国の仲間とツルンで東京の国会に乗り込み、やがて日本国家を滅ぼすんやから痛快でないはずがないやんけ、と思うとったらそうでもないとこが奥深いっちゅうか.確かに日本は自分らをハミゴにした憎い敵なんやけど、そういうたかて自分らも元は同じ日本人なんやし、それを滅ぼしたんに対して幾許かの罪悪感ちゅうか寂寥感ちゅうか、勝った後の内輪揉め含めてなんかやるせない感じがリアルや.これが出た昭和39年、東京オリンピックで盛り上がっとる頃の日本をオチョクったナンセンスなエンターテイメント小説なんやけど、昭和6年生まれで戦中・戦後に青春過ごした小松左京はんが、日本というシステムに対する怒りや失望や愛情といった複雑な心情を饒舌な大阪弁でやわらこう丸めてあらわに語り、今となっては全く異世界としての日本を創造したようにもみえる怪作・快作とちゃうか、とワテは思うてまんねん.ま、ちゅうことでここら辺でほな.

(2022年12月4日追記)こないだ「日本沈没」のレビューで「フォロワー無し」と書いててふと思いついたんやけど.日本から生まれた新種族が日本を滅ぼすっちゅう設定は、森岡浩之はんの「星界の紋章」(’96年)に引き継がれてるんとちゃうか、と思うてんねん.本人に聞いたんちゃうけどな.これだけでなく本作にインスパイアされたんは他にもいろいろあるんちゃうかとワテは思うで.よう知らんけど.ほな.
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.155
(4pt)

怪作にして快作

ワテ、この小松左京はんの長編第1作を読んだんは実は初めてなんやけどな(令和3年9月の改版初版)、こりゃどエライ小説でっせ!冒頭、主人公がつい課長の鼻を引っ張ってクビになるんはちょっと北杜夫かとも思うたけど、そのまんま大阪城横の広い広い砲兵工廠跡地(昔ホンマにあったんやて.ワテが物心ついた頃にはもうキレ〜に再開発されとったけどな)に追放され(有刺鉄線で2重に囲われ機関銃を備えたトーチカで監視されとる、なんや昔の東映映画「女囚701号/さそり」の刑務所みたいや)、そこで知りおうたインテリ左翼のクソ真面目な活動家との脱走は速攻でアカンくなって、そのまんま死にかけた主人公のオッサンはこの追放地の奥で人知れず独自の王国を築いとった食人族ならぬ食鉄族(通称アパッチ族)の仲間になんねん.鉄食ろうて生きとるコイツらの生態を大真面目に解説している第二章はもう抱腹絶倒やで!真面目な話、これ以上堕ちようのないコイツらにはなんちゅうか突き抜けた明るい爽快感があってワテも応援せなっちゅう気になんねん.尤も同じマイノリティ集団でも隆慶一郎はん描く「無縁の徒」らと違って、女子供を犠牲にしても生き延びる非情で自分勝手な連中なんやけどな.ま、それはそれとして、世間的に存在を抹消されたものとして社会の底の底で生きるアパッチ族が全国の仲間とツルンで東京の国会に乗り込み、やがて日本国家を滅ぼすんやから痛快でないはずがないやんけ、と思うとったらそうでもないとこが奥深いっちゅうか.確かに日本は自分らをハミゴにした憎い敵なんやけど、そういうたかて自分らも元は同じ日本人なんやし、それを滅ぼしたんに対して幾許かの罪悪感ちゅうか寂寥感ちゅうか、勝った後の内輪揉め含めてなんかやるせない感じがリアルや.これが出た昭和39年、東京オリンピックで盛り上がっとる頃の日本をオチョクったナンセンスなエンターテイメント小説なんやけど、昭和6年生まれで戦中・戦後に青春過ごした小松左京はんが、日本というシステムに対する怒りや失望や愛情といった複雑な心情を饒舌な大阪弁でやわらこう丸めてあらわに語り、今となっては全く異世界としての日本を創造したようにもみえる怪作・快作とちゃうか、とワテは思うてまんねん.ま、ちゅうことでここら辺でほな.

(2022年12月4日追記)こないだ「日本沈没」のレビューで「フォロワー無し」と書いててふと思いついたんやけど.日本から生まれた新種族が日本を滅ぼすっちゅう設定は、森岡浩之はんの「星界の紋章」(’96年)に引き継がれてるんとちゃうか、と思うてんねん.本人に聞いたんちゃうけどな.これだけでなく本作にインスパイアされたんは他にもいろいろあるんちゃうかとワテは思うで.よう知らんけど.ほな.
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.154
(4pt)

怪作にして快作

ワテ、この小松左京はんの長編第1作を読んだんは実は初めてなんやけどな(令和3年9月の改版初版)、こりゃどエライ小説でっせ!冒頭、主人公がつい課長の鼻を引っ張ってクビになるんはちょっと北杜夫かとも思うたけど、そのまんま大阪城横の広い広い砲兵工廠跡地(昔ホンマにあったんやて.ワテが物心ついた頃にはもうキレ〜に再開発されとったけどな)に追放され(有刺鉄線で2重に囲われ機関銃を備えたトーチカで監視されとる、なんや昔の東映映画「女囚701号/さそり」の刑務所みたいや)、そこで知りおうたインテリ左翼のクソ真面目な活動家との脱走は速攻でアカンくなって、そのまんま死にかけた主人公のオッサンはこの追放地の奥で人知れず独自の王国を築いとった食人族ならぬ食鉄族(通称アパッチ族)の仲間になんねん.鉄食ろうて生きとるコイツらの生態を大真面目に解説している第二章はもう抱腹絶倒やで!真面目な話、これ以上堕ちようのないコイツらにはなんちゅうか突き抜けた明るい爽快感があってワテも応援せなっちゅう気になんねん.尤も同じマイノリティ集団でも隆慶一郎はん描く「無縁の徒」らと違って、女子供を犠牲にしても生き延びる非情で自分勝手な連中なんやけどな.ま、それはそれとして、世間的に存在を抹消されたものとして社会の底の底で生きるアパッチ族が全国の仲間とツルンで東京の国会に乗り込み、やがて日本国家を滅ぼすんやから痛快でないはずがないやんけ、と思うとったらそうでもないとこが奥深いっちゅうか.確かに日本は自分らをハミゴにした憎い敵なんやけど、そういうたかて自分らも元は同じ日本人なんやし、それを滅ぼしたんに対して幾許かの罪悪感ちゅうか寂寥感ちゅうか、勝った後の内輪揉め含めてなんかやるせない感じがリアルや.これが出た昭和39年、東京オリンピックで盛り上がっとる頃の日本をオチョクったナンセンスなエンターテイメント小説なんやけど、昭和6年生まれで戦中・戦後に青春過ごした小松左京はんが、日本というシステムに対する怒りや失望や愛情といった複雑な心情を饒舌な大阪弁でやわらこう丸めてあらわに語り、今となっては全く異世界としての日本を創造したようにもみえる怪作・快作とちゃうか、とワテは思うてまんねん.ま、ちゅうことでここら辺でほな.

(2022年12月4日追記)こないだ「日本沈没」のレビューで「フォロワー無し」と書いててふと思いついたんやけど.日本から生まれた新種族が日本を滅ぼすっちゅう設定は、森岡浩之はんの「星界の紋章」(’96年)に引き継がれてるんとちゃうか、と思うてんねん.本人に聞いたんちゃうけどな.これだけでなく本作にインスパイアされたんは他にもいろいろあるんちゃうかとワテは思うで.よう知らんけど.ほな.
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
4334020623
No.153
(5pt)

息を吸い込むようにすぅーっと読めた。

大阪弁。空気感。子供の頃に聞いたような、聞いてないような、会話の言い回し。
もっと早い時期に読んでいればよかった。全世界で読まれるべき日本のSF作品である、知らんけど。
日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族―SF長編小説 (1964年) (カッパ・ノベルス)より
B000JAGHJE
No.152
(5pt)

息を吸い込むようにすぅーっと読めた。

大阪弁。空気感。子供の頃に聞いたような、聞いてないような、会話の言い回し。
もっと早い時期に読んでいればよかった。全世界で読まれるべき日本のSF作品である、知らんけど。
日本アパッチ族 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (ハルキ文庫)より
4758436908
No.151
(5pt)

息を吸い込むようにすぅーっと読めた。

大阪弁。空気感。子供の頃に聞いたような、聞いてないような、会話の言い回し。
もっと早い時期に読んでいればよかった。全世界で読まれるべき日本のSF作品である、知らんけど。
日本アパッチ族 (光文社文庫) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (光文社文庫)より
4334728693
No.150
(5pt)

息を吸い込むようにすぅーっと読めた。

大阪弁。空気感。子供の頃に聞いたような、聞いてないような、会話の言い回し。
もっと早い時期に読んでいればよかった。全世界で読まれるべき日本のSF作品である、知らんけど。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20) Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.149
(5pt)

息を吸い込むようにすぅーっと読めた。

大阪弁。空気感。子供の頃に聞いたような、聞いてないような、会話の言い回し。
もっと早い時期に読んでいればよかった。全世界で読まれるべき日本のSF作品である、知らんけど。
日本アパッチ族 Amazon書評・レビュー: 日本アパッチ族より
4334020623