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日本アパッチ族



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日本アパッチ族の評価: 4.47/5点 レビュー 34件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 1~20 1/2ページ
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No.34:
(5pt)

痛烈な風刺とユーモア

あり得ない奇想天外なストーリーに動転しながら、面白くて笑いながら読み進むうちに、いつしか鉄を主食とする奇妙なアパッチ族なる者に共感している自分を発見する。
アパッチ族とは、戦後の死刑廃止の"民主主義"制度により、謂われもなく市民社会から追放され遺棄された厄介者たちのことだ。生き延びるために鉄くずを主食としていることから、そう呼ばれている。遺棄された場所が大阪市内の元兵器製造工場跡地なので、食べる鉄には不自由しなかったからだ。
やがて強靭な体力を保持することになるアパッチ族は、日増しにシンパが増大。あくどい政府に抵抗して、国家権力との戦闘に突入する。しかし、アパッチ族は銃弾を跳ね返し、逆に食料品として蓄えたり、突撃してくる戦車までかじり食ってしまう始末。砲弾が飛び交う中で、のんびりと大阪弁で駄洒落を飛ばしながら深刻な戦況を討議するアパッチ族。コミック的なブラックユーモアが満載である。
一連の深刻なSFものとは異質な小松左京の傑作である。権力の脅威と傲慢、画一的な官僚制への皮肉、さらに、日本とは、そもそも人間とは、悪とは、善とは、という本質的な問いかけ。
おもしろうてやがて哀しきアパッチ族物語。お勧めです!
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
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No.33:
(5pt)

鉄を食べるアパッチと人間との対立

単純に面白かった。隔離された人間が鉄を食べるようになり、人間とは別のアパッチという種族になる。そうなった世界で何が起こるのかを想像する。この想像力はすさまじいし、それを大阪弁で軽妙に物語が進んでいく。「人間が鉄を食べるようになるなんてありえないだろ!」というツッコミは野暮である。むしろアパッチとは何を象徴するのか考えながら読むのが楽しい。人類が異種に対して排除に向かう傾向があり、どのような仕打ちをしでかすのか、最後は大きな話になるのだが、実際に人類がアパッチへと進化してしまった場合、作品のようなことが起こるのだろうなとリアルに感じてしまう。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
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No.32:
(4pt)

怪作にして快作

ワテ、この小松左京はんの長編第1作を読んだんは実は初めてなんやけどな(令和3年9月の改版初版)、こりゃどエライ小説でっせ!冒頭、主人公がつい課長の鼻を引っ張ってクビになるんはちょっと北杜夫かとも思うたけど、そのまんま大阪城横の広い広い砲兵工廠跡地(昔ホンマにあったんやて.ワテが物心ついた頃にはもうキレ〜に再開発されとったけどな)に追放され(有刺鉄線で2重に囲われ機関銃を備えたトーチカで監視されとる、なんや昔の東映映画「女囚701号/さそり」の刑務所みたいや)、そこで知りおうたインテリ左翼のクソ真面目な活動家との脱走は速攻でアカンくなって、そのまんま死にかけた主人公のオッサンはこの追放地の奥で人知れず独自の王国を築いとった食人族ならぬ食鉄族(通称アパッチ族)の仲間になんねん.鉄食ろうて生きとるコイツらの生態を大真面目に解説している第二章はもう抱腹絶倒やで!真面目な話、これ以上堕ちようのないコイツらにはなんちゅうか突き抜けた明るい爽快感があってワテも応援せなっちゅう気になんねん.尤も同じマイノリティ集団でも隆慶一郎はん描く「無縁の徒」らと違って、女子供を犠牲にしても生き延びる非情で自分勝手な連中なんやけどな.ま、それはそれとして、世間的に存在を抹消されたものとして社会の底の底で生きるアパッチ族が全国の仲間とツルンで東京の国会に乗り込み、やがて日本国家を滅ぼすんやから痛快でないはずがないやんけ、と思うとったらそうでもないとこが奥深いっちゅうか.確かに日本は自分らをハミゴにした憎い敵なんやけど、そういうたかて自分らも元は同じ日本人なんやし、それを滅ぼしたんに対して幾許かの罪悪感ちゅうか寂寥感ちゅうか、勝った後の内輪揉め含めてなんかやるせない感じがリアルや.これが出た昭和39年、東京オリンピックで盛り上がっとる頃の日本をオチョクったナンセンスなエンターテイメント小説なんやけど、昭和6年生まれで戦中・戦後に青春過ごした小松左京はんが、日本というシステムに対する怒りや失望や愛情といった複雑な心情を饒舌な大阪弁でやわらこう丸めてあらわに語り、今となっては全く異世界としての日本を創造したようにもみえる怪作・快作とちゃうか、とワテは思うてまんねん.ま、ちゅうことでここら辺でほな.

(2022年12月4日追記)こないだ「日本沈没」のレビューで「フォロワー無し」と書いててふと思いついたんやけど.日本から生まれた新種族が日本を滅ぼすっちゅう設定は、森岡浩之はんの「星界の紋章」(’96年)に引き継がれてるんとちゃうか、と思うてんねん.本人に聞いたんちゃうけどな.これだけでなく本作にインスパイアされたんは他にもいろいろあるんちゃうかとワテは思うで.よう知らんけど.ほな.
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
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No.31:
(5pt)

息を吸い込むようにすぅーっと読めた。

大阪弁。空気感。子供の頃に聞いたような、聞いてないような、会話の言い回し。
もっと早い時期に読んでいればよかった。全世界で読まれるべき日本のSF作品である、知らんけど。
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4041308011
No.30:
(5pt)

無秩序なエネルギーに満ちた廃墟の物語

予想を裏切る面白さ。
 鉄を食べる人間のふざけたお話かと思いきや、意外とシリアスな面もあり読み応えあり。
 本作(1964年)の約10年後に発表される大傑作『日本沈没』(1973年)が生まれる産声が聞こえるような(日本という国の滅亡と再生への希望が描かれる共通点あり)熱のある作品です。
 失業という罪に問われ、罪人を閉じ込める廃墟に追放された木田が、廃墟の中で出会った山田とともに廃墟脱出を図る前半部分のハラハラ感。
 その後、鉄を食べる集団アパッチ族と出会ったことでアパッチとして生き抜くことを選択する木田が、鉄を食べる(一日6キロのスクラップを食べ、半リットルのガソリンを飲む)うちに体質が変わり、銃で撃たれても平気になり、遂に人間たちとの戦闘になる中盤のワクワク感。
 戦車に対しても「うまそうな戦車やなあ。よう肥えとるわ」と食べ物に見えるおふざけ感もあり。自衛隊も武器を食べられアパッチ族の前では近代兵器も全滅状態。
 そしていったんは市民権を得たかのように見えたアパッチ族と日本国家との大戦争に突入する後半。
 まさに「無秩序なエネルギーに満ちた廃墟の物語」です。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
4041308011
No.29:
(4pt)

ある意味、小松左京入門用長編第1作

私は光文社の古本で読みました。左京さんの小説は概ね文庫で大体読んでいますね。
書き下ろし長編第1作で、この次に書いて大ベストセラーになったのがかの「日本沈没」なのですが、こちらの作品でも日本は壊れますね。ただ、そこに至るまでの道のりはもっと痛快で、でもやがてちょっと悲しくて……という感じになっています。
この作品の前半は左京さんがご夫人のために毎日書き下ろしていたらしいんで……短編にも良作がありますが、やはり左京さんの本領はこういう長編小説で発揮されますね。
この作品の主人公、ある意味かなり理想的なリーダーでしょうしね。名前とかは左京さんの知人がモデルになっていますしね。
小松左京入門書として読んでみても良いと思いますね。佳作です。
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No.28:
(4pt)

痛快でもあり、やがて悲しくもあり。

無職であることが犯罪になり、何もない荒れ地へと「追放」されるようになった近未来の日本……という時点で
「えっ、これ半世紀以上前の作品なんですか? 令和じゃなくて?」
 って感じ。(もちろん、その後の展開や台詞回しには60年代らしさもあるけれど)
 
 そして、「アパッチ」たちが当局の目をすり抜けて生き延び、ついに「革命」を成功させて自分たちの国を打ち立てるまでの展開は、ユーモラスな文体も相まって実に痛快。
 
 ただ……アパッチたちの国が安定した後の歴史が垣間見えるエピローグでは、アパッチもまた(悪い意味で)人間なのだ、という事実がほろ苦い。
 気のいい連中が作った国ならユートピアになる……というわけではないのだよね。
 
 国作り系のライトノベルがごろごろ出ている現代だからこそ、読んでみて欲しい作品だと思う。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
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No.27:
(3pt)

また壊した

著者はまた日本を壊したのか……という感想。
中学生の頃に日本沈没が出て、むさぼるように読んだが、
その前に日本を壊していたのか…。

ゴジラが東京を破壊する。
また焼け野原から……というのと、
共通点を感じる。
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4041308011
No.26:
(5pt)

表紙のインパクトがすごい!

個人的に面白い表紙だと思いました。
設定が面白いので、こういった本もいいなと思いました。
でひ皆さんも読んでみてください‼
щ(゚д゚щ)カモーンщ(゚д゚щ)カモーンщ(゚д゚щ)カモーン
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4041308011
No.25:
(5pt)

国家についての思考実験 近くばっかり見ていると目が悪くなる。

小松左京は京大で高橋和巳という友人を尊敬していました。
「ほかの人間の言う“その本は読んだ”はあてにならないが、高橋が言うなら確かなことだ」と書いているくらい、尊敬していたらしい。

小松左京が『日本アパッチ族』(1964年)を書き、高橋和巳は『邪宗門』(1965年)を書きました。
小松が「パクったな」と言うと、高橋が「ばれたか」といって舌を出して笑ったというエピソードが、本書の特典「エピソード集」に紹介されています。
つまり、『日本アパッチ族』で鉄を食う集団が国家と対峙するように、『邪宗門』ではひのもと救霊会という宗教団体がその役目を当てられています(架空の宗教団体ですが、宗教弾圧の史実を踏まえています)
『邪宗門』は高校生でも心身ともに充実してないと読み通せないかもしないくらいの小説ですが、国家についての思考実験という意味で本書と通じるものがあります。
本書は、漫才作家としてのキャリアをいかんなく発揮したところや、凝り性の人のうんちく話みたいな部分(ほんとはハル・クレメントの『窒素固定世界』と同じハードSFな部分)もありますが、視線をもう少し遠くに置き、少なくとも100年くらいの歴史を焦点距離に収めると見えてくるものがあります。高橋和巳、そして逆の方向性で三島由紀夫が格闘した国家というテーマは、小松左京にとっても大きなものだったといえます。

このところ2代続いたあまりにもレベルが低すぎてもはやお茶目としか言いようのない保守政権のアレコレを見せつけられているせいか、国家は本質的には暴力的なものだということへの想像力がともすするとぼやっとしがちな今日この頃。少し背筋を伸ばして目の体操をする必要があるのでは?
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
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No.24:
(2pt)

トラジコメディ。

長い。
面白いか、面白くないか、わからん。
(ややネタバレ注意)鉄を食うというのは、誠に気味が悪い。
とても、小松の傑作だとは、思えぬ。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
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No.23:
(3pt)

当時の時代背景がわからないと難しいかも

私にはあまり合いませんでした。どうも小松左京氏の作品とは相性の良し悪しがモロに出るようです。
 ○果しなき流れの果に、結晶星団・・
 ×日本沈没、さよならジュピター・・
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No.22:
(4pt)

眠気との戦い

開高健の日本三文オペラがあまりにもおもしろくて、こちらも手に取ってみました。
小松左京は元々日本沈没を読んだときにあまりにも説明や理論が多すぎて堅苦しさを感じ
それ以来苦手意識がありました。私の頭ではついていけなくなるのです。

装丁は商品画像のように装画の肌やズボンの赤茶けた色がかっこいいなと思っていたのですが、
実際は赤ではなく緑の錆びのような色をしていました。
内容はやはり設定の説明が所々挟まり、教科書でも読んでいる気分になることが多々あります。
話しが盛り上がり始めると理屈っぽい説明が入って熱が冷めてしまいます。

登場人物の会話がいきいきとしており、ユーモアもあります。
アイディアに感服し、物語自体はおもしろかったです。
日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)Amazon書評・レビュー:日本アパッチ族 (角川文庫―リバイバルコレクションエンタテインメントベスト20)より
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No.21:
(4pt)

大阪を知りたくなった

メインの舞台が大阪。
冒頭から「東区杉山町」「大阪環状線」「天満」と固有名のオンパレード。
関東の人間だからいまいち実感がなかったが、大阪の人だったらもっと楽しめたと思う。
小松左京も大阪出身だったから、ここに出てくる地名には色々思い出があったのだろう。
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No.20:
(4pt)

「復活の日」、「日本沈没 決定版」も購入していたが、短めなこちらから。

大阪城横の砲兵工廠跡地で屑鉄拾いから発生した食鉄人種のアパッチ族と呼ばれる人々と軍隊の攻防から始まり、
全国展開と滅亡。
戦後社会の仕組みとか現実と微妙に異なる設定が面白い。
鉄を食って低炭素鋼を排泄する事と言い、アパッチ族二毛次郎酋長としゃれてる。
そういえば、「首都消失」、「復活の日」、「日本沈没」は映画になっていたが、
流石にクレージー・キャッツでの映画化はコメディになりそうで無理そうだな。
いや、コメディて良いのか。
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No.19:
(4pt)

さすが小松左京さん

小松氏始めての長編。奇抜なアイディアと二転三転するストーリー、軽妙洒脱な文体で最後まで飽きさせずに読ませる力量はさすが小松さん。もう少しこの時空に留まって欲しかった。寂しいです。敬礼!
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No.18:
(4pt)

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昔、カッパノベルズで少し立ち読みしましたが、今回初めて全編読破し、子供の頃を思い出しました。皆、貧しかったと思うのですが、エネルギーに満ちていたと思います。処女作との事で小松左京らしさは十分に味わえると思います。
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No.17:
(5pt)

マーベルも真っ青

アイアンマンみたいに綺麗に仕上がったドタバタも面白いですがこれは傑作だと思います
終始大阪弁 少々ダサい感覚は普通の立場で考えた 人のあり方です
鉄を食べられるかといえば 舐めるぐらいはします
体が鉄に変わるのであれば 食って見たい気持ちもありますが 無理ですね(笑)
そちらはマーベルの超人も同じ かなり無理がありますが むしろこちらの方が現実的
とにかく おもろいで
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4041308011
No.16:
(5pt)

四十数年前の記憶が

小説好きの友人の勧めで、本作を読んで四十数年が経過していますが、意外に覚えているものですね、それだけ本作が持つエネルギーが大きかったのでしょう、また、逆にこんな感じだったっけと言う場面も多々あって、新たな発見もしたりと存分に本作を味わうことができました、で星五ケ
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4041308011
No.15:
(5pt)

示唆に満ちた小説

ジョージオーウェルの動物農場を彷彿とさせるような、未来予知に富んだ小説です。価値観、信念、信仰の違いから生じている21世紀の諸問題について考えさせられる一冊でした。
もちろんエンターテイメントとしても一級品で最後まで一気呵成に読みきりました。絶対的正義など存在しない相対的世界の中で、最後に主人公が見つめる光景が印象的でした。
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