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霧越邸殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
霧越邸殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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(上下合わせてのレブーです) 最後まで読んで驚きました。だじゃれ小説です。だじゃれ小説といえば『戦国自衛隊』が有名ですが、同じような感じ。そしてだじゃれが重要な動機になっている… 上巻はなかなか楽しいです。下巻の種明かしが今ひとつ。しかし、書かれた時期を考えると、低評価するものでもないでしょう。ミステリー史に興味ある人なら必読。そうでないなら、もう読まなくてもよいのでは…。という感じの作品です。 それと、本格ミステリーと幻想小説の融合というのがテーマにあることを忘れないでうださい。つまり、館で起きる不思議現象は説明されない。 | ||||
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内容忘れてしまった。 | ||||
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最初の事件発生まで、延々と屋敷の説明。 かなりの忍耐が必要です。 オチと言うか、ネタバレはここでは書きませんが、前半から事件が起きる前に書かれてる伏線…というか長い文章の中にヒントはあります。 3分の2位読んだら、犯人とトリックは分かると思いますが、動機が緩いと感じました。 4分の1程度にまで残ったら、一気に話が進みます。ちょっと前半部分、書き込みすぎだなと感じました。 | ||||
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上巻に比べて下巻は話の展開が速いので、こちらのほうが楽しく読めました。でも簡単に犯人がわかってしまいました。狂言回しの鈴藤の鈍さにはイラッ。犯人が早くも大きなしっぽを出しているのに、最後に犯人あかしをされてから漸く気付くなんて。 『霧越邸殺人事件』は作者が大作に仕上げたくてやたらと原稿枚数を増やしたのではないかという印象を受けました。 | ||||
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先に読んだ『十角館の殺人』は★5つ付けましたが、こちらは2つにしました。まだ上巻しか読んでいませんが、投げ出したい気持ち、下巻を読み終えるには忍耐が必要になるでしょう。 理由は、主登場人物2人の百科事典的知識の披歴(即ち作者自身の知識の披歴)に辟易したからです。博学をひけらかした為に物語が冗長に流れ、読者の興味を削ぐ結果になっているような気がします。 知識の披歴も結構ですが、それをするなら、物語の筋にそくした、もっと掘り下げた知識をお願いしたいものです。 | ||||
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綾辻氏にしか書けないミステリーだと思った。が、ほぼ本筋とは関係ない日本文学に関する記述が多すぎて結局すっ飛ばす形になった。 | ||||
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導入が長すぎる。本の半分くらいが、芸術品に関する作者の知識披露。 半分ぐらい読み進めて初めて事件が起こる。 所々違和感を感じる。ストーリーもキャラの思考に違和感を感じながら読み進めることとなる。 犯人は気になるけど、下巻も読もうという気にはならなかった。 | ||||
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一 深月の美しさが伝わってこない事。 ヒロインともいうべき登場人物である深月という女性は、作中で幾度もその美しさが強調されます。 加えてその美しさが事件の重要なキーにもなるのです。謂わば、深月の美しさはこの小説の一つの基礎、柱といえる。 ただその美しさが読んでいてまったく伝わって来ないんですよね。美しいということは主人公たちによって語られるのですが ではそれがどのように美しいのか、それがまったく感じてこない。 所謂、グルメ番組で「おいしい」と連呼するレポーターの如く、「おいしい」というのはわかりましたから、では具体的に「どのようにおいしいの」 というのを教えて欲しいのですが、その具体性がまるでない。だから「おいしい」のはわかりますが、その旨味が舌の上で一切再現もされず、涎も出て来ないのです。 そうしたことから、、クライマックスにおける犯人の主張にも、共鳴も、関心も、納得もできませんでした。 二 見立て殺人による面白さが感じられなかった。 折角、見立て殺人という展開が起きているというのにその魅力が読んでいてまるでなかった。 それは私と本の中の登場人物たちのあいだの呼吸のズレを感じたからだと思う。 要するに、見立て殺人が起き、私としては「うわ見立てだ、この先どんどん人が死んでいくんだろうな、怖いだろうな、戦々恐々だろうな、次に誰が殺されるのか登場人物たちは怯えて、お互いを警戒するだろうな」と読んでいて思うのだ。 が、登場人物たちは見立て殺人などまったく気にする素振りもなく、非常に淡々と過ごしているのです。怯えのようなものがない。次に誰が殺されるのかもという警戒感がない。まるで飄々と過ごしているのだ。食べ物が喉に通らない描写は出てくるけれども、他人に対する警戒心、次は自分かもという怯えがまるでないのだ。 見立て殺人というのは謂わば連続殺人の宣告だ。次は自分ではないかという怯えがあって当然。登場人物たちもこれが見立て殺人というのは早々に気づき、そうした見立て殺人が行われた小説を例に出している。だから当然連続殺人が起こるかもしれないと思ってしかるべき。 にもかかわらず、彼らにそうした怯えがない。どんなに見立てで人が次々と殺されても、やはり怯えない。 こうしたことから、物語全体が淡々と進むうえに、種明かしでのクライマックスにおいても腑に落ちないというか、感動も、なるほどという納得感も得られなかった。 | ||||
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館シリーズの番外編的な作品でありながら一番ミステリーと幻想的な世界が結びついた作品だと思っています。読後の余韻が好きでした。文庫としてはずっしりくる重量感でありながら苦痛を感じさせないギリギリの重さの手応えとあの黒い装丁を長らく親しんできたために今回は非常に残念でした、楽しみにしていただけに。幻想色強いだけに上巻を閉じ下巻を開くという作業が雰囲気を壊して現実に戻される感じがしてやはり残念な感じがする。未読の人なら購入しても良いかと思います。 | ||||
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綾辻作品は館シリーズ、どんどん橋、殺人鬼を読ませて頂きましたが、この作品だけはどうにも楽しめませんでした。 ある程度現実離れした内容は過去作品にもあったけど、ミステリー作品でSFっぽい内容はやめて欲しいなと思います。 なにより人が死んでいるのに登場人物達に恐怖や不安などの内面が見られないのが気になりました。 | ||||
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残念ながら自分には合いませんでした。真犯人の動機も強引だし、霧越邸の住人が話の展開の都合で動かされてる感がある。「名前」の暗示が最後はくどい域に。のめり込めずに冷めた気持ちで読了しました。 | ||||
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本作までの著者の作品は、かなり本格度が高かった。だから、「新潮ミステリー倶楽部」で本書が刊行されたときも、それを期待して読んだ。ラストまでは本格テイスト濃厚で進んだのだが、本作はラストで幻想小説になってしまった。そのことにびっくりしたし、実に残念だった。 社会派全盛のミステリ界で、島田荘司と笠井潔が孤独な闘いをしていたとき、颯爽と現れた本格ミステリの騎手が著者だった。ミステリは遊びだ。遊びごころの詰まったものが本格ミステリだ。それを実作で表した格好良さに、しびれたものだった。その後の「館シリーズ」も、紆余曲折はあれど、本格度は高いものだった。だから、本作のラストにはがっかりした。 今から思えば、これは著者の本来の持ち味なんだと理解できる。「囁きシリーズ」や「暗黒館〜」など、ミステリの上着は着ているが、本質は幻想小説であり、こういう作品のほうが著者の筆は実にいきいきとしている。しかし、私は、期待を裏切られたという気持ちがある分、本作に対する評価は低い。あえて幻想小説にしなくても、十分本格ミステリとして完成度の高い作品になったのではないか。 未読のひとには、一言注意しておきたい。割り切れる解決を期待するなら、読まないこと。あえてそれでも、というなら、本格ミステリという期待をしないことである。 | ||||
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この作品には決定的に欠けているものがあります。それは緊迫感です。吹雪の山荘もの、ではありますが登場人物が多く、なによりこの事件を早く解決しなければ自分も殺されてしまう、周りの、大切な人が殺されてしまう…といったような緊迫感、感情の動きがまるで感じられませんでした。例えば、あなたに本当に愛している人がいたとして、すでに殺人が行われている場所において、もしその愛する人が次の犠牲者になるかもしれない…と露程でも予感できる出来事が起こったとして何の対策も講じないでしょうか?つかず離れず、一緒にいようとは思わないでしょうか?少なくとも愛する人を守るため、何らかの行動を起こすでしょう。そういった行動が一切ないままではあなたは本当にその人のことを愛しているのか?と疑われても仕方ありません。主人公の行動は、そういった点で理解しがたく、常識的に考えて不自然です。また、ミステリを多少なりとも読んだことがある、と紹介されている登場人物たちが邸で出される珈琲や茶を少し緊張を解いたぐらいで飲んでしまう…犯人はわかっていないというのに、今宵も誰かが殺されるかもしれないというのに。出されたものをそのまま出所も確認せず。睡眠薬が存在していて、それが誰にでも盗める状況にあって、かつそれを登場人物達が知っていて、それでいて出される珈琲を飲む。そんな馬鹿な。神経質なぐらい毎回疑っても当然の状況でしょう。一体主人公たちはどんなミステリを読んできたのか。それはこの作品最大の謎といっても過言ではありません。そもそも一人殺されたと確定された時点でお互いに一箇所で見張りあおう、などという議論がなされて当然です。なぜ毎度毎度普通のことのように各自の部屋へ戻っていくのか…防衛の観念すらないのでしょうか?この作品には全編通して「命を守ろう(自他ともに)」という、殺人への抵抗意思がまるで感じられません。とても不自然です。上記のことから緊迫感など望むべくもありません。扱われる命があまりにも軽いのです。文章が長いわりにそのスペースの殆どを蘊蓄の羅列に使ってしまったのは、作品にとって不幸である以上に読者にとって不幸です。 | ||||
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なんでこんな駄作が?と思いますよ。本当に。どこがいいんだろう?幻想的?なら著者が常日頃言っている『謎とその論理的解明を主軸とした物語』が本格ミステリならば、これはただのファンタジー小説そのものではないか!蘊蓄にもウンザリしたし、トリックもつまらない。というよりトリックなんて無いじゃないか!読むとバカをみます。 | ||||
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なんでこんな駄作が?と思いますよ。本当に。どこがいいんだろう?幻想的?なら著者が常日頃言っている『謎とその論理的解明を主軸とした物語』が本格ミステリならば、これはただのファンタジー小説そのものではないか!蘊蓄にもウンザリしたし、トリックもつまらない。というよりトリックなんて無いじゃないか!読むとバカをみます。 | ||||
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「館」シリーズを離れて本格物に挑戦した作品だが、真犯人、動機、犯行方法とも平凡で何故「雪の中の山荘」物に敢えて手を付けたのか理解不能な出来。結局、作者はデビュー作の「十角館」(叙述トリック物)で成功した以外は、やはりミステリ研でマニアックな薀蓄を傾けている方が似合っていたのだと思う。 | ||||
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かなり期待して読み始めたんです.確かに、最初は引き込まれて、ドキドキハラハラ読み進んだのですが、結局、思わせぶりの見かけ倒しでした。推理小説として読んだら、人が人を殺すということにまつわる、葛藤や覚悟や情動がまったく垣間見れず、殺人の動機はあまりにしょうもなくて説得力がない。「そんなことで殺すのかオメーは!」と突っ込みたくなりました。また幻想小説として読むには、精緻に描かれているぶんだけ、抒情性や余韻が足りません。登場人物もなんか類型的で、例えば「遊んでる女はソバージュで肉感的で化粧も服装も派手」みたいな古臭く短絡的な発想に基づいてる気がします。 私としては、荘厳で美しく魅惑的な霧越邸の中は、何にもなく空っぽという感じでした。残念です。 | ||||
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