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霧越邸殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
霧越邸殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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著者の作品は十角館の殺人、アナザーを読んだが、この作品はミステリーとオカルトを足したような印象だった。ただし、オカルト要素が本筋の解決にはほとんど絡んでこなかったので、正直あまり必要なかったのではないかと思う。また推理小説としてもあまり新鮮な驚きは感じなかったので三つ星で | ||||
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数々の謎、奇妙な点を引きずったまま紡がれる下巻です。 主人公にはほとんど謎が解けぬまま後半で一気に謎が解き明かされます。 事件の全貌に関してはなるほど!の一言でした。ただ、ちょっと拍子抜けしてしまったのも事実です。 というのも第一の事件はほぼ真相が予想できてしまった点と、犯人はどちらかだろうなというところまで絞り込めていたため 明かされた真相にああそうだったのか、だから…となりました。 動機が少し弱いのではないか、という点も気になります。 まぁ私自身が論理的な筋道を通して展開される推理小説のほうが好みであるということも影響しているとは思います。 犯罪者の美徳感、世界観で殺した理由を語られるのはあまり好きではないからです。 またちりばめられていた奇妙な謎についても、幻想的な霧越邸だからこそ起き得たのだ、という説明もある種肩すかしでした。 きっとなにか理由があるはずだ、と思いながら読んでいた私としては少し残念です。 途中で主人公が予測した、「偶然とあとでこじつける」のではなく「起きた偶然を利用して被害者を決めている」 との推理のほうがまだピンときた気がします。 ということで、フィクションの部分を多く含んだ物語であることを考慮の上、読んでいただくことを推奨します。 雰囲気としての物語の完成度はかなり高いです。さらっと読んでみてください。 | ||||
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新本格ムーブメントの作家陣のなかで、綾辻氏だけ食わず嫌い状態だったので今回代表作の一つである本作を読んだのだが、うーんやっぱり綾辻氏だけはどうも個人的にはしっくりこないです。 文庫版で700ページ弱という大長編だが、順番に4人が殺害されていき、ラストで犯人が明かされる王道パターンですが、この内容ならこの半分のボリュームで十分じゃないかという気がする。みたて殺人がネタになっていてその処理は興味深いが、法月綸太郎とか他のトリッキーな新本格の作家を読んだ後だとあまりに真相がストレート過ぎてこれで終わりなの?というのが正直な感想であった。 本書は新本格推理の作品群では傑作と評価が定まっているが、同じく新本格の歌野昌吾の一連の○○の家の殺人は落書きレベルの駄作とされるが、それと何が違うのだろう。動機の強引さと現実性皆無のトリックはほぼ同じような読後感だったのだが・・・・。 個人的にはよくある新本格の館ものの一編という印象で平凡な出来だと思う。我孫子氏の館ものの8の殺人や歌野氏の動く家の殺人とかの方がずっと楽しめた。 | ||||
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いつも読んでいて思うんですが、綾辻作品の登場人物たちはスマート過ぎます。 これでもかと言うくらい膨大なサブカル知識をネタに持ってくる所や、「ははん」「女史」に代表される様なリアリティーの無いセリフまわしにはウンザリさせられました。 また、どうで良い所にこだわっていたり(劇団員8名の名前のくだりはいらない気がする…)、目の前で殺人鬼の恐怖が迫っている状況とは程遠い登場人物たちの呑気な心理状態だったり(綾辻作品では毎度ですが…)、どうしても現実離れした描写が目立つ気がします。 「霧越邸シリーズ」を想定していたのかわかりませんが、的場という女医以外は『あんたらなんでいるの?』というくらい存在感が薄く、犯行の動機も内容も幼稚な印象を受けました。 清潔感のある作品だとは思いますが、お決まりのどんでん返しも想像の範囲内でした(綾辻流の二転三転は容易に予想できました…) 個人的には最後の登場人物は「はっ?」って感じですし、そもそも本格ミステリーどころか超常現象が乱発されていて、もはやSFだし…。 久しぶりに長編読んで損しました。 ただ最後の対決で、名望が槍中を嘲るシーンは胸がスカっとしました。 …まぁ、そんな所ですかね…。 霧越邸といった大仕掛けを利用出来ていない残念な作品という印象を受けました。 | ||||
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文庫本で700ページ近くある長編ミステリ。 本格ミステリーの部類に入るのかな? 吹雪の中の山荘、謎の住人、連続殺人、見立て殺人。 これでもかってほど、ミステリ定番の要素がてんこ盛り(笑) 読み応えは確かにあったし、面白かったんだけど だからと言って印象に残るほどではなかったり。 どんでん返しがあるわけでもなく じっくりと注意しながら読めば、犯人はなんとなくわかる感じかな。 情景としてすごく綺麗なものが浮かんでくるけれど どこか物足りなさを感じたかも。 霧越邸の不思議さが中途半端って思えたからかなぁ。 どうしてそんな現象が起きるのか、 そのへんが描かれていればもっと面白かったんじゃないかな? ラストはちょっと無理があったような…? 謎の住人をどうして謎のままにしていたのか、理由がわからない。 作品としては楽しめたけれど 何度も読み返すほどではないかな? でも、読む価値は充分あります。 | ||||
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ヒント?を綾辻氏が提示していて、これには多少なりとも推理小説を読み慣れている者なら絶対的に気づくのだが、これが劇中、意外と簡単にスルーされてて「あらら…」って感じ。前半(第1の殺人が起こるまで)が長くて、ちと辛いが第2・3の殺人が連発していくあたりからは「誰が犯人なのだろう?」って読者に推理させながら、グングン読ませていく力はさすが!ネタ的にも”吹雪の中の密室物”でまさに綾辻氏の本領発揮といったところではある…『安楽椅子探偵』のネタにもなりそうな構成だし…(笑) | ||||
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途中のちょっとした仕掛けで犯人がわかってしまいました。本格と言うにはあまりにお粗末な仕掛けです。しかし、やはり著者の力量を感じる重厚な本格ミステリーと思います。ジェットコースターのようなハラハラドキドキの現代ミステリーに食傷したときに読んでみて下さい。 | ||||
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典型的な「嵐の山荘」状態の中、一人、一人と、まるで運命であったかのように、人が死んでいく。豪奢な邸宅、慇懃無礼な使用人、謎の少年、そしてミューズ…舞台はそろいすぎるほどそろっている。グランド・ロマンという感じはあるし、作者の代表作なのでしょうが、私は、この作品で作者が何を言いたいのかがわからなかった。作り上げた雰囲気に浸りたい、というのなら完璧に成功している。邸宅内の見取り図など見た日には震えるほどうれしかった。推理小説界の新機軸を作り上げた点は買います。一読をお勧めします。 | ||||
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