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星宿る虫



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【この小説が収録されている参考書籍】
星宿る虫
星宿る虫 (光文社文庫)

星宿る虫の評価: 3.14/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

アイデアは秀逸だが、文章と物語の運びは疑問

虫の正体がわかる後半は引き込まれた。
非常に面白いアイデアだと思う。
エンディングの後味は悪いが、それも構わない。
ただ、それ以外の部分が、なんとも。
部活のくだりや主人公の恋人のくだりは読み飛ばしてしまいました。
星宿る虫 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:星宿る虫 (光文社文庫)より
4334776175
No.1:
(5pt)

恋愛・医科学ミステリー・SFの要素が高次元で融合した稀有な作品。

主人公の大学生と法医昆虫学者であるその叔母の、二人の視点で物語が展開される。

内容紹介からは奇怪な虫をアクセントにしたパンデミック系の作品と予想したが、
壮大なスケールは想像を超えており、精緻なシナリオは並の作品とは一線を画す。

幼馴染との恋愛など日常を描きつつ伏線を張り巡らせる主人公側と、
事件現場を中心に専門的な考察が多くなる叔母側との視点の使い分けが上手く、
話にメリハリを生んでいる。

謎の生命体「グルウ」の正体に迫ることが物語の軸となるが、その過程では医科学的見地からの
説明が論理的に行われ、その存在に格別の説得力を持たせている点に凄みを感じる。

終盤の展開は圧巻で、悲劇的な出来事からグルウ治療の禁忌の手段まで、感情を揺さぶる描写が続く。
そしてグルウの正体にもう一歩踏み込んだ結末は突飛なようで、
グルウの来歴を思えばこれしかないと思えるほど納得性の高いものである。

伏線の未回収や消化不良感も皆無でミステリーとしての質の高さもさることながら、
ジャンルの枠を超えたダイナミズムを持つ傑作だと思う。
星宿る虫 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:星宿る虫 (光文社文庫)より
4334776175

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