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万延元年のフットボール
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【この小説が収録されている参考書籍】
万延元年のフットボールの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全63件 61~63 4/4ページ
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この小説をはじめて読んだ時の衝撃は生涯忘れられません。 読破をきっかけに「表現すること」について意識的な生活を送るようになりました。 人間は自分の感情や気分を表現せずには生きることが出来ない、 という当たり前のことを心底思い知らされる契機も、この小説が引き受けてくれました。 僕としては、この小説を読み終えた瞬間に、僕自身、生後初めて物心がついたんです、といいたい、 そんな思い入れたっぷりの推薦文です。 | ||||
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いくら蓼食う虫も好き好きとは言え、個人的には大江の文章は感情過多・装飾過剰の悪文だと思います。しかしその賛否は別にしても彼の個性が存分に発揮された本書(の文章)の検証はそれ自体興味深いものだとも思います。例えば心理学的にナンセンスだと悪名高い書き出しの「夜明けまえの暗闇に目ざめながら、熱い「期待」の感覚をもとめて、辛い夢の気分の残っている意識を手探りする」(心理学的に言えば「気分」は「意識」に「残る」ものではなく、また「意識」は「手探り」出来るものではない)という部分はJohn Besterによる英訳版では「A wakening in the predwan darkness, Ⅰ grope among the anguished remnants of dreams that linger in my consciousness, in search of some ardent sense of expectation.」と慎重かつ微妙に修正されており、原書全体を英訳版と比較研究すると大江文学そのものの長所と短所の両方が見えてくるかと思います。 | ||||
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失意の底から脱出すべく旅立った主人公とその妻。 内に地獄を抱え込んだ弟。 すべての登場人物が自分と自分を取り巻く環境に矛盾と閉塞感を感じながら、なすすべなし。 そんな中、変化を予感させる事件が起こる。 歴史になぞらえたストーリー展開にも引き込まれたが、圧巻は描写のすばらしさ。 クライマックスシーンでは発砲される銃の音が聞こえてくるほどだった。 | ||||
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