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楽園
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楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 141~151 8/8ページ
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この引っ張る力はどうだろうか?一度捕まれたら疾風怒濤のように読み進めてしまう。気がついたら下巻に入っていた。見えざる力と見えなかったものが、どんどん形になってくる。心の動きや新たな疑問はどんどん大きな流れに向かっていく。この描き方は見事だ。 等君、君には何が見えていたんだい? | ||||
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宮部みゆきが『模倣犯』の続きを書いたその事が、衝撃でもあり納得出来るものでもあった。 それは、あの作品が宮部みゆき作品として未完のように感じていたからだ。 だからこそこの本を逸る気持ちで手にとった。 主人公は『模倣犯』に出ていたフリーラーター前畑滋子にして、超能力者だったかもしれない事故で亡くなった12才の少年がキイワードになる。すでに亡くなった少年が残したものから真偽を調べることは、物語の展開で殺しとか犯人がリアルに動くものではない。 『模倣犯』で深く傷を負った前畑が向き合わざるをえない過去に向き合う姿は、宮部みゆきにも重なってもゆく。『誰か』『名もなき毒』を書いていたのは、この本を書くためのステップだったように思えるのは、作品の描き方が重なるからだ。だが、『誰か』『名もなき毒』で不完全だったものが、この本には宿っている。そういう力が充満してくる上巻に、すぐにも下巻が読みたくてたまらない。 | ||||
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宮部みゆきが『模倣犯』の続きを書いたその事が、衝撃でもあり納得出来るものでもあった。 それは、あの作品が宮部みゆき作品として未完のように感じていたからだ。 だからこそこの本を逸る気持ちで手にとった。 主人公は『模倣犯』に出ていたフリーラーター前畑滋子にして、超能力者だったかもしれない事故で亡くなった12才の少年がキイワードになる。すでに亡くなった少年が残したものから真偽を調べることは、物語の展開で殺しとか犯人がリアルに動くものではない。 『模倣犯』で深く傷を負った前畑が向き合わざるをえない過去に向き合う姿は、宮部みゆきにも重なってもゆく。『誰か』『名もなき毒』を書いていたのは、この本を書くためのステップだったように思えるのは、作品の描き方が重なるからだ。だが、『誰か』『名もなき毒』で不完全だったものが、この本には宿っている。そういう力が充満してくる上巻に、すぐにも下巻が読みたくてたまらない。 | ||||
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9年前の事件−『模倣犯』−に関わったライター前畑滋子のもとに奇妙な依頼が持ち込まれる。12歳で事故死した少年・萩谷等に超能力があったのではないか。彼は隠蔽されてきた少女殺害事件を、発覚前に「絵」の形で予知していたという。彼は他にも多くの不思議な「絵」を残していた。彼の死後それに気づき驚いた母親・敏子が、息子の能力の真偽を調べてほしいと頼み込んできたのだ。 9年前の事件で大きなダメージを受けた前畑の再起、等の超能力の謎、息子を失い大きな悲しみを背負った敏子の「喪の仕事」、そして少女殺害の真相・・・などの要素が絡む。 (以下、内容にふれています) 上巻は、まるまる一冊等の「絵」、能力の謎に費やされるから驚く。宮部作品にはすでに超能力を扱った著作があるが(『龍は眠る』『クロスファイア』など)、超能力の検証にここまでページを割くような作品ではない。『模倣犯』での暴走を悔いる前畑の慎重ぶりが伝わり、徐々に謎に迫っていく過程にぞくぞくさせられ怖いような迫力があった。特殊能力を持つ人間(しかももう彼はこの世にはいない・・・)の悲哀が溢れ、前半のクライマックスとしてずっしり重い。だが少女殺害事件に重きを置いて読むならば、とんでもないスロースタートだ。 少女殺害事件の核心になかなか近づかないのは、前畑と敏子の心の機微、敏子の家の歴史などもかなり突っ込んで書かれているせいもある。なんとまあ今回も丁寧すぎる程に細かいことを書き込んでいているなあ、と感じる。このあたりは好みが分かれるだろうが、後でじわじわ効いてくるのでこらえて読んでいただくとよいと思う。・・・とは書いたものの、事件の方がぼやけてしまった感はあり、なんだかもやもやするんだなあ・・・(下巻のレビューに書きます) | ||||
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9年前の事件−『模倣犯』−に関わったライター前畑滋子のもとに奇妙な依頼が持ち込まれる。12歳で事故死した少年・萩谷等に超能力があったのではないか。彼は隠蔽されてきた少女殺害事件を、発覚前に「絵」の形で予知していたという。彼は他にも多くの不思議な「絵」を残していた。彼の死後それに気づき驚いた母親・敏子が、息子の能力の真偽を調べてほしいと頼み込んできたのだ。 9年前の事件で大きなダメージを受けた前畑の再起、等の超能力の謎、息子を失い大きな悲しみを背負った敏子の「喪の仕事」、そして少女殺害の真相・・・などの要素が絡む。 (以下、内容にふれています) 上巻は、まるまる一冊等の「絵」、能力の謎に費やされるから驚く。宮部作品にはすでに超能力を扱った著作があるが(『龍は眠る』『クロスファイア』など)、超能力の検証にここまでページを割くような作品ではない。『模倣犯』での暴走を悔いる前畑の慎重ぶりが伝わり、徐々に謎に迫っていく過程にぞくぞくさせられ怖いような迫力があった。特殊能力を持つ人間(しかももう彼はこの世にはいない・・・)の悲哀が溢れ、前半のクライマックスとしてずっしり重い。だが少女殺害事件に重きを置いて読むならば、とんでもないスロースタートだ。 少女殺害事件の核心になかなか近づかないのは、前畑と敏子の心の機微、敏子の家の歴史などもかなり突っ込んで書かれているせいもある。なんとまあ今回も丁寧すぎる程に細かいことを書き込んでいているなあ、と感じる。このあたりは好みが分かれるだろうが、後でじわじわ効いてくるのでこらえて読んでいただくとよいと思う。・・・とは書いたものの、事件の方がぼやけてしまった感はあり、なんだかもやもやするんだなあ・・・(下巻のレビューに書きます) | ||||
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大好きな宮部作品、しかもあの模倣犯の前畑滋子が主人公ということで早速読みましたが、なんかものたりません。特に最大の山場を手紙形式にしたことで、わりとあっさりめになってしまいましたね。茜が殺されるに至る事情はまさに胸がつまりますが、結局誰も救われない感じ。あと前畑さんのご主人の昭二さん、模倣犯では兄夫婦とか義姉という言葉がでてくるのにこちらでは一人っ子と書かれていて違和感が。 | ||||
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親がわが子を手にかけるのに、どんな「理由」があるだろうか。 それが上巻でははっきりしなかった。 どんな理由があっても絶対にしてはならないことを なにが引き金になって行われたんだろうか。 「カッとなって」とか「ほんのハズミで」とか そんな理由は宮部みゆきの小説には存在しない。 そのやりきれない理由が下巻で明かされる。 涙をこらえながら読んだ先に、少し光が見えて救われました。 ただ、これは「模倣犯」を読んだ上で読まれたほうがいいと思いますよ。 | ||||
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先を読むことができる少年が、いまは亡いという設定が、異色だ。少年への思いを遂げたい母親と、母親に頼まれて事実を極めようとするフリーライターが、調べを尽くすたびに、何が明かされるか、とてもおどろおどろしい。断章との接点は、上巻では明らかにならない。下巻に大いに期待したい。 | ||||
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先を読むことができる少年が、いまは亡いという設定が、異色だ。少年への思いを遂げたい母親と、母親に頼まれて事実を極めようとするフリーライターが、調べを尽くすたびに、何が明かされるか、とてもおどろおどろしい。断章との接点は、上巻では明らかにならない。下巻に大いに期待したい。 | ||||
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宮部さんの代表作「模倣犯」の中で、フリーライターとして事件を取材し 深く関わり、犯人を追い詰めると同時に自らも追い込んでいた前原繁子。 事件直後の嵐のような日々は去り、今は穏やかにマイペースで仕事をして 夫との生活も修復しつつある。そんな滋子を訪ねてきた一見、愚鈍そうな女性は、 交通事故で死んだ自分の息子には、予知能力があったと思うのだが、という話を持ち込む。 絵が好きだった息子の作品の中には、息子が死んだあとに世間をにぎわせた 家の床下に娘の死体を15年間隠していたという事件を思わせる絵があったのだという。 特徴のある風見鶏のついた家の中で、灰色に塗りつぶされた長い髪の少女の絵。 確かにそれは、床下に娘を隠していた事件に該当する家とよく似ていた。 しかし、少女の遺体が発見されたのは、絵を描いた少年の死んだ後だった。 少年は、床下の秘密を知っていたのか? それとも、本当に予知能力がこれから 発覚する事件を見破って、この絵を描かせたのか。 滋子は、「模倣犯」の事件のときのつてで警察関係者に話を聞いたり、少年や 床下に隠されていた少女の生きていたころの話を調べ始める… ということで、ぐんぐん引き込まれて一気に上巻、読みきりました。 気になるところで切れているので下巻も一緒に買うほうがいいと思います。 また「模倣犯」を読んでいなくても十分ドキドキする話でのめりこめますが、 登場人物たちが「あの事件のときは」とか「あの残酷な事件では」みたいに 話題にちょくちょく出しているので、そちらを読んでいるほうがより 楽しめるのは間違いありません。もし「模倣犯」をまだ読んでいなければ そちらを先に読むのもよし、逆に「楽園」を読んだイキオイで興味を持って 「模倣犯」を読んで、こんな事件だったんだ、と驚愕するのもあり、だと 思います。 | ||||
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宮部さんの代表作「模倣犯」の中で、フリーライターとして事件を取材し 深く関わり、犯人を追い詰めると同時に自らも追い込んでいた前原繁子。 事件直後の嵐のような日々は去り、今は穏やかにマイペースで仕事をして 夫との生活も修復しつつある。そんな滋子を訪ねてきた一見、愚鈍そうな女性は、 交通事故で死んだ自分の息子には、予知能力があったと思うのだが、という話を持ち込む。 絵が好きだった息子の作品の中には、息子が死んだあとに世間をにぎわせた 家の床下に娘の死体を15年間隠していたという事件を思わせる絵があったのだという。 特徴のある風見鶏のついた家の中で、灰色に塗りつぶされた長い髪の少女の絵。 確かにそれは、床下に娘を隠していた事件に該当する家とよく似ていた。 しかし、少女の遺体が発見されたのは、絵を描いた少年の死んだ後だった。 少年は、床下の秘密を知っていたのか? それとも、本当に予知能力がこれから 発覚する事件を見破って、この絵を描かせたのか。 滋子は、「模倣犯」の事件のときのつてで警察関係者に話を聞いたり、少年や 床下に隠されていた少女の生きていたころの話を調べ始める… ということで、ぐんぐん引き込まれて一気に上巻、読みきりました。 気になるところで切れているので下巻も一緒に買うほうがいいと思います。 また「模倣犯」を読んでいなくても十分ドキドキする話でのめりこめますが、 登場人物たちが「あの事件のときは」とか「あの残酷な事件では」みたいに 話題にちょくちょく出しているので、そちらを読んでいるほうがより 楽しめるのは間違いありません。もし「模倣犯」をまだ読んでいなければ そちらを先に読むのもよし、逆に「楽園」を読んだイキオイで興味を持って 「模倣犯」を読んで、こんな事件だったんだ、と驚愕するのもあり、だと 思います。 | ||||
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