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楽園
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楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 121~140 7/8ページ
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さすが宮部みゆきの仕事という他ありません。導入部はややスローな ものの、次々とギアチェンジしていって気がついたら小説の世界に引き こまれています。 「模倣犯」から9年後の前畑滋子はトラウマを引きずり、ライターとして はリハビリ中という風情なのですが、不思議な能力を持っていたという 亡き少年の母からの依頼に次第に持ち前の突進力を取り戻していきます。 その過程にまたもからんでくる「網川浩一」の影…。次第に浮かび上がる 新たな事件の謎…。 少年の母や周辺人物の造型も「いるんだよね、こういう人」と親しみすら 湧いて来るのも宮部作品ならでは。 上下巻の長さを全く感じない、一気読み必至作品です。 | ||||
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「模倣犯」から9年後。「あの事件」の呪縛から逃れようとしている、 フリーライター前畑滋子を描くスピンオフ作品。 いつもタイトルが秀逸な宮部作品だが、「模倣犯」と同じく 「楽園」というタイトルの奥深い意味は最後にわかる。 ここで書くとネタばれになるが、 その部分の宮部氏の文章は、呼んでいて鳥肌がたつほどの迫力だ。 こうした宮部節は作品の随所にいつもある。 人間に対する鋭い洞察力、対象をその瞬間だけ遠くに突き放した結果得る 残酷なほどの人間の持つ現実の姿。 編集者は本の帯に書くキャッチコピーに困らないだろうなといつも思う。 宮部氏の作品の例にもれず、冒頭の数行を読んだだけで虜になってしまった。 とうとう深夜までかかって上下巻読了。 ストーリー展開と人物描写のうまさもさることながら、 陰惨な事件の中でも作者の暖かな目線が読んでいてホッとする。 先日お話した、ひとり息子を亡くした53歳の女性が、 愚直すぎるほどの人生の中で掴み取ったものを最後に昇華させる展開は本当に見事。 人間の持つ、はかりしれない可能性、強さやかしこさは、学歴ではなく、 どう人生を生きてきたかで決まるのだと痛感する。 そして、最後に本当に爽やかなエピソードが残されている。 これはこの作品に、奥行きを与えていると思う。 「模倣犯」を呼んだ人も、読んでいない人も、「楽園」は楽しめると思う。 しかしこの本を読んだら「模倣犯」を読まずにはいられなくなることは確か。 お奨めです。 | ||||
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本の帯に「透視」という言葉があったので「クロスファイアー」系かと敬遠していましたが、 実際は「火車」「理由」「模倣犯」系の話でぐいぐい引き込まれました。 ただし、これは個人の好みですが、それらに比べると 事件の結末やラストシーンは安直すぎる気もしました。 「模倣犯」で前畑滋子の視点でストーリーが展開していく部分が好きだった人には 文句なく楽しめると思います。 | ||||
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「模倣犯」から9年後。「あの事件」の呪縛から逃れようとしている、 フリーライター前畑滋子を描くスピンオフ作品。 いつもタイトルが秀逸な宮部作品だが、「模倣犯」と同じく 「楽園」というタイトルの奥深い意味は最後にわかる。 ここで書くとネタばれになるが、 その部分の宮部氏の文章は、呼んでいて鳥肌がたつほどの迫力だ。 こうした宮部節は作品の随所にいつもある。 人間に対する鋭い洞察力、対象をその瞬間だけ遠くに突き放した結果得る 残酷なほどの人間の持つ現実の姿。 編集者は本の帯に書くキャッチコピーに困らないだろうなといつも思う。 宮部氏の作品の例にもれず、冒頭の数行を読んだだけで虜になってしまった。 とうとう深夜までかかって上下巻読了。 ストーリー展開と人物描写のうまさもさることながら、 陰惨な事件の中でも作者の暖かな目線が読んでいてホッとする。 先日お話した、ひとり息子を亡くした53歳の女性が、 愚直すぎるほどの人生の中で掴み取ったものを最後に昇華させる展開は本当に見事。 人間の持つ、はかりしれない可能性、強さやかしこさは、学歴ではなく、 どう人生を生きてきたかで決まるのだと痛感する。 そして、最後に本当に爽やかなエピソードが残されている。 これはこの作品に、奥行きを与えていると思う。 「模倣犯」を呼んだ人も、読んでいない人も、「楽園」は楽しめると思う。 しかしこの本を読んだら「模倣犯」を読まずにはいられなくなることは確か。 お奨めです。 | ||||
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本の帯に「透視」という言葉があったので「クロスファイアー」系かと敬遠していましたが、 実際は「火車」「理由」「模倣犯」系の話でぐいぐい引き込まれました。 ただし、これは個人の好みですが、それらに比べると 事件の結末やラストシーンは安直すぎる気もしました。 「模倣犯」で前畑滋子の視点でストーリーが展開していく部分が好きだった人には 文句なく楽しめると思います。 | ||||
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冒頭の数行を読んだだけで、読者を惹きつけ小説の世界に入れてしまう。話の先が読めず、読み出したら止まらない。 彼女のストーリー展開と人物描写のうまさには、毎度のことながら脱帽です。 陰惨な事件でありながら、下巻の最後にホロリとさせられ爽やかな読後感にも満足しました。 事件ものからほのぼの系、超能力、時代ものまで幅広い世界を描く彼女ですが、 やはり真骨頂は、長編事件ものですね。 『模倣犯』を読んでいると、【前畑滋子】の人物像等がよくわかるけれど、読んでいなくても問題のない内容立てになっています。 宮部みゆきは、才能が豊かに湧き出るすごい作家と改めて実感しました。 | ||||
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冒頭の数行を読んだだけで、読者を惹きつけ小説の世界に入れてしまう。話の先が読めず、読み出したら止まらない。 彼女のストーリー展開と人物描写のうまさには、毎度のことながら脱帽です。 陰惨な事件でありながら、下巻の最後にホロリとさせられ爽やかな読後感にも満足しました。 事件ものからほのぼの系、超能力、時代ものまで幅広い世界を描く彼女ですが、 やはり真骨頂は、長編事件ものですね。 『模倣犯』を読んでいると、【前畑滋子】の人物像等がよくわかるけれど、読んでいなくても問題のない内容立てになっています。 宮部みゆきは、才能が豊かに湧き出るすごい作家と改めて実感しました。 | ||||
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この人の作品はトリックではなく、殺意にいたる心模様の模写が真骨頂だと思っています。最近はますますそう思ってます。模倣犯よりこちらの方が現実にありえる話かなと思いますね。相変わらず会話文は上手いです。会話文からドンドン引きずり込まれてしまうのは毎度のことですが。徹夜になりました。これも毎度のことですが。 | ||||
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この人の作品はトリックではなく、殺意にいたる心模様の模写が真骨頂だと思っています。最近はますますそう思ってます。模倣犯よりこちらの方が現実にありえる話かなと思いますね。相変わらず会話文は上手いです。会話文からドンドン引きずり込まれてしまうのは毎度のことですが。徹夜になりました。これも毎度のことですが。 | ||||
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長編作品なのにまったく本を閉じることができない、 一気に上・下を読み終えました。 読み手を飽きさせない文章力はさすがですね。 山荘の絵の解決がなかったけど もしかして続編もありなのかな〜 | ||||
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長編作品なのにまったく本を閉じることができない、 一気に上・下を読み終えました。 読み手を飽きさせない文章力はさすがですね。 山荘の絵の解決がなかったけど もしかして続編もありなのかな〜 | ||||
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模倣犯の続編かと勘違いしたのが間違い。 また、クロスファイアを読んだ後だったので、超能力サスペンスかと思ったら、これも間違い。 と、当方の間違いだらけで読み始めましたが、素敵な宮部ワールドに引き込まれました。宮部さんの文体は非常に読みやすいです。 途中の少女の物語が、どうやって本編に混ざってくるのか、ドキドキしながら読みました。 それにつけても、元職員だけあって、法律事務所の描写が非常に的確で、法律事務所に関与していた当方としては、感心しきりでした。 &前畑さんは、今後の小説でも活躍させて欲しいですねえ。 | ||||
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模倣犯、うーん細かいとこ覚えてないなあ・・・とちょっと不安な感じで読み始めたけど、やっぱり宮部さんすごい。ぐいぐい引っ張っていく文章の力はすごい。最初に感じた少年の不思議な力、の違和感もすっかり吹き飛ばしてしまった。しかし茜、怖い。そこらの不良じゃないなあ。両親に殺害されても仕方ないかも・・・私の娘ならどうするか?考えても恐ろしい。この本を読みながら模倣犯を必死で思い出すけど、だめだ、思い出せない。もう一度読み直そうか・・・でも2冊だし、2段になってるし、踏ん切りがつかない。宮部さんのすごいところは、読んでるとそれが映像になって頭のなかで映画のように動き出すところだと、私は感じる。登場人物がそれぞれ個性的で、しっかりと輪郭が見えるから、先へ、もっと先へと私を急かす。ひさびさに手応えのある本を読んだーって気持ちです。 | ||||
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模倣犯の続編かと勘違いしたのが間違い。 また、クロスファイアを読んだ後だったので、超能力サスペンスかと思ったら、これも間違い。 と、当方の間違いだらけで読み始めましたが、素敵な宮部ワールドに引き込まれました。宮部さんの文体は非常に読みやすいです。 途中の少女の物語が、どうやって本編に混ざってくるのか、ドキドキしながら読みました。 それにつけても、元職員だけあって、法律事務所の描写が非常に的確で、法律事務所に関与していた当方としては、感心しきりでした。 &前畑さんは、今後の小説でも活躍させて欲しいですねえ。 | ||||
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模倣犯、うーん細かいとこ覚えてないなあ・・・とちょっと不安な感じで読み始めたけど、やっぱり宮部さんすごい。ぐいぐい引っ張っていく文章の力はすごい。最初に感じた少年の不思議な力、の違和感もすっかり吹き飛ばしてしまった。しかし茜、怖い。そこらの不良じゃないなあ。両親に殺害されても仕方ないかも・・・私の娘ならどうするか?考えても恐ろしい。この本を読みながら模倣犯を必死で思い出すけど、だめだ、思い出せない。もう一度読み直そうか・・・でも2冊だし、2段になってるし、踏ん切りがつかない。宮部さんのすごいところは、読んでるとそれが映像になって頭のなかで映画のように動き出すところだと、私は感じる。登場人物がそれぞれ個性的で、しっかりと輪郭が見えるから、先へ、もっと先へと私を急かす。ひさびさに手応えのある本を読んだーって気持ちです。 | ||||
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事故死した少年が遺した絵に描かれていたのは、16年前の 事件だった。床下で眠り続けた少女の遺体が発見されたとき、 すでに描かれていた絵・・・。その謎が解けたとき、悲しい 親子の姿が見えてきた。 とてもいい作品だと思った。事の始まりが少年の持つ特殊能力と いう特異な設定でこれに違和感を感じる人もいると思うが、それが きっかけで16年前の事件の真相に迫る過程は見事としか言いようが ない。作者の筆力を改めて感じた。事故死した息子の生きた軌跡を たどろうとする母、わが娘を手にかけてしまった夫婦と殺された娘の 妹の家族3人の関係、過去の事件で受けた心の傷が癒えないフリー ライター。登場人物たちもしっかりと描かれている。この作品は ミステリーではない。事件によって引き起こされる悲劇をじっくりと 描いた作品だと思う。そういう意味では、フリーライターの前畑滋子が 関わり心に傷を負った事件が「模倣犯」ではなくていいと思う。むしろ そうでない方が望ましい。まったく別ものとして捉えた方が、作品に 対する印象も変わるのではないだろうか。「模倣犯」の延長上にある 作品と見られることが、この作品のマイナスになっている気がして 残念だ。 | ||||
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事故死した少年が遺した絵に描かれていたのは、16年前の 事件だった。床下で眠り続けた少女の遺体が発見されたとき、 すでに描かれていた絵・・・。その謎が解けたとき、悲しい 親子の姿が見えてきた。 とてもいい作品だと思った。事の始まりが少年の持つ特殊能力と いう特異な設定でこれに違和感を感じる人もいると思うが、それが きっかけで16年前の事件の真相に迫る過程は見事としか言いようが ない。作者の筆力を改めて感じた。事故死した息子の生きた軌跡を たどろうとする母、わが娘を手にかけてしまった夫婦と殺された娘の 妹の家族3人の関係、過去の事件で受けた心の傷が癒えないフリー ライター。登場人物たちもしっかりと描かれている。この作品は ミステリーではない。事件によって引き起こされる悲劇をじっくりと 描いた作品だと思う。そういう意味では、フリーライターの前畑滋子が 関わり心に傷を負った事件が「模倣犯」ではなくていいと思う。むしろ そうでない方が望ましい。まったく別ものとして捉えた方が、作品に 対する印象も変わるのではないだろうか。「模倣犯」の延長上にある 作品と見られることが、この作品のマイナスになっている気がして 残念だ。 | ||||
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模倣犯を読んでいないと、つらい部分が多いと思います。 特に「上」はそうかな? 「下」になると、読んでない方でも、ぐいぐいと引っ張られるように、 読み進められると思います。 で、感想というか、忠告というか。 もし、ご家族に本格的にグレタ子供がいたとか、いるとかいう方は、読まないほうがいいです。 身につまされすぎて、具合悪くなります。 ちょっと煙草とか、酒とか、夜遊びとか、万引きとかのたぐいは、本格的にぐれたとはいいませんので、念のため。 しかし、さすが宮部さん。ここまで、人の気持ちを引っ掻き回すの、お上手ですねえ。 たぶんわたし、しばらく精神状態不安定になりそうです。 | ||||
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模倣犯を読んでいないと、つらい部分が多いと思います。 特に「上」はそうかな? 「下」になると、読んでない方でも、ぐいぐいと引っ張られるように、 読み進められると思います。 で、感想というか、忠告というか。 もし、ご家族に本格的にグレタ子供がいたとか、いるとかいう方は、読まないほうがいいです。 身につまされすぎて、具合悪くなります。 ちょっと煙草とか、酒とか、夜遊びとか、万引きとかのたぐいは、本格的にぐれたとはいいませんので、念のため。 しかし、さすが宮部さん。ここまで、人の気持ちを引っ掻き回すの、お上手ですねえ。 たぶんわたし、しばらく精神状態不安定になりそうです。 | ||||
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この引っ張る力はどうだろうか?一度捕まれたら疾風怒濤のように読み進めてしまう。気がついたら下巻に入っていた。見えざる力と見えなかったものが、どんどん形になってくる。心の動きや新たな疑問はどんどん大きな流れに向かっていく。この描き方は見事だ。 等君、君には何が見えていたんだい? | ||||
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