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楽園
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楽園の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全151件 101~120 6/8ページ
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自分は「楽園」最高だった 前畑滋子シリーズはいつでもグイグイ読ませる 老眼鏡を使う、やはり子供には恵まれなかった、前畑滋子の義理の両親はすでに亡くなっている・・ 9年という年月の経過は、時の温情でもあるし同時に残酷だ 前畑滋子は実在しないけど、これからもっともっと人間の心の暗闇をえぐるルポライターになって欲しいと思うそして彼女の続編を望む それと同時に、とんでもない人間が家庭内にいた場合 他の家族はどうしたらいいかというある意味どうしようもない問題、これが宮部みゆき自身が切に訴えているテーマだと思う | ||||
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前畑がうろうろ迷っていた上巻から、一気に覚悟を決めて鋭く切り込んでいく。世の中には、あいまいにしたまま放って置いたほうがいいことがあるのかもしれない。だが、前畑は真実をえぐりだす。理屈でも信条でもない。 彼女の猟犬のような本能が、あえて全てをさらしだした中でなければ、また次の闇を生む危険を察知してしまうのだ。結果として多くの人が、更に傷つく。だが、前畑はまっすぐ前を向く。これが私の生き方だと…。 これこそ、「摸倣犯」のときから変わらぬ前畑滋子なのだ。 | ||||
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平凡そうな女性(敏子)がなにかを探して歩いている出だしから、映画みたいで、ぐいぐいと引き込まれてしまった。人の強い思いが読み取れてしまう少年とその母敏子、火事で焼けた民家の下から出てきた行方不明になったはずの娘の遺体、、こういう話がどういうふうに交わるのだろうか、、と。一つ、一つ、あるときにパズルがはまるように、つながりが見えてきて、怒濤のように事件は進んで、、。読むしかないです。 ”楽園”という題は、聖書からとったようです。人はみな、それぞれ、罪があり、楽園を追われています。この話のなかでも、みな、それぞれ、罪がある、、。ただ一人、敏子は、どれほど過酷な状況に追い込まれても、父親のわからない子を生んでも、愛したその子を亡くしても、純真さを失わず、ただ周囲の人に尽し、人を愛しました。過酷な話のなかで、敏子の存在が救いでした。 | ||||
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平凡そうな女性(敏子)がなにかを探して歩いている出だしから、映画みたいで、ぐいぐいと引き込まれてしまった。人の強い思いが読み取れてしまう少年とその母敏子、火事で焼けた民家の下から出てきた行方不明になったはずの娘の遺体、、こういう話がどういうふうに交わるのだろうか、、と。一つ、一つ、あるときにパズルがはまるように、つながりが見えてきて、怒濤のように事件は進んで、、。読むしかないです。 ”楽園”という題は、聖書からとったようです。人はみな、それぞれ、罪があり、楽園を追われています。この話のなかでも、みな、それぞれ、罪がある、、。ただ一人、敏子は、どれほど過酷な状況に追い込まれても、父親のわからない子を生んでも、愛したその子を亡くしても、純真さを失わず、ただ周囲の人に尽し、人を愛しました。過酷な話のなかで、敏子の存在が救いでした。 | ||||
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従来の宮部作品は 「気取りやで分不相応でトラブルを起こす都会者」対「気さくで働き者で一生懸命な下町の人」という対立構造がかなり鼻についていたけど、 この作品ではだいぶその鼻につく部分がなくなってます。 宮部氏が小説家として一皮むけた印象です。ただ、従来宮部氏がよく使ってきた執拗な対立構造がなくなった分、ちょっとライトな内容になって、何度も読み返したいような奥の深さが薄れました。奥は深くないけど、文章力はさすが宮部みゆき、日常のふとした心象を描写する筆力はたいしたものです。私的には、上下巻とも一気に読める軽めの小説かな、という印象です。 | ||||
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従来の宮部作品は 「気取りやで分不相応でトラブルを起こす都会者」対「気さくで働き者で一生懸命な下町の人」という対立構造がかなり鼻についていたけど、 この作品ではだいぶその鼻につく部分がなくなってます。 宮部氏が小説家として一皮むけた印象です。ただ、従来宮部氏がよく使ってきた執拗な対立構造がなくなった分、ちょっとライトな内容になって、何度も読み返したいような奥の深さが薄れました。奥は深くないけど、文章力はさすが宮部みゆき、日常のふとした心象を描写する筆力はたいしたものです。私的には、上下巻とも一気に読める軽めの小説かな、という印象です。 | ||||
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宮部さんの視線は、限りなく謙虚で優しい。 それは、殺った側では無く、殺られた側に視点を向けているからだと思う。 マスコミに限っていえば、全ての視線は殺った側に向きます。 それは当然のことで、両当事者で唯一生き残ってる側だからです。 しかし、宮部さんはそこに疑問を持っているのではないでしょうか? 小説内で、何で子供が殺されるんだろう? というフレーズが出てきます。 しかし、殺される側に言葉はありません。死んでいるからです。 「そこに、言葉を持たせること」 超能力でカモフラージュされていますが、それがこの小説の核だと思うし、 主人公の熱意、しいては宮部さんのこの小説を描く熱意なんだろうと思いました。 読み始めは、この様々な断片をどう収拾を付けるのか心配しましたが、 後半、過不足なく繋ぎ合わせる手腕に感嘆しました。 小説後半で、宮部さんは、”子供が殺される理由”を述べています。 それは、同意する・しないに関わらず、 最近多い、親殺し、夫殺し、妹殺しの答えの一つとして、 私たちが考えていかなければいけない問題だとは思いました。 あとがきで宮部さんは、この物語は既存の事件とは全く関係ないと述べています。 これは、多分”嘘”なのではないでしょうか? それは殺られた側の、残された遺族の心情を配慮したものではと推測します。 殺られた側は言葉を持ちませんから。。。深読み過ぎでしょうか? | ||||
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上巻も勿論読んだのですが、感想はこちらにのみ。 他の方も書かれているように幾つかの謎は残っていますが、もしかしたらまた続きが出るのかもしれないなぁと漠然と思っています。 模倣犯のほうが素晴らしい小説ではあるかもしれないけれど、この本の最後の数ページを思い出したら、どんな時でも幸せな気持ちを思い出せるような、そんな読後感でした。 読んでよかった。 | ||||
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「楽園」は、あの名著「模倣犯」の登場人物「前畑滋子」を中心に進んでいきます。 「模倣犯」の事件で負った傷を背負い続けている前畑滋子は、事件もののライターの仕事は自粛していた。そんなときに、他の仕事が依頼され・・それは、あの「事件」へとつながりを見せていくことになる・・。 宮部みゆき先生の「SF+現代ミステリー」という作風は、もはや宮部ワールドといっていいほどの出来です! 今回は現代社会が見せる闇、人の心の闇、そして、今を生きているものの希望が描き出されています。 ちなみに、模倣犯を読んでからのほうが数倍面白いので、そちらのほうもあわせて読むことをお勧めします。 | ||||
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「楽園」は、あの名著「模倣犯」の登場人物「前畑滋子」を中心に進んでいきます。 「模倣犯」の事件で負った傷を背負い続けている前畑滋子は、事件もののライターの仕事は自粛していた。そんなときに、他の仕事が依頼され・・それは、あの「事件」へとつながりを見せていくことになる・・。 宮部みゆき先生の「SF+現代ミステリー」という作風は、もはや宮部ワールドといっていいほどの出来です! 今回は現代社会が見せる闇、人の心の闇、そして、今を生きているものの希望が描き出されています。 ちなみに、模倣犯を読んでからのほうが数倍面白いので、そちらのほうもあわせて読むことをお勧めします。 | ||||
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この小説を読んで 何度も泣いてしまった部分は 母の子を思う気持ち…に対してでした。 この本にはいろいろな親子が でてきます。 主人公である女性夫婦には子供は ありませんが、 そんな主人公が、自分の関わった複数の親子に 想いを馳せるところは とても感情移入してしまいました。 誰だって子供はかわいいんです。 でも、その子が自分の手の届かないところに 行ってしまったら… 胸に痛いほど迫る幾組もの親子の物語です。 | ||||
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模倣犯の続編というふれこみで、手にとったこちらの作品。模倣犯では、下巻の3分の2たっぷりと犯人視点の歪んだ価値感に付き合わされ、心底辟易しました。連続殺人犯の内面に肉薄したという意味では、優れた作品なのかも知れませんが。さて、前作から引き続き登場する前畑滋子のもとに、「死んだ息子が超能力者だったのかどうか調べて欲しい」と一人の母親が訪れます。当初は、垢抜けない愚直なだけが取り柄のように思えたこの母親。その母一人子一人の親子関係、彼女自身が育った家庭について聞き出すうちに、彼女の本質が見えてきます。その息子の能力を探る旅は、ある一組の家族の哀しい秘密にたどり着きます。この息子の能力は、そのまま超能力として放置されるので、そこが許せない人はいるかも知れません。しかし、この息子の能力がはっきりする頃には、すっかりこの母親のことが好きになっていて、「もうそのまま受け入れるよ」という気になっていました。宮部みゆきは、事件に直接関係ないような、傍観者的人物にまでとにかく喋らせたがります。それが時々うるさく感じるのですが、今作ではこの母親の人物造形にとても成功していて、かなり感情移入していたので全くと言ってよい程気になりませんでした。登場人物の魅力でラストまで引っ張って行く一方、犯人が唐突にヌッと出てくる感は否めません。いわゆる推理小説としての謎ときの面白さというものよりも、登場人物への共感にのせられ、哀しい結末から浮き彫りになる、旧来日本型家族の閉鎖性を考えさせられる作品です。 | ||||
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久々の私が求めている宮部みゆきっていうお話でした。 クロスファイヤ、模倣犯を彷彿とさせました。 上下巻と大変な超大作にもかかわらず、 ひきこまれるようにグイグイ読み進めます。一気に読めました。 前畑女史の視点からみた繊細な人物描写、心の動き 沢山の人が登場するけど、長い作品だけあって、その一人ひとりの動き考えを 余すところなく書ききっています。 この本の中で、作者が投げかけた疑問。お家のなかで警察のお世話になるような 問題をひきおこす人がいたら、家族としてどうやって生きていくべきか 私はまだ答えが出せてません。 とりわけラストは見事です。こうやられたかっ!と思わず・・・でした | ||||
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下巻まで読むとまた違った感想になるかもしれませんが、 とりあえずこの段階で感想を述べておきたいと思います。 とにかく読みやすいです。 すいすい進みます。 「模倣犯」はもうずいぶん前に読みましたし映画は見ていないので、 とても記憶が薄れていて、どうなることやらと思ったのですが、 トラウマを抱えた主人公がいろいろと説明して下さるので、 そこは何とかなりました。 ちょっと気になった点は、あまりにも個人個人を掘り下げすぎるところです。 メインキャラクターのお祖父さん・お祖母さん・叔父さんなどの ひととなりまでも知る必要があったのでしょうか?? しかも会話形式でながながと過去を振り返るので、 少し間延びした感がありました。 (実は下巻でそれがキーポイントになったらゴメンナサイ。) 合間合間に挟まれたある少女のストーリーの続きが気になるし、 素晴らしい下巻に続くのであろう導入部と考えた場合は、 面白い一冊であるといえます。 | ||||
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久々の私が求めている宮部みゆきっていうお話でした。 クロスファイヤ、模倣犯を彷彿とさせました。 上下巻と大変な超大作にもかかわらず、 ひきこまれるようにグイグイ読み進めます。一気に読めました。 前畑女史の視点からみた繊細な人物描写、心の動き 沢山の人が登場するけど、長い作品だけあって、その一人ひとりの動き考えを 余すところなく書ききっています。 この本の中で、作者が投げかけた疑問。お家のなかで警察のお世話になるような 問題をひきおこす人がいたら、家族としてどうやって生きていくべきか 私はまだ答えが出せてません。 とりわけラストは見事です。こうやられたかっ!と思わず・・・でした | ||||
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下巻まで読むとまた違った感想になるかもしれませんが、 とりあえずこの段階で感想を述べておきたいと思います。 とにかく読みやすいです。 すいすい進みます。 「模倣犯」はもうずいぶん前に読みましたし映画は見ていないので、 とても記憶が薄れていて、どうなることやらと思ったのですが、 トラウマを抱えた主人公がいろいろと説明して下さるので、 そこは何とかなりました。 ちょっと気になった点は、あまりにも個人個人を掘り下げすぎるところです。 メインキャラクターのお祖父さん・お祖母さん・叔父さんなどの ひととなりまでも知る必要があったのでしょうか?? しかも会話形式でながながと過去を振り返るので、 少し間延びした感がありました。 (実は下巻でそれがキーポイントになったらゴメンナサイ。) 合間合間に挟まれたある少女のストーリーの続きが気になるし、 素晴らしい下巻に続くのであろう導入部と考えた場合は、 面白い一冊であるといえます。 | ||||
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時を忘れて、引き込まれてしまった。 事件、超能力、それを調べる女性ライターという筋書き。 次々に、想像もしていなかった方向に物語りは展開し、一刻も早く、先を読みたくなる。 内容は非常に重いものであるにも関わらず、著者の文体は、比較的軽妙だ。 そのため、すいすいと先へ先へと、読み進みやすい。 物語主導で作品が進んでゆき、心理描写は細緻だが、内容があまり寸断される事はない。 文中のいたる所で、登場人物の性格や気質などを、定型化しながら分析している。 これは、著者の作品では、割合よく見掛ける事だ。 下巻では、想像もしなかった展開に驚いた。 ただ、あるところまでは、少しばかり、平板な印象も受けた。 読み進むにしたがって、この作品は、全体として、何を描こうとしているのだろう? という疑問が、脳裏をよぎる。 その答えは、下巻の最終章「楽園」にある。 このまとめ方は、見事と言う他ない。 著者の才覚に、思わず身震いした。 一度読み始めると、容易には抜け出す事が出来ない。 つまり、この作品は、底なし沼だ。 | ||||
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しまった!模倣犯を読んでからにすればよかった! すでに遅い。読み出したら一気に止まらず最後まで読んでしまった。作品では随所に模倣犯事件についてリンクするので、これから読もうとする方は先入観を持ってしまうかもしれません。ぜひ先に模倣犯を読んでみて下さい。 内容は沢山のレビューが載っているので省きますが、個人的には超能力も、いわゆる山荘事件の謎も解かず、軽いノリの夫婦関係の記述も気になりませんでした。この作品は宮部みゆきの品格を表す極上の作品だと思います。登場人物の個性を丁寧に描き、最後に救いを与える宮部みゆきに好感を持ってしまいました。 最近、リアルな事件をもとに加害者も被害者の人権も無視しまくる激しくモラルの低下したジャーナリストや作家の本に出会ってしまい、「お前ら、こういう作品を書けよ」と心の中で思いました。「楽園」本当に深く余韻の残る作品です。ぜひ一読を! | ||||
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さすが宮部みゆきの仕事という他ありません。導入部はややスローな ものの、次々とギアチェンジしていって気がついたら小説の世界に引き こまれています。 「模倣犯」から9年後の前畑滋子はトラウマを引きずり、ライターとして はリハビリ中という風情なのですが、不思議な能力を持っていたという 亡き少年の母からの依頼に次第に持ち前の突進力を取り戻していきます。 その過程にまたもからんでくる「網川浩一」の影…。次第に浮かび上がる 新たな事件の謎…。 少年の母や周辺人物の造型も「いるんだよね、こういう人」と親しみすら 湧いて来るのも宮部作品ならでは。 上下巻の長さを全く感じない、一気読み必至作品です。 | ||||
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時を忘れて、引き込まれてしまった。 事件、超能力、それを調べる女性ライターという筋書き。 次々に、想像もしていなかった方向に物語りは展開し、一刻も早く、先を読みたくなる。 内容は非常に重いものであるにも関わらず、著者の文体は、比較的軽妙だ。 そのため、すいすいと先へ先へと、読み進みやすい。 物語主導で作品が進んでゆき、心理描写は細緻だが、内容があまり寸断される事はない。 文中のいたる所で、登場人物の性格や気質などを、定型化しながら分析している。 これは、著者の作品では、割合よく見掛ける事だ。 下巻では、想像もしなかった展開に驚いた。 ただ、あるところまでは、少しばかり、平板な印象も受けた。 読み進むにしたがって、この作品は、全体として、何を描こうとしているのだろう? という疑問が、脳裏をよぎる。 その答えは、下巻の最終章「楽園」にある。 このまとめ方は、見事と言う他ない。 著者の才覚に、思わず身震いした。 一度読み始めると、容易には抜け出す事が出来ない。 つまり、この作品は、底なし沼だ。 | ||||
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