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死んでたまるか



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【この小説が収録されている参考書籍】
死んでたまるか

死んでたまるかの評価: 4.00/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

主人公を通じて幕臣たちの最後の戦いを描いた作品

本書の主人公である大鳥圭介は、江戸末期にフランス人顧問の指導を受けて洋式の調練された伝習隊を率いた人物。 この人物は潔く新政府に降伏することを拒み、東北の会津から函館の五稜郭まで転戦して、最後まで抵抗を続け、そして最後は生き残って明治政府のもとで男爵ま上り詰めるという異色の経歴を辿る。 残念ながら新政府との戦いは敗戦の連続で華々しい活躍はできないが、新選組の土方歳三や榎本武揚など有名どころも登場し、中々うかがい知れない幕臣たちの最後の戦いを振り返ることができ、なかなか興味深い作品であった。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
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No.3:
(5pt)

「今日いちにちを生きよ」と呼びかけてくる

大鳥圭介。この男の存在をよく知らなかったが、戊申戦争から函館五稜郭の戦いまで、指揮官榎本武揚の視線ではなく、副官クラスの大鳥の視線で、泥濘の負け戦を描いていく。彼が副官であり、現場指揮官であることがきわめて重要である。なぜなら、大鳥はつねに現場で戦局の打開に知恵をしぼる立場にいるからである。大鳥は部下とみずからを叱咤する。「負けてたまるか」のその言葉が繰り返されるにつれ、このセリフは、誰もが消耗戦を戦っているような現代人に、「ここで負けてどうする」「今日一日を踏ん張って生きよ」と、声を枯らして呼びかけているかに思えてくる。時代の転換期に、何を守り、何を捨ててはならないのか。著者は小説のかたちをとって、それを問いたかったのではあるまいか。明治日本のあけぼのと幕末の残光が見事に交錯する傑作といっていい。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
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No.2:
(5pt)

人の生き様とは

個人的に幕末は苦手な時代なので読むのに少し腰が引けていたが、読み始めるとスッと物語の中に引き込まれてしまった。 物語が上から目線でなく、また下から目線でもない中間管理職的な部隊指揮官の大鳥目線で描かれているので戊辰戦争というものが分かりやすく感じた。 また、会津藩を一方的な被害者的立場で扱っていない点もとても新鮮だった。 死によって自己完結させてしまう武士の思想よりも、大鳥のように生き抜いたうえ、素志を貫こうとする姿勢は現代の我々には受け入れやすいと思う。 生きることの大切さを知らしめてくれる本でした。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
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No.1:
(5pt)

行けるとこるまで行き、しかるべき場所で死ぬ

幕末から明治維新の激動の時代に彗星のごとく現れ、幕臣の意地を貫いて薩長率いる新政府軍と戦った大鳥圭介を中心に土方歳三、榎本武揚、フランス人将校のブリュネ、伊庭八朗など多彩な脇役を従え北の大地を舞台に大暴れする長編小説です。 幕末から明治初期という時代に生きた人々の考え方や価値観を表見して時代背景のリアリズムを楽しめます。 著者得意の戦闘シーンもガトリング砲のように次から次と繰り出されてきます。 特にリアルな海戦シーンでは大砲の轟音が聞こえてくる感じです。 読み始めたら一気に終わってしまって、もったいないような気がしました。
死んでたまるかAmazon書評・レビュー:死んでたまるかより
410331852X

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