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わたしたちが孤児だったころ
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わたしたちが孤児だったころの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 61~62 4/4ページ
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| 主人公は、表面的には、両親の失踪という自らのトラウマを解きほぐすために、探偵を志す。しかし、真のトラウマに対しては、語りの中で何度も接近しながら、自己に開示されることはない。そのため、語りは、イシグロの小説の主人公が常にそうであるように、時に不自然に蛇行し、もつれ、最後には破綻していく。 人はトラウマを心の底に持ち、否認しながら自らのストーリーを紡いでいくものであり、その意味でこの小説には普遍的な力がある。特に家族をめぐるトラウマとして私はこの小説を読み、心を揺さぶられた。『日の名残り』に比べると、帝国主義英国の黄昏というもう一つのトラウマへの書き込みはちょっと弱いかな、とも思った。 | ||||
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| 上品で繊細な文章(翻訳者の力量にも敬意)、興味深いストーリーそのものに惹きこまれる好作品ながら、読後感は非常に奇妙なものでした。本作品には強烈なメッセージがあると感じたせいだと思います。訳者あとがきによると著者はあるインタビューで「話し手の言うことをすべて信じないように。語られていない部分、言葉の裏にある部分を読取ってほしい」と語ったそうです。 主人公が世界、社会の悪のカラクリを直視した後、彼に残った大切なものは、悪と闘い、社会を守るという夢ではなく、惜しみない愛を注いできた養女と「故郷」でした。 人間が生きていく上で、夢や希望はエネルギーの源となっていると思います。しかし、その夢や希望の源流は、幼少期の美しい思い出や故郷といった「愛された思い出」であり、人生の最後に残されるものは「愛し、愛された思い出」である、というのが著者から私に送られたメッセージの様に思います。 探偵小説としての楽しみもあるので、内容に詳しく触れることは控えますが、寂しくもあり、しかし、日常において大切なものを考えさせてくれる人間愛が描かれた好作品です。 | ||||
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