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うそつき、うそつき
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うそつき、うそつきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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読後感の良いすっきりとしたミステリー小説を求めている方には向いていないと思います。物足りないと評されている方もいるようですが、何が嘘で何が真実なのか分からない中で自意識を色んな方向に増長させていく主人公の感情の揺れ動きこそがこの作品の描きたかったものなのかなと思います。個人的にはとても好きでした。 | ||||
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前にラジオで、こちらの小説の、紹介をしてました。 題名だけ覚えていて、いつか買いたいと思って買いました。 とても、良い内容で、読み飽きさせない小説です。 | ||||
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国民全員が首輪で管理されている所は、なんだかマイナンバー制度の様で思わず引き込まれてしまいました。 また、結末が何とも言えない展開でした読んでいる時の想像と全く異なったところが面白く感じました。 | ||||
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アンダーグラウンドに生きる少年フラノは、国民着用が義務付けられている首輪型嘘発見器を外すことを生業としていた。それは師匠から伝えられた特殊技能で、ほかに首輪を外せる人間にフラノは会ったことがない。嘘の定義は難しいが、首輪は疚しさを基準にしている。嘘を吐いた本人が疚しさを感じたとき、首輪のランプが赤く光る。本人にはその色は見えない。除去しようとすると首輪は締まり、制限時間以内に外さなければ、外そうとした人は死んでしまう。フラノの元には首輪除去を求めてさまざまな依頼人が訪れる。たいていは犯罪者で、逃亡中の強盗や詐欺師などがいる一方で、虐待を受けても母親と一緒にいたい少女や、本当は血が繋がっていないことを病気の息子に知られたくない義母などもいる。フラノは依頼をこなしていく過程で、「レンゾレンゾ」と呼ばれる師匠すら解除できない謎めいた首輪の存在と、フラノの大切な人にその首輪が嵌められていることを知る。どうすればレンゾレンゾを外すことができるのか。そもそも何故そんな首輪が生まれたのか。フラノは首輪をめぐる真実に迫ってゆく。 連作短篇のように依頼人たちとのエピソードが連なって、そのそれぞれがバラエティに富んでいて、さらにそこに首輪の謎も絡んでくるので、リーダビリティの高い構成だな、と思います。嘘を何故つかなければいけないのか、それによって生じる不都合(不幸と言い換えても)のあらゆるパターンが表れます。現代社会への皮肉にも寓話にも読めてきます。それはそれで深い話なのかなと思うんですが、とにかく物語として面白い要素がいっぱいある。現在の18歳のややヤサグレたフラノと、首輪除去の稼業についたばかりの16歳の初々しいフラノの章が交互に登場するところでまずおおっとなります。フラノの語りが、トンデモない管理社会のアンダーグラウンドの住人としてクールで淡々としているところと、それでも若者らしく純で瑞々しいところとのバランスがとてもよくて、賛否あるかもですが、私はすごく読み心地が良かった。いや、フラノに言いたいことはいっぱいあるんですけどもね! おま、そこで失敗すんのかよ! よくツラ出せたもんだなアア〜ン? みたいな。まあそういう不器用なところもキュンとしてしまったりします。いいよね自分が特別って気づいてない理系男子の人間関係に不器用な感じ。なので、前半の某少女とか、某兄妹とか、後半の某息子との友情もグッときました。なんといってもヒロインとのラストシーンに心臓鷲掴みです。ヒデエ!(いい意味で)切なさ半端ないです。理系で言うと、首輪のギミックが妙に詳細なのもわくわくします。構造まったく理解できないのになんだかすごいという。著者が理系の人だからなのかなと勘ぐったり。伏線回収のピースをピタピタっと嵌めていく感覚も気持ちいいです。ラスボスのあの感じは、「嘘」がテーマだからなのか。読了後、即座に読み返しながら、誰が本当の「うそつき」なのか、うわあああっと考えました。すごい新人作家が出てきたものだなあと。次回作が楽しみです。あと、カバーも素敵です。 | ||||
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