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うそつき、うそつき
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うそつき、うそつきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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首輪型の嘘発見器の着用が義務づけられた,少し先の日本と思われる国が舞台の物語. まさに息が詰まるというのか,灰色にくすんだ人々や街,閉塞感がじわじわと伝わって, その重苦しさに重なる抑え気味の文章,そしてカバー絵がその空気をうまく表しています. 物語はその首輪の除去を生業とし,裏社会で生きる少年の現在と過去が交互に進み, 依頼者,つまりは嘘を必要とする人たちの背景に,その是非を考えることが多い印象. そこから社会の仕組みや少年の出自などへ転がり,様々な情報(嘘)が飛び交う様子は, 嘘に傷つけられ,失望を繰り返しながら,どう向き合っていくのかが問われているようで, 結局,どうしたところで人間は嘘をつく生き物,というのが唯一の真理なのかもしれません. また,向き合えば嘘発見器のランプに怯え,電話になればそれが見えずに不安になってと, 相手の顔を見ない,そこに人が存在しない彼らのやり取りは,何とも滑稽で皮肉に映ります. 一方,自分こそがと言い張った発言の真偽,さらには多くの素性も曖昧で終わりますが, 嘘に翻弄をされ続ける世界だっただけに,こういう煙に巻かれる感じも悪くはありません. ただ,とにかく救いがなく,個々のエピソードだけでも『しんどく』なるものばかりなのに, そこへとどめを刺すかのような最後の流れは,淡々と閉じられる分,なおさら胸を抉られます. | ||||
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ラジオの書評で興味を持ったけど 図書館はずっと予約まちだし 文庫は出ないしで待ってましたけど 待ちきれず購入しました。 国民全員が嘘をつくと赤く光る首輪を 強制的に付けられている世界。 普段は青いけど嘘をつくと赤く光る しかし、それは本人には見えない。 主人公は様々な理由で首輪を外して 欲しい人達から首輪を外す裏稼業をしてる青年です。 彼は様々なタイプの首輪を外す事が出来るのですがこの国には外す事ができない首輪がある?と聞き と、まぁこんな感じでお話は始まります うーん、星三つかなぁ。 | ||||
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3分の2を過ぎたあたりから、唐突に、謀略小説めいた展開になり、それが、2転3転と、どんでん返しが続く。その点で、ミステリかなと思わせる。ラストも、感動的に描かれていて、一部の現代クラシックのクライマックスのような(不協和音が続くが、古典的手法のクライマックスが訪れ、半ば強制的に感動する。狐につままれたままの気分で、拍手喝さいする、みたいな)終わり方も、好感。全編に、オリジナリティ横溢。全くの、空想上の世界(架空のルールの支配する)での、表の世界と、裏の世界を、想像力だけで構築。会話も軽妙で、随所に非凡な才能を感じる。しかし、あまり、面白くない。構成がいびつで、最後の3分の1の、この小説のキモの部分が、セリフによる「説明」でしかないため、「ふーん」だけ。ミステリであるならば、「魅力的な謎」「伏線とその回収」「トリック」が必要だが、すべてが弱い。3分の1を、もっと、前の方から「魅力的な謎」として、明確に(~は、なぜだろう?)、小出しに、各所にちりばめ、それを少しずつ解いていくという構成にすると、読者に、冒頭からゴールを暗示させることで、向かっていく方向を与え(それが、安心感となる)リーダビリティーが上がる。小出しが、伏線になるし、(その回収のカタルシス)書き方によっては、トリックに見せられる要素もあった。優秀だが、面白さが残念という作品。 | ||||
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首輪で行動を監視される世界。 そこに何があるのか。 ある種のファンタジックな異世界の雰囲気があり、端的に行って生命の躍動・若さの無鉄砲さがある。 感情があり、行動があり、結果がある。 そこに物語があった。 ここでは、推理やトリックなど些末なオマケに過ぎないだろう。 | ||||
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