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うそつき、うそつき
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うそつき、うそつきの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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暗いファンタジー、といった感じ。 そもそもの設定がファンタジーで、あまりリアリティーがなかった。世界観に入り込めなかったから、いまいち共感できず。 謎解きも爽快感がなく、説明文を読んでいる気分だったのが残念。 好みの問題だろうけど、面白味がどこにあるのかわからなかった。 | ||||
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オムニバスのように、首輪をはずす依頼者が現れては身の上話をしてく、という設定や文章力はいいのだけど、全体的になんとも暗い。 しかも首輪をうまく取り損なうと首輪が絞まるので、目の前でかきむしりながら苦しんで死んでいくのを見ている描写とか、何回も描かれると正直気分のいいものではない。 文章力で選ばれたのかもしれないが、最近は病んでる感満載の作品が賞を取りやすいので、日本社会がなんか心配になる。 病んでる作品が評価されるということは、書き手も読み手も病んでる現れという気がしてならない。 | ||||
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(ややネタバレあります) 巻末の選評に「瑕はない」とあったのですが、果たしてそうなのかな、というのが第1。 まずあり得ない状況設定なのはSFのお約束のようなのでさておき、 首輪なるものに仕込まれたギミックも、御都合主義に見えなくもない。 また、ハイティーン前後にしてはやたら詳細に説明できる少年少女がいろいろ語ります。 どれもそれなりに説得力があるのですが、どれも嘘が入っていないという確証が持てない。 トリックとその種明かし、という点がうやむやにされている印象です。 ああ、そういうことだったんだ、という爽快感がありません。 登場人物にこの世は狂ってると言わせたり記憶の改ざんが可能になってる時点で、もう何でもありになってしまうなとも思いました。 矛盾なく緻密に世界観を構築するのは困難なことなのだと思わずにいられません。 文章自体は読みやすい。 思うに、ストーリーの中心を占めるアイテムが「首輪」という点が、実は一番世界観を損ねているのではないか、そんな気もしました。 マミさんがマミられる描写がなかったのは作者の良心でしょうか。 | ||||
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第5回アガサクリスティー賞受賞作 (あらすじ。ネタバレなし) 近未来のある国家が舞台。そこでは全国民が4歳以上になると首輪をしなければならない。 その首輪には赤と青のランプが付いていて、普段は青のランプが点り、ウソをつくと赤のラン プが点る。国民は1週間に1度バッテリー交換のために「まごころ支援センター」に行かなけ ればならない。バッテリー交換の際、レコーダーが回収され、悪巧みなどはそこから発見され てしまう。つまり、首輪装着義務は国民の治安を守るために出来た制度だった。が、そこには 首輪を除去する裏業者が現れる。その1人が主人公のフラノである。 その首輪は、無理にはずそうとすると、ワイヤーがモーターで締め付けられ、人を死に至ら しめる。だから、特殊な技術を持った人でないと首輪除去は出来ない、という設定。 (感想) SFみたいな内容だから、瑕もある。たとえば、そんな危険な物を全員に取り付けるという 制度が立法化されることなど絶対にないだろうし、物理的に締め付けるのであれば、固い鉄の 枠などを内側に装着すれば、締め付けられて死ぬことはないはず。また、手術などで除去が必 要になる場合、医師は緊急に自分の判断で除去できるようになっているはずではないか。 とまあ、この辺りは追求しないのがルールらしい(笑) ミステリーの賞ではあるが、近未来SFという程度で、ミステリーの要素はあまりない。か なり緻密に作ってあるが、第4回のしだれ桜恋心中、第2回のカンパニュラの銀翼あたりと比 べるとかなりレベルは落ちる。 主人公フラノが18歳であるA1~A8と、16歳であるB1~B7(B7のみ16~18 歳)が交互に構成されているので、それを活かしたなんらかのどんでん返しや、あるいは叙述 トリックなどがあるのかと期待したが、それもなかったのは残念。 こういうのを「ディストピアSF」というらしいが、話の主眼は、人間の感情や背景にある と思う。その意味で、佳作ではある。 しかし、アガサクリスティー賞はミステリー、しかも本格物の賞であるべきではないのか? 過去の受賞作で本格物、誰の目から見てもミステリー、と言えるのは、「致死量未満の殺人」 のみ。アガサクリスティーの名を冠した賞が、こういう路線で良いのだろうか? | ||||
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某テレビ番組で紹介されていたのが面白そうだったので購入。 「ミステリー」と聞かされて読んだわたしの期待とは全然違うものでした。 結論がわかっても「面白いミステリー」の作品は伏線を確認しながら何度か読み返すのですが、こちらはそれがありませんでした。 賞を取った作品も、やはり好みが分かれるんだなぁと勉強になりました。 | ||||
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空想的・寓話的な設定のフィクションだが,アガサクリスティー賞受賞ということでミステリ的プロットを期待して読むと,裏切られる。 さしたるトリック・謎解きもなく,後半部分で五月雨式に明かされる種明かしも,「ふーん」といった程度。 本作は,むしろ純文学として読むべき作品なのではないか。 ただし,それにしては,嘘判定機を内在させた首輪という特殊な設定から導き出される結論が,今一つ読者をうならせるものではなかった。 特殊な設定に基づくプロット自体は面白いと思うが,それに見合う著者の主張や真理に迫るアイデアが決定的に欠けていると思った。 文体は抒情的で,最後まで読ませる力は持っている。 | ||||
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