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消えた少年
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消えた少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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酸鼻な事件もあるけれど、 なぜそうなったのかの説得力はあり、 かなりの出来なのではないでしょうか。 しかしながら、 最大の驚きはラストの一行。 ええーっ、というか、 そんなぁ、というか、微妙な感じもありますが、 いずれにせよ次の「探偵はひとりぼっち」を読まないわけにはいきますまい。 | ||||
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なかなか面白かったです。 高田さんの出番が、少なめなのが残念でしたが、やっぱさいごに見せ場ありで面白かったです。 | ||||
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通勤途中に読んでいますが、内容はちょっと重たいかな...でも気分転換になり内容も面白いです。 | ||||
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伏線回収に一部無理もあるように感じるが、テンポ良く展開するドラマとして。 | ||||
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大昔(といっても50数年前)2本立て、3本立て映画館で一年間に洋画主体に250本以上観漁った経験から(俺)や翔一少年の映画に対する思い入れに共感を覚えます。 (俺)に似つかわしくない春子への純愛も微笑ましく、高田をはじめ常連の脇役との遣り取りも相変わらず面白く読めました。 | ||||
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著者のこのシリーズ、ヒロインがあまり出てこないのがちょっと残念だと思っていましたが このお話には後に嫁となる女性が登場し、ヒロインも十分楽しめます お話は爽快で活動感があり気分がよくなるのですが、一部グロ、変態、倒錯した性 ってのも出てくるので星を一つ減らしました ラストシーン付近の探偵(俺)の活躍、相棒の高田の空手、すばらしいお話です 手稲の話なのですが、手稲って地名は実在ですがそれ以外の地名はほぼ架空でしょう グロが入っていなければ多くの人に読んでもらいたい小説なのですが(笑) グロと酒の話が山盛りなので読者を選んでしまいますね、ちょっと残念です | ||||
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映画で高田役の松田龍平さんがよかったので、高田目当てで、初めてこのシリーズを読みました。 高田役は本となんだかイメージ違うような気がしますが、映画は映画、小説は小説ってことで・・・。 とにかく結構すさまじい話だったなと。後半は特に。 えええ?って感じで最初は勢いで読みきり、恐る恐るまためくりなおしてしまいました。。。 映画化第三弾のうわさを聞きましたが、この作品だといいなあと思いました。 ただ、配役がとてつもなく難しいだろうな、とは思います。 | ||||
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シリーズ全ては映像化が難しい。ハードボイルドではあるが、犯人像や人間の本質を生々しく描いてる。まぁ主人公の性癖も映画第二弾で明かされてるので、人間の本能を描いて結果不可解な難事件になってしまう不条理を憎々しいままに、また秀逸に描いてる、と思う。 | ||||
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1から順に読んできて一番おもしろかった!次を読むのが楽しみになった! | ||||
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「探偵はBARにいる」から始まった<俺>シリーズを、ほぼ刊行順に5冊読みましたが、個人的にはこの「消えた少年」が5冊中で一番面白いです! これまでで一番、依頼人や依頼の対象(消えた少年)に対する思いが強いエピソードだと思います。<俺>と依頼人の他、馴染みの面子、桐原、高田、松尾などなど、皆が必死に消えた少年の無事を願って<俺>に協力してるのが頼もしくて、すでに<俺>シリーズの登場人物達が好きになってしまった私は嬉しくなってしまいました。 あ、あと犯人、怖いです...。 | ||||
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「探偵はバーにいる」、「バーにかかってきた電話」に続き、シリーズ第三作の本作品を読みました。 随分こなれてきて無駄な力が抜けたような、そんなテンポの良さを感じますし、主要登場人物のキャラクターがしっかりと確立されて、それぞれの持ち味に委ねることにより自然にストーリーが進行していく、そんな流れの良さを感じます。 当然のことながら基本的にハードボイルド作品ですが、今回の話も物語全編を貫く謎があり、その謎を巡って、主人公ほかの愛すべきキャラクター達が奮戦していきます。そして、謎を解く鍵は意外なところに。私はまたしても思い切り騙されてしまいました。ちょっと気持ちの悪いような話ではありますが、個人的にはこういうのもありかなと思います。 実は、この作品と前作「バーにかかってきた電話」の間に、「残光」という榊原健三シリーズを読みました。そこでは、ススキノ探偵シリーズでもお馴染みの桐原組の人たちが大活躍します。そんなイメージが残っていたせいか、本シリーズに出てくる桐原組の人たちもひと味違ったように見えました。シリーズ化された本シリーズの未読作品がまだまだありますので、これからじっくり読んでいきたいと思います。 私も本作品はシリーズ長期化を決定づけた秀作ではないかと感じています。 | ||||
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<ススキノ探偵>シリーズ第3作となる本作品は、2012年の現在も続く人気シリーズとなることを、決定づけた佳作ではないでしょうか。 オープニングは、シリーズ第2作「バーにかかってきた電話」では、謎の女性からバーに電話がかかってくるというものであったのに対し、今度は、事件を依頼する女性が、バーに直接訪ねてきます。 すぐに女性の正体は、明かされるのですが、第1作から読んでいると、「あのシーンの人物か!」と、膝を打ちたくなる…。 この掴みが非常に巧い作品。 そして、今回の事件はその題名から推察されるように、「少年」が中核となる人物なのですが、これが何と「中学生」。 ススキノのような歓楽街には、まだまだ入り込むことが早すぎる年齢ですが、これが違和感なく、ストーリーに馴染んでいるところが、二番目に感じた巧さでした。 さらに、事件の真相−−これは、ちょっと好みが分かれる部分かもしれません。 本シリーズの映画版「探偵はBARにいる」の続編のネタとするには、難しそうだな…。 でも、ここまでやってくれると、かえって清々しい(?)。 ちなみに、本シリーズは、前作の題名が「バーにかかってきた電話」であることから窺えるように、電話でのやり取りが頻繁に出てくるのですが、本作品の発表は1994年で、「固定電話」の時代。 これが、今後どのあたりから、「携帯電話」の物語になっていくのか、あるいは時間経過が途中で止まって、「固定電話」のままなのか、興味を持っています。 そのような意味で、第4作以降も楽しみにしています。 | ||||
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世の中にはあまたの物語があり、主人公がいて人格を作者から授かっています。中には作者そのものと思われるケースや、全くの想像の産物であろうものまであります。常に違った主人公を産出するタイプの作家には後者の能力が必要になってくると思われますが、一作品、一シリーズに関する限り主人公の人物造形方法は作品の質にあまり影響しないでしょう。 本シリーズの主人公「俺」の人物造形は基本的にはハードボイルドの定石に沿って形成されています。つまり、語り口は一人称、主人公は自ら定めたルールに基づいて行動し、概して頑固、それ故にたびたびトラブルに巻き込まれる、といったところでしょうか。作者のプロフィールから推測するに作者の人格の影響を色濃く受けていると思われます。ひとつ特徴的な点は主人公の人格が作品ごとに微妙に変化している点でしょうか。それは一貫性を欠いているのではなく、作品でのエピソードが主人公の人格に影響を与え時間の経過とともに変化(成長?)している点でしょう。その微妙な変化の一貫性を保っている要因には作者が主人公と少なからず同期している点は否定できないでしょう。 シリーズものを読む場合、その中の最高傑作だけを読むというのも間違えではありませんし、私もそうすることが多々あります。しかしながら本シリーズに関しては、主人公が時間や出来事を通じて変化(成長)していく姿を見ていくことも本作の楽しみ方のひとつなのではないでしょうか。 | ||||
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ススキノ探偵シリーズ。 偶然知り合った映画好きな少年。 彼が気に入った少年だった。 ある日突然消えてしまった。 凄惨な殺人事件の被害者が少年の親友だった。 少年の中学生の担任から依頼を受けて、 捜査に乗り出す探偵。 しかし、その先には、 思いもかけない展開が待っていた。 これまでのシリーズに出てきたキャラに加えて、 さらに影響力のあるキャラが出てくる。 中学教師、 少年、 刑事…。 ラストというか、 動機やそれにつながるものが、 非常に陰湿でゆがんでいて、 その辺が、どうもアクロバティックだったなぁ、と。 ただ、新たなキャラが強くて、 それがラストもまで引っ張ってくれた。 やはり、ヒロインは小説には大事だな。 | ||||
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「ススキノ探偵シリーズ」の第2弾『バーにかかってきた電話』において、探偵の《俺》がススキノで「艶々と光る豊かな黒い髪が長く伸び、整った、透き通るような顔の中で生き生きと動く瞳が印象的だった」(前掲書p.359)女性を、3人のチンピラから救う場面がある。2作目におけるプロットでは、一見して何の脈絡もないシーンであるのだけれど、《俺》に救われたこの女性中学国語教師が第3作目『消えた少年』の依頼者となって物語に絡んでくる訳だ。こうした一連の流れも、正直、東直己さんはうまいな、と私は思う。 東さんは、ススキノという東京以北最大の歓楽街の空気と、折々の世相の状況をうまく噛み合わせて、シリーズ化した作品を生み出している。第1作目では「デートクラブ」、第2作目では「地上げ」といったことを“事件”の背景として、リアリティのある複雑な“人間模様”を生々しく描いてきている。ここで、私が感心するのは、多少、デフォルメされているが、登場人物のキャラクターの彫塑がよく出来ている、ということであろうか。この感懐は、東さんの“人間観察”の賜物、と言ってしまえば身も蓋もないのだけれども…。 東さんは、北海道大学の哲学科を中退し、その後、土木作業員をはじめ、様々な職に関わってきたらしい。多彩な職業体験自体、“人間観察”には「もってこい」なのだが、それはそうとして、私は、大学で哲学を専攻していたことも、小説を書く上で、多少影響を与えているのかな、と勝手に想像している。私の考えでは、「哲学」とはとどのつまり「認識論」であり、結局は「(人間の)存在論的解釈」に行き着く。東さんは、自覚的或いは無意識にしろ、存在論的人間観察を常日頃から行ってきていたのではないだろうか…。 | ||||
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ストーリー、キャラクター設定、世界観のどれをとっても完成度が高い作品。 | ||||
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ススキノを舞台に探偵(と言うより便利屋?)の主人公「俺」がひょんなことから少年との事件に巻き込まれてしまう物語。相変わらずのお調子者で、女性に弱くてだらしなく、はたまたケンカは強いが一般人と少し正義感の尺度がズレている「俺」と、それを取り巻くヤクザや新聞記者、はてはススキノの“お店”呼び込みのにいちゃんまで、登場人物がみな個性的で魅力あふれるシリーズです。 | ||||
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もともとがこのススキノ探偵シリーズは、今から少し前の時代に遡ったところの物語であり、シリーズであるから、この作品だって取り立てて旧いようには見えて来ない。 しかしこのヒーローはたまらなく旧い。旧いことにこだわるヒーローでありながらどうにもちゃらんぽらんであり、どうにもいい加減でおおざっぱで、それより何より酒飲みである。作者の等身大の主人公であるススキノ探偵<俺>は、古臭い街であるススキノをゆく。 ぼくは札幌に住み、何かあるとススキノに繰り出すけれども、そこは歌舞伎町のように毒々しい繁華街ではなく、昼間の国道36号線の名残のままに生活の延長の空間であり、ただただ小さな店がひしめき合う平和の中の一地帯だ。そこを回遊し、食えないぎりぎりの生活と自己とを謳歌し、家庭内離婚のさなかで、子どもたちを育て、毎夜酒を呑み続ける作家は、もっと自由で子どもも妻もなく、仕事もさしてない探偵というアンチヒーローを作り上げた。 そして卑しい街をゆく探偵は、本書では驚いたことに恋をする。しかも前作できちんと一瞬だけ登場するある女性に。ということは前作を書いた時点でこの物語の構想は既に出来上がっていたのか? このシリーズはちゃらんぽらんで相当に自由度の高い探偵シリーズに見えていて、実は緻密に計算された作家の手の内なのか? そんな楽しみも味わいながら、少年はいつ消えるのか? と思うくらいになかなか消えない少年と、やがて消えてしまった少年を探す主人公にいつか同化している自分に気づき、やがて切ない恋にもだえるヒーローと共にこの地味目なヒロインにいつか惚れてゆく。相当に不思議な魅力を持った小説だ。そして十分に味わえるミステリー&ハードボイルド。国産作家のなかでも譲歩を知らない北国の一人がここにいるのだ。このシリーズは絶対に全作読むべし。後にまだまだ楽しみが待っていること請け合います。 | ||||
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こういう作品が埋もれてしまうのは非常に悲しい。疾走感あり。一気に読める。この作品の最大の魅力はキャラクターだと思う。行方不明になった少年を探して駆け回る主人公に感情移入してしまうのは、主人公が決してスーパーヒーローではないからだろうか。カッコ悪いカッコ良さのある魅力的な主人公。 | ||||
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