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消えた少年
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消えた少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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普通でした。 | ||||
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本書は、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位となり、興行的にも大ヒットした映画『探偵はBARにいる』〈2011・9・10公開、監督:橋本一、主演:大泉洋〉の原作であり、<ススキノ>探偵のシリーズ第三弾である。 一読して本作から昭和テイストの懐かしい探偵モノを感じ取る人は少なくないだろう。北海道の最大の歓楽街であるススキノ(東京だと歌舞伎町、福岡だと中州といったところ)を舞台にその街で生活し、日々起こるトラブルを解決するために今日もススキノの街を奔走するススキノの便利屋と称される〈俺〉が街の仲間から愛されている(時には頼りにされている)探偵で普段はだらしなく女と酒の自堕落な生活を送り、ズボラでいい加減だったりするのだがここ一番決める時はバッチリ決める様子に『探偵物語』や『私立探偵 濱マイク』と同じ匂いを感じ、また、『俺たちは天使だ!』的な展開(要所要所にアクションとコメディが合わさった展開)にも面白く、ラストにシンミリする件は『傷だらけの天使』を思わせる設定から展開までまさに昭和の探偵ドラマの王道を受け継ぐ作品である事がおわかり頂けるだろう。 今回は前作で街で絡まれていたところを救った女性(この時は特に物語に関わっていなかった)である美形の中学の女教師・安西春子の依頼で教え子である中学生・中島翔一を不良グループの巣窟から救い出した縁で〈俺〉と趣味趣向の共通から意気投合した翔一少年がある日、親友の惨殺死体の発見により一緒にいた翔一本人も行方不明になり、翔一少年の行方を捜すために〈俺〉が奔走し、やがては少年の通う中学校や地域の障害者施設反対運動に絡んだ展開となっている。 本作でもクールで頼もしき相棒である北大生・高田(『ルパン三世』における次元と五ェ門を足したような雰囲気の頼れる相棒で映画で高田役を演じた松田龍平がピッタリくる)、〈俺〉に何かと情報を教えてくれる妻子がいながら同性愛者という新聞記者・松尾、〈俺〉に積極的ではないものの協力時には支援する桐原組組長・桐原とその側近・相田といったお馴染みの面々を始め、 本作のヒロインとなる中学の美人女教師・安西春子と本作のキーマンとなる中学生・翔一、今回の事件を担当する道警の刑事・種谷(タネヤ)、翔一少年の失踪に関係する元映画館事務員・阿部光子、施設反対の人物で学校で生徒たちに嫌われているベテラン理科教師・村野健介、桐原の知り合いで後暗い過去がある防犯協会理事・茅部俊範、翔一の副担任で五十年輩の英語教師・鷺坂真人とその姉で同居する看護婦長・鷺坂富美子…などなど 事件の捜索を進めていくうえで浮かび上がる少年が通っていた学校や教師たちの問題(本作が発表されたのが20年前なのでインターネットが普及している現在なら学校裏サイトや携帯電話といったアイテムを盛り込むところでしょうが…)、そして障害者施設反対運動に突き当たるのだが、本書の特徴として探偵である〈俺〉の軽妙な語り口である文体が読んでいて面白い(一例をあげれば、行方不明の翔一少年の近所の聞き込み(P.154)で無関心なオバサンの反応に対する探偵〈俺〉の反応や相棒・高田にある推理(P.202)を話したあとに「まるで、テレビのミステリ劇場みたいな筋書きだな…」と酒井和歌子を力説する高田のくだりなど…)。 他の方が指摘されているように本作では真相が明かされる場面でグロイ描写も出てきますが(映画なら明らかにR‐15といったところか)、事件に渦巻く複雑な人間模様が描かれており、何度もいうようだが昭和の探偵モノ(ドラマ)の醍醐味が味わえるシリーズだと思います。上記の探偵ドラマ好きにはこの〈ススキノ探偵〉シリーズはオススメです。 余談ですが『名探偵コナン』81巻の『青山剛昌の名探偵図鑑』のコーナーで本作の主人公である探偵〈俺〉が紹介されています。 | ||||
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途中で犯人の見当がついてしまったが、物語のテンポ、雰囲気は楽しめた。 | ||||
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