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消えた少年
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消えた少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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ストーリー、キャラクター設定、世界観のどれをとっても完成度が高い作品。 | ||||
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ススキノを舞台に探偵(と言うより便利屋?)の主人公「俺」がひょんなことから少年との事件に巻き込まれてしまう物語。相変わらずのお調子者で、女性に弱くてだらしなく、はたまたケンカは強いが一般人と少し正義感の尺度がズレている「俺」と、それを取り巻くヤクザや新聞記者、はてはススキノの“お店”呼び込みのにいちゃんまで、登場人物がみな個性的で魅力あふれるシリーズです。 | ||||
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もともとがこのススキノ探偵シリーズは、今から少し前の時代に遡ったところの物語であり、シリーズであるから、この作品だって取り立てて旧いようには見えて来ない。 しかしこのヒーローはたまらなく旧い。旧いことにこだわるヒーローでありながらどうにもちゃらんぽらんであり、どうにもいい加減でおおざっぱで、それより何より酒飲みである。作者の等身大の主人公であるススキノ探偵<俺>は、古臭い街であるススキノをゆく。 ぼくは札幌に住み、何かあるとススキノに繰り出すけれども、そこは歌舞伎町のように毒々しい繁華街ではなく、昼間の国道36号線の名残のままに生活の延長の空間であり、ただただ小さな店がひしめき合う平和の中の一地帯だ。そこを回遊し、食えないぎりぎりの生活と自己とを謳歌し、家庭内離婚のさなかで、子どもたちを育て、毎夜酒を呑み続ける作家は、もっと自由で子どもも妻もなく、仕事もさしてない探偵というアンチヒーローを作り上げた。 そして卑しい街をゆく探偵は、本書では驚いたことに恋をする。しかも前作できちんと一瞬だけ登場するある女性に。ということは前作を書いた時点でこの物語の構想は既に出来上がっていたのか? このシリーズはちゃらんぽらんで相当に自由度の高い探偵シリーズに見えていて、実は緻密に計算された作家の手の内なのか? そんな楽しみも味わいながら、少年はいつ消えるのか? と思うくらいになかなか消えない少年と、やがて消えてしまった少年を探す主人公にいつか同化している自分に気づき、やがて切ない恋にもだえるヒーローと共にこの地味目なヒロインにいつか惚れてゆく。相当に不思議な魅力を持った小説だ。そして十分に味わえるミステリー&ハードボイルド。国産作家のなかでも譲歩を知らない北国の一人がここにいるのだ。このシリーズは絶対に全作読むべし。後にまだまだ楽しみが待っていること請け合います。 | ||||
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こういう作品が埋もれてしまうのは非常に悲しい。疾走感あり。一気に読める。この作品の最大の魅力はキャラクターだと思う。行方不明になった少年を探して駆け回る主人公に感情移入してしまうのは、主人公が決してスーパーヒーローではないからだろうか。カッコ悪いカッコ良さのある魅力的な主人公。 | ||||
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