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殺人者たちの王
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殺人者たちの王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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主人公は21世紀最悪の連続殺人犯ビリー・デントを父に持ち、しかももの心つく頃からその手ほどきを受けて育った。本作は殺人者の内面を知る彼が連続殺人事件の捜査に協力することで、忌まわしい過去と父親を乗り越えようとする物語である。 敵役のサイコパスの王、ビリー・デントのキャラ立ちが素晴らしい。往年ののレクター博士を彷彿させるが、彼よりやや品位に欠ける。しかし彼の悪のカリスマ性はそれをしのぐ魅力がある。本作はむしろビリーの物語とも言えるのではないか。 一方で、主人公を含む17歳の高校生たちの魅力が乏しい。17歳といえば当然未熟で間違いを犯すのが常であるが、彼らが本能のままに行動する子供であるのが残念。行動やその動機がどれも幼稚で自分勝手な所が興覚めしてしまう。血友病の持病を持つ主人公の親友は明るい三枚目として暗くなりがちなストーリーの清涼剤になる位置づけだが、血友病であることが生かされていないし、何かをすることとバーターで、自分の代わりに友人にタトゥーを入れさせるといういかれ具合に思いっきり引いた。主人公のガールフレンドは、父親からジャズとの交際を反対されているが、それが偏見によるものだとしても、親の愛情を利用したブラフで自分の欲求を通す姿は打算的でヒロインにほど遠い。単なるウソつきで、親に依存しているにもかかわらず「自分は大人だ、自分のことは自分で決める、自分の行動を制限するのはフェアではない」と主張する姿は共感できなかった。 本作は「さよなら、シリアルキラー」の続編で、三部作の中編にあたる。三部作といっても通常各巻は独立してある程度の結末があるのが通常であるが本作は完全に「次巻につづく」で次を読まざるを得ない。それをはっきり示さずに続編として1冊買わせるのも心証が悪い。 | ||||
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殺人事件はそれなりに解決されるものの、肝心の疑問はすべて次の巻に持ち越し 相当の欲求不満になります 「青春小説」としての側面も少し鼻に付くようになったかなぁ | ||||
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