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殺人者たちの王
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殺人者たちの王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ジャスパー・デントシリーズ第二弾。 今回はジャズがニューヨーク市警に協力を要請されて現地に飛ぶ。 相変わらず面白い!……田舎町ロボズ・ノットで猟奇的な生い立ちのジャズの恋や友情、将来や学校生活、地元の人間関係に主軸を据え、悩み多き青春を描く路線でいくと思ってたら、突然ニューヨークに舞台が飛んでのっけからサスペンス色が強くなったのでびっくり。 やっぱり犯罪捜査のメッカはNYなのか。 個人的にはYA青春路線のほうが好きだったので残念。 今回から完全にジャスパーVSビルの親子関係メインというか、親子対決にテーマがシフトしちゃった感じ。 一巻の雰囲気が好きだったので、ジャスパーの日常と並行して事件が展開していく話運びのほうが好みだった。 ガールフレンドのコニ―や親友のハウイーも大活躍。一巻よりさらに出番が増えて、積極的に動いてる。 とくにコニ―はジャスパーに付き添ってNYに行ったりアクティブすぎる。 大人しくしていてほしいジャスパーの気持ちも彼氏の力になりたいコニ―の気持ちもわかるからむずかしい……。 ビリーの存在感の不気味さは健在。 けれどジャスにだけ聞こえるビリーの囁きがうるさすぎて「シャラップ!」と叫びたくなる(笑) 終盤判明するある事実には、ぶっちゃけそこまで意外性はない。 冒頭もとい、前巻からずっと引っ張っていた伏線なので、スレた読者には予想が付きやすい。 事件の鍵となるあるゲームだが、日本人には馴染みがないので、ちょっと想像しにくいかも? 残虐なシリアルキラーが多く登場するが、その生い立ちは深く掘り下げられずドライに描写されるので、「殺人鬼の不幸な生い立ちは耳タコだよ!同情なんていらねーよ!」って人にはおすすめ。 | ||||
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評価低い方も多いですが、ジュブナイルとして楽しめました。評価気にせずに試して見て、最終刊で、興奮してください。 | ||||
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「さよなら、シリアルキラー」に続く三部作(の由)中の二作目。前作よりもミステリ風味が濃くなっており、主人公のジャズがニューヨークに出没するサイコ・キラー<ハット・ドッグ>の捜査に加わるという趣向が加わっているが、青春小説の味も色濃く残っている。表題の「殺人者たちの王」とはジャズの父親ビリーを指すのだろうし、その意味において、ジャズはさしずめ「殺人者たちの王子」という事であろうか。 本シリーズの核を成すテーマ(ジレンマ)は、稀代のサイコ・キラーであるビリーが息子のジャズを溺愛し、何時しかジャズが自分を凌ぐサイコ・キラーとなる事を渇望している(あるいは信じている)一方、ジャズが殺したい程にビリーを憎んでいるという状況の中で、もし本当にジャズがビリーを殺してしまった(殺すだけの能力を持ってしまった)ら、それはビリーの望み通りの結果となってしまうという点である。この点が本シリーズ特有の魅力とも言えるし、通常のミステリ・ファンが素直にサイコ・キラー・サスペンスを楽しむ事を阻害しているとも言える。また、ジャズのガールフレンド等、これ程までに青春小説風味を織り込む必要性があるのか否かチョット疑問に感じた(リーダビリティは良いが)。ちなみに、作者は「リンカーン・ライム」シリーズを意識しているらしく、科学的捜査を批判している(あの<ロカールの交換原理>さえ否定している)。 それでも、本作は<ハット・ドッグ>が現場に残した<みにくいJ>(原文の(多分)「uglyJ」を訳者は巧みに邦訳している)という落書きが、前作の<ものまね師>が残したメモ中の<みにくいJ>という暗号と一致する、即ち、作品全体が<ものまね師>や<ハット・ドッグ>を含む、ビリーを中心とした大きな輪の中の『ゲーム』という趣向に満ち溢れていて中々読ませる。特に、<みにくいJ>の正体には意外性がある。三部作の最終作となる次作は「ジャズvsビリー」の最終対決となると思うが、その最終作に期待感を抱かせる出来の佳作だと思った。 | ||||
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