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孤狼の血
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孤狼の血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全174件 161~174 9/9ページ
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実に面白い内容でした。 主人公とのバランスがよかった。 読んで損はしないと思います。 | ||||
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最初は暴力団関係者の人間関係、力関係がちょっと複雑でわかりづらかったが、読み進めていくうちに、ざっとわからなければその辺のところはあまり関係ないのかもしれないと、思いました。 半分以降は途中でやめられないほどの面白さになり、時間を忘れて一気に読んでしまいました。 ちょうど読んでいるときに、日本推理作家協会賞を受賞したということで、なるほど、ですね。 私は、広島弁には詳しくありませんがこの広島弁が、物語を非常に面白くしています。 地元の方には気になると思いますが、多少ディフォルメしているくらいのほうが逆に小説的には、リアリティがあるかも。 東北出身の柚月さんがこれほど広島弁を使いこなしたことに拍手。 物語の展開や、結末は少しベタですが、メリハリがあって小説はそのほうがおもしろい。あくまでもフィクションですから。 思わず涙が出てきたりする場面もあり、映画やドラマにしたら受けそうな気もします。 村川透監督にお願いしますか。 山形在住の柚木さんと山形出身の村川透監督、「蘇る金狼」と「孤狼の血」…無理やりですか。(笑) 私はいつもBGMにジャズをかけながら読む習慣があるものですから、こちらもベタですが、たまたまマイルス・デイヴィスをかけていたのですがなんとこちらもハマりずぎというか、マイルスのスリリングなペットが臨場感を演出して映画のシーンを思わせる醍醐味がありました。 とにかく、理屈抜きの面白さ。 女性が書いたのも意外性。 そして、柚月さん、美人。(あっ、これは、よけいですね。) | ||||
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暴力団担当の悪徳警官大上の物語。 ストーリーは非常にわかりやすくひねりは少ない。 こういうジャンルにありがちなセックス&バイオレンスはほとんどなし。 暴力団の世界を美化しすぎなきらいもあった。 ただフィクションと割り切れば大上のキャラクターは魅力的だったし、 読み終わったときの気持ちよさはなかなかのもの。 目くじら立てずに楽しんで読めばよし。 | ||||
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第154回直木三十五賞候補作品。 女性作家とは思えない筆の運びに圧巻。 黒川博行のごとくシブくてワイルドなハードボイルドが広がっていきます。 佐々木譲の「警官の条件」を彷彿させるいぶし銀の警察小説。 そして、仕組まれた珠玉のミステリーが待ち構えています。 各章に”日誌”と称する章のあらすじの書き込みが読後にも尾を引いていきます。 バリバリの広島弁が飛び交う昭和63年。 裏社会で繰り広げられる仁義なき男の闘いを熱く描いています。 それはまさしく狼のごとく、ベールに包まれつつ、正義に挑んでいきます。 | ||||
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とても女性作家とは思えない警察ヤクザ社会の描写だ。 この作家に注目 | ||||
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私個人は悪徳省察小説は好きではない。 ヤクザが絡んでくる話も嫌いだ! けれど、書評家の方々が絶賛していたので、気が進まずに読ませて頂きました。 昭和60年代という設定が良いですね!リアリティがあります。 現在はもっと巧妙だと思うから…。 読み進めていくうちにどんどんページが前に前に進んでいきました。 いつの間にか引き込まれていき! そしてクライマックス、真相がわかり、思わず…不謹慎かもしれませんが、格好良いと思いました。 シビレました。 先入観を入れずに最後まで読み切ってよかったです。 著者の次回作も警察小説だと嬉しいです。 | ||||
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ここ数年で読んだ警察小説の中では断トツの面白さでした。 悪徳警察物といえば、逢坂剛の「禿鷹シリーズ」を思い出しましたが、本作の主人公である大上班長も本当悪い。 相棒の日岡とのコントラストも面白く、昭和ブルドーザーのような強引な手法で、警察対極道間のストーリー展開をぐいぐいと引っ張ってくれてます。 小料理や 志乃 のおかみ 晶子、極道の一之瀬、瀧井といった面々の個性も十分、登場人物が存分に動いて、語る展開がいいです。 とにかく緻密で、先が読めない展開、最後に思わぬ結末と、ミステリーのだいご味も十分なハードボイルド物でしょう。 | ||||
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小説における「リアリティ」とは、現実とどこまで相似しているかではなく、現実をどこまで凌駕しているかである。現実にありそうであり得ない、そのすれすれの領域を超えたところに、小説としての醍醐味が生まれる。読者としては、これはフィクションであるとわかっていながら、ついつい現実かと紛うばかりにのめり込んでしまう。「おもしろい小説」とはこういうのを指す。おみごと。まいりました。 (蛇足ながら)広島弁のせりふに「〜つかあさい」というのが頻出しますが、現在では(もちろんこの小説の舞台となった1988年当時でも)この方言は死語に近い。老人でも日常的に使う人はまずいません。それだけが気になりました。 | ||||
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日曜夕方BS日テレ「久米書店」に著者が出ていて、「広島弁は広島球場に行って習えと言われてその通りしました」、とか聞いて興味持ち注文。時は昭和63年、大上章吉、広島県呉原東署のマル暴刑事はパナマ帽子かぶってショップ吸いまくる古典的なヤクザまがいの刑事。地元ヤクザの尾高組一ノ瀬守孝とか、同級生の瀧井銀次とかは仲間。そこに機動隊あがりの若手が配属されていく。名前は日岡秀一。タバコの火のつけ方から仕込まれる。日岡驚くのは引退ヤクザが一ノ瀬に500万円持ってきて受け取る受け取らないで、「ガミさん、預かっておいてくれ」で預かり、これで対立組織、加古川組のヤクザを歌わせて証拠を固めるのに使っちまう。女と思われる、割烹志野の晶子は、実は尾高組の幹部であった賽本のバシタであったことが徐々にわかっていく。尾高と加古川の対立。それにからんだ、ヤミ金経理マンのコロシ事件は島に埋めたおろくを掘り出す腐臭のリアルがすごい。広島弁は「こんなもわかっとろうが」とかええ感じ。大上は加古川に殺されるが、日岡にヤクザの上前はねた2000万円と、広島県警幹部のスキャンダル集ノートを残す。最後で日岡が県警監察部のスパイであることが判るが、彼は大上に従い、上司の監察官を脅して去る。最後は年表だけで、その後異動2回で日岡が大上の跡目を継ぐというお話。女の著者なのにすごいリアルなヤクザ物語。 | ||||
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柚月裕子さんの小説大好きです。 読んでいて展開の面白さ、一気に読みきれます。 期待を裏切らない本です。 | ||||
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黒川博之さんが絶賛されていたようにとても読み応えのあるハードボイルド作品でした。 | ||||
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この作家のファンとして、興味津々で読みました。 まず、岩手県出身で山形県在住の作者がここまで見事に広島弁を操ったことに感心。 ストーリーは、やっぱりね、というところでベタに感じますが、この読み応えはやはりこの作者の力量としか言いようがありません。 秀逸な作品だと思います。 | ||||
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時代は、昭和の終わる半年前です。 ポケベルが流行り、携帯電話がやぼったい頃の懐かしさがあります。 ヤクザに女性刑事は似合わないかもしれませんが、登場する女性が小料理屋の女将一人では寂しすぎる。 もっと、女性心理を描く場面が欲しかった。 日岡のその後の活躍には期待できるのだろうか? 平成のヤクザと広島県警の抗争が見たい。 | ||||
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著作者はテーマ,舞台と登場群像劇で1987年の「山一抗争」をモデルにした昭和のヤクザの世界を描いた、ノンフィクション系出身の作家なと思いっていました。 それがなんと大藪賞受賞作家のさらに女性、柚月裕子さんだとは。 驚きました。 そしてナント山口組抗争、今まさに分裂抗争勃発。 ようやく表に出てきた膿。 過去に題材をとりながら今に繋がる、隠されている権力と裏の正義を厚く描いた正統派ハードボイルドの傑作です。 今日の女性作家でここまでリアルに描ける人はいません。 | ||||
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