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孤狼の血
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孤狼の血の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全174件 81~100 5/9ページ
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映画を観てから原作を読みました。なので、大上=役所広司、日岡=松坂桃李という具合に、登場人物と演じた 役者が重なりました。映画は暴力シーンはコンプライアンスぶっちぎりの過激さですが、笑える場面もあり、 ヤクザ映画なのですが、エンタメ性十分で、日誌の大上の言葉を読む松坂桃李に感情移入してしまい泣けてきます。 原作では、タバコ屋のおばちゃんがいい味出してます。こちらも泣けます。 短い文体で読みやすく、展開がスピーディで一気に読めます、というか、引きずり込まれます。 結局、原作は2回、映画は動画配信で5回ほど観ました。 役所広司が上手いのは分かるとして、松坂桃李、そして中村倫也が存在感あります。 バンバン撃ちまくる「アウトレイジ」より、骨太なストーリーで「孤狼の血」の方が面白いです。 | ||||
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映画を先に観てしまったからであるが、ラストが少し淡白に感じた。原作先に読んだ人は、逆に映画のキャラクター設定や展開が過剰にに感じるのかもしれない。 | ||||
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いきなり呉弁丸出しで激を飛ばす捜査会議にビビッた。「呉原」署だし、あくまでこれはフィクションだと思わせる効果はあると思う。さて、主人公の日岡とほぼ同時期に大学に在学していた私としては、当時を想起しないではいられなかったが、広島の街も呉の街も別段暴力団の影は感じられなかったと思う。ただ、語尾が「ちょる」となる呉弁はよく雰囲気が出ていた。 さて、日岡の日誌と共に進行し、彼の目線での大上はヤクザと癒着した悪徳警官そのもの。序盤で大上がヤクザに罵倒された言葉が、本当にそのままだと言う直球ぶり。丸っきり「仁義なきたたかい」そのもののアナクロぶりには参った。作者の任侠ものに傾ける熱量とミステリらしいどんでん返しで読ませるものの、違和感は残る。 大上が権力のある警察官だと、どうしても「悪徳警官」の色が出てしまう。組織内部にいて、その闇を炙り出す意図だろうが、警察を辞め私立探偵としてギャングと対決し、時には収監されたフィリップ・マーロウのような男の美学は感じられない。まあ最後はキッチリ落とし前を付けたので、読む応えあるエンタメ作として及第点だと思う。 | ||||
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かっこいい男たちの物語である。 カッコいい刑事、そしてカッコいいヤクザ。 近年、暴力団に対する取締りが厳しく、フィクションの世界であってもヤクザをカッコよく描くことはタブーとされている。 しかし、昭和時代は高倉健や菅原文太がカッコいいヤクザを演じていて、男たちはそれに憧れたものである。 本書では久々にカッコいいヤクザを描いている。 尾谷組の若頭の一之瀬は、そのカッコいいヤクザの筆頭である。 生きるか死ぬかの修羅場を生きている極道の男たちを男臭くカッコよく描いている。 実世界のコンプライアンスはどうあれ、男はカッコいいヤクザの物語が好きなのである。 警察側でも大上はコンプライアンス違反だらけだがカッコいい。 理屈ではなく警察vsヤクザ、ヤクザvsヤクザの虚々実々の戦いは本当に面白かった。 古き良き昭和の香りのする物語だった。 男くさい面白い物語を読みたい人にはおすすめ。 | ||||
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大変に素晴らしい作品でした! 登場人物が多く名字を覚えるのも大変ですが、あまり気にせず、話の流れだけで十分内容を楽しめました。 狼の血を引いた新米刑事!最後ジッポをてにおさめる後姿はめちゃくちゃかっこよくて涙が出ました。。 最後のページで感動させられる大作です! | ||||
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映画虎狼の血を見て原作者に興味を持ち調べたところ作者が女性で驚きました。映画の前半に豚小屋でリンチシーンが続きあまりにリアルな描写だったので興味を持ちました。映画は主役の役所広司さん・松阪桃李さんの名演技もあり迫力あるシーンの連続でなお警察の捜査の丹念な描写で見るものを昭和60年代前半の広島県呉原市(架空の市)に連れていかれました。もちろんこの原作もおなじように読者を時空を超えた世界に連れていきます。捜査の描写が真実のように感じます。原作者柚木裕子さんが普通の主婦でこれまた驚きました。呉原警察署に行ってみてください。 | ||||
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ひとつ指摘させてもらいたい。P356で「大上が謹慎を命じられた日の夜、日岡は大上を車に乗せ、五十子会の事務所へ向かった。」という箇所がある。が、これは間違いである。大上が署長によって自宅謹慎を命じられたのは、大上班が慰労会をした翌日の7月12日(火)の朝である。 その日、日岡は大上といつもの場所で会っているが、大上にある指令を授けられてはいるものの、一緒に五十子会になど向かってはいない。日岡が大上を乗せて五十子会に向かうように指示されたのは、3日後の15日(金)の勤務後である。15日の記述は出掛けるところで終わっており、その後、実際に何があったのかは18日(月)の箇所で明かされる仕掛けになっているので、そのまま読み進めてしまいかねない。だが、五十子会に出掛ける際に、大上は日岡に物語を象徴するある物を渡しており、それが意味するところが非常に重大であるが故に、その時系列がここで乱れているのは、残念極まりない。勿体ないなぁ、というのが正直なところである。 それでも、多くの方が述べておられるように、私も、女性の作家がこういう題材をここまで緊迫感をもった筆致で描けるものかと非常に驚いた。全体としては十分満足した。 | ||||
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昭和63年、1988年の広島を舞台に、殆どヤクザのマル暴刑事ガミさん。その部下として配属された新人刑事、日岡が主人公。 この、ガミさんが、良く言えば清濁併せ呑む、要はかなりな悪徳刑事。でも、一種筋の通った正義漢。この案外憎めないガミさんの魅力で読ませます。 結構二転三転するストーリーにぐっとくる。ハードボイルドに楽しめました。 | ||||
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結構重たい作品でしたが、最後は涙が出ました。相変わらず柚月氏の作品は凄いです。プロローグとエピローグ、各章の日誌、題名、全てが帰結し、その余韻も覚めぬ中、茶木氏の解説もうなずける。個人的満足度は100点満点中92点です。次作も早く読みたいです(^-^)/ | ||||
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映画になったということで、読んでみました。面白かったです。この作品で柚木さんの他の作品も購入しました。 | ||||
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刑事・大上が絵に描いたようなやさぐれスーパーマンで、 鼻につくなぁと思っていましたが途中から話は変わります。 荒唐無稽さは影をひそめていきます。 あるそちら方面のかたがこの小説をして、 「現実的だ」とおっしゃってたのがうなづけます。 | ||||
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ホントに素晴らしい。ヤクザの恐ろしさと真正面から向かっていく刑事の物語を 繊細に描いてある。自分は数多く警察小説を読んでるが、ベスト作品かもしれない。 大上刑事の行き方に感銘して、DVDまで購入した。ホントにお薦め小説なので、 是非読んでみるといいと思う。 | ||||
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表題の通り。 プロローグとエピローグが奇麗すぎる。 それが、逆に物語のハードボイルドさを壊している気がした。 勿体ない印象を受けた。 ストーリー自体は面白く、一気に一晩で読み終えた。 引き込まれた。 | ||||
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純粋に面白かったです ただ内容からすると映像で見た方がもっと面白い内容でした でも読んでソンはありません | ||||
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アンソロジー 「しあわせなミステリー」の短編「心を掬う」が良くって好きになった作家さんの作品です。ヤクザと刑事の世界を描いた作品を読むのは初めてで、ヤクザ映画もまともに観たことがない私が最後まで読めるかなぁって心配でした。案の定、読み始めはスローなテンポで半分読むのに一ヶ月以上かかりました。しかし後半からの流れが凄くって、それからはテンポよく読めました。やっぱこの作家さん好きです。 | ||||
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高い評価と映画化ということもあり また広島に行ったときに街なかでプロモーションも盛んでしたので audibleで聞きました。 ミステリとしてもとても良くできた作品なので ネタバレ無しで、レビューしたと思います。 まずは時代背景から。 舞台は1988年の広島 電話は携帯はまだ普及してない頃の ヤクザ抗争と警察を描いてます。 警察の暴力団対策課、いわゆるマル暴刑事を描いてます。 広島のヤクザ抗争というと 「仁義なき戦い」が有名ですが 舞台となっているヤクザ抗争が盛んだった時代は 1950-70年代くらいかと思います。 本作は1980年代後半なのですが なぜこの時代が選ばれたのかよく分かりませんでした。 それほど現代と乖離しているわけでもないけど 携帯電話が使われてなかったり インターネットがないのでネット検索もない。 ヤクザ抗争のど真ん中を描くのであれば もっと以前の時代ですし 現代寄りのヤクザを描くにししては 微妙に昔ですし・・ 想像するに それは ・多数の作品のある「仁義なき戦いシリーズ」の後の時代 ・それでいて、暴力団対策法の施行される1991年より前の時代 という形で選ばれ、 ”ヤクザとの癒着を持ちつつ捜査する刑事”を 描きたかったのかと思います。 本書のタイトルである 『孤狼の血』であるが、カッコ良すぎで 内容がそれに追いつくのか、心配になるほどであった。 *『新宿鮫』とかもそうですよね。。 しかし、その高い期待にふさわしい内容だったので 大丈夫でした。 第69回日本推理作家協会賞受賞 「このミステリーがすごい!」2016年版国内編第3位 『本の雑誌』が選ぶ2015年度ベスト10第2位 第154回直木三十五賞候補 第37回吉川英治文学新人賞候補 第6回山田風太郎賞候補 | ||||
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女性の作家さんですか。読んだ感じは男性かと感じるくらいでした。映画の配役さんのイメージが付きまとうのが嫌でした。 | ||||
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映画版にかなりエグイシーンがあると聞いて、気になったので読んでみました。 が、そういうシーンは映画版オリジナルだったようで、この小説には該当する箇所はなかったですね。 でも、それなりに楽しめました。 なんていうか、そういう要素や描写がなくても世界観とか言いたい事とかちゃんと伝わる作品だと思います。 そこは著者の方の技術なんでしょうか?すごいことだと思いました。 普段こういう小説は読まないのですが、すごく読みやすかったので★4つにしておきます。 この作品をきっかけに著者の方にはかなり好感を持ちまして「検事の死命」の文庫も読ませてもらいました。 そちらも、面白かったですよ! | ||||
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驚きました。コレハ面白い! 序盤は昔観たどこかの映画のような、ステレオタイプなお話かと思いきや、徐々にその面白さは加速していき、ラストの展開であっと言わせる、その構成に思わず「うーんこれは巧い!」と唸らされる見事な作品でした。 組織犯罪と警察との関係という、すでに使い古されたテーマかもしれませんが、それをこれほどまで魅力的な作品に仕上げる著者の力量に感無量の思いがします。 世の中には綺麗ごとだけではいかんともしがたい現実があります。 建前で言えば、それは確かに悪といえるものでも、その悪をつぶすことが果たして正義と言えるのか、といった理不尽な現実が社会にはあります。 たとえば、明らかに違法行為がなされていることが公然の事実となっているにも関わらず、そこに警察の手が入らないものがあります。それをかたくなに悪だと言って取り締まることによって、かえって悪を拡散させてしまうという現実があります。あえてファジーな状態を維持し、そのファジーさから逸脱してやりすぎた場合のみ、公権力が働きつぶしにかかる。 新米刑事の日岡が悪徳刑事として名を成す暴力団係班長の大上刑事に「大上さんにとって正義ってなんですか」と問いただす場面があります。 まさにそれが本書のテーマでもあります。 果たして自分にとって「正義」とは。 本書によって改めて考えさせられました。 | ||||
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極道ものが好きで、浜田文人や黒川博行のシリーズもの小説はすべて読みました。このシリーズは初めて読みましたが、警察と極道の階級が的確に表現されており、更にストーリー性に富んでいて、とても面白かった。 ある程度の想定は出来るが、それをひっくり返すケジメに心打たれました。 | ||||
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